告子(こくし)篇 / 孟子
※ 現実の人間は醜い。心の美しい人ほど人間嫌いになるのはそ
のためだ。人気のない野山に道ぶとき、わたしたちは暑苦し
い人の世を忘れてホッとする。しかし人間はやはり、複雑な
人間関係の中で生きなければならない。わたしたちはいやお
うなしに考察を迫られる。
古くて新しい問題―――人間とは何か。
ことば
「人の性の善なるは、なお水の下きに就くがごときなり」
「一日これを暴(あたた)め、十日これを寒(ひやす)す」
「仁は人の心なり、義は人の路なり」
「その本を揣(かは)らずしてその末を斉しゅうせば、方寸の
木も、岑楼(しんろう~より高からしひべし」
「これを内に有すれば、必ずこれを外に形(あら)わす」
【サーモタイル篇:磁気モノポールの揺らぎ巨大熱電効果】
● 通常より1桁大きい熱電効果:磁気構造トポロジー型高効率熱電変換
先月30日、東京大学らの研究グループは、トポロジカル磁気構造体を持つ化合物「MnGe(マンガンゲ
ルマニウム)」が、磁場をかけると大きな熱電効果(ゼーベック効果)を示すことを発見したことを公
表。伝導電子に、磁気モノポール――磁場の湧き出しとなる素粒子で、未だ実験的には発見されていな
いが、今回扱った物質(MnGe化合物)では、電子とトポロジカル磁気構造体が結合することで固体中に
「実効的な」磁気モノポールが発生しているとみなすことができ、実際に従来の電磁気学では説明ので
きないさまざまな現象が引き起こされている――として作用するトポロジカル磁気構造体――多数の電
子スピンが作る構造のうち、それらのスピンをある一点に集めると全方位にスピンが向く磁気構造体の
ことで、トポロジカル磁気構造体は、連続変形して全てのスピンの向きが揃った状態にすることができ
ないため、トポロジーという幾何学的な制約によって守られた粒子としてみなすこともできる。このよ
うな磁気構造体と電子が結合することで、固体中に仮想的な磁場が発生し、電子の振る舞いに影響を与
える――の揺らぎが大きな熱電効果をもたらすことを発見。
このことで、多角的な検証実験や計算によって、磁気揺らぎと熱電効果との関連性を実証し、高い熱電
変換効率を実現する指針として固体中の磁気モノポールを用いる原理を世界で初めて提案するとともに、
環境にやさしい発電方法である熱電変換技術への、トポロジカル磁気構造体を利用する新たな観点を提
案し、今後の高効率化に向けた物質開拓の礎となる。
廃熱などから電気を取り出す熱電効果は、環境に優しい発電方法として注目されており、その効率を高
めるための研究も進められている。特に、トポロジカル磁気構造体が電子と結合すると、固体中に発生
する仮想磁場が電子の運動に影響を与え、さまざまな現象を引き起こすことが分かっている。ただ、熱
電効果についてはこれまで明らかにされていなかった。そこで研究グループは、磁気構造のトポロジー
を用いて熱電変換の効率を高めるという新たな原理を提唱。MnGeに磁場をかけると従来の金属化合物に
比べて、1桁大きい熱電効果を示すことを発見→MnGeに存在する磁気モノポールと反モノポールの対消
滅が深くかかわっている→観測された巨大な熱電効果は、磁気モノポールの対消滅に伴う磁気揺らぎが
密接に関与→電子が固体中を流れるときに特殊散乱を受け、大きな熱電効果が発現→磁気抵抗測定結果
大きな異常を観測し、磁気気抵抗の大きさと強い相関関係もつ→大きな熱電効果の起源は、磁気モノポ
ールの仮想磁場の揺らぎに起因していことを突き止める。
この成果であるトポロジカル磁気構造体における巨大な熱電効果の発見により、磁気構造のトポロジー
を利用した全く新しい高効率熱電変換の原理を提唱することで、省エネルギー問題に貢献することが期
待されます。今後、他のトポロジカル磁気構造体においても、同様の高効率な熱電変換現象の探索が求
められます。また、巨大な仮想磁場とその揺らぎを発生させる磁気モノポールのような特殊なトポロジ
カル磁気構造体を他の物質で実現させるため、新しい物質の探索を行う。
これは、世界初になるにはちがいなだろうが、いまいちシックリこないので残件扱い。
※ Large magneto-thermopower in MnGe with topological spin texture、DOI番号:10.1038/s41467-018-02857-1
【世界初、電子1個で1ビットを表現するデジタル変調】
今月2日、産業技術総合研究所とNTT物性科学基礎研究所は、電流の最小単位である電子を1個単位で
オン/オフ制御できる単一電子デジタル変調技術を共同で開発を発表。電流の最小単位である電子を1
個単位でオン/オフ制御できる単一電子デジタル変調技術を共同で開発したと発表した。極微小交流電
流の精密計測につながる技術で、次世代半導体素子の開発やナノ構造中で生じる物理現象の解明などの
基礎研究への貢献が期待される。
スピントロニクスを応用した次世代素子の開発などでは、素子性能の評価や物理現象の観測のために、
ナノ構造を流れるアトンアンペア(aA/10-18A)やフェムトアンペア(fA/10-15A)単位の極微小電流を
精密に計測する必要がある。既存の電流計測技術では、周波数帯域の交流の計測では不確かさが大きく
なるなどの課題があり、正確で信頼できる基準交流電流の発生技術が求められている。電流は、1秒間
当たりに流れた電子の個数で決まるため、電子1個1個制御する技術は極めて正確で信頼できる基準電
流を発生する最良の手法、基盤技術の開発を実施してきた。ただ、これまでは、一定周期で電子を1個
ずつ送り出し、極めて正確な直流電流を発生させる技術を中心に開発だったが、今回、周波数範囲が直
流からメガヘルツの交流電流を発生させる開発を行う。
直流電流は、電子を一定の周期で1個ずつ送り出すことで、正確に発生させられる。一方で、正弦波や
方形波など交流成分を含む電流を発生させるには、電流の振幅を時間的に変化させる必要がある。これ
を電子1個1個の制御で行うには、電子の時間的な分布を制御することが求められる。そこで、研究グ
ループは、デジタル信号の1と0を電流のオンオフなどで表現する手法である「デジタル変調」に着目。
デジタル変調ではデジタル信号の各ビットのデータ1と0を電気信号のオンとオフに対応させる。その
ため適切なビットパターンでオン信号の密度分布を変化させると、任意の波形を発生できることになる。
今回開発した単一電子デジタル変調技術は、この原理を電子1個の制御に応用して、電子の密度を時間
的に変化させ、任意波形の交流を発生させることに成功した。
研究グループでは、ナノ加工技術を用いて、電子1個1個を制御できる単一電子素子を作製。作製した
素子は、半導体の基板表面に微細加工で作製した電極に電圧をかける電気的な制御により、1個ずつ送り
出せる。この素子をデジタル信号の1と0に「送り出す」「送り出さない」を対応させて制御し、電流
パルスによるデジタル信号を実際に発生させた。1MHzまでの広い周波数範囲で交流電流を発生できるこ
とも実験で確認。研究グループでは今後の予定として「単一電子デジタル変調におけるビットエラーは
発生した電流の精度を決める要因であり、今後は、ビットエラーの低減や評価の研究開発を行い、発生
した電流の振幅の精度を評価する。また、動作速度を向上させて電子1個を制御する周期を短くするこ
とで、発生できる電流量を増加させることを目指す。
ここでの精密制御器機の発明は、全般的な社会・経済・産業の底上げにつながり、その技術(競争)力
が世界の貢献につながっていくことは間違いない。
● 3時間で地球1周のボーイング超音速偵察機
ボーイング社は、3時間で地球を回る極超音速の軍用機の開発を行っている。伝説的なBlackbird SR-71
スパイ機の潜在的な後継者として請求された秘密のコンセプトカーは、コードネーム「Valkyrie Ⅱ」。
「ブラックバード」の後続機は、飛行速度の倍以上の高速スピードで航行する予定。「限りないのは、
それは欲望~♫」とかって、井上陽水は歌ったがきりがないですね。
● 事件背景と告発の意味 Ⅶ
第2章 信教の自由・プライバシーと監視社会-テロ対策を改めて考える
第4節 日本におけるムスリムに対する監視の概要
以下では日本におけるムスリムに対する監視の概要について、流出資料、すなわち2010年の
10月末にインターネット上に流出した警察庁外事第三課などの捜査資料をもとにお話をさせてい
ただきます。流出資料には日本に住む多数のイスラム教徒の方々の繊細な個人情報が大量に含まれ
ていました。警察は一応の謝罪はしたものの、資料が警察の資料であることは認めず被害者への賠
償もなされませんでした。被害者たちは国と東京都(回視庁)を相手取って裁判を起こし、最高裁
まで争われ、裁判所は流出した資料が公安警察の資料であることを認定し、情報流出に対する損害
賠償を認めましたが、監視捜査は合憲だと判断しました。捜査情報がインターネット上に漏洩した
経緯や、犯人などはいまだに特定されていません。
冷戦終結後、9・11で新たなターゲットになったムスリム
井桁:続いて日本のムスリム監視の話を青木理氏に伺います。日本ではムスリムに対してどのよう
な監視が行われてきたのでしょうか。
青木:まずはアメリカとの違いを説明しなくてはなりません。日本は戦後、CIAやNSAに類す
る専門の情報機関を持たない状態をずっと維持してきました。これは主に戦前戦中の反省づロペー
などによるものでしょう。その代わり、警察組織の一部門である警備公安警察が、警察組織として
はアメリカのニューヨーク市費やFBIのような機能も持ちつつ、事実上の情報機関としてテロ情
報を収集しています,
井桁:日本の警察庁は、NSA、CIA、FBI、地元警察の機能をすべて兼ね備えているという
ことですか。
青木:そこまで強大な機能を兼ね備えているかどうかは別として、たとえばCIAのような国外の
情報機関と情報交換などをする際の日本側の窓口は主に公安警察、具体的には警察庁警備局や公安
警察出身の宮原が配された組織になります。また、内閣情報調査室や防衛省の情報機関にも警察官
僚が出向しています。最近は防衛省の情報機関も力を強めていますが、基本的には警察、特に警備
公安部門の警察組織が日本におけるクーンテリジェンスーコミュニティ〃なるものの中枢にいると
いうのが現状です。
井桁:流出資料によって明らかになったムスリムに対する監視は、警察庁と地元警察のどちらが担
当していたのでしょうか。それとも、両者が協力してやっていたというべきでしょうか。
青木:一義的には首都警察である警視庁ですが、もちろん警察庁の意向を受けています。このあた
り、非常にわかりにくいので、ごく簡単な解説が必要だと思います。戦前戦中の警察組織は内務省
を頂点とする中央集権的な組織でしたが、戦後はGHQの意向などを受けて自治体警察として再出
発したわけです。現在でも、首都である東京には警視庁が置かれ、ほかの道府県の警察本部は一応、
それぞれ独立した組織になっています。しかし、この自治体警察制度は徐々に骨抜きにされ、中央
省庁として設置された警察庁が人事や予算などの権限を握ることで、実態としては頂点に君臨する
警察庁が各都道府県警察を統制するピラミッド型の警察組織ができ上がりました。なかでも警備公
安部門は中央集権的な色彩が一層濃いのが特色です。
警備公安警察の歴史も簡単に解説すると、これも敗戦と同時に思想統制的な特高警察などは撤廃さ
れましたが、共産主義や左翼運動の監視を目的として息を吹き返し、徐々に巨大化していきました。
つまり、戦後日本の警備公安警察は長きにわたって「反共」こそが最大のレーゾンデートル淳在意
義)だったわけです。共産党や各種の左翼運動の監視、取り締まりこそが警備公安警察の仕事だっ
た。しかし、冷戦体制が終わり、警備公安警察も目的喪失、存在意義喪失の状態に陥り、徐々に人
員が減らされる局面に入っていたわけです。そういう中で起きたのが9・11でした。日本の警察
でも、特に警備公安警察では、これは組織の存在意義を示す格好のテーマができたということで、
日本でもイスラム原理主義者によるテロが起きるかもしれないという大義名分を掲げて一国際テロ
対策」部門を充実させ始めた。特に首都警察である警視庁の公安部には、9・11が発生した翌年、
新たに一外事三課」という組織が作られ、ムスリムを監視するということを
始めたのです.以降、外事三課は主に都内に住むムスリムの方々を徹底的に監視し、その資料がネ
ット上に大量流出してしまったわけです。
流出資料で見る警備公安警察の監視の実態
井桁:具体的にどのような監視をしていたのでしょうか。
青木:はい。その前に、ひとつお断りしておかなくてはならないことがあります。先ほどご紹介し
ていただいたように、私はかつて通信社の記者として警備公安警察を集中的に取材しました。ちょ
うどオウム真理牧事件が発生した頃のことで、それからしばらくして日本の公安警察の内情を明ら
かにする本を書きました(『日本の公安警察』講談社現代糾ぶ、2000年)。それが大きな原因
となって警備公安警察からはパージされ、以後は警備公安警察の実態というものをディープに取材
はしていません。したがってこの十数年ほど、特にスマホやGPSといった、いわゆるデジタルデ
バイスが登場してからの警備公安警察の活動実態というものを私はつぶさに把握していません。そ
の前提の下で申し土げることをご承知おき下さい。
まず、警備公安警察の情報収集の手法にはさまざまありますが、対象組織の拠点の監視や尾行はそ
の代表的なものです。たとえば、ムスリムの監視ではモスクの前のアパートやマンションを借り上
げてカメラを設置し、出入りする人々を24時間態勢で監視をする。また、それらの人々を尾行し、
立ち寄り先や交友関係を調べ上げる。そうした人物をさらに尾行したり、警察の持つ各種公権力な
ども使ってさまざまなプライバシー情報などをかき集めたりするわけです。彼らに言わせれば、そ
うした情報収集によって点が徐になり、面になっていく。そのような監視活動の一端を、インター
ネット上に流出した外事三課の内部資料から窺い見ることができます(資料1)。
また資料2からは、都内に住むムスリムの男性のプライバシー情報を外套=一課がかき築めていた
ことが浮かび七がります。氏名、住所、生年月日といった基礎的データはもちろん、家族関係、そ
の生年月日や勤務先、旅券番呼、出入国歴、モスクヘの立ち入り状況から身体的な特徴に至るまで、
ありとあらゆる情報を蓄積していて、こうした入物データは流出したものだけでも膨大なほにのぼ
ります。
この項つづく
『春の手紙』
大貫 妙子(おおぬき たえこ、1953年11月28日 - )は、日本のミュージシャン。愛称は「ター坊」。
冬空に架る Rainbow
風は運んでくる
あなたとつないだ手の甘いぬくもり
ただそばにいるだけで
しあわせだったのに
「好きだ」とは最後まで□にしなかった
時が過ぎても本当のことを
知リたいと思う時かおるの
めぐる季節を私は見てる
心に芽ばえる新しい春を待つように
あなたの見つめていた公園の陽だまり
ひとりに帰る時の遠い眼差
笑顔を見せてうつ仁かないで
正直な気持をととけて
湛ついてても迷っていても
あなたは誰よりも素敵だった
めぐる季節を私は見てる
それそれの想い出ぬぎすてそして
巻へと贈る手紙は今も
ピリ才ドをうてずにいるから
あなたと生きてる
作詞/作曲/歌 大貫 妙子 / Sep. 21, 1993
● 寒い一日でした。
極寒の雪の下には蕗の薹
春告げる君が手にする蕗の薹
スマホのショートメールの俳句のやりとり。 打ち込みの練習にはなりますが、目が疲れます。彼女の季
語重なりですが、寒いという現実に同情して、アンサーハイクを届ける。面白いツールですよね。夕食
は蕗の薹入りポトフとして戴きましたが、さて、あまりの寒さに雪中行軍訓練ではないが宅トレ、マッ
クス時速5.5キロでウォーキング合計時間1時間7234歩、5.5キロメートル。身体を暖めること
に成功。明日もこの調子でいくことに。