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エネルギーと屋内農園

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               尽心(じんしん)篇    /    孟子    

                                 

         ※ コツは教えられない:大工や車大工が弟子を敦えるとき、指し金の使
              い方を教えることはできる。だが微妙なコツは、教えることができない。

         ※ 不仁にして国を得る者:なるほど不仁な人間が一国の君主になること
              はある。だが、不仁な人間が天下を治めることはあり得ない。

          ※ 民を貴しとなし、君を軽しとなす:人民がいちばん貴い。次が社稜(
       国家の守護神)、君主はその下である。人民の信頼を受ければ天子にな
       れるが、天子の信頼を受けても諸侯にしかなれない。諸侯の信頼を受け
       てもせいぜい大臣だ。社稜をないがしろにする諸侯はとりかえてもよい。
       肥えた犠牲(いけにえ)や清浄な五穀を供え、時節をたがえず祭っても、
       干ばつや洪水を起こすような社稜なら、社稜もとりかえてかまわない。
 
      【解説】 孟子の王道論には、民本思想が多分にあるが、「民を貴しとな
       し、君を軽しとなす」のことばは、それを端的に表わしたものとして有
       名である。君主専制時代には、湯武放伐の章とともに、とかく非難の的
       になった。

従来から、光半導体の一種である酸化チタンは様々な化粧料――基礎化粧品、洗浄料、頭髪用化
粧品、育毛剤、デオドラント化粧品、制汗剤、ファンデーション、白粉、化粧下地、ほほ紅、ア
イシャドー、アイブロウ、口紅、さらには固形石鹸、日焼け止め等に用いることができる化粧料
および医薬部外品――の添加剤に用いられている。例えば、雲母や合成マイカに酸化チタンを被
覆した雲母チタン(いわゆるパール顔料)は干渉光をもつが、化粧料に適当な発色と光沢とを付
与したい場合に好適に用いられている。一方で、酸化チタンは、光が照射される等の所定の条件
が整うことにより有機物の分解性や超親水性を発揮する「光触媒」としても近年脚光を浴びて、
光触媒作用を利用れている。しかし、化粧料の添加剤として用いられている酸化チタンは、その
光触媒作用は必ずしも充分なものではなく、優れた有機物分解能、特に細菌やウィルスを分解す
る作用を有した化粧料の開発が期待されていた。

この背景には、アトピー性皮膚疾患やハウスダストに代表される粉塵に起因する皮膚疾患に悩ま
される患者が多くなっていることが背景としてある。上図のDR.C医薬株式会社の「花粉を水に変
えるマスク」はこの期待に応えるようにして登場しテレビでCMビデオが頻繁に流れるている。
このブログでも掲載していきたが対象物の補足・飛散防止機能に注目し、光触媒による殺菌・分
岐機能には断念ながら注目せず、マスクによる眼鏡の曇り防止に注目してきた。このように「化
粧品」に特化した機能性ファウンデーションから衛生マスクの商品開発に応用展開するパターン
はDR.C医薬株式会社ではならずのものである。どの程度効果あるのか、自己検証はこれからであ
るが今夜は、同社の保有特許/知財の理解に努めた。 



❑ 特開2007-137808  化粧料 岡崎 成実

【概説】

この化粧料によれば、少なくとも光半導体粒子と金属粒子とを構成要素とする光触媒機能体を含
有すること、により解決される。また、この化粧料にあっては、前記光触媒機能体が、前記光半
導体粒子と前記金属粒子のみならず、物質を吸着する性質をもつ吸着剤も構成要素とできる。ま
た、この化粧料は、光触媒機能体を構成する光触媒粒子が、アナターゼ型の酸化チタンとルチル
型の酸化チタンで、金属粒子が銀で、この化粧料にあって、光触媒機能体の添加量が、化粧料全
体に対し、0.01~50質量%であるり、レハロース――キノコ類、海藻類等広く自然界に存
在する非還元性の二糖類であり、高い保湿効果を有することが知られている。医療用としては、
臓器の保存や角膜の乾燥防止等に使用されており、高い細胞保護効果をもつ――を含有し、その
ため、この化粧料に含有させた場合には、光触媒機能体の有する酸化作用から肌を保護すること
ができ、また、脂肪酸の酸化やアミノ酸の分解を抑制する作用もと、光触媒機能体の酸化作用か
ら化粧料中の成分を保護して品質の劣化を防ぎ、化粧料の香気を安定に保つ。肌に適用した際に
は、人の皮脂の酸化を抑制して2-ノネナール等の悪臭成分の発生を防止するため、光触媒機能
体による悪臭成分の分解作用に加えてさらに高い消臭効果を発揮でき、トレハロースの保水機能
により、化粧料を肌等に適用し光触媒機能体が肌に付着した細菌や粉塵中の有機物成分を酸化分
解によって生じた水分を保持し、外部から水分を補給することなく、肌をしっとりと保もてる。

なお、トレハロースの含有量は特に限定されないが、0.01質量%以上であることが好ましい、
他の化粧料成分との比率やトレハロースによる粘度の上昇を考慮して、化粧料全体に対し20質
量%以下であることが好ましい。従来の化粧料と異なり、単に酸化チタンの発色や光沢を利用す
るのではなく、酸化チタンに体表される光半導体粒子と、当該光半導体の機能を向上させる金属
粒子で、優れた光触媒作用を発揮、また、アトピー性皮膚疾患や様々な細菌に起因する皮膚疾患、
粉塵に起因する肌荒れ、汗による悪臭等を効果的に防止できる。


【符号の説明】


 1 光触媒機能体  1a  光半導体粒子  1b  金属粒子  2   吸着剤

     No.164

【省エネ篇:閉鎖生態系工学】 

● ニンニクの屋内農園でわかったこと

ニンニクをインドアーで安く生産できないか調査をはじめ、このブログテーマの1である「植物
工場」の応用展開の現況を僅か1日で知ることができた。結論から言ってしまえば、❶省エネで、
❷ゼロ廃棄物で、❸気候変動に左右されず、❹自然エネルギーを使って(=エネルギーフリー社
会の実現)、❺ハーブ、緑青野菜、根菜類などの栽培が、❻手軽に、新鮮に、安く手収穫できる
時代に突入していると。まず、ニンニクの栽培には、太陽光が要10時間/日で、猛暑・多湿回
避での環境下であれば、屋内水耕及び土壌の両栽培は誰でも行える(上図参照)。

    

今夜の調査で注目したことは2つある。その1つが、併載系生態工学――宇宙開発、とくに有人
宇宙活動におけるさまざまな生態工学的な取り組み、地球環境問題の解決のための陸域環境や水
圏環境での取り組み、農業やエネルギー問題についての生態工学的なアプローチ、センシングや
光と生物の問題など、生態工学の基礎となる学問分野――の研究がこの日本で30年間なされて
きたことを体系的に知ることができたということである。もう1つは、スプラウト養育を別にし
露地栽培、必要太陽光(=日照)時間についてである。発光ダイオード照明を前提して、ニンニ
クの場合、❶有用波長領域(例えば光合成吸収)の確定と、❷生育エネルギー源としての波長領
域の確定であり、❸例えば、波長変換フィルムとの併用(多層化)で無駄なエネルギーの有効利
用に転換する技術とはなにかという命題である。そのほか、❸との絡み意匠性を校了した、育成
ボックスの透視部あるいは内壁部位の光反射機能化及びマジックミラー化などである。このいず
れも特許地代との直結する。以上、これで実践のみをサスペンドする段階に到達した考えている。
いや、面白い「エネルギーフリー社会と屋内農園」の融合だ。

     

❦ なぜ、かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたのか ❦ No.13   

    ● 対談2 新しい現実をつくる  

   『エネルギーは集中型か分散型かではなく、ミックスでいく』  

                         藻谷浩介 日本政策投資銀行特任顧問 

 

1964年山口県生まれ。東京大学法学部卒業。アメリカ・コロンビア大学経営大学院修了。M
BA取得。88年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)人行後、2012年から現職。特定非営利
活動法人ComPus地域経営支援ネットワーク理事長,2011年度内閣官房「東日本大震災
復興構想会議専門委員会」委員、内閣府・財務・経産・国交・総務二厚生労働・文科省等の委員
を務める。海外59カ国を巡歴(米国についでは50州すべてを訪問)している。人口成熟問題、中
心市街地、産業振興、市町村合併、地域金融、観光振興、地域再生などをテーマにしている。著
書に『里山資本主義」一(角川書店/2013)『デフレの正体』(角川書店/2010)『実
測!ニッポンの・地域力』(日本経済新聞出版社 2007)など多数。 

 
   原発再稼働を唱える声の背後にあるもの

 鈴木 原発の仕組みをつくっている巨大企業、そういう会社は日本だけでなく世界的に影響
 力を持つ仕事をしているわけですが、そういう会社のトップから「うちは日本でこういうエ
 ネルギーをやりたいと思います」「自分の会社はこういう方針でいきます」と、そういうコ
 メントがなぜ聞けないのかと疑問を感じます。
 藻谷 オーナー企業ならばいえると思いますが、サラリーマン経営者は、先輩だの現場だの
 いろんなところにおもんぱかって、既定路線をなかなか崩せません。既存のシステムのなか
 で勝ち上がってきた人ですから、そもそもシステムを変える必要性を感じていない場合も多
 いでしょう。

 鈴木 残念ですね。原発そのものをつくっている会吐も同じですか。
 藻谷 日立、東芝、三菱重工ですね。この3社はいずれも素靖らしい省エネ技術を持つ会社
 でもあるんですね。鈴木 そうですよね。再生可能子不ルギー関連の技術も持ってますよね。
 藻谷 原発は彼らの社内では一部門でしかないわけです。とはいえ、手がけてきた以上はも
 っと儲けたいでしょうから、当然再稼働に賛成でしょう。ですが、原発が再稼働しくても、
 廃炉にしても、すでにある使用済み核燃料の処理にしても、これから莫大なお金のかかる世
 界があるのですから、本当はそっちに絞ればいい。他方で、新子エネルギー関連の部門を伸
 ばすチャンスが増えるわけですし、万が一の事故の場合の訴訟リスクも減りますし、もっと
 も、今回はGE製の古い炉が原因だったので、彼らは責めを負わずに済んでいるわけですが。

 鈴木 あの人たちがコ介に日本の将来を考えて、再生可能エネルギーに舵を切ることを考え
 るべきだと思います。
 藻谷 少々心配なのは、先はどから述べている第4の考え方、日本は核武装能力を持ってお
 くべきであると考える勢力の影響ですね。特に三菱垂工は白身が兵器メーカーでもあります
 から、なおのこと再稼働反対などとは言いにくいでしょう。ですが、言う、言わないに関係
 なく、社内では省エネルギー技術、再生可能エネルギー技術にシフトしていってほしいです
 ね。アジアマーケットで考えても、アジアに原発を売って儲けるよりも省エネ技術を輸出す
 るほうがはるかに市場は大きい。わかりきったことなのに、なんとなく何やかやにおもんぱ
 かって踏み切れない。

 鈴木 そういういろんなことがあって、なおかつ、今度の原発事故で電気料金が上がったり
 すると、もっときびしい。だから、とりあえず電気だけは安定してこのままでいきたい、原
  発を動かしてくれ、そういう経営者が多いわけです。

  藻谷 電気料金の値上がりは化石燃料価格の上昇が原因で、これは少々原発が稼働したくら
 いでは解消に向かいません。再稼働で使用済み核燃料が増えれば、さらに将来の負担が増え
 ることになります。それから関東地方の場合、そもそもどこの原発が稼働して電気を送って
 くるのでしょうか。東北電力エリアである福島や新潟の原発が、東京のためといって、そう
 そう簡単に動くとは思えません。つまり省エネをすすめ、地域独自のエネルギーを生む努力
 をしていくしか、具体的な対処策はないのです。電気料金が高いと、海外への工場移転が加
 速するという懸念の声も聞きます。ですが中国でも韓国でも子不ルギーを化石燃料輸入に頼
 っているという事情は同じです。そもそも、コストが安いというだけで移転すれば、その後
 は年々コストアップに悩まされることになってしまいます

   本当の国際競争力、本当の豊かさとは

 鈴木 日本企業がかつて多数中国に進出したのは人件費が安いからだということですが、逆
 に中国の労働者の立場で考えたら「なんであなたたちがきたか知ってるよ。私たちの給料が
 安いからでしょ」ということですから、やることは決まってますよね。賃上げ交渉が始まり、
 労働 争議が頻発し、結果的に人件費が上がります。
 藻谷 中国も少子化で労働力も足りなくなってきていますからです。

 鈴木 そうですね。結果的に商売ができないから、またよその国に行く。どこまで繰り返す
 のでしょうか。
 藻谷 そもそも最近の工場海外進出は、低コストを求めていくのではなく、将来の市場にあ
 らかじめくさびを打ちにいくのです。インドネシアが典型で、6億人の東南アジア市場開拓
 のために行くわけです。ところが中国では、13億人対応の分か飽和してしまったので、工
 場の新規進出はぐっと少なくなりました。6他人しかいない東南アジアも、このままではも
 っと早く飽和します。

 その次は周辺合わせて16植人いるインドですが、インドはインフラの整備状況一つとっても、
 中国よりもずっと難しいところですね。それはともかく、中国というメインディッシュをい
 ただいてしまった後は、デザートやつまみしか残っていないのです。このように資源が枯渇
 していき、市場が飽和していくなかで、生き残るのはだれかというと、欧州の一部企業のよ
 うにブランドを確立して商品を高く売っているころなんです。安いものを安く売っていると
 ころは業界全体がおかしくなってしまう。その典型が、汎用半導体とかカラー液晶パネルと
 か、「全社赤字ですよ」という分野です。そういう事実を知らずに、「日本はサムスンに負
 けた」と騒いでいる人が大量にいるわけです。

 鈴木 サムスンの話が出ましたが、サムスンは韓国の会社だから「韓国に負けているんだ」
 という論調があります。ところが、国際収支統計では日本が黒字です。なおかつ、サムスン
 の中身を見ていくと、サムスンをだれが持っているのかというと、株主はほとんどが世界資
 本であるわけです。サムスンは韓国の会社じゃないと思うわけですが、そのへんはどうです
 か。
 藻谷 サムスンは韓国内にはあまりお金を落としていません。ごく一部の人を雇っているだ
 けで、工場は海外にありますし、韓国の実際の豊かさの向上には貢献していないわけです。
 業界構造として利益が出にくく、そういうやり方をしないと生きていけない会杜なんです。
 日本の電機メーカーにも同じことがいえます。結局、国際競争力というのは、どれだけ輸出 
 できるかではなくて、どれだけ人件費を払えるかということなんだと思います。

 鈴木 なるほど、人件費が払える国こそ競争力の高い国ということですね。
 藻谷 スイスのビジネススクールTIMDが作成している国際競争力指数で、日本がトップ
 クラスだったバブルのころは人件費が高かったのですが、いまは人件費を削り倒して輸出を
 増やす国になってしまいました。
 バブルのころは42兆円だった輸出が、2011年は63兆円と、1・5倍に増えたわけです。
 輸出がI・5倍になったから指数が上がったかというと、1位から23位に落ちてしまった。

 鈴木 実感としての豊かさがないですしね。今日は意義深いお話をたくさんありがとうござ
 いました1た。おうかがいしたいことがまだたくさんあります。今後ともよろしくお願いし
 ます。

                       2012年6月29日 鈴廣蒲鉾本店にて

結局のところ、テーマの「エネルギーは集中型か分敢型かでぱなく、ミックスでいく」の詳細な
ことは触れずに、「脱原発/自然エネルギー転換」の基調背景が主として経済的側面から語られ
るにとどまる。次回は、河野太郎衆議院議員との『3・11以後は、この国のありようを変える
チャンス』に移る。



● 今夜の一枚

  


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