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杏仁茶と江州音頭

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7.述 而 じゅつじ
ことば-------------------------------------------------------------
「道にに志し、徳に拠り、ににより、芸に遊ぶ」(6)
「一隅を挙げて三隅をもって反らざれば、復せざるなり」(8)
「不義義にして富みかつ貴きは、われにおいて浮雲のごとし」(15)
「子、怪、力、乱、神を語らず」(20)
「三人行えば、必ずわが師あり」(21)  
--------------------------------------------------------------------  
2 思索を積み、学問に精進し、教育に熱中する。これくらいは、わたしに
とってそう困難なことで はない。(孔子)

子曰、默而識之、學而不厭、誨人不倦、何有於我哉。

Confucius said, "To memorize silently, to learn eagerly and to teach
without being lazy. These are matters of course for me."



【茶を巡る世界旅Ⅰ:杏仁茶】

日本人が思い浮かべる中華デザートの定番といえば「杏仁豆腐」。ところが
台湾では「杏仁」といえば「杏仁茶」が一般的。杏仁(あんにん)は、杏
(あんず)の堅い種の中にある白い部分のこと。日本で生薬として使われる
際には「きょうにん」と呼ばれる。仁には、薬用に使う苦杏仁と、食用にさ
れる甜(てん)杏仁があるとか。味によって区別され、鎮咳去痰薬としての
有効成分でもある「アミグダリン」の含有量が多いものが薬用の苦杏仁、少な
いものが食用の甜杏仁とされる。わかりやすく言うと、杏仁豆腐に用いられ
るのは甜杏仁。原植物の種類ではあまり明確には分けられず、江蘇、河南な
どの暖かい地方で栽培されるものに甘いものが多く、北部のものに苦いもの
が多いため、苦杏仁を北杏仁、甘い甜杏仁を南杏仁とも呼ばれる。

杏はバラ科の落葉樹で春には白や淡紅色の花を咲かせ、柔らかな果実は甘酸
っぱく甘い香りがし、ドライフルーツやジャムとして使われている。杏仁に
は若さの脂肪酸と呼ばれるパルミトレイン酸や、オレイン酸など不飽和脂肪
酸を含み、アミグダリンなども含まれる。中国では昔から杏仁茶や杏仁豆腐
などに用い、体を気遣う食べ物として愛用されてきた。杏は5000年以上前か
ら栽培されており、原産地はヒマラヤ北西部の乾燥地帯。アレキサンダー大
王時代にヨーロッパにも伝わり栽培されてきた。日本には平安時代に梅と一
緒に中国北部から伝わり、その時代には「唐桃」と呼ばれ、滋養源として使
われてきた。生産量としては長野県が全体の9割、その他、山梨県、東北地
方で栽培されている。

【杏仁の働き】 止咳平喘・・・ 咳を鎮める
               潤肺  ・・・ 呼吸器や皮膚を潤す
               潤腸通便・・・ 腸の粘膜を潤し、お通じをつける

漢方薬では、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)麻黄湯(まおうとう)
麻子仁丸(ましにんがん)潤腸湯(じゅんちょうとう)などに用いられ
潤いを養う杏仁は、秋冬の乾燥対策に便利な素材。.

【材 料】 □ 杏仁霜 ・・・ 小さじ1
      □ 豆乳(または牛乳) ・・・ 150cc
           □ ハチミツ ・・・ 適量
           □ クコの実、松の実 ・・・ 適量

【作り方】鍋に豆乳を沸騰直前まで温め、そこに杏仁霜を入れてよく混ぜる。
コップに注ぎ、お好みでハチミツ、クコの実、松の実を加えて混ぜる。
 
【似たもの同士を組み合わせる】もうおなじみのクコの実ですが、クコの実
も空咳などの乾燥対策に便利な素材。杏仁とクコの実は、杏仁豆腐のに欠か
せない。そして、松の実にも杏仁と同じような働きがある。肺を潤し、咳を
鎮め、腸を潤しお通じをつける、似たもの同士で効果アップが期待できると
紹介されている(参照:乾燥する季節には「杏仁茶」でほっこりしたひととき
を - 漢方ライフ- 漢方を始めると、暮らしが変わる)。 

※紅茶を常用するようになりこのシリーズを考える。杏仁茶は経験ないので
早速、発注することに(感想は残件扱い)。ところで、国立健康・栄養研究
は、「癌に効き、癌細胞だけを攻撃する」「ビタミンの一種であり、アミ
グダリン
の欠乏が癌や生活習慣病の原因となる」などといったアミグダリン
の持つとされる健康効果について、その科学的根拠が確認できない、あるい
は否定されているにもかかわらず、その健康効果を強調した健康食品が後を
絶たないことや、そのような健康効果について特別な期待をして過剰摂取す
ることは健康障害を招く危険性があるとして注意を呼びかけている。



【茶を巡る世界旅Ⅱ:ブドウの葉の紅茶】

朝宮茶の栽培・加工・販売を手掛ける「茶城藤田園」の藤田照治氏らが、信
楽焼の焙炉(ほいろ)でブドウの葉を加工した「葡萄(ぶどう)リーフ紅茶
」を開発したことが話題となっている。8月26日からティーバッグで販売
を始めたところ、既に数十缶を売り上げている。鳥取大の研究チームが開発
した梨の葉の茶に関する新聞記事をヒントに、信楽町神山のブドウ園「ふく
にしファーム」に着目。実をおいしくするために6~7月に摘み取って捨て
られる葉、有効活用しようと考えた。加工に利用したのは、十年前に信楽町
神山の陶器製造業「丸十製陶」と共同で開発した信楽焼の焙炉。茶葉を温め
ながらもむことで、自宅で紅茶が作れる耐熱セラミックの大皿。7月にブド
ウの葉をもんで試行錯誤。少し酸味のある、すっきりした味わいの紅茶がで
きた。強い抗酸化作用のあるポリフェノールが、赤ワインと同程度の百ミリ
リットルあたり百八十ミリグラム含まれる。ブドウ狩りの始まった26日か
ら「ふくにしファーム」と「藤田園」に置いているが、健康志向も手伝って
好評という。藤田さんはブドウ園、信楽焼、茶加工という三者のコラボで、
地域の活性化につながればと話している。葡萄リーフ紅茶は、二グラムのテ
ィーバッグ七袋入りの缶で、税込み千八百円(藤田園=0748(84)0123)。

米これも試飲が残件である。

 

【ポストエネルギー革命序論45】  

フラウンホーファー トリプルジャンクションセルで34.1%の効率成

ドイツのフラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所は、シリコンと
Ⅲ-V材料タンデムセルを使用し、2つの高セル効率を記録。1つは、ウエハ
接合技術の三層接合セルで34.1%、また、Ⅲ-V層とシリコンとの二層接合で
24.3%を記録。単一型多接合太陽電池は、太陽光を電力に変換率を大幅に向
上できる最終的には理論変換効率の36%を実現できると期待している。

  トリプルジャンクション

双方とも、異なる範囲を光スペクトル吸収できるように調整された3つの活
性層で、最上層の300〜660ナノメートルの範囲の可視光を吸収するリン化ガ
リウムインジウム(GaInP)、600〜840 nmの範囲の近赤外光を吸収するの
素アルミニウムガリウム(GaAs)
層と1200nmの範囲までの低波長光を吸収す
るシリコンセルの三層接合構造。直接ウエハ接合法で34.1%の効率を実現。
このプロセスでは、①まず、Ⅲ-V層をGaAs基板上に堆積→②プレス(加圧) →③Ⅲ-V層にシリコンと結合され単一ユニット化→④。基板は湿式化学プロ
セスで除去する。同研究所は、過去、この技術にて33.3%を記録。GaInP層
の新しいセル構造と堆積プロセスの改善が今回の成果ポイントとなる。

Published:June 05, 2019

高すぎる製造コスト

しかし、GaAs基板や他の高価な技術が必要で、大量生産するには高価すぎる。
Ⅲ-V層をシリコンセルに直接堆積することで、工程数削減と製造コスト削減
を実現。12月にこのプロセスを最初に導入し、22.3%の効率を達成。Ⅲ-V層
の原子構造の制御と欠陥抑制で大幅に進歩、効率を上げた。24.3%までは始
まりに過ぎない。問題は、ウエハに接合セルの可能性にあり、セル製造の費
用対効果の高いプロセスの開発が残件する、最も有望な経路としてシリコン
上での直接成長技術にあり、生産コスト逓減に基板再利用方法を模索する。
同研究所の声明では、費用対効果の高い太陽電池の生産には、①スループッ
トと②蒸着面積が大きい蒸着装置を必要であり、今後数年間を目標に実現し
たいと語る。
※関連特許:
WO2018108403A1 Silicon heterojunction solar cells and methods of manufacture

尚、6月18日、東芝は今年1月に、世界で初めて地球上に豊富に存在する
銅の酸化物で低コスト化が期待できる亜酸化銅(Cu2O)を用いたセルの透明
化に成功
───変換効率を1.8%向上させ、Si単体での発電効率を上回る23.8
%───しており、仮に、東芝がトリプルジャンクションにチャレンジすれ
ば、フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所の34.1%肩を並べる
ことは容易であろうが、量産化した場合の費用対効果/製造コストが現実的
か詳細研究調査が待たれる。


最新マスクレス露光技術

EV Group(EVG)は2019年8月、新たなマスクレス露光(MLE)技術を発表。
先端パッケージやMEMS、高密度プリント配線板などバックエンドリソグラフ
ィ用途に向ける。先端パッケージの製造プロセスに用いられる露光装置への
要求は高度化。ラインアンドスペースの密集度が高いインターポーザー基板
などでは、2μmかそれ以下の解像度が求められ、樹脂基板への対応なども必
要となる(EVG、新しいマスクレス露光技術を開発 - EE Times Japan,2019.
08.26)。新たな開発したMLE(maskless exposure)技術は、2μm以下のラ
インアンドスペースに対応でき、つなぎ目のないマスクレス露光で、高いス
ループット。マスクやレチクル関連のコスト低減を実現。

パネルサイズを含め、あらゆるウエハーサイズに対応する。クラスタ化され
た書き込みヘッドと多波長高出力UV光源の組み合わせにより、市販されてい
る全てのレジストを用いることができるという。装置構成を調整すれば、研
究開発から量産ラインまで、迅速かつ柔軟に対応することが可能な設計とな
っている。オーストリアのEVG本社にはMLE技術を搭載したデモ機を展示。近
く、MLE技術搭載の新製品が、正式に発表される予定である。

【マスクレスリソグラフィの展望】

マスクレスリソグラフィーは既にフォトマスクの製造において使用され限定
的ではあるが量産される半導体ウエハで使用されている。大量生産に導入す
る為にはまだまだ乗り越えるべき壁が存在する。①第1にマスクレス技術が
広範囲にわたる事。電子線の分野においてさえ複数の業者(マッパー・リソ
グラフィー
キャノンアドバンテスト)が異なる方式やビームのエネルギ
ーで参入している。②第2に需要に応じる為には毎時10枚のウエハーを処理
する必要がある。③第3に開発と実証の為にテラバイト規模の)大規模なデー
タ量を扱う容量と能力が要求される。近年、アメリカでははマスクレスリソ
グラフィーに向けた支援を縮小。ヨーロッパの新しい計画ではハーフ・ピッ
チでの集積回路の製造にマスクレスリソグラフィーの導入を支援する。計画
の名称はMAGIC、或いは“MAskless lithoGraphy for IC manufacturing,"で
第7次 EC フレームワーク計画 (FP7)である。(英語版)により既存のリソグラ
フィも解像度を高めているのでマスクレスリソグラフィが普及するためには
さらに改良が必要。

【特許事例】

①特開2019-61279 基板処理装置及びデバイス製造方法

【概要】

下図1のごとく、基板処理装置は、進入位置と離脱位置との間の特定位置で、
回転ドラムの外周面に支持された前記基板の表面に所定の処理を施す処理装
置と、回転ドラムの外周面を第1の温度に調整する第1の温度調節装置と、
基板の搬送方向に関して進入位置の上流側に位置する基板を、第1の温度と
異なる第2の温度に調整する第2の温度調節装置と、第1の温度と第2の温
度とが、特定位置における基板の伸縮状態を安定させるような所定の温度差
を持つように、第1の温度調節装置又は第2の温度調節装置を制御する制御
装置と、を備えることで、基板の伸縮を抑制し、処理の精度を向上させる基
板処理装置及びデバイス製造方法を提供する。

図2

②特開2019-130798 スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法、スク
リーン印刷装置、及び露光装置

【概要】

下図1のごとく、この一態様にかかるスクリーンマスクの製造方法は、メッ
シュ部に配されたマスク材に、前記マスク材に対して相対移動するとともに
レーザ光を照射する照射ヘッドにより、所定幅の複数のスキャンエリアに分
けるとともに、隣接する前記スキャンエリア同士を一部オーバーラップさせ
て、露光することと、を備える高精度の印刷が可能な、スクリーンマスクの
製造方法、スクリーンマスク、スクリーン印刷装置、及び露光装置を提供す
る。
図1

現在は半導体は、「5G(第5世代移動通信)開発の世界的な加速に伴って、
5nmと7nmチップの需要が以前の予測よりも増加すると予想されていること
と比較し加工サイズ(精度)は粗いが、事業将来は明るい。



iPSから作った角膜、阪大が移植成功 「視力が改善」

8月29日、iPS細胞から作った、目の角膜の組織を患者に移植し
て視力を回復させる臨床研究を行っている大阪大学などのグループは、
先月、世界で初めての移植手術を実施。これまでのところ、患者の術
後の経過は順調だとのこと。これは、西田幸二大阪大学教授などのグ
ループが、大阪・吹田市内で明らかにした。それによると、先月25
日、「角膜上皮幹細胞疲弊症」という重い目の角膜の病気を患う40
代の女性患者の左目にiPS細胞から作ったシート状の角膜の組織を
移植する手術を行った。これまでのところ拒絶反応はなく、視力も日
常生活に支障がない程度にまで回復。患者は今月23日に退院。

iPS細胞を応用した角膜の移植手術は世界で初めて 年内をめどに
2人目の移植手術を行い、安全性と有効性を確認、そのうえで来年、
さらに患者2人に対して移植を行う。ほぼ見えなかった状態だった患
者の視力が文字が読める程度まで回復。iPS細胞を用いた角膜の治
療には未知の部分がたくさんあるので、慎重に安全性や有効性を見極
め、5年後をめどに、一般的な治療に発展させたいとの意向。

【臨床研究の目的と手法】

今回の臨床研究は、「角膜上皮幹細胞疲弊症」という重い角膜の病気
を、iPS細胞を使って治療することが目的。 角膜上皮幹細胞疲弊
症は、角膜の表面にある「角膜上皮」と呼ばれる組織が病気やけがな
どで傷ついて白く濁り、視力が大きく低下し、失明することもある。
今回の手術では、京都大学iPS細胞研究所から提供を受けた、他人
に移植しても拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞を使って角膜上
皮のもとになる細胞を作りシート状に培養したものが使われています。
シートは直径およそ3センチ、厚さ0.05ミリで、数百万個の細胞
が含まれ、患者の角膜の濁った部分を取り除いたうえでシートを移植
視力の回復をめざしている。角膜の病気の治療には移植手術が最も有
効な治療法とされているが、国内ではドナーが少なく、すぐに移植を
受けられないほか、拒絶反応の問題から病気が再発するケースも少な
くないのが現状で、iPS細胞を使った新たな治療法の開発により、
これらの課題を克服することが期待されている。

【iPS細胞 臨床応用の状況】

京都大学の山中伸弥教授が開発した、ヒトiPS細胞を使った再生医
療の臨床応用は、5年前、世界で初めて神戸市の理化学研究所などの
チームが「加齢黄斑変性」という重い目の病気を対象に行い、現在は
安全性や効果などの評価が行われています。また、去年11月には、
京都大学のグループが、体が動かなくなる難病のパーキンソン病の患
者の脳にiPS細胞から作った細胞を移植する手術を実施。 このほ
か、国の審査の手続きが終わり、臨床研究を実施する準備が進められ
ているものもある。 大阪大学グループは、iPS細胞から作った心
臓の筋肉の細胞をシート状にし、重い心臓病の患者に移植する臨床研
究を行う。 また、京都大学の別のグループは、血液の病気の患者に、
iPS細胞から作った血小板を投与する臨床研究を行う。さらに、慶
応大学のグループは事故などで脊髄を損傷し、体が動かせなくなった
患者に、iPS細胞から作った神経のもとになる細胞を移植し、機能
を回復させることを目指す臨床研究を行う予定(世界初 iPS角膜
移植を実施|NHK 関西のニュース 2019.08.29)。



非磁性/強磁性半導体に新しい磁気抵抗効果

8月28日、福島高専らの研究グループはすべて半導体でできた非磁
性半導体/強磁性半導体からなる二層ヘテロ接合を作製し、新しい電
子伝導現象を発見した。IoTや人工知能の実現にますます注目が集ま
り,その演算や情報の記憶を担うトランジスタを代表とする半導体デ
バイスの性能向上を目指した研究は重要度が高まっているが,情報を
操作したり記憶しておくために必要な電力が大きいことが問題となっ
ている。同研究グループは,高速で動作するトランジスタ,LED,レー
ザなどを構成する半導体材料に,磁性元素(Fe,Mnなど)を添加する
ことで,半導体と磁石の性質を合わせ持つ「強磁性半導体」を作製し,
既存のエレクトロニクスと相性のよい強磁性半導体を用いたスピント
ロニクスにより,磁化の向きによるメモリの実現を目指してきた。

具体的には、磁化の向きを電気的に読み出すには,多様な物質,およ
び構造の磁気抵抗効果を調べていく必要がある。しかしこれらの磁気
抵抗効果では,大きな抵抗変化が得られるが,磁性層が多数必要で複
雑な構造を要するため,デバイス加工が困難。一方,非磁性体/強磁
性体からなる二層ヘテロ接合を用いた先行研究では,構造は単純であ
るものの,電流と磁性の結合が弱いため,磁気抵抗変化が非常に小さ
くおよそ0.1%程度しかないという問題があった。今回研究グループは,
非磁性半導体であるヒ化インジウム(InAs)薄膜(厚さ15nm)とアン
チモン化ガリウムに鉄を添加した強磁性半導体GaFeSbの薄膜(15nm)
を積層した二層のヘテロ接合を作製した。磁場を印加したときの電気
抵抗の変化(磁気抵抗効果)は80%に達し,これは金属や絶縁体を用
いた同様の二層ヘテロ接合の磁気抵抗に比べて約800倍大きな値とな
る。この磁気抵抗効果は,磁場の向きを変えた時の振る舞い(磁場方
向についての対称性)が,これまでに知られているいかなる磁気抵抗
効果とも異なり,新しい磁気抵抗効果が得られた。

さらに,このヘテロ接合をトランジスタに加工することで,外部から
の電圧によってInAs薄膜中の電子状態を変化させることが実現。非磁
性の半導体のInAsが,電圧の印加で隣接するGaFeSb薄膜の磁気的な性
質がInAsに付与され,磁気抵抗の大きさがゲート電圧に変調でき,電
流と磁性の結合を電気的手段により制御できることが明らかになった。
つまり、GaFeSbはInAsに比べ、はるかに抵抗率が高く、このため電流
のほとんどがInAsに流れるが、電流を担う電子の波動関数は隣接する
GaFeSb層にも一部浸み出し、電流と磁化の結合が生じ、この結果、磁
気抵抗効果が得られたと解釈されるという。

※今回用いた半導体接合と超伝導体を組み合わせると、「マヨラナ粒
子」と呼ばれる新しい物理現象を実現できる(近年、物質中でのマヨ
ラナ粒子の実現も可能であると理論の研究から明らかになった。物質
におけるマヨラナ粒子は、2次元か1次元に閉じ込められており、一
般のフェルミオンやボソンとは違った性質を持つエニオンとなる。エ
ニオンは非可換統計に従い、粒子交換によって状態遷移が起きるとさ
れている[3]。粒子の位置を制御するだけで占有する状態が安定に保た
れるので、トポロジカル量子計算に利用できると考えられている[4] )。




午前9時から、「サロンひだまり」で出席者による江州音頭の盆踊り
が実演されそれを楽しんだ。ところで。江州音頭の歌は江戸末期に歌
寅が「八日市祭文音頭」として唄ったことから始まる。しかし盆踊り
としてのルーツは天正年間に始まった千樹寺での観音盆。そしてこの
二つが融合し、さらに明治後半に千日前での寄席興行が人気を博し、
一気に広まったとされている。

今回の踊り披露で変わっていたのは、自治会の女性部員の方の拍子木
による先導があったことで絞まりできていたことである(歌と太鼓の
お囃子はそれぞれ、老友会々長と桜川捨信氏)。




 

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