Quantcast
Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

ブラックリストに粗暴な言葉

$
0
0

  

                                                                                                        


6.雍 也 ようや  
ことば--------------------------------------------------------------
力足らざる者は、中道にして廃す。いまなんじは画(かぎ)れり」(12)  
「質、文に勝てば野。文、質に勝てば史。文質彬彬(びんびん)として然る  
後に君子」(18)  
「人の生くるや直し。これなくして生くるは、幸いにして免るるなり(19)  
「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者に
しかず」(20) 
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」(23)
 --------------------------------------------------------------------
22 樊遅(はんち)が知とは何か、と孔子にたずねた。
「われわれはややもすれば人間を超えた存在にたよる気をおこしがちだ。しか
し、まず人間としてやらねばならぬことは何なのかと考えること、それが知だ」  
樊遅はさらに、仁についてたずねた。
「人間として正しいことは、たとい労多くして功少なしと知っていても、あえ
て実践する態度、それが仁なのだ」

樊遅問知、子曰、務民之義、敬鬼神而遠之、可謂知矣、問仁、子曰、仁者先
難而後獲、可謂仁矣。

Pan Chi asked Confucius about wisdom. Confucius replied, "You should
fulfill your duty as a human. And you should worship gods but should
not rely on gods excessively. It is wisdom." Pan Chi asked about
benevolence. Confucius replied ,"You should do your best for others
but should not hope for reward. It is benevolence."

※樊須子遅:姓は樊、名は須、字は子遲(遅)。樊遅とも呼ばれる。『史記』
によれば孔子より36年少、『孔子家語』によれば46年少で、魯国出身。孔子
の弟子で、『孔子家語』によれば若くして門閥三家老家筆頭の季氏に仕えた。
子路が季氏や衛国に仕えたあとでは、樊遅が孔子の身辺警護を務めたと思われ、
孔子はあちこちに連れ回っている。
  


 読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』

     

第3部 ガウェインの追憶-そのI
第12章 

「この木は敵ではないぞ、若者同志」戦士はそう言って、エドウィンの肩にそ
っと手を置いた。「根こぎにするのはかわいそうだ,そんなことに無駄に力を
使うな。落ち着いて、休め。わたしはこの場所を少し調べてくるから」

ウィスタンが蕁麻を掻き分け、池まで下りていくのをエドウィンは見ていた。
戦士は水辺に出ると、しばらくその辺の地面を見ながら行ったり来 たりを繰
り返し、何かに目をとめては、しゃがみ込んで調べていた。やがて立ったまま
背すじを仲ばし、他の向こう側に立つ木々をながめながら、長い間、物思いに
ふけっているように見えた,エドウィンから見える戦士は、もう、凍った水面
に映る影も同然だ。戦士さんは、なぜ鬼に目もくれようとしないのだろう、と
思った。  

ウィスタンが動いた。突然その手には剣がにぎられていて、腕は空中に静止し
ていた。やがて、剣が鞘に戻され、戦士は他に背を向けて、エドウィンのとこ
ろに戻ってきた。

「わたしらが最初の訪問者だったわけではなさそうだ」とウィスタンが言った。
「この一時間にかぎっても誰かが通っているが、雌竜ではないな。少しは落ち
着いてくれたようで嬉しいよ、エドウィン」  
「白状することがあります、戦士さん,聞いたら、ぼくをこの木に縛りつけた
まま殺したくなるかもしれません」  
「言ってみろ、少年。怖がることはない」  
「あなたはぼくに狩人の才があると言いました。あなたがそう言ったとき、ぼ
くは何かに強く引かれるのを感じて、だから鼻にクエリグのにおいがすると言
いましたけど、全部嘘です」  
ウィスタンは近づき、エドウィンの前に立った,  
「それで、同志?」  
「それだけです、戦士さん」
「君は、わたしの怒りより自分自身の沈黙を恐れるべきだ。話せ」  
「できません、戦士さん。山登りを始めたときは、何を言うべきかがちゃんと
わかっていたんですけど、いまは……どんな隠し事をしていたのかよくわかり
ません」  
一雌竜の息のせいだな。それ以外ではなかろう。以前はなんともなかった君ま
でがそのありさまだとすると、間違いなく近くにいるな」  
「この呪われた池の魔法じゃないでしょうか、戦士さん。こんなところでぐず
ぐずしているなんて、あなたも魔法にかかってるんじゃないですか。あの鬼も
見えないみたいだし。ぼくも何か白状することがあるのはわかってるんですけ
ど、それが何だったか……」  
「とにかく雌竜の巣まで連れていってくれ。それで、これまでの嘘は大小まと
めて全部許そう」
「そうだ、それでしたよ、戦士さん。ぼくらは馬の心臓が破裂しそうなほど遠
くまで菜ってきて、この険しい山腹も豊りました。でも、ぼくは雌竜のところ
に連れていこうとしていたんじゃないんです」  

ウィスタンがすぐ間近まで来ていて、その吐く息がエドウィンにかかった。
「では、どこへ連れていってくれようとしたのかな、エドウィン」
「母さんのところです。思い出しました。叔母はぼくの母さんじゃなくて、ほ
んとの母さんは連れていかれたんです。ぼくは小さかったけど見ていて、いつ
か連れ戻すって母さんに約束しました。もうほとんど大人になったし、戦士さ
んが横にいてくれるし、あの男たちも震え上がるだろうと 思ったんです。
すみません、戦士さん。でも、ぼくの気持ちをわかって、助けてください母さ
んはすぐ近くなんです」  
「君のお母さんか。すぐ近くにいろって?」  
「ええ。でも、ここじゃありません。この呪われた場所じゃありません」
「お母さんを連れていった男たちを覚えているのか」
獰猛そうでした。殺すことに慣れていました。あの日、村の誰も出てきて止
めようとしませんでした」  
「サクソン人かブリトン人か」  
「ブリトン人です、戦士さん、男が三人です。少しまえまで兵隊だったはずだ
って、ステッフアが言っていました。立ち居振舞いが兵隊だった、って。ぼく
はまだ五歳にもなっていなくて……もう少し大きかったら母さんのために戦え
だのに」  
「わたしの母も連れていかれた。だから、君の気持ちはよくわかるよ,わたし
も、母が連れ去られたときは子供で、弱かった。戦がつづいていた時代でな、
人が殺されたり吊るされたりするのをあんまり見ていたものだから、連中が母
に笑いかけてくれたときは嬉しかった。てっきり母をやさしく丁重に扱ってく
れるものと思ってな。ばかだった。きっと君もそうだったんじやないのか、エ
ドウィン。まだ小さくて、男とはどんなことをする ものか知らなくて」  
「ぼくの母さんは平和なときに連れていかれたので、うんとひどい目には あ
っていないと思います。国から国へ旅をするのも悪くない人生かもしれません
けど、母さんはぼくのところに戻りたがっているし、一緒の男たちに意地悪さ
れることだってあるでしょう。戦士さん、ぼくを罰するのは後回しにして、母
さんを連れていったやつらとの対決に手を貸してくれませんか。母さんはずっ
と持ってきたと思いますから」  

エドウィンを見るウィスタンの目つきが奇妙だった。何かを言おうとして口を
開きかけたが、首を振り、木から散歩離れた。なんだか恥じ入っているような
雰囲気があった。そんな戦士をエドウィンはこれまで見たことがなく、だから
意外そうにウィスタンを見ていた。

「そのいつわりのことでは、もちろん君を許すよ、エドウィン」ウィスタンは
最後にそう言って、エドウィンに振り向いた。
「君がほかについたかもしれない小さな嘘も全部許す。この木から君を解き故
ち、君が案内してくれる先で出会うどんな敵にも立ち向かおう。だが、その代
わり、一つ約束をしてほしい」  
「言ってください、戦士さん」  
「もしわたしが倒れて、君が生き残ったら、これを約束してくれ。君の心にブ
リトン人への憎しみを持ちつづけてほしい」
「どういう意味ですか、戦士さん。どのブリトン人です」
「すべてのブリトン人だ、若き同志。君に親切にしてくれるブリトン人もだ」  
「理解できません。パンを分けてくれるブリトン人も憎むということですか。
あのガウェイン卿みたいに、敵から救ってくれた人も?」  

「尊敬したくなるブリトン人も、愛したくなるブリトン人もいる。それは 痛
いほどよくわかっている。だが、そういう個人的な感情よりずっと大きなこと
が、いま差し追っている。わが同胞を殺戮したのはアーサー王配下のブリトン
人だ。君の母やわたしの母を連れ去ったのもブリトン人だ。ブリトン人の血が
流れるすべての男と女と子供を、わたしたちは憎まねばならない。それは義務
だ。だから約束してくれ。もし、技の伝授を終えるまえにわたしが倒れても、
君は心の中でこの憎しみを育てつづける。そして、もしその憎しみが揺らいだ
り消えそうになったりしたときは、また燃え上がらせる。どうだ、そう約束し
てくれるかな、エドウィン」

「わかりました、戦士さん、約束します。でも、母さんの呼ぶ声が聞こえます。
それに、このいやな場所にもう長くいすぎです」  
「では、お母さんを助けにいこう。だが、救出が間に合わなかったときの心構
えもしておこう」
「どういう意味ですか、戦士さん,ありえませんよ,だって、いまも母さんの
呼び声が聞こえているのに」
「では、その呼び声に急いで応えよう。一つだけ知っておいてくれ、若き同志。
たとえ救出には遅すぎたとしても、復讐には十分に間に合うということだ。だ
から、君の約束をもう一度聞かせてくれ、エドウィン。君が傷で死ぬにせよ、
寄る年波で死ぬにせよ、その日までブリトン人を憎むと約束してくれ」  
「何度でも喜んで約束します、戦士さん。さあ、この木からぼくをほどいて。
どちらへ行けばいいか、いまはっきり感じます」

第13章  

こんな山でも山羊はじつに気楽そうにしているものだ、とアクセルは思った。
ちびた草やヘザーを幸せそうに食べている。吹きつける風にも平気のようだし、
右脚より左脚がずっと下になるという斜面特有の不安定な姿勢も気にならない
らしい。引っ張る力がじつに強いことは、ここまでの登りで身に染みていた。
ベアトリスと二人、少し休憩しようということになったとき、これをどう安全
につなぎとめておくかが問題だったが、幸い、斜面から突き出している枯れた
木の根が見つかり、紐を注意深くそれに巻きつけた。二人はいま山羊を見なが
ら、大きな岩の下にすわっていた。二つの大岩が互いに傾き白い、支え合って、
問に恰好の空間ができている。寄り添う老夫婦のようなその特徴的な形は、ず
っと下からもよく目立っていたが、アクセルとしては、もっと手前で風よけに
なる場所を見つけたいと思っていた。だが、裸の山腹には何もなく、突風同様
に衝動的に引っ張る山羊のせいもあって、結局、細い山道をここまで休憩なし
で上ってくるはめになった。だが、ようやくたどり着いたこの双子岩は、まる
で神が二人のために特別に用意してくれた避難所のようだった。周りを風が吹
き抜けても、音は少し聞こえるものの、空気はほんのそよ風程度にしか動かな
い。二人は頭上の双子岩をまねて、ぴったりと身を寄せ白ってすわっていた。  

「ここだと、国全体がわたしたちの下ですよ、アクセル。あれは、わたしたち
が下ってきた川じやないかしら」
「たいして下れなかったがな、お姫様」
「そして、また山を登っている」
「ああ。あの娘、この仕事を頼んできたとき、山登りの大変さを隠していたん
だな」
「確かに。ほんの散歩みたいな言い方でしたものね。でも、無理もありません
よ。まだ子供なのに、あの年齢で担える以上の心配事を背負い込んで……。ア
クセル、下を見て。谷にあれが見える?」

アクセルはまぶしい光を手でさえぎりながら、妻の指し示しているものが何か
を見ようとした。だが、首を横に振った,「わたしの目はおまえほどよくない
からな、お姫様。山間に谷また谷が見えるだけだ。とくにこれといったものは
……」  
「あそこよ、アクセル。わたしの指をたどっていって。あれは兵士の隊列じや
ないこと?」
「ああ、見えた。そんなふうにも見えるが、動いてはいるまい?」  
「動いていますよ、アクセル。それに一列で進んでいるから、やっぱり兵隊か
も」  
「わたしの悪い目では、全然勤いていないように見えるよ、お姫様。それにあ
れが兵隊だとしても、わたしらにちょっかいを出すには遠すぎる。むしろ、西
の雲のほうが心配だ。嵐にでもなったら、遠くの兵隊なんぞよりずっと素早く
悪さをしてくる」  
「そうね、あなた,それにしても、あとどれほど行けばいいのかしら。あの娘
さんは正直に言ってくれなかった。ほんの散歩程度だなんて。でも、本気で責
める気にはなれませんよ,両親がいなくて、弟二人を押しつけられて。どうし
てもわたしたちにやってほしくて必死だったんでしょう」  
「雲から太陽がのぞいたら、少しはっきり見えてきたよ、お姫様。あれは兵隊
ではないな。というか、人間でもない。あれは鳥がずらっと並んでいるんだ」  
「何をばかなことを、アクセル。あれが鳥なら、ここから見えるはずがありま
せんよ」
「おまえが思ってるより近いんだよ、お姫様。黒っぽい鳥が一列に並んでいる。
山ではよくあることだ」
「じゃ、こうして見ている間、一羽も飛び立たないのはなぜ」  
「そのうち飛び立つかもしれないさ、お姫様。わたしにもあの娘を責め気はな
いよ。大変な事情を抱えている娘だ。それに、あの娘の助けがなかったら、わ
たしたちはどうなっていたことか。びしょ濡れで、震えていたものな。それに、
お姫様、わたしの感じだと、山羊を巨人のケルンまで連れていくことに熱心だ
ったのは、あの娘だけではない,ほんの一時間前は、おまえも同様に熱心だっ
たと思う」
「いまでもそうですよ、アクセルだって、クエリグが退治されて、この霧がな
くなるのは、すばらしいことでなくって?ただね、あの山羊がああやって地面
をあさっているのを見ると、ほんとうにあんなばかな生き物で大きな雌竜をや
っつけられるのかしら。それがなかなか信じられなくて」  

その朝もっと早い時刻、二人が小さな石造りの小屋にたどり着いたとき、山羊
はいまと変わらない食欲で食べていた。ぬっとそびえる崖の下にあり、その影
に隠れるようにして立っている小屋は、じつに見落としやすかった。ベアトリ
スが先に見つけ、指を差して敦えてくれたときも、アクセルはそれを小屋とは
思わなかった。むしろ、山腹に深く掘られた村への自分たちの村と同様の地下
集落への 入り口だろうか、と思った。 だが、もう少し近づいてみると、それ
は確かに一軒の小屋とわかった。壁も屋根も同じ暗灰色の石で造られている独
立の建物だ。崖の高いところから水が細い糸のように落ちてきていた。壁面の
すぐ前を落下した水は、小屋からさほど離れていない池に溜まり、地面が窪ん
で視界から消えている 向こうへと流れ出していた。小屋の少し手前に小さな
囲いがあり、ちょうど朝日に明るく照らされている中に、一匹の山羊がいた。

山羊の常として食事に忙しかったが、少しだけ食べるのをやめ、驚いたように
アクセルとベアトリスを見つめていた。だが、子供たちは、二人が近づいてく
るのに気づかなかった。女の子が一人と、その弟とおぼしき男の子が二人、訪
問者に背を向けて溝の縁に立ち、足元の何かをじっと見つめていた。一度、男
の子の一人がしゃがみ込み、足元に何かを投げ込んだ。女の子が慌てたように
弟の腕をとり、引き 起こした。  

「何をしているのかしらね、アクセル」とベアトリスが言った。
「見たところいたずらでしょうけど、あの一番小さな子は、うっかりすると溝
に落ち かねませんよ」

山羊の前を通り過ぎても、子供たちはまだ二人に気づかずにいた。アクセルは
できるだけ穏やかな声で「神のご加護がありますように」と呼びかけた。三人
の子供たちが驚いて振り向いた。その後ろめたそうな表情からすると、ベアト
リスの予想どおり、何かよからぬことをしていたと思われた。だが、弟二人よ
り頭一つは背の高い少女が、すぐに立ち直り、にこりと笑った。  

「ご老人方、ようこそ。昨夜、お二人をよこしてくださるよう神様に祈りまし
た。そうしたら来てくださった。ようこそ、ご老人方」

                  カズオ・イシグロ 『忘れられた巨人』  

今日は13日の盆の迎え火、朝から二人で墓参り、バタバタとした毎日(4日、
には自治会の奉仕活動中会長が怪我で入院、5日には元同僚の通夜、以降、自
治会長役の臨時引き継ぎ業務こなし、生け垣の剪定、町内道路の草刈りなど)
を過ごしてきたので、心が落ち着き、久しぶりに小説が読みたくなり『忘れら
れた巨人』を手にする。さて、ウィスタンが「もしわたしが倒れて、君が生き
残ったら、これを約束してくれ。君の心にブリトン人への憎しみを持ちつづけ
てほしい」の言葉が沈積する。これは先を読み進めたいものよと思っていたが、

次回へ。 

                             この項つづく


BS放送を観ていると『THE BLACKLIST/ブラックリスト』(原題:The Black
list )が放映されだしたのでテンポの速い、そして、残忍な銃撃シーンが展
開されているのでしばらく喰い入ってしまう。しかし、内容がいまいちわから
ず、今日も鑑賞する。013年9月23日からNBCで放送が開始されたアメリカ合衆
国の犯罪サスペンステレビドラマシリーズでジェームズ・スペイダー主演。ジ
ェームズ・スペイダー演じる、元海軍軍人で国際的な犯罪者のレイモンド・レ
ッド”・レディントンが自らFBIに出頭し、免責と引き換えに情報提供を申し
出る。自分の知る凶悪犯罪者の"ブラックリスト"に基づき、FBIに協力し様々
な事件解決をしていく。当初からレッドはエリザベス・キーン捜査官に特別な
好意を寄せ、やがてエリザベスの出生の秘密や国際的な陰謀が明らかになって
いく。製作総指揮はボーケンキャンプの他が務める。2013年9月23日からシー
ズン1が開始。2014年9月22日からシーズン2が放送開始され、第1話では視
聴者数1,234万人を記録し ライブ視聴では同日同時間帯のトップとなる。スー
パーボウルの後の放送枠を特別に与えられたシーズン2第9話では視聴者数
2,572万人を記録。シーズン3は2015年10月1日から、2016年9月22日からはシ
ーズン4が放送。シーズン4はエピソード15の放送後、スピンオフ『ブラッ
クリスト リデンプション』の放送のため一時中断。2017年5月11日、シーズ
ン5の制作発表、翌日にはスピンオフシーズン2の制作中止が発表。2019年1
月3日からシーズン6が放送された。2019年3月11日、シーズン7の製作を発表。

日本ではスーパー!ドラマTVにて2013年11月20日からシーズン1が、2012月17
日からシーズン2が、2016年1月26日からはシーズン3が、2017年1月31日から
はシーズン4が、2018年1月30日からはシーズン5が放送され、シーズン6は
2019年4月30日から放送されているから、6年間の人気テレビドラマらしい。
そして、そのシリーズ2───FBI特別チームがレッドの助けで事件解決を続
ける一方、リズはトムを捕え幽閉して尋問する。トムは殺人を犯して逃げ出し、
リズは訴追されそうになるが、トムが戻って愛するリズのために証言。レッド
の身の安全は重大機密"フルクラム"を持つ偽装で守られてきたが、フルクラム
は各国政府に入り込み、暗殺やテロを繰り返してきた秘密組織"結社"の活動記
録であり、ずっとリズの手元にあったことがわかる。結社の罠にかけられFBI
最重要指名手配犯となったリズは結社のメンバーであるトム・コノリー司法長
官を殺害、その際に幼かった自分が母親を守るため父親を射殺した記憶を取り
戻し、レッドと共に逃亡。レッドは選りすぐりの記者11人を世界中から集め、
結社の秘密を世界中に暴露する。特別チームはクーパーがリズをかばうためコ
ノリー殺害は自分の仕業だと自供し辞職、レスラーが後任となる───を再放
送を観ていた格好に。



はじめは、速い展開から、好奇心を誘っていたが途中から、テーマの稀薄さに
気づき、誇大妄想。分裂気質基調に食傷に墜ちる。3億丁もの銃が流通してい
ると言われる現実のアメリカというと銃による死者はことしは、銃による被害
の情報を集めている非営利団体、「ガン・バイオレンス・アーカイブ」による
と、今月3日までに銃によって死亡した人は、自殺を除いておよそ8700人
(※ブログ試算で経済損失で約4垓円)。また、FBI(連邦捜査局)調べで、
トランプ政権になった2017年に全米で確認されたヘイトクライムの件数は、
前の年と比べて17%増えて7175件、被害を受けた人は8828人にのぼ
っていて、アメリカで深刻な社会問題になっているが、銃規制やヘイトクライ
ム抑制だけでなく、脳に深刻な影響を与える画像殺人描写・言語ハラスメント
などの是正・規制されるべきだろう。

 

【ポストエネルギー革命序論38】  



サボテン、世界のプラスチック問題への解決策となるか

8月8日、メキシコのバジェ・デ・アテマハック大学(Atemajac Valley Uni-
versity
)のサンドラ・パスコー(Sandra Pascoe)氏は、サボテンを原料とす
る包装材料を開発。サボテンの葉肉をこして汁を取り、汁を毒性のない添加剤
と混合し、伸ばしてシート状にする。このシートを色素で着色し、折り曲げて
加工してさまざまな種類の包装材を作る。メキシコの国旗に描かれている同国
原産のウチワサボテンが、生分解性プラスチックの生産で革新的な役割を担う
日も近いかもしれない。プラスチック汚染は世界規模の問題となっており、年
間800万トン以上のプラスチックが世界の海に流出している。





原子の振動を波として電子顕微鏡で捉えた
ナノデバイスに用いる材料の評価に新たな道

8月13日、産業技術総合研究所らの研究グループは、新しく開発した電子顕
微鏡を用いて、従来よりも2桁以上向上した空間分解能で、物質の最も基本的
な性質の一つである原子の振動(格子振動)を波として計測する手法を開発し
た。その結果、1原子の厚みしかないグラフェン1枚の格子振動を初めて計測
できた。格子振動は、熱伝導、電気伝導、光学的特性といった材料の性質に深
く関わり、ナノ材料のデバイス応用を考えるうえで詳細な理解が必要不可欠だ
が、従来手法ではバルクの試料から平均的な信号を得ることしかできず、測定
できる試料にも限りがあった。今回開発した技術は、原子を構成する原子核と
電子の位置が原子の振動によりわずかにずれることを利用し、格子振動のエネ
ルギーと運動量を計測する方法である。この手法を用いることで、原理的には
すべての材料の格子振動を10nmの局所領域から計測できる。これにより、これ
まで理論計算が先行していたさまざまなナノ材料の格子振動を直接計測できる
ため、材料科学の発展に大きく貢献できる。また、工学的には格子振動が直
接性能に影響を与える熱電素子や光電子デバイス、超電導体などの研究開発へ
の貢献が期待される。








超高速の分子振動の高精度観測に成功
原子レベルの時空間分解能で分子動画を作成

8月9日、高輝度光科学研究センタらの研究グループは、X線自由電子レーザー
(XFEL)で、光を吸収した金属錯体分子の核波束振動を原子レベルの高い時間・
空間分解能で追跡することに成功する。研究成果は、“光反応中に分子がどの
ように動くのか”を観測して理解するための「分子動画」を実現したものであ
り、光反応の機構の解明に貢献する。

光増感剤として期待される銅(I)フェナントロリン錯体は光を吸収すると正四面
体型から平面型へ構造が変化することが知られている。核波束振動がどのよう
にこの構造変化に関連しているのかをXFELによる時間分解X線吸収分光法を使っ
て観測。100兆分の1秒の時間幅と100億分の1メートルオーダーの波長を併せ持
つXFELは、光反応中の銅(I)フェナントロリン錯体の構造を時間的にも空間的に
もピンぼけすることなく鮮明に捉え、分子動画を作成することができる。その
結果、光反応の進行中に3つのタイプの核波束振動があることを発見。

1つは銅原子と窒素原子の結合長が足並みを揃えて伸縮する振動であり、残り
の2つは、銅原子と窒素原子の結合の角度が変化する変角振動。これらの核波
束振動の寿命の違いから、銅(I)フェナントロリン錯体の平面型への構造変化に
強く関連しているのは2つの変角振動であることがわかる。







Theme From Romeo and Juliet " A Time For Us" ( 1968 ) ;
 Henry Mancini & His Orchestra  

  


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2435

Trending Articles