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エネルギー革命元年Ⅲ

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10 地  形

まず「地形」から説きおこしてはいるか、この篇名に、さしたる意味はない。後半は、敗北
の原因、将の責任と役割にふれている。

地形の六種類
地の利を得るためには、まず地形を知らなければならない。地形を大別すると「通」「桂」
「支」「陵」険」「遠」の六種類がある。

「通」とは、道が四方に通じていて、味方が行くこともできるが、敵も来ることができる地
形である。この地形では、敵より先に南を向いた高地を占め、補給路を整低して戦えば有利
である。
「桂」とは、敵味方とも、そこに行くことは行けるが、引き返すのが困難な地形である。こ
の地形で戦うには、敵に備えがないときに先んじて出撃すれば勝ち得るが、敵に備えがある
場合は出てゆかないほうがよい。退きにくいから不利である。
「支」とは、敵にも味方にも、不利をもたらす地形である。敵が何か餌でこちらを誘い出そ
うとしても、出てはならぬ。いったん退却し、敵を誘い出した上で撃つことである。
「阻」とは、狭い場所のことである。味方が先にそこを占めているならば、入口に兵力を投
入して敵が来るのを待て。もし、敵が先にそこを占めていて、人目を守っているようだった
ら、相手にせずに退くのがよいが、そうでない場合は皐つことだ。
「険」すなわち、けわしい場所では、先に占領したものが有利である。味方が先に占めたな
らば、必ず南を向いた高地に陣をとって、敵を待つことである。もし敵が先にいたならば、
さっさと引き下がるのがよい。相手にしてはいけない。
「遠」すなわち巡いところならば、敵味方の勢力が均衡している場合、はるばる出て行った
ほうが不利である。

この六項目が地の利の法則であり、これを見桓めることは将の重要な任務である。慎重に考
えなければならない。

地形に応じた戦い方を 
この一節について、薩摩藩の軍学者、徳田邕興(1738~1804)の解説に傾聴すべきものがあ
る。その要旨は、『地形にそなわっている勝利の道をつかひのが、将の重要な任務である。
これを考察しなければ意味がない。古今の註釈がこの点をくわしく述べずに、ただ六つの地
形を解釈するだけにとどまっていろのは、きわめて詳らかでない。六つの和順は地形の大目
をあげたのであって、どの地形も活用することができるのだが、よくよくの聡明さがなけれ
ば不可能である。
「通」の地形(道が四方に通じている地)で戦うときは、敵より先に陽の場所(南向きの高
地)を占めよ、と孫子はいっているが、もし、そうした場所がないときには、陣の布き方で、
それと同じ効果をあげることができるのである。
 「往」という地形は、敵が先にいる場合、味方はあとがら攻め入らないのが原則だが、計
画をもって油断させておき、不意に攻め入った方がよい場合もある。
 先に「支」「阻」「険」の地形に拠って、地の利を占めている敵は攻めるべきでないが、
それだけに終わらず、敵の本国だとか他の大切な場所を攻め、敵がせっかく占めている地の
利を自ら離さなければならぬ上うにしむけることもある。
[巡」の地形では、勢力が均衡している場合、近づいていった方が損なのは原則だが、おと
りをつかって敵を引き上せる戦い方もある。
このように、それぞれの地形に応じて、無限に奇変を出すという生きた方法に上述すること
だ。そうでなければ、とくに孫子が、六の地形を知るのが将だなどということはないのであ
る』 

   
高橋洋一 著 『戦後経済史は嘘ばかり』    

第6章 不純な「日銀法改正」と痛恨の「失われた20年」
第4節 「2階と4階を分離せよ」と迫られた大蔵省
日銀がバブル潰しで金融政策を間違えた――人間、誰しも間違いはあるものですから、仮に
それはやむをえないとしても、問題は、なぜその後、その誤りが正されなかったか、です。
実は、そのような状況になってしまった背景には、大蔵省スキャンダルと日本銀行法(日銀
法)改正がありました。小渕政権(1998年7月~2000年4月)は、1997年4月
からの消費税増税で落ち込んだ経済を回復させるために、大規模な財政政策を打ち出しまし
た。小渕恵三首相本人が「日本一の借金王」というほどの積極財政です。

私は1998年からアメリカに留学していましたので、小渕政権にはかかわっていませんで
したが、外から見ていて「財政政策はあまり効かないだろうな」と思っていました。その根
拠は、前司で紹介したマンデル・フレミング効果です。変動相場制の下では、財政政策は効
果が現れにくく、金融政策の効果が大きく現れます。それでも金融緩和していれば財政政策
も効果かおりますが、金融緩和していないのだから、財政政策は効かないと考えたわけです。
1998年4月からは改正日銀法が施行されて、日銀の独立性を高める方向に動いていまし
たので、そろそろ財政政策から金融政策にウエートを移したほうがいいのではないかと見て
いました,裏話をすると、日銀法改正は、実は大蔵省の「不純な動機」から始まっています
。当時、大蔵省はスキャンダルで世間から叩かれていました。代表的な例が、「ノーパンし
ゃぶしゃぶ事件」ですが、金融機関が大蔵官僚を過剰接待して汚職が起こったことが問題に
なっていました。大蔵省はこのスキャンダルヘの批判をそらすために日銀法改正を利用した
と、私は見ています。

当時の大蔵省では、2階に主計局があり、4階に銀行局、証券局、国際金融局がありました
。2階の主計局は予算編成をする部署で、4階は金融機関監督が主な仕事です。大蔵省では
2階から4階に課長補佐クラスが異動するケースがよくありました。課長補佐の次のポスト
は企雨宮です。2階にある主計局の主査(課長補佐)の最後のほうになると、主計局では処
遇できないので、4階の証券局、銀行局などに行って企雨宮になるのが慣例でした。この慣
例を、金融機関の担当者たち(MOF担’Ministry of Financeの頭文字。大蔵省 《現財務省
》との折衝にあたる銀行ブ証券会社などの担当者)はよく硯察していました,MOF担は、
主計局の官僚に目をつけました,主計局の官僚と知り合いになって、"お仲間”になっておく
と、その人たちがやがて4階(証券局、銀行局)に異動します,4階の証券局、銀行局に移っ
た官僚は、それまでは主計局にいたわけですから、金融機関監督業務のことなどよくわかり
ません。そんなときに、主計局時代からの旧知のMOF担が「相談に乗ってあげますよ」と
いって官僚を取り込んでいったのです。こうやって接待潰けが始まりました。それが過剰に
なって発覚したのが大蔵省スキャンダルです。

このときに、マスコミの中で「主計局から銀行局に行くルートができていることに問題があ
る」と指摘して「財金分離」と言い出した人がいました。2階と4階を分離せよ、という意
味です。これは、「金融行政」を分離するということであり、具体的にいえば、金融庁をつ
くって大蔵省から分離させることにつながるものでした。もちろん、当時の大蔵省は金融庁
設立には大反対です。自分たちのシマと権益が侵されることになるので、金融庁設立で大蔵
省が分割されることは絶対に阻止しなければなりません。そこで大蔵省は「財金分離」とい
う言葉そのものに目をつけました。

第5節 不純な動機で始めた「日銀法改正」のツケが回ってきた

実は「財金分離」という言葉そのものは由緒正しく、学術的な言葉でもあります。学術的な
意味合いの「財金分離」というのは、財政政策と金融政策を分離することです。これに目を
つけた大蔵省は、マスコミが言い出した「財金分離」という言葉の意味を巧妙にすり替え、
「わかりました。私たちはみなさんがおっしやるように財金分離します」といって、「財政
政策と金融政策を分離する方向」に持っていったのです。そうしてできたのが、日銀の独立
性を高める日銀法の改正でした。同じ「金融」という言葉がつくので混同しやすいのですが、
「金融行政」と「金融政策」は別のものです。「金融行政」は大蔵省の4階がやっていた金
融機関監督。もう一方の「金融政策」は、日銀などがやる通貨供給量の調整です。「金融行
政」を引き剥がされて「金融庁」として分離されてしまうくらいなら、「金融政策」を担う
日銀を独立させるほうがまだマシだ 大蔵省はそう考えて、日銀法改正でお茶を濁そうとし
たのです。

大蔵省としては、日銀を独立させても天下りはできるので、痛くもかゆくもないというくら
いのつもりでした。しかし、日銀法改正でしのげると思っていた大蔵省の思惑は大きく外れ
ます。勢いが止まらなくなってしまって、最終的に「金融庁」設立という大蔵省が絶対に阻
止したかった方向に行ってしまったのです。途中で大蔵省は、「これはまずい。大蔵省が分
割されてしまう」と気がついて、日銀法改正など、どうでもよくなりました。このように、
日銀法改正にはいい加減な気持ちで取り組んでいましたから、真面目な議論をしませんでし
た。その弊害があとになって出てきます。

大蔵省が法改正をするときには、必ず他国の制度を調査してからやるのが鉄則でした。とこ
ろが日銀法改正のときには、他国の調査をやりませんでした。そのころ、イギリスの中央銀行
であるイングランド銀行が独立性の議論をしていました。イングランド銀行の例を調べてか
ら法改正を進めれば、もう少し違った形になっていたはずです。「中央銀行の独立性」には
「手段の独立性」と「目標の独立性」の2つがあります。イングランド銀行は、法改正で「
手段の独立性」を高めました。「目標」のほうは政府が与えるというのがイギリスのやり方
です。つまり、物価上昇率2%などという「目標」は政府が与えます。それをいかに実現す
るかという「手段」については、中央銀行が独立性をもって決定するということです。

日本の場合は、イギリスの例を調べず、議論もなく法改正されてしまったので、「手段の独
立性」と「目標の独立性」が曖昧なまま進んでしまいました。外国の例を調べてもいないし
法律にも何も書き込んでいないので曖昧模糊としています。日銀はそこをついて、「手段の
独立性」も「目標の独立性」も自分たちにあると主張し、「目標の独立性」を既得権のよう
な格好にしていきました。そのため、「インフレ目標を政府が示したら、日銀の独立性が失
われる」などという、世界の非常識ともいえる意見が大手をふるうことになりました。そし
て日銀は、金融引き締めに固執するという過ちを続けたのです。「独立性」の定義を明確に
しないまま法改正をしたことのツケが回ってきた、ということです。

第6節 竹中平蔵氏はリフレ派からも誤解されている

小泉政権(2001年4月~2006年9月)で経済財政政策担当相を務めた竹中平蔵氏が
やるうとしていたことは、金融政策によるデフレ克服でした。竹中氏は「マンデル・フレミ
ング効果」を理解していましたので、財政政策ではなく金融政策をやらなければいけないと
考えていたのです,私は竹中氏の部下としてそばにいましたので、やろうとしていた政策を
よく知っています。竹中氏は経財相になったときに、日銀の金融政策決定会合に出席したいと
いいました。オブザーバーとしてしか参加できませんが、その会合の場でインフレ目標の話を
何度もしています。

竹中氏は世の中の人から「構造改革論者」と見られていますが、本来的には「インフレ目標
論者」でデフレ克服を最も重視していました。ところが、そのような金融政策を重視するリ
フレ派の人ですらそのことを知らずに、「緊縮財政ばかりやっていた」と竹中氏の批判をし
ています。日銀の議事録は十年経つと公開されますので、当時の発言はすべてインターネッ
トで毘られます。
議事録の中から竹中経財相の発言を引用してみましょう。

◆政策委員会・金融政策決定会合議事録(2001年7月12日、13日)
「インフレ・ターゲティングについては大変難しいという指摘があった。それはエコノミス
トとしては、大変理解できることであるが、私は少し聞き逃した点かおるが、これは、イン
フレ・ターゲティング論全般に対するコメントなのか、それとも日本固有のコメントだった
のかという点てある。現実にインフレ・ターゲットを持っている国は結構沢山ある。ほかの
国でできるけど日本ではできないと考えるのか、一般論として考えるのか、それとも下の方
に目標は掲げられるが上の方には掲げられないとい論理なのか、ちょっとその辺はクラリフ
ァイング・クエスチョンである」
◆政策委員会・金融政策決定会合議事録(2001年8月13日、14日)
「第二の点は、政府当局の姿勢が絶対にぶれないということである。その意味ではデフレ・
フアイターとしての日銀の決意を示すという発言があったが、その決意を示すにはどのよう
な方法が考えられるのか、そのIつとしてのインフレ・ターゲティング論のようなものかおる
のかという指摘も委員の一部の方には今日あったが、そういうことも含めてやはりそのメッ
セージ性というようなものも是非今後の議論の対象に加えて頂きたいと思う。いずれにして
も総括としては幾つか今中し上げたような状況の中で、日本銀行が一層の量的緩和に向けて
早い行動を採って頂くこと、毅然たる態度でそういった政策に向かって頂くということを高
く期待申し上げたいと思う」
◆政策委員会・金融政策決定会合議事録(2001年9月18日)
「是非一点だけ敢えて問題の提起をさせて頂きたいと思う。それは皆さん専門家であるから
よくご存知だと思うが、日銀の独立性を議論するうえでの政策目標の独立性と政策手段の独
立性という近年アメリカで結構活発に行なわれつつある議論である。この問題、日銀にとっ
ては非常にタッチーな問題であるから、そのことそのものを大上段に振りかぶって日銀法の
おり方を議諭しようということを言う積もりはない。むしろ中し上げたいのはデフレをスト
ップさせるということは、明らかにこれは政府全体の目標であろうということである。これ
は是非、政府全体を私はコミットさせたいと思う。(中略)日銀の独立性というのは、私達
も大変重視しているが、新しい政策の仕組みが今、勤こうとしている中でそれぞれの新し
い役割分担のようなものが議論されていく必要かおるのではないかと考えている」 要する
に、竹中経財相は日銀の独立性に配慮しながらも、デフレ克服のために何度もインフレ目標
の検討を促しているのです。

ただ、政策決定会合という正式の陽で発言すると、守秘義務がかかりますので、外部では一
切発言できなくなります。ですから、政策決定会合でインフレ目標の話をしているというこ
とは、世間にはまったくいいませんでした。また、政府からの出席者はあくまでもオブザー
バーという立場であり、会合の最後になって発言を求められるだけです。正式メンバーでは
ないオブザーバーのいうことなど誰もまともに間こうとせず、相手にもしてもらえませんで
した。議論にも採決にも加われず、採決時には退室を求められます。竹中氏は2001年に
は毎月のように政策決定会合に出ていたのですが、全然相手にされないので「出ても時間の
無駄だ」と怒っていました。大臣の仕事が忙しいこともあり、あまり出なくなって、それ以
降は役人が出席して紙を読み土げるだけになりました。

小泉政権はデフレ克服のための金融政策をやろうとしていたのですが、いい加減な日銀法改
正をしたツケが回ってきて、日銀に阻まれてしまいました。日銀は「手段の独立性」だけで
なく「目標の独立性」もあるとして、インフレ目標をするかどうかを決めるのは自分たちの
権利であると強く主張していたからです。繰り返しご紹介しますが、マンデル・フレミング
効果は、変動相場制の下では、財政政策は効果が現れにくく、金融政策の効果が大きく現れ
ろというものです。言い方を変えると、変動相場制の下では金融政策を間違えた場合、マイ
ナスの影響が大きく出てしまうということです。日銀の政策判断の誤りがその後も続いてし
まい、デフレ克服が進みませんでした。結局、政府が日銀に影響を及ぼすには、次の日銀総
裁の選任時しかチャンスはありませんでした。   
                                   この項つづく



【エネルギー革命元年Ⅲ】

世界の太陽光発電市場は、2018年に初めて百ギガワット以上の容量を追加。GTM Research
の「最新Solar Solar Demand Monitor」(上下図参照)によると、今年の設備稼働率は104ギガ
ワット、年間成長率は6%を達成。その後、年間設備は少なくとも2022年まで百ギガワット
目標値を達成すると予測。前四半期の成長率は、地理的多様化に起因し上位4市場が全体的
に7%減少すると予想する。また、中国の設備は、2017年に53ギガワットから2018年には
48ギガワットに減少、今年は中国だけで世界全体の需要の47%を占める。さらに、中国
の歴史上、初めての年間分散型太陽光発電設備(20メガワット未満)は、全国の年間設備容
量の50%を超えると予想。さらに、LONGiグループ総帥の李振国氏は、環境ビジネス社の
との対談で、今後5~10年で大きな成長を見込み太陽光セルの世界出荷量がこの10年で1
ギガワットから百ギガワットへと百倍成長し、モジュールや蓄電池のコストダウンが急激に
進み、出荷量が1テラワットに到達するだろうと予測している。このようにICT、IOT、
AIなどの第5次産業革命(デジタル革命渦論)とのシンクロナイジングによる爆発的なコ
スト逓減と高性能の同時進行し、エネルギー産業だけでなく全産業に及んびやがて収斂/収
束に向かうだろう。また、本日、理化学研究所らの研究グループの「超薄型有機太陽電池」
の研究成果が報告されているように、誰も経験したことのない自然エネルギーをコアとした
エネルギー革命の渦がが静かに膨張している。 

 No.193

【ソーラータイル事業篇:世界中のインフラを揺るがす6つのサンロード】 

  Feb. 7, 2016

道路は単に歩行や運転のためのものだけでないのだ。世界各地の太陽道路や道路プロジェク
トでは、通りが堅固な足場を提供し、クリーンエネルギーを生みだせる。例えば、中国やジ
ョージアのような多様な地域で6つの関連事業がスタートしサンロードの技術革新の躍進がつづい
ている。

強化ガラスで覆われたモジュラーソーラーパネル
ところで、ソーラーロードは、強化ガラスで覆われたモジュラーソーラーパネルを使用する。
Scott & Julie Brusaw社は、数年前にSolar Roadwaysを立ち上げ、アスファルト道路をエネル
ギー発電道路とつくり替えている。同社社は、従来の舗装道路に代わり強化ガラスで覆われ
たモジュラーソーラーパネルに切り替えため、2016年にはアイダホ州サンドポイントで最初
に公開したが、ミズーリ州のルート66をサンロードにつくり替える事業は失敗、が、しかし、
韓国、オーストラリア、ドバイ、アブダビ、オーストリアへの導入を現在も検討中にある。

 

フランス 2,880のソーラーパネルの1キロのソーラーロード
2016年の終わりに、フランスは世界初のソーラーロード公表している。Tourouvre-au-Perche
は距離にして 1km  がlas 'Wattwayの技術で施工。2,880パネルの道路は、人口3,400人の村
の街灯電力に供給に足りるエネルギー発電を行っている。

 Feb. 7, 2017

米国ジョージア州 ワットウェイ社製ソーラー・ロードの実証実験
レイC.アンダーソン財団はアラバマとジョージアの国境の近くに米国で初めての538 方フ
ィートのソーラロード敷設。バイオスウェルと太陽光発電の電気自動車充電ステーションを
含む再生可能技術がJ実証実験される。

 Dec. 28, 2017

中国の高速道路用ソーラーパネル
Qilu交通開発グループは1キロのサンロードが済南が開通された。底部に断熱材、中間部に
太陽熱パネル、上層部に透明なコンクリートと3層構造からなる。このソーラーパネルは、
2車線と1車線で約63,238平方フィートをカバーし、毎年100万キロワット時の再生可能エネ
ルギーを発電。

 Nov. 17, 2015

バイク専用ソーラーロードが予想以上のパワーを生み出す
ソーラーパネルは高速道路だけではない。オランダはクロメニーにある自転車レーン。それ
らを最大限に活用できる。1年後、SolaRoad社製ソーラーパネルの自転車道は1平方メート
ル当たり70キロワットアワーの発電量――約3軒の住宅の電力量相当――が得られるが、ほ
とんどの人がソーラロードの自転車道と従来のものとの違いに気づかないほどの出来映えで
だとか。 

 Feb, 14, 2018

ソーラーペーブメントは電気自動車の充電に役立つ
歩道はソーラーパネルからも恩恵を受ける。Platio社は、リサイクルされたプラスチックで
作られた50平方フィートの太陽電池の歩道設置。電気自動車の充電に使用される。

  
Solar pavers fuel electric cars with clean energy VIDO

電気自動車を充電できる次世代の太陽歩道
Platio社は、ブダペストのPrologis施設で720ワットのピーク容量システムを導入。このプロセ
スは1日で十分。太陽の歩道がEVを充電するのに忙しくないとき、それが生成するエネルギ
ーは、近くのオフィスビルに電力を供給できる。

 

図1 ホットメルト手法により布地上に貼り付けた超薄型有機太陽電池の写真

【ソーラータイル事業篇:耐熱性・高効率・超薄型有機太陽電池】

ホットメルト手法で衣服に直接貼り付けるウェアラブル電源
4月17日、理化学研究所らの研究チームは、耐熱性と高いエネルギー変換効率(太陽光エ
ネルギーを電力に変換する効率)を兼ね備えた「超薄型有機太陽電池」の開発に成功。今回、
理研独自のウルトラフレキシブル有機半導体デバイス技術に加え、新しい半導体ポリマーを
開発。超柔軟で極薄の有機太陽電池の耐熱性とエネルギー変換効率を大きく改善することに
成功。この有機太陽電池は、最大エネルギー変換効率10%を達成、100℃の加熱でも素子
劣化が無視できるほど小さいという高い耐熱性を持つ。また、大気環境中で80日保管後の性
能劣化も20%以下に抑制。このような高効率と高安定性の両立により、「ホットメルト手
法」を用いた衣服への直接貼り付けが可能となる。この太陽電池は、薄く柔らかい樹脂に、
太陽光を電力に変える「有機半導体ポリマー」を塗ったものです。厚さは1000分の3ミ
リでアイロンで洋服に貼り付けて使えます。このシート状の太陽電池を服の両肩に貼り付け
れば、携帯用の音楽プレーヤーの電源などとして使えるということです。

【成果概説】

成果のポイントは、高エネルギー変換効率と高耐熱性を併せ持つ新しい半導体ポリマーを開
発にあるす。耐熱性と高エネルギー変換効率を両立する新しい半導体ポリマー「PBDTTT-OFT
」を合成。PBDTTT-OFTは、これまで有機太陽電池の材料として広く用いられてきた「PBDTTT
-EFT(またはPTB7-Th)」と似た骨格を持っていますが、PBDTTT-EFTに比べて直線状の側鎖を
持っている(下図2)。これによって、高い結晶性を持つ膜を形成でき、加熱による導電性の
低下が従来のPBDTTT-EFTに比べて小さいことを見いだす。

 
直線状の側鎖(赤枠)を持つことが新しい半導体ポリマーの大きな特長である。これにより、
高い結晶性と耐熱性を実現している。

参照となるガラス基板状の太陽電池特性(黒)と、超薄型有機太陽電池特性(赤)の比較。
ガラスと比べても遜色のない性能を持つことが確認された。エネルギー変換効率は最大で10%
を達成。加熱温度に対するエネルギー変換効率の変化。新しい半導体ポリマー「PBDTTT-OFT」
(ピンク)と従来材料の「PBDTTT-EFT」(黒)との比較。新しい半導体ポリマーでは、100℃
の加熱時も特性劣化は観測されなかったのに対し、従来材料では100℃の加熱でエネルギー変
換効率が20%程度減少。

(a) ホットメルトプロセスのセットアップ。布地(ポリエステル)と超薄型太陽電池の間に
メルトフィルム(ポリウレタン性)を挟み、120℃、15 kPaの条件で30秒間加熱圧着させた
。これによって超薄型太陽電池を布地に貼り付けた。
(b) ホットメルトプロセス前後の特性変化。接着前(青)、ホットメルト接着後(赤)共に
太陽電池の性能に変化はみられず、特性劣化なく布地へと貼り付けできていることが確認さ
れた。



● 4月13日に12回目の誕生日を迎えた「ひこにゃん」




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