『尉繚子』
紀元前三世紀、秦の始皇帝に仕えた兵法家・尉繚の説を収録したものといわれる。
8.武 議(ぶぎ)
「兵談篇」で述べた一般論を、「戦争は悪」という観点から補足展開した章。悪であろうともな
お戦わなければならぬのが戦争であるからこそ、慎重さと非情さの両面が要求されるのである。
良馬もよき騎手を得てこそ
太公望は七十歳に及んでも志を得ず、朝歌(ちょうか)では牛殺しを渡世とし、盟津(もうしん)
では一膳飯屋を営んで生活をたてていた。こうして七十歳を過ぎてもまだ用いようとする君まも
なく、人々から狂人扱いされたものである。だが、ひとたび文王にめぐりあうや、三万の軍勢を
率い、一挙に天下を平定した。太公望が軍事に通暁していた賜物といわないで何といおう。「良
馬もよき騎手を得てこそ遠路を走り、毀士もしかるべき君主を得てこそ才能を発揮する」といわ
れているではないか。
〈太公望〉本名は呂尚。周の文王・武王の宰相として、殷を倒し、周王朝の基礎を固めた。
〈朝 政〉殷の郡。今の河南谷にあった。
〈盟 津〉地名。今の河尚古にあり、黄河に臨む地。
人事を尽くすのみ
武王が紂王放伐の兵を挙げ、盟肆を渡った時には、座下の決死の士といえばわずか三百、率いる
軍も総数三万に過ぎなかった。これに対する村王の軍はその多きこと数知れず、飛廉、悪果の雨
勇将は挺身して部下を激励し、その軍陣は百里にわたって展開する壮大さであった。しかし威圧
は、自国の兵士、人民を疲弊させることなく、敵兵を多数殺傷することもなく、商を撃破して紂
王を滅ぼしたのである。だからといって、肩車に瑞祥吉兆があったわけではない。これひとえに、
人事を尽くしたか否かによるのである。
ところが現今、世の凡将たちは、相も変わらず方位をトし、星を占い、亀甲を焼いたり気象の変
化をうかがったりして吉凶を判断し、それに基づいて勝利を収め功を立てようと期待している。
何とも話にならない仕儀ではないか。
戦争の本質を知れ
将帥とは、つねに主体性を保って天文気象に支配されず、地勢の不利にも動揺せず、他人の意見
に盲従せず、縦横に独歩すべき者である。だからこそ、勝敗の帰趨を握ることができるのだ。
そもそも、武器は不吉な道具であり、争いは望ましからぬ行為であり、軍人は人を殺すのが使命
である。したがって、武力に訴えるのは、万やかを得ぬ場合の手段でなければならない。だが、
ひとたび戦端が聞かれたなら、天をも恐れず、地をも則心にせず、君命がどうあろうと、敵勢が
どうあろうと、全軍一体となってさながら猛獣のごとく、風雨のごとく、雷宛のごとく、渕り知
れぬ猛威をふるい、その威武によって天下を震動させるようでなければならない。
勇猛なる軍隊は、水にたとえることができる。水はきわめて柔く弱いが、しかも行く手に当たる
丘陵をかならず崩し流し去る力を持つ。それはほかでもない。水の性質が終始一員して変わらず、
その運動法則も不変の理に基づいているからである。
以上のごとき戦争の本質を体得した将帥が、鋭利な武器と堅牢な甲胃とを具備した大軍を変通自
在の采配を揮ったなら、これに対抗し得る者は天下にあるまい。
だからこそ、次のようにいわれているのである。「有能な看を抜擢して用いれば時日の吉凶にか
かわらず成果があがる。法令を明確詳細に規定して実行すれば占わずとも結果は吉となる。人民
の功労をねぎらいいたわれ神に頼らずとも福がもたらされる」と。
また、こうもいわれている。「天の好機よりも地の利、地の利よりも人の和が大切である」と。
昔の聖人が言祝したのは、ただ人事を尽くすことのみであった。
〈不吉な道具〉原文は「凶器」。棺桶や副部品など、葬儀の道具の意である。
【下の句×樹木トレッキング:まつろはす夏のゆふべの炎×バッコヤナギ】
バッコヤナギ(Salix caprea)はヤナギ科の落葉小高木または高木。別名ヤマネコヤナギ。北海
道南半部から本州,四国に分布し山地から丘陵地のやや開けた明るい場所に生じる。葉は楕円形
または長楕円形で長さ 10cm,幅 4cmほど。先は鋭くとがり,基部は円形。辺縁に不規則な波状
の鋸歯がある。上面は無毛でやや光沢がある深緑色,下面は白色の縮毛が密生し粉白色。花は葉
の展開に先立って3~4月に咲く。雌雄異株。雄花穂は長楕円形で長さ3~5cm,径 3cm。雌花穂
も長楕円形で長さ2~4cm,径 1.5cmめしべの柱頭は2裂する。
感覚が若いてシャープで親近感を覚え読み終え、時間があれば歌集を取り寄せてみようと思いつく
(が、眼精疲労がこの猛暑でさらに増しているのでそれはもっと後になる)。
旅へ この世界の外ヘ ー生どいふ砂ざけい反転きせて
あやふやな輪郭をみせ溶けてゆく氷床、わたし、未来。極夜の
北極星に問ひまた問ひて啓きゆく未知みづからの狂ひをみどめ
鈍(にび)いろの硝子でできたランタンにまつろはす夏のゆふべの炎
松本典子『極夜』より四首(歌壇、2018年07月号)
※ますろはす(服ふ・順ふ・纏らふ):ハ行四段活用の動詞「順ふ」「服ふ」の未然形である
「順は」「服は」に、使役の助動詞「す」が付いた形。合わす。添う。沿う。纏い付く。収(治)
まる。従う。仕えるなどの意。
※ 松本 典子(1970年2月6日 - )は、歌人。千葉県鴨川市出身。千葉県立安房高等学校、早稲
田大学教育学部国語国文学科卒業後、国立能楽堂を経て国立劇場に勤務する。1997年に短歌をは
じめ、同年短歌結社「かりん」入会、馬場あき子に師事。2000年、第20回かりん賞、第46回角川
短歌賞受賞。2003年、第一歌集『いびつな果実』で第4回現代短歌新人賞受賞。現代歌人協会会
員。
第2節
生産ラインは二本あった。一本では、小型の缶詰が生産されている。直径55ミリ、高さ37ミ
リのじ○グラム入りだ。もう一本では、それより大きな400ラム入りだった。床は水びたしで、
ぬるぬるして滑りやすい。ラインのスタート地点で、トマトペーストが飛び散って水たまりが赤
く染まっていた。
ベルトコンベアのすぐそばで、ひとりの作業員が缶詰の重さを測っていた。充崩後の缶詰の列か
らランダムに選びだしているようだ。使っているデジタルスケールはかなり使い古している。あ
れで正しく測れるのだろうか?中身だけを測るために、容器の重さはあらかじめ差し引かれてい
るらしい。それにしても、表示画面に現れる数字はあまりにもまちまちで、まるで宝くじの抽選
会でも見ているようだ。トマトペーストの充場機が故障しているのか?それとも壊れているのは
このスケールのほうか?もしかしたら両方とも? いや、そんなことはどうでもいいのだろう。
作業員はまだ焼けるように熱い缶を指先でつまみ上げ、重さを測り、再びラインに戻している、
するとそのとき、目の前のコンベアがいきなり停止した。それと同時に、騒音もビタリと止まる
。チェーンが一本切れたらしい。缶詰の重さを測っていた作業員がすぐに手を止め、両腕を振り
あげながら同原に向かって何かを叫ぶ。それから生ぬるい水たまりのなかにしゃがみこみ、破損
箇所を調べはじめた。コンベアのベルトはたわんで無残な姿になっている。だが、すぐに修理担
当者が交換部品を持って駆けつけた。接合部をハンマーで叩き、モンキースパナで締めなおすと
、数分後にはまたラインが動きだした。その瞬間、再び騒音が響きわたる。コンベアの上流に溜
まっていた何百という缶詰が、まるで怒り狂ったようにすごい勢いで押し寄せてくる。コンベア
の先のほうでは、缶詰に自動で蓋をする巻き締め機が、巨大なコマのように回りはしめた。缶が
ひとつずつ密封されていく。こうした作業がここでは延々と続くのだ。
コンペアの終点で、女性作業員がひとりでダンボール箱を組み立てていた。折りたたまれた板状
のダンボールを両手でつかみ、力をこめて折ったり開いたりしている。大量のダンボールがどん
どん箱の形になっていく。その素早さ、正確さは実に見事だった。しかもリズミカルで流れるよ
うな手さばきだ。だが、その顔はまったくの無表情だ。何も考えず、ただ目の前の仕事をこなし
ているだけ。ダンボール箱と同じ、空っぼのまなざしだ。これまで何千という箱を組み立ててき
たのだろう。何カ月も、いや何年も前から同じ動作を繰りかえし、同じ箱を作ってきたのだろう
。週じ日間一日も休まず、休暇も取らずに働いてきたのだろう。この女性も、ここにいるほかの
作業員たちと同じように、身も心もすり減らしながら、賃金のために労働力を提供しているのだ。
この工場は、一日34時間体みなく稼働している。仕事は八時間ずつの三交代制だ。週七日の計
五六時間、くたくたになるまで働かされる。それで受けとる月給は、ユーロ換算で500ユーロ
くらいだという。信じがたいことだ。給料についてどう思うか、通訳を介して従業員に質問して
みたが、誰も笞えてくれなかった。
確かに、民工の時代はもう終わったのだろう。2000年代初め、農村から都市に出稼ぎに出た
「民工」と呼ぼれる農民は、わずか200ユーロに満たない月給で工場に労働力を提供していた。
そのころに比べれば賃金は上がった。だが、労働時間は変わらない。労働者の仕事に対する意識
も変わっていない。工場の作業員は、男女とも同じTシャツを身につけていた。白地で、背中に
中国語が書かれている。肩まで抽をまくりあげている男たちがいる。そのうちのひとりは、がっ
しりしたからだつきで、いかつい顔をしていた。毛沢東時代のプロパガンダ用ポスターに描かれ
た、理想的な労働者の姿そのままだ。男らしく、たくましく、決然とした表情をしている。いや、
そんなふうに思うのは時代遅れだろう。この男はトマト帝国の兵士だ。中国の国家資本主義のた
めに戦っているのだ。
天津金土地食品代表のチャン・チュンクワンによると、この工場の規模は天津で第二位だという。
チャンは元軍人だ。特殊部隊用ミリタリーベルト、たくさんのスマートフォンと新車の黒い4W
Dを持っているのが自慢らしい。4WDが停められている駐車場の向かいに、巨大な石碑が立っ
ている。その上には一進歩のために戦おう」という社是が刻まれていた。
原材料の濃縮トマトは、中国晨西部の新疆ウイグル自治区から、東部の天津まではるばる運ば
れてくる。三二〇〇キロメートルの行程を、北部を経由しながら、貨物列車に揺られて大陸を横
断する。そして工場に到着したら、水を加えられ、個別の小さな缶に詰めかえられ、あっという
間に暗に乗せられて、世界中へ輸送されるのだ。
第3節
天津金土地食品は、140人の従業員を雇用し、年間五万トンのトマトペースト缶を輸出してい
る。コンテナおよそ2000台分だ。行き先は幅広い。工場内の倉庫にはさまざまなブランドの
缶詰が並べられていた。とくに、アフリカ、中近東、ヨーロッパで販売されるものが多いようだ。
「この間は、ドイツとスウェーデンに向けて出荷しましたよ」と、チャンは言った。
工場の最後の工程では、400グラム入りのトマト缶が機械で箱詰めされていた。その機械の向
かい側で、箱の隙間にプラスティック製の蓋を入れている作業員がいた。西アフリカ向けの商品
だという。西アフリカでは、貧しくて70グラム缶さえ買えない人たちのために、市場でトマト
ペーストをスプーン売りしている。スブーンー杯当たり数ユーロセントという値段で、紙に包ん
で販売される。プラスティック製の蓋は、400グラム缶がスプーン売りされるとき、劣化しな
いよう開封後の缶にかぶせておくためのものだ。スプーンー杯分けわずかな金額でも、トマトペ
ーストの需要が多い西アフリカでは積もり積もって莫大な売上になる。トマトペースト缶市場は
世界でもっとも貧しい国でも形成されている。たったスプーンー杯からでも市場は生まれるのだ。
第4節
「この部屋には入れません」
マーはそう言いはなつと、半透明の分厚いプラスティック製カーテンの向こうへ行こうとするわ
たしを引きとめた。わたしは少しだけ驚いたふりをしてから、「ああそうですか、わかりました」
と、興味のないふりを装った。だが、頭のなかではさまざまな思いがフル回転していた。人って
はいけない理由が何かあるはずだ。
たった今まで、わたしはこの工場の生産ラインをあちこち見学し、あらゆる工程を見てまわった。
濃縮トマトを再加工しているところも、トマトペーストを缶に充填しているところも、巻き締め
機で蓋をしているところも、重さを測ったり、不良品の検査をしたり、缶詰を箱詰めしていると
ころも、すべて見せてもらった。だが奇妙なことに、新疆ウイグル自治区からやってきたはずの、
三倍濃縮トマトが入ったあの青いドラム缶はどこにも見当たらなかった。通常は、生産ラインの
スタート地点に、ドラム缶から原材料がポンプで汲み上げられてラインに供給される工程がある
はずだ。ここにはなぜかそれがなかった。
工場の一番奥に、原材料に水を加えて混ぜるための巨大な機械が並んでいた。初めてトマト加工
工場を見たひとは、そこが生産ラインの始まりだと思うだろう。機械には、丸みを帯びた巨大な
タンクがついていた。人工衛星スプートニクのようなそのタンクには小窓がついており、原材料
の濃縮トマトがなめらかなベースト状になっていく様子が覗けるようになっている。これこそが、
あのIプール(球体)」と呼ばれる機械だ。パルマのトマト博物館で見た、19世紀の蒸発濃縮
装置の現代版だ。そしてここにある今の「プール」も、技術的にはむかしのものとほとんど変わ
らない。
わたしは先ほど見た光景を思いだした。確か、あの「プール」の奥には高いブロック塀が立ちは
だかっていた。そうだ、間違いない。あのブロック塀の向こう側に青いドラム缶があるはずだ。
方向的に考えて、プラスティック製カーテンの奥の部屋にちょうど位置している。
そこでは本当に、ドラム缶から濃縮トマトをポンプで汲み上げてIプール」に供給する作業をし
ていろのだろうか?本来ならそうであるはずだ。だが、もしかしたら別のことをしているのでは
ないか?だから、ブロック塀とカーテンで外から見えないようにしているのではないか? つい
先ほど、原材料を保管する倉庫を見学したとき、青いドラム缶の横に白い大きな袋が積まれてい
るのに気づいていた。「塩」と記されたものもあったが、何も書かれていない袋もあった。
これまで、中国のトマト加エメーカーについてのよくない噂を、あちこちで聞いていた。だから
こそ、マーにあの部屋へ入るなと言われたことで、疑惑がますます深まったのだ。なんとしても
あの部屋を見なくてはならない。どんな工程が隠されているのか、この目で確かめなくては,だ
が、いったいどうすればよいのだろう?
一時間後、同行したカメラマンのグザヴィエ・ドゥルーが、マーのポートレート動画を倉庫で撮
影することになった。わたしと共同で制作しているドキュメンタリー映画のためだ。マーはドゥ
ルーの指示にしたがって、並んだドラム缶の前を何度も行ったり来たりしている。わたしはその
様子を静かに見守っていた。そして、描のように様子をじっとうかがいながら、隙をみてこっそ
り抜けだそうと考えていた。
よし、今だ!わたしは倉庫をそっと抜けだした。梱包用のダンボール箱の前を通りすぎ、濡れた
床で滑らないよう気をつけながら、生産ラインの終点から始めまでダッシュで走りぬける。そし
て二分後、あのプラスティック製カーテンの前に到着した。カーテンの奥を覗きこむ。大きなタ
ンクとプラットホームが見える。視線を上げると、ブラットホームの左手に男の背中があった。
山積みにされた袋の奥で、タンクのほうを向いて立ち、白い粉がもうもうと舞い散るなかで何か
をしている。男が袋を取ろうとうしろを振りかえったときに目が合った。男はマスクをつけてい
た,
「ニイハオ!」
わたしは片手を上げ、中国語でそう挨拶をした。どういう反応をするだろう?すると相手は笑顔
で挨拶を返してくれた。よし、これなら大丈夫。わたしは階段でブラットホームに上り、男の隣
に立った。そしてもう一度挨拶をした。男はわたしが隣にやってきたのを喜んでいるように見え
た。目の前のタンクを覗きこむ。なるほど、これは撹拝機だ。袋のなかの白い粉をこの攬拝機に
入れるのが男の仕事なのだ。ここで原材料の濃縮トマトに何かが混ぜこまれ、水分が加えられ、
缶に詰められるのだろう。だが、缶のパッケージには「原材料-トマト塩」としか記載されない
のだ。
この白い粉はいったい何なのか?ブラットホームには三種類の袋が置かれていた。大豆食物繊維、
デンプン、デキストロース。デキストロースは、ダルコースやブドウ鯨とも呼ばれる糖類だ。白
い粉末状の結晶で、無臭で甘みがある。粒子が細かいので、食品に加えるととろみがついてなめ
らかになる。水に溶けやすいので、たとえば濃縮トマトに別のものを混ぜるときにつなぎとして
便うと便利だろう。
続けて、どこかから延びているチューブを通して、赤い液体がタンクに注ぎこまれた。希釈され
た濃縮トマトだ。わたしは携帯電話を取りだして、その様子を証拠として撮影した。攬桂機が動
きだし、白い粉が赤い液体と混ざりあって薄紅色のペースト状になっていく。
プラットホームから降りて撹件機のまわりを歩くと、今度は四人の作業員に出会った。分厚い千
ブロン、マスク、そしてゴム手袋を身につけている。彼らは何をしているのだろう?その背後に
は、二五リットルから30リットルくらいのタンクが20個ほど並べられていた。いずれも不透
明な液体が満杯に入っていて、不快な匂いを放っている。作業員たちはふたりがかりでそのタン
クを運んでいき、攬栓機につながっている機械のなかに中身を空けた。液体はニンジンのような
オレンジ色をしていた。間違いない、着色料だ。
倉庫へ戻ると、マーは拒変わらずカメラに向かって、ドラム缶の前を行ったり来たりしていた。
まるでランウェイを歩くフアッションモデルのようだ。よかった、どうやらわたしが姿を消した
ことには気づいていないらしい。
第5節
一時間後、わたしはマーのオフィスでインタビューを行なった。トマト缶の品質について質問を
すると、会社が授かったという表彰状や証明書を見せてくれた。「これは、IS022000認
証、食品安全了不ジメントシステム国際規格の認定証明書です。商品を輸出する会社は取得が義
務付けられています。そしてこちらは、IS09001認証、品質了萍ジメントシステム国際規
格の認定証明書です。これかおるから国内市場で販売ができるのです。どちらも食品を生産・販
売するには必要不可欠です。弊社ではそうした認証をすべて取得しています。また、天津におけ
る食品関連トッブ企業のひとつとして政府から顕彰もされています。中国税関の検験検疫局から
は信頼性が高い企業〃と格付けされています。過去10年間の弊社の成長の過程で、少しずつこ
うした評価をいただけるようになりました。大変誇りに思っています]
ジャン=バティスト・マレ著 『トマト缶の黒い真実』
この項つづく
【史上最強吸引力コードレスクリーナ:パナソニック】
● 電気自動車技術開発の特徴がクリーナにも集約
いまや、4割以上の家庭で2台以上を所有すると言われる「掃除機」は、まさに成熟市場である。
実際、国内掃除機市場の年間出荷台数も、年々減少傾向にある。調査によると、2015年度には、
年間864万台だった国内の掃除機市場は、17年度実績で821万台に縮小。18年度も804万台に縮小
することが想定されている。だが、その中身を見ると、単に市場が縮小しているわけではないこ
とが分かる。これまで主流となっていたキャニスター掃除機が出荷台数を大幅に減少させる一方
で、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機が出荷台数を伸ばす。15年度には150万台だ
ったスティック掃除機の出荷台数は、17年度には220万台に拡大。18年度は260万台に拡大予想。
Jul. 20, 2018
こうした中、パナソニックが8月から発売する「POWER CORDLESS(パワーコードレス)。パ
ワーコードレスでは、「キャニスター掃除機と同等の約200Wの吸引力を実現。パンチコ玉を入れ
た7kgのペットボトルも吸い上げることができる。この高い吸引力を実現したのが、新開発のモ
ータ。業務用ロボット掃除機に採用した大口径モーターをベースに、日本電産との協業によって
開発、最大2万Pa(パスカル)の真空度と、業界最大風量となる1.3立方メートル/分を実現。
パナソニックのコードレスクリーナー史上、最高の吸引力を実現。搭載した大型高速ファンによ
り、最大風速約750km/時を実現。モーターに採用している❶マグネットの長さを従来比2倍
し、❷3層構造を採用で、損失を抑えトルクモーターを向上。❸ストレート排気構造の採用によ
りモーター内部の風損ロスを低減したという。一方で、運転時間の長時間化も図り、スティック
掃除機としては❹最大となる、8本のリチウムイオン電池を直列配置で搭載。これにより、高電
圧パワーを実現。電池への負担を抑え、最長で65分間の長時間運転を実現。❺だが、高い吸引
力と長時間運転を両立する上で、マイナス要素となったのが新開発のモーターと、リチウムイオ
ン電池の重量増だ。モータは、従来モデルに比べて約80gの重量増となり、リチウムイオン電
池は2本増やしたことで、約110gの重量増となっている。軽量化が重要な要素であるスティ
ックス掃除機にとってはマイナス。そこで、パナソニックは、本体部に、➏植物由来の素材であ
るセルロース・ファイバー樹脂を採用。ABS樹脂と比べても、同じ強度ながらも10%の軽量化
を実現。❼さらにノズル部には、耐衝撃性を保ちながら、樹脂使用量を抑え、軽量できる中空ガ
ラス配合軽量プラスチックを採用。加えて、本体裏側部分には、正六角形柱を隙間なく並べたハ
ニカム構造を採用して、強度を維持しながら軽量化を実現。本体重量を2.5kgに抑えた。
【変換効率30%超時代:論文公開で最高効率ペロブスカイト 23.3%】
● 情報源:中国科学院(下図参照)
ナオト・インティライミ『ハイビスカス/しおり』
作詞/作曲:ナオト・インティライミ、福島カツシゲ
明日 明日 この世界が
終わるって わかってたとして
なかなか 咲かないね 待ちぼうけ
oh-we-wo 冬が長かったから
まだまだ 足りないね 愛をくれ
oh-we-wo はぐらかしてばかり
他力本願で 実に アンバランス
自力で咲こうとも 思わないまま
時計は進む 時はめぐるよ・・・・・・
ナオト・インティライミ(1979年08月15日 - )は、日本の男性シンガーソングライター、俳優。
本名は中村 直人(なかむら なおと)。所属芸能事務所は株式会社エンジン。所属レコード会社
はユニバーサルミュージックで、レーベルはユニバーサルシグマ。身長は172cm。血液型はA型。
公式ファンクラブは「FCインティライミ」。 7/10(火)の「ナオトの日」に20枚目の両A面シングル
「ハイビスカス/しおり」が発売。今作は両A面で、映画&ドラマ「覚悟はいいかそこの女子。」主題歌
「ハイビスカス」と、テレビ東京系 金曜8時のドラマ「執事 西園寺の名推理」主題歌「しおり」の豪
華タイアップ楽曲2曲を含む全6曲(インスト音源を含む)を収録。
Jul. 21, 2018
● 今夜の寸評:村上春樹氏小説香港で「18禁止図書」指定
香港の司法当局は、村上春樹著の「騎士団長殺し」を18歳未満の青少年への販売を禁止。司法
局が内容を審査したところ、暴力や堕落、不快な表現など、公序良俗に反する出版物だと判断。
小説のどの部分が条例に抵触したのか、具体的には明らかにしていないが、ハード・スターリン
主義(=毛沢東義/アジア赤色専制主義)回帰か。法整備の近代化か。