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中東にスマートーキャンティ建設

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【たまには熟っくり本を読もう】

 

● 日中食品汚染 Ⅴ 第1章 見えない食品の恐怖


                              食品と食品添加物の境界

  日本の食品添加物区分法は独特で、指定添加物(438品目で、食品衛生法で指定し
 たもの)、既存添加物(365品目)、天然香料(植物の種類の数ほどの品目数)、一
 般飲食物添加物(72品目)の4つに分けられている(いずれも2014年2月現を)。
 こんなにも複雑で、あまり意味があるとは思えない区分をしている国は日本以外にない。
 科学的な基準によって分けられているかというとそうではなく、あまりの種類の多さに、
 行政上の管理がついていかないので便宜的に分けたとしか思えないやり方だ。

  たとえば既存添加物は、食品添加物を作っているメーカーに与えた既得権益のような
 もので、指定添加物と中身に人差はない。「長年使用されていた実績があるものとして
 厚生労働大臣が認めたもの」と、理解しがたいがもっともらしく付けられている。
 長年使われていると実績になり、そのまま使用が許されるというわけだ。なぜ、食品衛
 生法にもとづく指定添加物にしないのか? 霞が関行政の謎のひとつとしかいいようが
 ない,
  用途分類としては、増粘剤、着色料、防腐剤、凝固剤、漂白剤、光沢剤、酸化防止剤、
 甘味料、発色剤など18種類あり、そのほかに製造用剤として使われる添加物が数多くあ
 る。結着料や消泡剤、抽出溶剤、日持向上剤などはなくてもよさそうなものだ。

  我われは肉、魚を生きたまま食べることはほとんどなく、死んだものを調理して食べ
 る。死んだものといっても自然の色をしているが、見た目が良くない場合もある。そこ
 で、赤、酋、白など人工着色をし、いかにも鮮度がよく、味もよさそうに演出するのが
 着色料だ。明太子、いかの塩や、ハム、ウインナーソーセージ、カッブ麺、チョコレー
 トなどにはとくに重宝されている。ジュース、スープ、漬物、ケーキ類などにも幅広く
 使われていることはご承知のとおりだ,

  
                          危険添加物が政府公認リストに

  では中国では食品添加物をどのように定めているのだろうか。食品添加物は国が定め
 た規格GBの対象となり、名称、成分、使用基準が「食品安全国家標準、食品添加剤使
 用標準」に定められている。
  最新の「使用標準」は2011年6月、中国国家衛生・計画生育委員会(旧衛生部。
 日本の厚労省にあたる)が発布したもので、全部でA4判186ページ。驚くのは、そ
 の種類の多さである。この資料に掲載されている食品添加物を数えると1802種類、
 香料はあまりにも多いせいか別扱いされて、天然香料が400種類、合成香料がなんと
 1453種類にもなる。そのほか、カビ用製剤52種類、食品加に助剤37腫煩が加わる。

  年間760万トンもの食品添加物を製造する国だから、種類もケタ外れに多いという
 ことか。もちろん、これらの食品添加物がみな人体に危険というわけではない。しかし、
 このように許可されている鮪煩が多いということは、やはり、使用量を間違ったりすれ
 ば危険であるばかりでなく、そもそも問題のある食品添加物が存在しないはずがなかろ
 う。

  中国で食べる中華料理は概して、どのレストランで食べてもそこそこうまい。つい食
 べすぎてしまうが、いつの頃からか、あのおいしさには秘密があるのではないかと思う
 ようになった。食品添加物の腫煩の多さを考えると、おいしさの素は、中華料理用に開
 発された調味料や香料などの食品添加物にあるような気がする。
  おいしいからといって食.へてばかりではいけない。禁止されているはずの食品添加
 剤があふれているし、そもそも許可されている食品添加剤そのものに危険性がないのか
 といった不安や、限度量を超えて使われていないのかなど、疑問は消えない。

  何よりも、世間で危険性があるとされている食品添加剤が、政府公認のリストに多数
 含まれていることが不安を増幅させている。ほんの一例だがサッカリン(18種類)、チ
 クロ(18種類)、グルタミン酸ナトリウム(1種類)、BHT(13種類)、BHA(11
 種類)アセスルファムカリウム、キシリトール(7種類)など、発ガン性や危険因子を
 持つと指摘されている化合物が載っている。また安息香酸、ソルビン酸、着色料のター
 トラジン、サンセットイエロー、カルミン、ア了フンサス、ライトブルー、甘味料のア
 セスルファムカリウムなどは、中国でも最も危ない食品添加物として敬遠されているに
 もかかわらず、市販されている。

  これらの化合物の一部または全部を使っている食品添加物の数を中国政府の資料(国
 務院食品安全委員会資料)から調べたところ、はっきりと使ってはいけないリストに挙
 げられている食品添加物が47、あまり頻繁に使ってはならないものが22あった(具体名
 は略す)。
  しかし、決まりを破って使う事件が頻繁に起こり、当局も困り果てている。外食の機
 会が日本より多い中国ではそれだけ食べる人のリスクが高くなるというものだ。最近の
 中国の新婚夫婦は自炊を避け、外で食べることが流行になっている。家に食器がない家
 庭さえあるそうだ。中国でレストランに入ると、かならずといっていいほど若いカップ
 ルが食事をしている姿を見かける。だが、中国の若夫婦を心配ばかりしてはおれない。
  食品添加物や加工前剤などを使った食品は中国人だけでなく、わたしたち日本人も、
 同じくらい口にしているということを忘れてはならない。

  日本の食料自給率が低いということは、そのまま世界の食品添加物をロにしているこ
 とを意味する。日本人がロにする食品添加物の随順を数えるのは不可能だが、おそらく
 世界でもっとも多いはずで、それだけリスクも高まるというものだ。


                                              得体の知れない食品

  最近の中国からの輸入食品には、あきらかな傾向があ精肉や生食用の青果物が減り、
 本体が見えにくくなった加工品やさまざまなツマと端もの類の輸入が増えているのだ。
 ツマとは刺身のツマと同じように、中心となる食べものを際立たせるための脇役、かな
 らずしも必要ではないがあった方がいいようなもの、食べない飾りとでもいうようなも
 のだ。端ものとは文字どおり中途半端な、半人前のものであるが、それなりに重宝がら
 れる存在だ。

  中国は食の文化が厚く歴史もあるので、そのような脇役としての食材が豊富に存在す
 る。中国の露天商が並ぶ街角を歩くと、日本では見かけることのない干した植物や魚介
  類、動物の一部分と思わしき物体がテントの屋台や店の隅っこにおいてある。
   日本人がまず驚くのは、爪がついた鶏の足の先ではないか。わたしもはじめて良したときは、
  できることなら、二度と良べたくないと思ったものである。八角、ラージャオなどの
 香辛料、乾燥ナマコに豚顔皮、とぐろを巻いた鴫の腸、でしたミカンの皮、冬虫夏草(
 偽物が多い)、乾燥朝鮮人参、干したカエルやヘピ、カイコの幼虫、サソリなど、何で
 もアリだ。

  これらを含め、日本はさまざまな中国食材を輸入している。サンザシの実、クコの実
 桂皮、塩クラゲ、松の実乾燥メンマ、緑豆など、その種類は数えきれないほどである。
 食材や料理の主役ではないが、一定の役割を担っていしかし、問題はこうしたツマものより、
  原材料が見えない加工食品が増えていることだ。まさに得体のしれない食品が幅広い
 分野で使われるようになりつつある。

  表2は、2つの日本企業が中国から輸入した食品のうち、ペーストやパウダー(粉末
 )の一例を示したものだ。ここから主な原材料はわかるが、加工過程で使われた添加物
 や危険な農畜産物が混じっているかどうかはまったく不明だ。日本の食品表示法では加
 工食品の原材料は全体に占める量が多い方から上位3番目まで記せばよく、5%未満で
 あれば表示する必要がない,典型的なザル法といわれている所以である。

 

 たとえば100グラムの大豆パウダーに5グラム未満の遺伝子組換え大豆の粉を混ぜて
 いても、それを表示する義務はない。重さであって質ではないので、劇薬の農薬DDT
 (ジクロロジフヱニルトリクロロエタン、有機塩素系殺虫剤)で汚染された4グラムの
 大豆の粉も隠れてしまうことがある。パウダーやペーストはこうした危険性を伴う食品
 の形態であり、汚染の隠れみのともなる。 

                                         高橋五郎 箸 『日中食品汚染』

                                                   (この項つづく)


 

● 引き寄せられる混沌 : 軍事的紛争加担の愚 Ⅱ

 菅義偉官房長官は2日午後の会見で、過激派組織「イスラム国」とみられるグループに
 日本人2人が殺害され事件に関して、政府としては身代金を用意せず、犯人側と交渉す
 るつもりはなかったことを明らかにした。イスラム国は1月20日にインターネット上
 に投稿した映像の中で、拘束していた湯川遥菜さんと後藤健二さん解放の条件として、
 身代金2億ドルを要求していた。菅官房長官は会見で、身代金を用意していたかについ
 て記者から問われ「それは全くない。百%ない」と明確に否定した。さらに、イスラム
 国と交渉する気は「全くなかった」と述べたという。(ロイター 2015.02.02)

@参考
 

「イスラム国」日本人人質殺害事件の全貌が明らかになりつつある。ネット上ではいろいろ
流されているが、今日時点の感想では、安部と日本政府の中東外交の稚拙さ、前のめり、あ
るいは意図的な挑発?それはないだろうが、気になるところだ。詳しいことはもう少し待た
なければならないだろが、中東の歴史的背景考慮すればもっと違ったアプローチがあっただ
ろう。ここ彦根市と水戸市が友好関係を取り戻すのに百年要している。まして、イスラエル
とパレスチナ紛争は殺人の連鎖反応が沈静化しない上に、アラブの春は新たな紛争と新たな
圧政を惹起させ、シリアは内戦中、そこにイラク国家の再建の失敗と「イスラム国」の出現
である。"覚悟の千年戦争"との喩えは、ブログ掲載したことがあるが、本気で安定化を望む
なら関係国と合意の上で、「平和と連帯のホームブランド建設プロジェクト」と銘打って、
世界各国の専門技能をもったボランティアと中東諸国の若者が参画するモデル郷土を建設。
その実績を元に賛同を得た地方でインプラントしていくというものだ。それは大がかりな都
市というものではなく、スマートーキャンティ(1ユニット数百戸程度の環境配慮した分散
都市)を日本が率先して贈与するという案だ。

尚、参画政府は同伴すれど、金はだすが、口(行政支配)も手(軍事支配)もださないこと
を原則とする。

【オールバイオマスシステム完結論 11】 

 

  

● オゾン叩解処理技術と木質バイオマス発酵工学

さて、今夜はオゾン発生技術を利用して木質バイオ(主にリグニノセルロースを標的として)
の前処理について考察してみた。また、オゾン発生方式は大別すると無声放電方式、電気分
方式、紫外線ランプ方式等がある。工業的用途で最も一般的な方法は無声放電方式。無声放
電(Silent discharge)とは下図に示すように平行電極間に誘電体(dielectric)を、設け、この
間に酸素ガス、乾燥空気等を供給し、両極間に交流高電圧を印加する際に観察される放電現
象である。さらに無声放電の一種である沿面放電(surface discharge)が図2。誘電体を挟ん
で片側に面電極もう一方に線電極を放電電極、面電極を誘電電極と呼ぶ。この両電極間に交流
高電圧を印加すると放電電極と誘電体の間で放電。この際、写真1に示すように線電極の周囲に
沿って青白い放電が観察される。

 

ネット検索結果、既にこれに関する新規考案は提案されている。それは、 先回紹介した「
特開2014-173198|リグニンの分解方法」であり、今回の リグノセルロースから幅が1μm
以下、長さが5mμm以下の微細繊維状セルロースを製造する微細繊維状セルロースの製造
方法で、リグノセルロースをオゾン雰囲気下で脆弱化させるオゾン処理工程と、リグノセル
ロースを機械的に粉砕する粉砕工程と、を備える微細繊維状セルロースの製造方法で、経済
性に優れ、リグノセルロースを十分に解繊して分解抵抗性を低下させることができ、高収率
で糖やエタノールとすることも可能な微細繊維状セルロースの製造方法、並びに、この微細
繊維状セルロースを用いた高強度特性を有する高強度シート及びナノ複合材料の提供という、
独立行政法人産業技術総合研究所の 「特開2012-193353|微細繊維状セルロースの製造方法」
である。

 

つまり、微細繊維状セルロースの製造方法は、リグノセルロースをオゾン雰囲気下で脆弱化させる
(1)オゾン処理工程と、リグノセルロースを機械的に粉砕する(2)粉砕工程で構成された、バイオマ
スから細繊維状セルロースを製造するもので、このうち(1)のオゾン処理工程がメタン発酵やガス化
の高効率に適応できるのではないかというもの。

このオゾン処理工程は、リグノセルロースをオゾン雰囲気下で脆弱化させる工程で、リグノ
セルロースをオゾン雰囲気下におくことで、主にリグニンの炭素・炭素二重結合をオゾンと
反応させ分解させる。これにより、リグノセルロースの細胞壁の強固な積層構造が脆弱化さ
れ、機械的粉砕(粉砕工程)の効率化が図られるが、オゾン処理を促進させる媒体や触媒が
混合使用――オゾン処理用媒体としては、水の他、アルコール、ベンゼン、炭化水素等の公
知の有機溶媒で、酸化チタン等の光触媒が用いられる――するというもの。

オゾン処理工程限定してその実例を紹介すると、以下の通りとなる。

リグノセルロースとして、針葉樹であるスギを用いた。まず、予備粉砕工程において、カッ
ターミルを用いてスギを粉砕し、3mmのサイズの木粉を得た。次に、1L容丸型フラスコ
に水分量を30,40,50,60%に調整した20gの木粉をそれぞれ投入し、各フラス
コを、オゾン発生装置(エコデザイン社製、型式ED-OG-R5)を備えたエバポレータ
ーに取付け、0.5L/minの酸素流速で、約6g/hのオゾンを発生させて、1時間オ
ゾン処理し、それぞれ処理物を得る(オゾン処理工程)。尚、比較例として、オゾン処理を行
わなかったこと以外は、実施例同様にして処理物(3mmのサイズの木粉)を得る。

実施例(3)で得られた処理物についてはその画分を、処理物の固形分量に対して200倍
の水で、吸引ろ過装置を用いて水可溶分と残渣とに分離した。そして、水可溶分に含まれる
固形分量(水可溶分量)の処理物の固形分量に対する割合を求めた。 得られた結果を下表
2に示す(尚、実施例1,2の詳細は割愛)。

上の評価で得られた実施例3の残渣に、濃度が1%(w/v)となるように、固形分1g当
たり40mgのメイセラーゼ(明治製菓社製)と、200μLのOptimash BG(Genencor
社製)と、100mM酢酸緩衝液(pH5)とを加え、45℃、48時間振とう(230r
pm)することにより糖化反応を行った。そして、得られたグルコース、キシロースを高速
液体クロマトグラフィーにより定量した。得られた結果を下表に示す。なお、表3中、種々
の単糖生成量は、オゾン未処理の原料固形分に対する生成量を意味する。



このようにして、上表に示す結果より、水分量40%でのオゾン処理物の残渣は、単糖生成
量が最大となることが判明している。また、実施例の水分量40%での処理物の残渣、並び
に、比較例の処理物については、それぞれ固形分30gを計り取り、濃度が2%(w/w)
となるように蒸留水(媒体)を加え、それらにディスクミルを用いた機械的粉砕を5回施し、
微細繊維状セルロースとした(粉砕工程)。実施例の評価においては、粉砕を7回繰返し、
ディスクミルのディスク間隔を、ディスクミル処理の1回目はディスクが擦れ出す間隔から
100μm広めた間隔とし、2,3,4回目は各々1回目のディスク間隔から50,100,
150μm狭めた間隔とし、4回目以降は200μm狭めた間隔とした。さらに、比較例の
評価は、粉砕を10回繰返し、ディスクミルのディスク間隔を、ディスクミル処理の1回目
はディスクが擦れ出す間隔から500μm広めた間隔とし、2,3,4回目は各々1回目の
ディスク間隔から200,400μm狭めた間隔とし、3回目以降は600μm狭めた間隔
とした。ディスクミル回数、それに対応するディスクミル処理時間及び消費電力の一覧を下
表に示す。なお、表中、ディスクミル処理時間と消費電力は、原料固形分に対する累積時間
と累積電力を意味する。


尚、メタン発酵(あるいは糖化、エタノール発酵)及びガス化と関連付けた事例については、今夜に
時点では不詳のため、自動的に残件扱いとなる。以上、バイオマスの前処理を考察してみた。

 

 

  ● 今夜のこの1枚

 新たに発見された古代マヤの水の神殿の空撮写真

 

 


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