尽心(じんしん)篇 / 孟子
※ 人材を引き留めるには:人材を招いても、こちらに愛情がなけれ
ば、豚を飼うのと同じである。愛するだけで敬う気持がなければ、
犬や猫を飼うのと同じである。肢うということは、贈り物をする
ことではない。それ以前の心の問題だ。形だけ敬っても、心がこ
もらなければ、人材を引き留めることはできない。
※ 教育の厳しさ:公孫丑が孟子に言った。「先生の説かれる道は、
高遠すぎます。あれでは天に登れというようなもの、とても実践
できるとは思えません。だれでも、よしこれならできる、と勇み
立つように、もう少し一般向きに易しくできませんか」「大工の
親方は、いくら弟子が下手でも、そのために縄墨を変えはしない。
羿(弓の名人)も未熟な弟子のために、弓の引き具合を千加威は
しなかった。弓を引きしぼり、矢を放つ寸前、的中を念じる心が
躍如としている、これが真の教育者の心だ。道の中ほどで、待っ
ていればよいのだ。やる気のある者はきっとついて来る」
※ せっかちは、やめるのも早い:やめてはならないときにやめる人
は、なにをやっても中途半端だ。念を入れてやらねばならないと
きに手を抜く人は、なにをやってもいいかげんだ。せっかちに進
む人は退くのもまた早い。
※ 春秋に義戦なし:『春秋』に記録されているような乱世に、正義
の戦いはない。甲が乙より比較的正しい、というだけだ。本来、
征伐とは、天命に揃った天子が諸侯を討伐することである。対等
な諸侯どうしが征伐しあうということはありえない。
【解説】 弱肉強食の時代における。”正義”とは相対的なものに
すぎない。
※ ここでは、”二重の全否定”が表れている。これを実践できるの
は究極の弁証への無窮の努力(=自立思想を獲得)をしなければ
ならないと言ってのけているに等しい。
【スマートグリッド篇:世界最大の海洋風力発電計画】
3月2日、GE社は、2021年に世界最大の海洋風力発電――同社の6メガワットタービン製品よ
りエネルギー変換が45%上回る12メガワットのハリアード(Haliade-X)、21年に導入する
ことを公表。野心的な大規模化のタイムラインは、業界リーダーのMHI ヴェスタ社(MHI Vestas)と
ガメサ社(Siemens Gamesa Renewable Energy)の2社を凌×駕するとを意味する。同社は、今後3~
5年間を投資し、新しいハリアード(Haliade-X)――260メートルのタワーと107メートル
のブレードを装備――開発展開する予定である。海洋風力発電会社の最高経営責任者のジョン・
ラヴェル(John Lavelle)は、新製品の容積係数が63%を達成(経済効果として7百万ドルに相
当)すると述べている。
Mar. 1, 2018
【蓄電池篇:グラフェン電子素子工学Ⅲ】
● わずか20秒で充電 画期的な新エネルギー貯蔵装置
2月28日、韓国は先端科学技術院らの研究グループは、リチウムイオン電池より安価で安全で環
境に優しく、携帯用電子機器に適した、わずか20秒で完全に充電することができデバイスを開
発したことを公表している。この水性貯蔵デバイス (毒性または可燃性の有機ペーストではなく
水ベースの溶液を含有)は、安全で信頼性の高い選択肢として重大な注目を集めていたが、 リチ
ウム電池より低可燃性で、(潜在的に)超廉価だが、この溶液のキャリア(電子を運ぶ物質)の
移動速度が遅いという欠陥があったが、今回、 水性ハイブリッドキャパシタ(AHC)と呼ばれる
デバイスの構造/構成を変更、負極(アノード)にグラフェンベースのポリマー鎖材料を使用す
することで、グラフェンの網目構造により表面積を極大化し、より大きな静電容量を実現。金属
酸化物ナノ粒子は、正極(カソード)材料として役立て、電気損失を最小限に抑え、より高いエ
ネルギー密度と速いエネルギー交換を実現さる。このデバイスはフレキシブルな太陽電池やUSB
スイッチング充電器などの低電力充電システムを介し20~30秒で充電でき、従来の水性電池
よりも百倍もの大きな出力密度を実現。
Polymer Chain Anode and Metal Oxide Cathode for Aqueous Hybrid Capacitors
❑ 長寿命で高いエネルギー密度と出力密度を可能にするハイブリッドキャパシタ
用擬似容量性高分子鎖アノードとサブナノスケール金属酸化物カソードの合成
Synthesis of Pseudocapacitive Polymer Chain Anode and Subnanoscale Metal Oxide Cath-
ode for Aqueous Hybrid Capacitors Enabling High Energy and Power Densities along with
Long Cycle Life, DOI: 10.1002/aenm.201702895 , 15 January 2018
【概要】
電気化学的エネルギー貯蔵は、安全性が高く、環境にやさしいため、非常に注目されているが、
長時間の充放電サイクルにわたってエネルギー密度と出力密度の厳しい基準を満たさなければな
らない。ここでは、擬似容量性の負極および正極を用いた高性能水性ハイブリッドキャパシタ
(AHC)を実現するための戦略が報告されている。還元されたグラフェンシート上のポリアニリン
の現場重合によって合成されたポリマー鎖は、20Ag-1の高い電流密度および高い温度でさえも、
繊維様の形態および酸化還元反応性表面積によりアノード材料として高容量を可能にする約6mg/
cm 2の負荷。 さらに、グラファイト上のサブナノスケール金属酸化物粒子は、擬似容量性カソー
ド材料として利用され、約10nmのナノクリスタルより約3倍高い容量を示す。これらのポリマー
鎖アノードおよびサブナノスケール金属酸化物カソードをフルセルAHCに組み立てることにより、
100,000超酸化還元サイクル、約100%の容量保持と共に、水性電池のそれを超える高エネルギー
密度を与えることが示されている。 さらに、AHCは、超高速充電が可能な高出力密度で、2つの
AHCを直列に装備した、ウェアラブルディスプレイキッドを切り替えることで、フレキシブル太陽
電池モジュールとUSBスイッチング充電器で数秒以内の充電を実現できる。
Feb. 28, 2018
Aqueous Storage Device Needs Only 20 Seconds to Go;KAIST
最強の黒グラフェンの登場で有機/無機の材料領域が融合するという状況でさらに電池/スーパ
ーキャパシタなどの電子デバイスは大きく変わる。面白い反面、情報の整理整頓に追われるハー
ドな夜が続くよ。わかるかな、この四文字熟語?働き方改革? わからないね、吾は情熱なりで
ある(そだねぇ~、それはない!彼女は上で寝てる)。
● 今夜の一曲