宣公十二年(- 597) 邲(ひつ)の戦い / 楚の荘王制覇の時代
※ 邲の戦いは楚の荘王の覇業を決定的にした重要な戦いである。この戦いも鄭の争
奪に端を発した。 宣公十一年、楚は鄭・陳と辰陵に盟ったが、その後、鄭がふたたび
晋に付いたので、荘王は大いに怒って兵を起こし、鄭を囲むこと三ヵ月半、鄭の襄公は
降伏して楚の軍門に降った。
晋は鄭を款うために大軍を発して黄河沿岸に達したが、鄭がすでに楚に降服した
と聞き、元帥萄林父は軍を返そうとした。しかし中軍の副将先穀と司馬の韓鰍の
主戦前に押されて、ついに晋の全軍は黄河を渡った。そのとき廽の地に駐ってい
た楚の荘王は、これを聞いて軍を返そうとしたが、開戦を主張する嬖人の伍参の
意見に従って北進し、管の地(河南省都県)に兵を駐め、晋兵を待った。やがて
晋軍は敖・鄗二山(河南古河陰県)の間に進駐した。
楚王は再度使者を晋軍につかわして和議を申し入れた。晋の諸将の間では和戦両
論あって紛々決しなかったが、結局これを承諾して、盟を結ぶ日取りもきまった。
ところで晋将の中に二人の不心再考がいた。魏鎗と趙旃である。この二人は高位
を求めてあたえられなかった意趣晴しに、いっそ晋軍に敗北の憂き目を見せてや
るうと考えた。二人は講和の)使者を買って出て楚の運営に行くと、逆に挑戦状
を叩きつけた。趨向のごときは、夜中に楚の陣営に近づき、その前にかしろを敷
いて坐りこみ、部下の兵を敵陣に突入させた。ここで激戦の火ブクが切られ、楚
王はみずから兵車に乗って趨向を追った。趨向は兵車をすてて林の中に逃げこみ
楚将屈蕩に草摺(くさずり:甲冑の胴の裾に垂れ)を引きちぎられたが、辛くも
逃れた。
【経】 十有二年、春、楚子、鄭を囲ひ。夏六月乙卯、晋の萄林父、師を帥いて
楚子と邲に戦う。晋師敗績す。
✪ エネルギータイリング事業篇
● 一般住宅の屋根工事費よりやすいテスラ社のソーラールーフタイル
5月10日、米国のテスラ社は太陽光タイルの価格発表。省エネーを考慮しなくても平方フィート(
2平方メートル)あたりわずか21.85ドル(2,408円)の工費。これは通常の屋根よりも20%近く
安く。テスラが求めるソーラールーフ・タイル(瓦)は、光起電基板と積層ガラスからなり、従来
の屋根材の代替性能をもち、従来の屋根タイルと変わらない。これまでのところ、2つ種類のスタ
イル――テクスチャの黒ガラスと滑らかなスムーズのタイルに、さらに、来年初頭にトスカーナと
とスレートタイルの2種類を販売する予定。また、同社によれば、ソーラールーフ設置工事は、同
社が管理し5~7日の工期で仕上げる。なお、ソーラールーフタイルは、従来の屋根材と比較し、
1平方フィート(約0.1平方メートル)当たり24.50ドル(2,698円)以下のコストと廉価で、テス
ラソーラールーフのもう一つの特徴は、従来の屋根よりも雷雨や強風が激しい地域にも設置できる
堅牢さにある。さらに、ソーラールーフの購入者は、インバーター内蔵蓄電装置(Powerwall 2.0)
――連続5キロワット・ピーク7キロワットの電力を家庭に供給が可能な性能。夜間の電力が安い
時間帯に充電しておいたり、余った電力を売電することもできる――を追加設置(6,500ドル:71
万6,806円)した場合、百パーセントの電力が自給可能となり、長期的にみれば、数千ドル規模の
節約が可能(償却期間30年)であるとする。
※ 減価償却期間は、電力代が逓減している現状では「イタチごっこ」となり、経済性的評価は無
効化しそうである。
※ ここでは、①ソーラールーフ+②インバーター内蔵蓄電装置として、①+②=2,698円×3.5平
方メートル/0.1平方メートル/円÷アクティビティ面積率(0.5)=188,860円+716,806≒90万
円。但し、所要アクティビティ面積は3.5平方メートル、変換効率は15~22%として計算する。
※ ソーラータイルイングが今後急速に普及するとして10年後には、①が5分の1に、②が2分の
1に逓減するものと仮定した場合、①+②=181,122.2円と約18万円にまでコスト逓減する。
※ さらにコスト展開するには、まずは、❶仕様/構造/構成、❷工法を確定した上で、コストダ
ウン/コストレスを調査/研究するのが筋。デジタル革命基本則への依存性が大きいものなら、
一気に遺伝子解析装置のようにコスト逓減が実現できる。そのためには現場を知
らなければならない。
EV(電気自動車)ベンチャーである米Tesla Motors(テスラモーターズ)は15年4月30日、家庭用
や法人用の蓄電池市場に参入を発表していたが、先月7月26日、豪州のサウスオーストラリア州の
停電が頻発する電力網のバックアップシステムの入札で、同社のリチウムイオン蓄電池システムが
受注している。テスラによれば、同社のリチウムイオン蓄電池システムは世界最大。百日以内に解
決可能だと明言する。テスラは12月1日までに出力百メガワットの蓄電池システムを提供している
が、その大型二次電池の市場は、2025年に3.4倍に成長すると予測(富士経済「2025年予測(2016年
比)。大型二次電池の世界市場 9兆212億円(3.4倍)と予測」2017.07.25)。今後、電気自動車を中
心にエコカー市場はさらに拡大する見込みで、これが市場の広がりを大きく後押しする。2025年に
は大型二次電池の用途分野の73%をエコカー向けが占めると予測していこともあり、前述の5年後
の2分の1の仮定条件は現実的かもしれないが、時間軸を外延して考えれば、百分の1(ブログ
「ZW倶楽部との提携 Ⅱ」)も非現実的ではないだろう。
● ソーラールーフ・エネルギータイリングの技術課題
US 8,713,861B2 Roof tiles and related systems
❏ ソーラータイルモジュールシステム技術事例
テスラのソーラールーフタイルの仕様のうち、電力保証、耐候性保証、耐震等級、耐風等級、耐火
等級、あるいは、タイル意匠はほぼ満足できるもの。技術的側面での差異は数多くあるので、ここ
整理/整頓を行う。まず「タイルイングモジュール技術」上図を事例に小考する。
上図「US 8,713,861B2 Roof tiles and related systems:屋根タイルと関連システム」で――屋根タイル
システムの例示的形態は、上面、底面、左側面と右側面のソーラータイルと、このキャビティ(空
間)を横切るリブ(補強部位)から構成され屋根に固定され、ソーラータイルを並列配置し係合す
る――ソーラータイル概念の原理理解に役立つものである。また、下記の「US 9455663 Modular
solar panel roof system :ソーラールーフシステムユニット」は、据付、保守、交換、清掃、移動変
更、エネルギー効率などの改良に冠するものであり、また、「US 966838 Photovoltaic systems, met-
hods for installing photovoltaic systems, and kits for installing photovoltaic systems:太陽光発電システム、
その据付方法と据付用具」のように、高品質、簡便で廉価なルーフトップ太陽電池パネルの取付方法と改
良用具が提案されている。
【関連特許】
photovoltaic systems:太陽光発電システム、その据付方法と据付用具 US 9455663 Modular solar panel roof system :ソーラールーフユニットシステム
US 8994224B2 Solar roof shingles and underlayment
with wireless power transfer
❏ ソーラータイル無線伝送技術事例
ソーラールーフタイルの電送方式には、上図の無線方式方式――太陽屋根板と下敷との間の無線電力伝
送による屋根屋根板と下敷きのシステム――が開示されている。 各屋根板は、無線共振器に結合された
ソーラーコレクタアレイを配置し、太陽光への暴露に応答して電圧を確立し、無線共振器は、電圧を送信可
能な電磁信号に変換。 信号は、帯板の下の下層に埋め込まれた共鳴装置に送信される。共鳴装置は、受
信された電磁信号を使用可能な電圧に戻す共鳴捕捉装置などで構成、または、遠隔の共鳴捕捉装置に電
磁信号を再送信する無線中継器 これを電圧に変換。 この電圧は電気グリッド上に配置され、公共の電気
グリッド上での使用、保管、または配置のために遠隔地での利用が可能となる。
この開示例のメリット、複数の遠隔配置された共鳴捕捉デバイスに電力を転送するための無線ネッ
トワークを形成する中継器と共に、共振中継器を下敷きに組み込むことができ、下敷き内の有線グ
リッド回避でき、設置の複雑化が回避でき、住居の屋根裏部に関連機器の収納が不要である。シス
テム/方法などのメリットととなる。
※ 工期短縮、部品点数を減らせることなどのメリットなど比較のための総合的な積算が必要。
US 9647300 B2
❏ 駐車場要ソーラーキャノピータイル技術事例
住宅用サーラールーフタイル以外建造物用ソーラータイル市場(「RE100倶楽部:環境配慮エ
ネルギー事業篇Ⅳ】」2017.07.10 参照)対象として、駐車場の舗装/キャノピー(天蓋)キャビテ
ィ(天蓋)をあげることができる。上図は、キャビティ(凹部)を有するを有するソーラーキャノ
ピー(天蓋)は、高容量蓄電池を受け入れる大きさと形状の少なくとも1つの凹部画定し、そのう
ち電気自動車バッテリ用凹部のアクセスを可能にする接点で、凹部に挿入する蓄電池が配置され、
電力変換システム、インバータ、コンバータまたは変圧器を含む電力エレクトロニクスまたはパワ
ーコンディショナに蓄電池を電気的に結合する。また、このキャビティには、放熱機能が含まれる。
このようなスペースが世界中でどの程度あるのか調査し事業規模を要算定。
US 9711991B2 Wireless energy transfer converters
❏ 無線エネルギー変換コンバータ技術事例
エネルギーまたは電力は、放射/遠方界非放射性/近距離場の技術を使用して無線転できる。例え
ば、無線/セルラー通信システム/家庭用コンピュータネットワークで使用されるような低指向性
アンテナを使用する放射性無線情報転送/無線エネルギー転送と見なせるが、このタイプの放射伝
達は、供給された放射パワーのごく一部、レシーバの方向にある部分と重なっている部分のみがピ
ックアップされるので、非常に非効率的である。大部分の電力は、他のすべての方向に放射され、
自由空間で失われる。このような非効率的電力伝送は、データ伝送には許容可能であるが、電気装
置に電力を供給したり、充電するなどの作業を行う目的で、有用な量の電気エネルギーを伝送する
には実用的ではないという致命的な欠陥をもつ。いくつかの放射エネルギー伝達スキームの伝達効
率改善法の1つの方法は、指向性アンテナを使用し、放射エネルギーを受信機に制限し優先的に向
けることで解決できるが、これらの有向放射スキームは、移動体送信機/受信機の場合には、中断
されない見通し線/潜在的に複雑な追跡/操縦機構を必要とすることがある。さらに、このような
スキームは、わずかな量の電力が送信されているときにビームを横切る/交差する物体/人に危険
危険である。誘導/伝統的誘導と呼ばれることが多い非放射性/近距離無線エネルギー伝達スキー
ムは、(意図的に)電力を放射しないが、一次コイルを通過する振動電流を使用し、振動する磁気
を生成する近くの受信コイルまたは2次コイルに電流を誘導する近接場。伝統的な誘導方式では、非
常に短い距離でのみ、かつ主電源ユニットと二次受信ユニットとの間のオフセット公差が非常に小
さいので、多量の電力を適度に伝達することが示されている。電気変圧器および近接充電器は、こ
の既知な短距離近接場エネルギー伝達方式を利用する装置の例である。
したがって、中距離距離またはアラインメントオフセットを介して有用な量の電力を転送することができる無
線電力伝送方式が必要とされる。このような無線電力伝送スキームは、伝統的な誘導方式で実現されるも
のよりも大きな距離/位置合わせオフセットで有用なエネルギー伝達を可能にするが、放射伝達に固有の
制限およびリスクはない。そこで、第1の複数のパラメータにより特徴付けられる第1の振動磁界を介
して無線受信される電気エネルギーを捕捉するように構成された少なくとも1つの受信磁気共振器
と、 前記第1の複数のパラメータとは異なる第2の複数のパラメータによって特徴付けられる第2の
振動磁界を生成するように少なくとも1つの受信磁気共振器とで構成する。
US 9569565 Computer-implemented system and method for roof modeling and asset management
図1C コンピュータ実装方法を実行に有用なシステムアーキテクチャ実装例
❏ 屋根モデリングおよび資産管理用のコンピュータ実装システム技術事例
この実施形態は、33次元屋上モデル生成するコンピュータ実装システムと方法の特許。いくつかの
実施形態では、システムおよび方法は、立体画像を生成するために立体空中画像を処理し、立体画
像の少なくとも一部から点群フィールドを生成できる。コンピュータ実装のシステムおよび方法の
いくつかの事例は、ポイントクラウドフィールドから得られたポリラインおよびポリゴンを使用し
3次元屋上モデルを生成できる。または、屋上の太陽エネルギーポテンシャルは、システムおよび
方法を使用して計算された屋上エリアを使用し決定できる。雨水流出電位は、コンピュータ実装の
システムおよび方法で計算した測定屋上面積から計算できる。さらに、太陽電位/雨水流出電位表
示を含む複数の屋上部分を含む屋上を含む建物で表示できる。
図12 水資源化および太陽捕獲の2次元屋根のフットプリントと3次元屋根の形状との比較
以上、今期はソーラータタイリング事業の全景を包括考察を行った。ただし、ゼロウエスト事業(
プロセス)は含まれていないが、ここで考察したことを深耕すれば、エネルギータイリング事業開
発のソーラータイル部門の現実的な展開が獲得されるようにスケッチを試みた。普及に能って政府
行政などの公的部門との連携を抜きに語れないほどに、公的で基盤的な産業/事業である。
On a day like today
We passed the time away
Writing love letters in the sand
How you laughed when I cried
Each time I saw the tide
Take our love letters from the sand
CHORUS
You made a vow that you would ever be true
But somehow that vow meant nothing to you
Now my broken heart aches
With every wave that breaks
Over love letters in the sand
Now my broken heart aches
With every wave that breaks
Over love letters in the sand
Love Letters In The Sand
Pat Boone
Words by Nick and Charles Kenny
Music by J. Fred Coots