僖公33年:殽(こう)の戦い その2 / 晋・秦・楚鼎立の時代
※ 女の一言: さて、文公の夫人文嬴(ぶんえい)は、里方が秦であったので、秦の三人の
武将の釈放を襄公に頼んだ。「この三人は、両国を仲たがいさせた張本人です。秦君も、
かれら三人に対しては、焼いて食っても飽きたらぬくらい憎んでいます。ですから、わ
ざわざあなたの手を煩わすまでもありません。かれら三人を秦に追い返して、秦君に思
う存分にさせた。
襄公は、ついその気になり、釈放を認めてしまった。そんなこととは知らぬから、先軫
は出仕してから、襄公に秦の捕虜のことをたずねた。「母の頼みで釈放してしまった」
襄公がこともなげに答えると、先軫は憤然として「相手は、武士が命をかけて戦場から
捕えてきた敵将ですぞ。それを母上にちょっと頼まれたぐらいで、すぐ釈放してしまう
とは何たる軽率。これでは、せっかくの獲物を手放して、敵を補強してやったようなも
のだ。ああ、晋の滅亡もまぢかいのか」と、襄公の前であるにもかかわらず、ペッと唾
を吐いた。
あわてたのは襄公である。すぐさま大夫の陽処父に命じて三人のあとを追わせた。陽処
父は、黄河の渡し場のところでやっと一行に追いついた。だが、もう船に乗りこんでい
てまに合わない。そこで陽処父は、馬車の副馬をはずすと、襄公からの引出物だと叫ん
で孟明に受け取らせようとした。だが孟明は丁寧圧頭を下げるだけだった。{頴公の特
別の思召しで、捕われの身をいけにえにもされず、母国に送り返されて刑に就くことに
なった身です。どうか晋君にお伝えください。この身は、母国の刑に就くかぎり、たと
い殺されても思い残すことはありません。また幸いにして刑を免ぜられましたなら、三
年後にそれを頂きにまいります、と」
秦の穆公は喪服に身をただして郊外に出向いた。そして敗北してきた自国の軍勢を出迎
えると、泣いて詫びた。「わたしは蹇叔の意見をきかなかったばかりに、おまえたちを
苦しい目にあわせてしまった。罪はわたしにある」孟明に対しても穆公は地位を剥奪す
るどころか、こう言って詫びた。「わたしの罪だ。孟明に責任はない。こんな小さな過
失で、孟明の大徳を掩いかくすことはできない」
【続・虫除けスプレー実効性問題】
甲武信岳の後遺症か疲れか右眼底の疲労あるいは異物やディート(サラテクトの主成分)の付着による痛み
がひどくなる。そこで、家にあったオドメール点眼液0.1%(千寿製薬株式会社)とヒアレイン点眼液0.1%
(参天製薬株式会社)の炎症抑制・修復点眼液を1日3回使用し始め2日目になる。心配事は多くなり、毎
日の作業量はマイナス4時間/日(全体の25~30)程度のスローダウンのピンチである(要観察)。よ
せばいいのに、ディートを調べ、シロアリ駆除方法を本格的に考えだしているわたしがいる(残件扱い)。
※ 関連技術
・特許5404188 害虫忌避剤 アース製薬株式会社 2014年01月29日
・特許6078424 害虫忌避用組成物 ピアス株式会社 2017年02月08日
・特許5217029 シロアリ防除剤およびシロアリ防除方法 アース製薬株式会社 2013年06月19日
ところで、ヒアリ騒動で殺虫剤が売れているのだが、環境省は注意を勧告しているという(「ヒアリに効果
アリ」売れる殺虫剤 環境省は「連絡を」,アサヒ新聞デジタル 2017.07.19)。それによると、強い毒を持
つ外来種のヒアリが相次いで確認されたことを受け、アリ用殺虫剤の売り上げが伸びている。メーカーはヒ
アリへの効果をアピールし、ホームセンターには特設の売り場もつくられた。ただ、殺虫剤を多く使えば在
来種にも影響するため、環境省は「むやみに殺虫剤を使わず、疑わしい場合は自治体に連絡を」と呼びかけ
てるが、アリ用殺虫剤は、室内に入り込むアリ駆除の目的で使われ、直接散布するスプレー剤や巣ごと退治
する毒餌剤(どくじざい)などがある。アース製薬の7月の出荷量は前年同月の2倍のペースで、増産を進
めている。フマラーも販売が増えている。業績への期待から、2社の株価は上昇傾向。今月上旬にヒアリが
確認された東京港・大井埠頭(ふとう)の近くのホームセンター「DCMホーマック大井競馬場前店」では
入り口正面にアリ用殺虫剤の売り場を設置した。通常は春先によく売れるが、今月10~16日の1週間は
前年の10倍以上の売れ行きというから困ったもの。ヒアリの毒で死亡例は報告されていないと訂正されて
いるが(同省)、ヒアリがこれまで確認されたのは港や貨物コンテナの周辺で、市街地ではない。殺虫剤は
ヒアリの敵になる在来種のアリも殺すため、ヒアリの侵入を許してしまうとの指摘もある。同省の関東地方
環境事務所は、在来種を守るためにも、むやみな殺虫剤の使用は控えた方がいい」(担当者)として、ヒア
リの疑いがあれば自治体などに連絡するよう求めているとか。要細心注意である。
【RE100倶楽部:環境配慮エネルギー事業篇 Ⅶ】
先回は、「フレキシブルエネルギータイリングは可能か ?」と問いかけ、「最安値2.8円/kWh時代に対応
した使い捨てフレキシブル発/蓄電フィルムの開発」の動向との相違について小考したが、今回は、❶ソー
ラータイリング事例としてインド旅客列車のソーラータイリング(自動車ではなく鉄道適用事例研究として、
)の最新新聞と前々回の「『分散エネルギー資源』の時代がやってくる」(No.43)で、欧米で先行している
「大規模バーチャルパワープラント(VPP)事業」の国内実証事業自邸としてのソフトバンクエナジー社の
実証実験情報を小考する。
July 19, 2017
● インドでソーラー旅客列車稼働
今月19日、インド鉄道社はデリー区間の屋上ソーラーパネル装備電車を初めて運行開始する。ソーラーパネ
ルは、旅客列車のファン、照明、およびディスプレイシステムに供給。政府は、毎年約5,547ガロン(薬2万
1千㍑)のディーゼル油を節約すると予想。「1600 HP DEMU」列車は、太陽光で動く初のディーゼル列車で、
インド鉄道社は、今後半年間に24の列車に太陽電池パネルを設置予定している。
Railway Launches First Train With Solar Power at Safdarjung Station, New Delhi
従来はディーゼル発電機が電車の照明やファンに電力を供給、新しいソーラーシステムにはスマートMPPT
(最大電力点追従制御装置 )インバータが組み込み、夜間も整然と作動できる。インド鉄道社では、ソー
ラーパネルは二酸化炭素の発生をコーチあたり年間9トン削減(インド鉄道2500台の列車に屋上ソーラ
ーパネルを設置した場合)。各3百ワットを生成する16のソーラーパネルは、各コーチに4.5キロワッ
トのピーク容量を提供。このシステムは、約20キロワットアワーのクリーンな電力を1日で生成できる。
India's first solar train ready for trial in Jodhpur | वनइंडिया हिन्दी
120AHバッテリシステムは、ピーク時に生成された余剰電力を蓄えるす。鉄道大臣Shri Suresh Prabhakar Pra-
bhu は、鉄道は環境を保全し、よりクリーンなエネルギーを使用することに尽力していると語る。政府の鉄
道に関するプレスリリースは、バイオトイレ、バイオ燃料、風力エネルギーの使用など、鉄道がより環境に
優しいとされている他の措置を指摘。ヤクソンエンジニア社は、インド鉄道オルタナティブ燃料(IROAF)
の指導のもと、新しい列車ソーラーシステムを開発。同社の管理責任者のSundeep Gupta は、時間当たり約
50~80キロメートルの列車にソーラーパネルを取り付けるのは簡単ではなかったと語った。尚、列車の耐久
寿命は約25年である。しかし、インドはこの分野は日本を追い越したことになる。
● 九州電力エリア全域で「大規模VPP」構築実証
7月14日ソフトバンクグループで再生可能エネルギー事業などを手掛けるソフトハンクエナジーは、九州電
力管内全域および長崎県壱岐市で大規模バーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業を2018年2月28日
までに実施するとを発表。同実証事業は、経済産業省の2017年度「需要家側エネルギーリソースを活用した
バーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」で、同社が「VPP構築実証事業」と「リソースアグリゲ
ーター事業」の間接補助事業者に採択されたことを受けて実施する。同社は、2016年度VPP構築事業の間接
補助事業者に採択されたことを受け、再エネの利用率向上のために太陽光発電の出力制御を実施する長崎県
壱岐市で実証実験を行っている。
エネルギーの地産地消の推進を目的に、2017年度のVPP構築実証事業にも取り組む。ソフトバンクエナジー
は「親アグリゲーター」として複数の「リソースアグリゲーター」とともに太陽光発電所の出力制御に対応
したサービスモデルの実証、送配電事業者に対する調整力の提供、小売電気事業者へのインバランス対応や
デマンドレスポンス(DR:需要供給)対応実証事業を行もの。VPP基盤事業者からDR指令を受領して解析し
親アグリゲーターからの充放電指示対象となる各リソースアグリゲーターの保有する蓄電リソースデータと
照らし合わせ、独自アルゴリズムに基づくリソースアグリゲーターの選定を行う自己学習型ビジネスロジッ
ク(AI)を用いた親アグリゲーターシステムを構築する。
また、ソフトバンクエネジー社がリソースアグリゲーターの1社として、自社開発したエネルギーリソース
制御用IoT機器を用いた遠隔制御、「ブロックチェーン2.0」技術によるIoT機器間連携、LoRaWAN通信によ
るIoT機器制御の実証実験を行う。同社と連繋するリソースアグリゲーターは、同社のほか、エフィシエント
洸陽電機、サニックス、スマートテック、地域電力、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)、メディオテッ
ク、Looop。
● 今夜の一枚の地図
「巨大氷山が分離」巨大氷山が分離地図で見る南極の変化地図で見る南極の変化は、ついにラーセンC棚氷
からも、南極半島では過去20年で3度目という。棚氷の乖離により、地球物理規模での熱学流動性増加の
影響は避けられないが、どのような事象として顕れるかは専門家の研究待ちとなる。
中国カラーテレビ咸阳工場建設事業のメンバーに加わったのはいいが、五里霧中で仕事遂行する中で学んで
いく(この時の、ガサガサとしたスタイルは今も変わらない)。この本と出会うことになる。本を抱いて寝
るという風に喩えられるように必要な知識を吸収していく。ヘーゲルの物言いではないが、一見すると変哲
のない鋼の匂い立つ『化学プラント建設便覧』(丸善 初版 1970年)。だが、そこにはこの仕事に関わった
先人たち血と汗の物語としても読み取れた。取り分け、建設全段の調査体系あるいは法体系を学べたことは
最大の成果となり、その後の言動の深層源泉として息づくことになる。その後、このブログで掲載したこと
がある『テレビジョン学会誌』とプラント建設直後に出会うことになる。