別れはかくも甘く切つなきもの
Prting is such sweet sorrow.
ウィリアム・シェイクスピア
Apr. 26, 1564 - Apr. 23, 1616
※ Sweet, so would I,
Yet I should kill thee with much cherishing.
Good night, good night! Parting is such sweet sorrow,
That I shall say good night till it be morrow
Romeo And JulietAct 2, scene 2, 176–185
● DIY日誌:浴室内壁・天井塗装
汚れが目立つ浴室の内壁・天井の再塗装を行うが、準備など彼女が先行していたため何もわからず途
中から参戦?!ペンキもメーカ違い、色も白、ミルキーホワイト、アッシュホワイトなど混ざり合っ
ていたが、途中から、アサヒペンの「ビック10」へと落ち着きそれを使用するというと、手順が逆
さまの作業だったが一連の作業を完了する。この浴室の作りは、向こう隣の赤尾さんという腕の良い
左官屋にお願いしていたので、塗装はスムーズにでき改め感心。ところで、ペンキは無臭ということ
なのだが「アミン臭」(防腐剤や界面活性剤に使われる)がしたので、公式HPを検索してもMSD
S(製品安全データシート)すら掲載されていないので、メーカに電話で問い合わせると、準備中な
のでファックスして欲しいと回答であった(現在返答待ち)。
● ペンキ特徴
特殊フッ素樹脂、反応硬化型シリコン変性アクリル樹脂、紫外線劣化防止剤(HALS)の相乗効果に
より、汚れにくく、耐久性が格段にすぐれた高性能塗料。
ル樹脂塗料 フッ素樹脂配合、紫外線劣化防止剤配合、サビドメ剤配合、カビドメ剤配合剤
そこで、メーカの「特開2005-306971 水性塗料組成物」を閲覧することに。
【要約】ガラス転位温度が18℃以下で、最低造膜温度が5℃以下の合成樹脂エマルションと、ガラ
ス転位温度が30~100℃の水溶性アクリル樹脂とを含有することを特徴とする水性塗料組成物と
することで、揮発性有機化合物の含有量が少なく、しかも、被塗装物の表面に塗膜性能に優れた塗膜
を形成することができ、床面や壁面などの様々な被塗装物の塗装に供することができる水性塗料組成
物の提供。
ここで、「エマルゲンA-60」は乳化・分散剤、「プライマルSF-016」はプライマリー 「TOCRYLBC
X2636」は東洋インキ社製のアクリルエマルション樹脂。その他の成分は時間がないので割愛。なの
で「無臭」は過剰表示と考える。服装はシロアリ対策レベルの応用展開で可能。用具については、刷
毛塗りで今回は特別なものはつかわなかった。シンナーの安全データも割愛。特に、乾燥には家庭用
扇風機を使用。作業自体は難しくないので? 安全(危険)・悪臭に関して少し懸念が残った。
【我が家の焚書顛末記 13:中国思想 管子】
立 政 ――施政の要領――
一国の政治は、いつにかかって為政者の施政いかんにある。いくら誠意があっても施政の技術
が悪ければ治政の効果はあがらない。いかにすれば短小の努力で汲大の効果をあげられるかを示
そうとする。
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ことぱ
「事に臨みて民に信ぜられざる者は、すなわち大官に任ぜしむべからず」
「徳厚くして而も位卑しきは、これを過と削う。拙防くして而も位なきは、これを失と謂う。
むしろ君子に過つも、小人に失するなかれ」
「卿相、衆を得ざるは、国の危うきなり。大臣、和同せざるは、国の危うきなり。兵主、畏るる
に足らざるは、国の危うきなり。民、その産を懐わざるは、国の危うきなり」
「賢を上ぐるに等を過さず、能を使うに官を兼ねしめず、有罪を罰するに独り及ぽさず、有功を
賞するに専ら与えず」
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治国、安国、富国の秘訣
国が治まるか乱れるかは、三つの基本にかかっている。これを無視すれば、いかに刑罰や死刑
をふやしても役に立だない。国の安危は四つのカギにかかっている。これを無視すれば、いかに
高い城壁や堅固な要塞を徊いても国は守れない。国家財政の消長は五つの事柄にかかっている。
これを無視すれば、いくら税金や賦役を幌くしても川をなさない。
いいかえれば、国を冶めるには三つの基本、国を安泰にさせるには四つのカギ、国を富ますに
は五つの事柄がある。五つの剥柄とは、五大綱領という意味である。
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國之所以治亂者三,殺戮刑罰,不足用也。國之所以安危者四,城郭險阻,不足守也。國之所以富
貧者五,輕稅租,薄賦斂,不足恃也。治國有三本,而安國有四固,而富國有五事,五事五經也。
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むしろ君子に過つも、小人に失するなかれ」
君主たる者がたえず吟味しなければならない点が三つある。
一、臣下がその地位にふさわしい徳を偏えているか。
二、臣下がその俸禄にふさわしい功績をたてているか。
三、臣下がその官職にÅさわしい才能をもっているか。
これが国を治める三つの基本である。
徳と義の知れわたっていない者は、高い地位につけてはならない。功績のはっきりしていない
者には、俸禄を多く与えてはならない。いざというときに人民に信頼されない者を大官に任じて
はならない。
徳が厚いのに高位につけない臣下がいたとすれば、これは君主が臣下を正しく評価していない
証拠である。これは君主の過失である。
反対に、蜂が薄いのに高位についている臣下がいたとすれば、これは君主がその臣下に目をく
らまされているせいである。これも君主の過失である。
しかし、君子の処遇に欠けることがあっても、小人を過大評価するよりはましである。なぜな
ら相手が君子なら、処遇を誤っても深くは包まないが、小人の場合、厚遇しすぎると大きな害を
残すからである。
徳の蒋い者が高い地位につけば、良い臣下は栄進の道を塞がれる。功績のない者が重い禄をは
めぱ、功績のある臣下のはたらく余地がなくなる。人民に信頼されない者が大官に任じられたら、
有能な臣下は抜擢されなくなる。
この三つの基本の処置を誤ればどうなるか。斑思い人間がのさばり、へつらい考がはぱをきか
す。
こうなれば、君主は盲人同然にされ、その恩恵は人民には及ばなくなる。正道はすたれ、邪道
がはびこる。 迦に、君主がこの三つの基本をたえず吟味し、その処理に万全を期せばどうなる
か。
臣下はしいて高位高禄を求めず、売名に身をやつすこともない。へつらい考はかげをひそめ、
罪んはいなくなる。君主にうとまれたからといって投獄されることもな6ヽ身よりのない孤児や
未亡人でも虐待されることはない。
「刑罰は成り、事件もおきない。だから役人をたくさん集める必要もない」とは、こういう状態
をいうのである。
《罪人》原文は「行禽」。捕えられて引きずり囲される囚人。
《君主にうとまれたからといって投獄されることもなく》原文は「疏遠には蔽獄なし」。疎遠と
は権力に縁遠いこと。蔽獄は、控訴も上申も許されずに投獄されること。
〈身よりのない孤児や未亡人〉原文の「孤寡」は、「鰥寡孤独」の略。
《虐待》原文は「隠治」。不公平な取り扱いをいう。
人を遇する三基準 人を遇するには、その人格、実績、火力を価値判断の基準にするべきで
ある。三つの基準に照らし、各人にふさわしい待遇を与えよ、と管子は主張する。
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君之所審者三:一曰德不當其位;二曰功不當其祿;三曰能不當其官;此三本者,治亂之原也;故
國有德義未明於朝者,則不可加以尊位;功力未見於國者,則不可授與重祿;臨事不信於民者,則
不可使任大官;故德厚而位卑者謂之過;德薄而位尊者謂之失;寧過於君子,而毋失於小人;過於
君子,其為怨淺;失於小人,其為禍深;是故國有德義未明於朝而處尊位者,則良臣不進;有功力
未見於國而有重祿者,則勞臣不勸;有臨事不信於民而任大官者,則材臣不用;三本者審,則下不
敢求;三本者不審,則邪臣上通,而便辟制威;如此,則明塞於上,而治壅於下,正道捐棄,而邪
事日長。三本者審,則便辟無威於國,道塗無行禽,疏遠無蔽獄,孤寡無隱治,故曰:「刑省治寡,
朝不合眾」。
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「大徳も至仁ならざるは、もって国柄を授くべからず」
君主たるものには、慎むべきことが四つある。
一、たとえ有能であっても、人格がおとる者には、国の政治をまかせてはならない。
二、自分より適任者がいても地位を譲ろうとしない者には、高位を与えてはならない。
三、君主の親族や良い身分の者だと処罰に手加減する者には、兵権をゆだねてはならない。
四、農業を奨励せず、かるがるしく税金をとりたてる者を、地方の長官に任じてはならない。
この四つは、国を安泰にさせるか否かのカギである。
国を危機に追いやるのは、こんな場合である。――宰相は民心をつかんでいない。大臣は協カ
一致しない。兵権を握る者には威信がない。人民はまじめにはたらかない。
その逆の場合には、国家は安泰である。――有能であり、しかも人格がそなわっていれば、国政
スムースに励き、民心を把握できる。適任者に地位が誼られるようになれば、大臣は協力一致す
る。相手が君主の親族や高い身分の者でも処分に手加減をくわえなければ、威信は敵国にまで及
ぶ。農業を振興し、税金のとりたてをむやみにしなければ、人民はまじめにはたらく。
《かるがるしく税金をとりたてる》原文は「賦斂を賦斂を軽しくする」。文末の「賦斂を重
る」に相対していることばである。
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君之所慎者四:一曰大德不至仁,不可以授國柄。二曰見賢不能讓,不可與尊位。三曰罰避親貴,
不可使主兵。四曰不好本事,不務地利,而輕賦斂,不可與都邑。此四務者,安危之本也。故曰:
「卿相不得眾,國之危也。大臣不和同,國之危也。兵主不足畏,國之危也。民不懷其產,國之危
也。」故大德至仁,則操國得眾。見賢能讓,則大臣和同。罰不避親貴,則威行於鄰敵。好本事,
務地利,重賦斂,則民懷其產。
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※ 参考:『管子』 経営類の法思想について, 横山 裕, 2010.02.23
いま読んでも背筋がシャンとするかのような思いにとらわれる。次回も「立政」を掲載する。
この項つづく
「別れは甘く悲しい」と映画『荒野の決闘』のなかでの、荒くれたトゥームストンの町に旅巡業で来
ていたシェイクスピア役者が、駅馬車で町から去るときの台詞(字幕表示)に聴き覚えがありTVの
放送後しネット検索し戯曲『ロミオとジュリエット』の第二幕第二場「キャピュレット家の庭園」で
のジュリエットの台詞――「おやすみ、おやすみなさい。夜が明けるまでずっと言いつづけていたい
ほどの甘くせつないものですもの」からの引用であり、前の台詞、"Sweet, so would I, Yet I should kill
thee with much cherishing." の「kill 」と「cherishing」の対と「sorrow」と「morrow」のそれと韻と言い、
さすがのシュイクスピアと感心する。日曜の、ヒトミワイナリーに行った関係で、「シェイクスピア
とワイン」と銘打ったワイン・シリーズ本が出版されないかと起想する。なお、26日は、1881
年のこの日に「OK牧場決闘」が起きている。