Quantcast
Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

凍てつく北方四島

$
0
0

 

  

           礼ならざれば天下に勝たず、義ならざれば人に勝たず / 管子 『七法』

                                                              
                                                                                
                                                    管子 Guan-zi   720–645 BC

 

 Nov. 22, 2016

【凍てつく北方四島:P-800とKh-35配備の衝撃】

北海道・日本海を方面を覆う積雪の季節が足早にやってきた今日、ロシアは北方四島が凍て
つくような情報がロシアよりもたらされた。それによると、ロシア国防省が北方領土の択捉
島と国後島に新型の地対艦ミサイルシステムをそれぞれ配備したと伝え、プーチン大統領の
日本訪問が来月予定される中、北方領土の防衛力を強化する姿勢を鮮明にした。このうち択
捉島に配備された「バスチオン」の射程は500キロで、国後島に配備された「バル」の射
程は300キロとのこと。ロシア国防省は現在、択捉島と国後島で兵士の宿舎など、およそ
400の関連施設の建設を進めるなど、軍の近代化を進めてるす。北方領土に地対艦ミサイ
ルを配備する計画は、ことし3月にロシアの国防相が発表していたが、ロシアのメディアは
実際に配備が完了したことで、年内にも発射訓練が行われると伝えている(NHKニュース
WEB 2016.11.22 22:01)。この日 アルゼンチンを訪れていた安倍首相は日本時間の22
日朝記者会見し、来月の日露首脳会談で合意を目指す北方領土問題について、「一回の首脳
会談で解決するようなものではない」と交渉の難しさを強調していたばかりだ(日露交渉ど
うなる、日テレ、NEWS24、2016.11.22 18:55)。

  Kh-35 (missile)

   P-800 Oniks

 北方四島問題

また、トランプ次期大統領への政権移行で国際政治が流動化する中、軍事力を改めて誇示し
ようとする狙いもあるとし、。プーチン露大統領は9月の記者会見で、平和条約を巡る日露
交渉に関連し、「安全保障上の問題がある」と述べ、領土問題について協議する際、ロシア
の安保を考慮しなければならないとの考えを示していたが、ロシアは千島列島を極東の防衛
線と位置づける。その中で、北方領土周辺はロシア軍にとって太平洋への出入口で、日ソ共
同宣言(1956年)に盛り込まれた歯舞・色丹の「引き渡し」すら、国防上、影響を与え
かねない考えがある。ロシアは千島列島中部の松輪島(ロシア名・マトゥア島)に太平洋艦
隊の新たな基地を設立することを決めており、国後・択捉両島ではすでに軍駐屯地の整備が
活発化し、千島列島の軍事化を進めているという(毎日新聞「北方領土ミサイル配備 ロシ
ア防衛拠点 戦略的重要性示す」 2016.11.23 01:08)。 米国次期大統領のTPP離脱・米
国第一主義、ロシアの南進化(北方四島占領)といい、安倍政権の外交路線の頓挫が鮮明に
なりつつあるなか、日本の外交政策の戦略見直し(=アジア経済圏重視、自主・専守防衛強
化)が必至となってきている。  

     

【我が家の焚書顛末記 24:中国思想 管子】        

   七   法       ―― 兵  法 ――

  兵法は「天下を正す」ための、つまり政治の手段であると管子はいう。膀つためには、
 テクニックよりも、まず物質的な基礎をつくることが第一だ。そのうえに、つみあげら
 れたいくつかの要素をくみこんだ作戦計画によって、勝負は決定される。

  ことぱ --------------------------------------------------------- 

  「機数に明らかならざれば、天下を正す能わず。故に機数に明らかなるは、兵を用う
  るの勢いなり」
  「一に勝ちて百を明らかならされば、天下これを畏る。少を立てて多に観せぱ、天下
  これに懐く。有罪を罰し、有功を賞すれ.ぱ、天下これに従う」
  「礼ならざれば天下に勝たず、義ならざれば人に勝たず」
  「およそ攻伐の道たるや、計必ずまず内に定まりて、然る後に兵、境より出ず」

    ---------------------------------------------------------------------------- 

  作戦計画

  軍事組織を有効にはたらかせろためには、「天の時」、「地の利」を考えた作戦計画
 を立てなければならない。戦いの結果がどう出るかは、作戦計画によってきまるのであ
 る。ところで、一軍を統率するには、兵士の強弱、武器の精劣、物量の多少などを、よ
 くのみこんでいなけれぱならないが、そのためには、指揮官が「計数に明るい」という
 ことが大事である。
  敵国を攻限する前に、まず自国の内政の安定をはかるべきである。内政が安定しない
 のに国外に兵を出すのは、自ら壊滅を招くのにらしい。こんな状態では、

  一、国外に出寧してもじうように戦えない。
  二、敵の城を包囲しても、攻めおとすことはできない。
  三、敵地を占領しても守りきれない。

  いずれにしても、結果は壊滅である。

  つぎに作戦の.娶頌を述べよう。

  一、敵国の政治状況が不明なときに軍隊を動員しない。
  二、敵軍の状況が不明なときに宣戦布告をしない、
  三、敵将の能力がわからないときに攻撃をしかけない。
  四、敵軍の士気や訓練の程度が不明なときに出陣しない。

  以上が作戦の前提である。つぎに、

  一、味方は多数、敵は少数。
  ニ、自国はよく治まり、敵国は乱れている。
  三、味方は富み、敵は貧しい。
  四、自軍の指揮官は有能、敵将は無能。
  五、味方は精鋭、敵は烏合の衆。

  このような有利な形勢をつくって阻うのだ。これなら百戦百勝、戦えば必ず勝つこと
 ができる。敵にたいする備えもなく、指邨系統も確立されていなければ、敵の動きをす
  ばやく察知することはできない。土地も開墾されず、生産を管理する役人もいなければ、
 穀 物を貯えることはできない。役人がふまじめで人民僧まれるようでは、よい武器を整
 えることはできない。政治がいいかげんであれば、賞罰のけじめがつかず、したがって、
 人民は自分のことだけ考えて、まじめにはたらかなくなる。

 一方、すべてがこれと逆で、あらかじめ敵の動きを察知すれば、味方は無人の野を行く
 に等しい。国に貯えがあれば持久戦となっても物資が不足しない。よい武器があれば、
 戦場での消耗にたえられる。賞罰がはっきりしていれば、人民はまじめになり、勇士が
 つぎからつぎへと現われる。しからば、このような条件が整ったとして、指揮官はなに
 を心がけるべきか。

  一、敵、味方の地理に精通する。
  二、下士官を掌握する。
  三、武器や兵糧をたくわえる。
  四、勇敢な兵士を養成する。
  五、各国の情報を集める。
  六、臨機応変の戦術をたてる。
 
  このような指揮官の下でこそ、車隊は全能力を発知する。かかるホ隊はつぎのとおり
  である。
  疾風のように、遠い道のりをものともしない。
  飛島のように、けわしい山河を恐れない。
  電光石火、向かうところ敵がない。
  あるいは水攻め、あるいは火攻め、破竹の勢いで進耀する。
  金城鉄壁のように、よく宗廟を安んじ人民を護る。
  上下が一丸となり、命令を実行レ、法を遵守する。
  疾風のようにとは、迅速果敢な行動をいう。飛鳥のようにとは、軽妙活発な軍隊の移
  動をいう。電光石火とは、敵に時を与えないことである。火攻め水攻めとは、焦土作
  戦や洪水作戦で敵の生産を許さないことである。金城鉄壁とは、惜しみなく金を使い
 、敵国内にスパイ網を張りめぐらすのである。

  上下一丸とは、財脳を統一し、ぜいたくやむだを禁ずることである。
  遠い道のりをものともしない、したがって威令は辺境にまで及ふ。けわしい山河を恐
 れない、したがって敵の地の利をものともしない。向かうところ敵なし、したがって敵
 中深く会合が徹底する。
  これでこそ、他国に頼らずに、いかなる敵をも褶伏させることができるのだ。こうし
 て宗崩を安んじ、人民の生活を保護るならば、いかなる敵もこれに指一本ふれることも
 できない。そこで、法律を制定し、法令を公布すれば、国をあげて遵守するようになる。
 だからこそ、人心を掌握し、国家を安泰にさせることができるのである。

 《烏合の衆》原文は「敺衆白徒」。敺衆とはむりやりに徴用してきた臨時の兵士。白徒
 とはぜんぜん訓練されていない兵士。
 《下士官》原文は「十官」。十官とは兵十人の長をいう。近代的な軍隊でいえば、分隊
 長にあたろう。

 経営戦略 管子の作戦計画論は、資本主義社会における、いわゆる.「経営戦略」と、
 おどろくほど類似している。いささか通俗に堕するきらいがあるが、管子の主張を経営
 学にあてはめてみると、その論旨は、より明確となろう。「景気動向の予詞や市場調査
 なしに設備投資を行なうことの「危険性」と翻案できる一節もあろうし、「事業計画樹
 立にさいしての心得」を読みとることもできよう。

 ------------------------------------------------------------------------------

 若夫曲制時舉,不失天時,毋壙地利。其數多少,其要必出於計數。故凡攻伐之為道也,
 計必先定于內,然後兵出乎境;計未定於內,而兵出乎境,是則戰之自勝,攻之自毀也。
 是故張軍而不能戰。圍邑而不能攻。得地而不能實,三者見一焉。則可破毀也。故不明于
 敵人之政,不能加也,不明于敵人之情,不可約也。不明于敵人之將,不先軍也。不明于
 敵人之士,不先陳也。是故以眾擊寡,以治擊亂,以富擊貧,以能擊不能,以教卒練士擊
 敺眾白徒。故十戰十勝,百戰百勝。

 故事無備,兵無主,則不蚤知。野不辟,地無吏,則無蓄積。官無常,下怨上,而器械不
 功。朝無政,則賞罰不明。賞罰不明,則民幸生。故蚤知敵人如獨行,有蓄積,則久而不
 匱。器械功,則伐而不費。賞罰明,則人不幸。人不幸,則勇士勸之。故兵也者。審於地
 圖,謀十官。日量蓄積,齊勇士,遍知天下,審御機數,兵主之事也。

 故有風雨之行,故能不遠道里矣。有飛鳥之舉,故能不險山河矣。有雷電之戰,故能獨行
 而無敵矣。有水旱之功,故能攻國救邑。有金城之守,故能定宗廟,育男女矣。有一體之
 治,故能出號令,明憲法矣。風雨之行者,速也。飛鳥之舉者,輕也。雷電之戰者,士不
 齊也。水旱之功者,野不收,耕不穫也。金城之守者,用貨財,設耳目也。一體之治者。
 去奇說。禁雕俗也。不遠道里,故能威絕域之民,不險山河,故能服恃固之國。獨行無敵,
 故令行而禁止。故攻國救邑,不恃權與之國,故所指必聽。定宗廟,育男女,天下莫之能
 傷,然後可以有國。制儀法,出號令,莫不嚮應,然後可以治民一眾矣。

 ------------------------------------------------------------------------------

管子の「七法」の「作戦計画」は、現代の経営戦略に通ずるところがあるという。だから、
立派なのか、陳腐なのか、意見に分かれるところだが、さて、次回は「枢言」(名言抜粋)
に移る。

                                                                    この項つづく

 

【今宵も  ホットウィスキーとひとり鍋:白菜と水菜のハリハリ鍋】



材料:白菜 150グラム、水菜 50グラム、油揚げ 2枚、水 2カップ、削り節 4.
   5グラム 賞与 大さじ1 塩 小さじ1/3 みりん 大さじ1、好みで豚肉を具
   に入れるのもよし。薄揚げがなければ、賽子厚揚げでもよし。〆に餅、万能ネギで頂
   くのもいいだろう。

手順:①白菜は繊雌に沿って縦に1センチメートル幅に切り、油揚げは半分に切りさらに三
   角に切る。水菜は5センチメートル幅のざく切りにする。②鍋に水、しょうゆ、塩、みり
   んと白菜を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら油揚けを加える。火が通ったら水菜を入
   れ削り節をのせる。

● ワンポイント:だしが出る5強野菜

鋏の野菜にぜひおすすめしたいのが白菜、青菜、大根、キャベツ、玉ねぎの5つ。いずれも、
うまみ成分が強く、鍋のベースを作る。煮るとカサが減り、量をたくさん食べられるので、
野菜不足解消にもぴったり。ここにうまみの強い良材やコクのある調味料を加えていくと、
深みがあって香り豊かなおいしい鍋となる。

うまみのある5強野菜をベースに白菜、青菜、大根、キャベツ、玉ねぎは栄養が豊富で、昆布など
に含まれるグルタミン酸などのうまみ成分やミネラルを含む、最強の味出し野菜。

味の決め手はコク出しの調味料仕上げは味付け。発酵食品であるキムチや酒粕、塩、酒、みりん
の調味料や、レモンなど柑囁系の香りと酸味を加えて、鍋の味にコクと深み、アクセントを出す。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

Trending Articles