● 氷雨に南天の檸檬 ここはレモン鍋の温かさ
寒波襲来とのニュースに身構えていたが、いつものように朝から作業をすませ、疲れを癒すために
ルームランナーでウォーキング(最大斜度6°、最速6メートル/時、最大脈拍130~140、1キロ
メートル運動委し(過剰の有酸素運動は逆効果、毎日20分程度で血中の中性脂肪地は低下する)、
表にでてみると、南天や檸檬の実――たった1つしか結実しなかった――が、氷雨に濡れ美しい。
そこで、デジカメに収める。
一昨年あたりから、檸檬鍋が流行りだしているという。 レモンを鍋に入れることの最大のメリッ
トは皮まで食べることにあるとか。レモンの皮は、実の部分の約5倍のビタミンCを含んでいる。
しかし、農薬、ワックスなどのない無農薬檸檬に限る(檸檬リキュール酒造は、チリ産の檸檬を
使いしくじっているが)。健康面は、寒い時期の風邪を予防、インフルエンザなどの感染症にビ
タミンCは免疫力をアップさせる効果があり、抵抗力をつけると信じられている。さらにクエン
酸も疲労回復に効果を発揮するので、疲れを感じたときや、体力を温存して仕事に臨みたいとき
などにも良い。また、二日酔い防止や改善にも役立つ。
されに、シトラールという香り成分は柑橘系の植物に含まれ、リラックス効果の高い香り成分。
アロマテラピーで使用される。このシトラールもビタミンCと同じように、皮に多く含まれる。
果汁と比較して約7千倍もの含有し、リラックス効果や、集中力を高めることことができるとか。
レモンは皮を食べてこそ栄養を摂取できるが、食感が余り良くないので煮込んで食べるのが一番
の食べ方だという。
調理方法は、レモンは塩との相性が良く、鍋のベースは塩味の和風鍋が最適。具は牡蠣やホタテ、
エビ、魚介。鶏肉や豚肉と和風食材になり得るものなら何でも合うが、牛肉やソーセージなどは
ちょっと工夫が必要だとされている。レモンと一緒にカボスをプラスしても、和の味が増して美
味しく頂け、野菜類は白菜や大根などの根菜。椎茸やえのきだけなどのキノコ類。洋風野菜でも
あるブロッコリーもレモンも良いという。いずれにしても今年の冬に、無農薬・ワックス・フリ
ーが手に入れば調理試食しようと思う。来年には家で栽培した檸檬の実るのでそれからでも遅く
はない。
予測通りの選挙が終わりった。特にコメントすべきことは?経済が失速したときの処方箋は下記
通り高橋洋一がしたためているので、今夜はそれを確認し総括としておく。
消費税を「社会保障」目的税とする国は世界にはない
消費税増税についての根本的な問題を指摘しておきたい。「なぜ消費税を増税するのか」と
いう点である。多くの国民は「このままだと年金が払えなくなる。年金を払うために消費税
を使う」といわれて、消費税が社会保障に必要だと思わされている。これこそが最大のまや
かしである。
増税の理由として、「財政破綻を防ぐため」といわれても一般国民にとってはピンとこな
い。しかし、「年金のため」といわれれば、「増税は必要だ」と思ってしまう。これは増税
派の巧妙な手である。
多くの国民は、消費税は社会保障のために使われると信じており、それが最も良い方法だ
と思わされている。しかし実は、世界の先進国で社会保障の目的税として消費税を充てよう
という国は、日本を除いて一つもないのだ。「北欧諸国の社会保障を支えているのは消費税」
というのも、厳密にいえば誤解である。
社会保障は、給付と負担の関係が明確な保険料方式でやるのが筋である。とはいっても、
保険料を支払えない人もいるから、その人たちに対しては何らかの手を打だなければならな
い。高額所得者から累進課税で所得税を多く取って、低所得者の保険料に充てる。これで社
会保障の話は終わりである。消費税など出てくる余地は一切ない。社会保障論と税理論からいえ
ば、財務省が主張するような消費税を社会保障目的税にするのはおかしなことである。
なぜ、こんなおかしなことが日本で起こったのかというと、1999年の自自公連立時に、大
蔵省が小沢一郎自由党党首(当時)に「消費税を上げるために社会保障に使うと書いてくだ
さい」と入れ知恵したからだ。政治上の取引として与党に了解されたものである。大蔵省と
与党の「政治的な取引」であったので法律に書き込むことはなく、予算総則に書かれること
になった。
2000年の税制改正に関する答申(政府税制調査会)の中には「諸外国においても消費税等
を目的税としている例は見当たらない」との記述がある。私自身が関係していたからよく覚
えている。何年かはその記述は続いた。ところが、いつのまにかその記述は一切書き込まれ
なくなった。消費税を社会保障に使うという理屈は、消費税を上げたい人たちの国民向けの
ごまかしである。「社会保障目的税」といわれたら、国民は反対しにくくなる。
その後、民主党がマニフェストに「最低保障年金は税方式」と書き込み、この時点から本
格的におかしくなった。現行制度の社会保険料方式でも税が投入され ているので、税方式
はその割合を高めることだという民主党議員もいたが、まったくの認識の間違いである。世
界の先進国で、社会保険料方式から税方式に移行した国もない。移行にコストと時間がかか
り、メリットは少ないためだ。税財源の役人は、給付と負担の関係を不明確にして、社会保
障への信頼を失いかねない。
しかし、その民主党が政権を取って、社会保障目的のための税であるかのように見せかけ
て、増税を決めたのだ。法律の名前は「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な
改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律」である。
第2章 検証!「増税」を正当化するデタラメな議論
高橋洋一著 『アベノミクスの逆襲』
経済の失速を止めるには、もう一度、第一、第二の矢をやり直せ
景気が失速した以上、セオリーどおりもう.度、第一の矢(金融政策)、第二の矢(財政
政策)からやり直すしかない。ただし、金融政策が本格的な効果を上げるまでには二年程度
かかる。第一回目のアベノミクスによる金融政策も、増税をしないでもう少し続ければ、2
年目くらいからは効果が最大になるはずだった。飛行機が離陸し、巡航速度に入る前の上昇
中の段階で、2014年4月の消費税増税によって失速してしまった形だ。
第一の矢の財政政策は、金融政策よりもいく効く。しかし、公共事業はすでに人手不足な
どで供給制約の壁にぶち当たっている。予算の執行状況について、執行時期や規模の具体的
な数値目標を定める方針になっているが、目先の供給制約はいかんともしがたく、目標を定
めたところでどうにもならない。むしろ目標合わせの小細工を誘発しかねず、建設資材価格
の高騰すら招きかねない。
となると、財政政策の対応は、従来のような公共事業の積み増しでは難しい。減税・給付
金のような別の形のフハラマキ」によって、有効需要創出に制約のないものにしなければな
らない。
第三の矢の成長戦略は、実行すれば長期的に効いてくるものである。ただし、最初の5年
間くらいは効果が出にくい。成長戦略を実行しても当面の間は経済にはほとんど影響は及ぼ
さないだろう。その問は気長に待つしかない。しかし五年くらい経つと、かなり経済が楽に
なってくる。
経済の失速を止めるには、この三本の矢、特に第一の矢、第二の矢をきちんとやることで
ある。一番良いのは消費税の税率10%への引き上げをスキップすることであり、8%に上
げた分の税を返すこと。それが政治的に無理であれば、第一の矢、第2の矢からやり直して、
影響を最小化していくしかない。安倍首相はそれらの点は十分に視野に入れているはずであ
る。
第5章 今こそ「アベノミクスの逆襲」の時
高橋洋一著 『アベノミクスの逆襲』
草むらの動物 ANIMALI NEL PRATO
字のないボードブック(最初に少しだけあります)ですが、絵をながめていると、草むらのなかに
いる動物達の色々な物語が見えてくる。本を見た後に、実際に草むらを歩いて、そこにある色や匂いを
感じたり、音に耳を傾けたり、花や虫を見つけたりするのも楽しい世界が広がる。
● イエラ・マリ(Iela Mari)
イタリア出身の作家。夫であるエンツォ・マリと共に、グラフィック・アートの面から優れた絵本
を発表している。その芸術性の高さ、絶妙な色彩感覚や画面構成をもついっぽう、科学性をも失わ
ない絵本として、日本をはじめ欧米でも高い評価を受けている。イエラは、1931年ミラノに生まれ、
ブレラ国立美術学校で絵画を学ぶ。そこで出会ったエンツォ・マリと結婚し、1960年代半ばまで生
活を共にした。デザイナーとして仕事をしていた2人は、子育てをしながら新しい絵本のアイディ
アを練り、1960年、『りんごとちょう』を発表。その後イエラは、イタリアの子どもの本の歴史に
大きな足跡を残したエンメ出版と出会う。代表作『あかいふうせん』『木のうた』を含め、1967年
から10数年間に、同社で8冊が刊行される(うち2冊はエンツォとの共作で、『りんごとちょう』
改訂版を含む)。晩年、長い間世間から隠れるように暮らしたイエラは、多くのことを語らないま
ま、2014年1月逝去。