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強風下大停電や台風禍

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7.述 而 じゅつじ
ことば--------------------------------------------------------
「道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ」(6)
一隅を挙げて三隅をもって反らざれば、復せざるなり」(8)
「不義にして富みかつ貴きは、われにおいて浮雲のごとし」(15)
「子、怪、力、乱、神を語らず」(20)
「三人行えば、必ずわが師あり」(21)
---------------------------------------------------------------  
9  喪中の人と食卓をともにするとき、孔子は腹いっぱいは食べない。
弔問した日には、歌をうたわない。

子食於有喪者之側、未嘗飽也、子於是日也哭、則不歌。

Confucius never ate his fill beside people in mourning.
Confucius never sang all day long when he attended a funeral.



●歳時記×樹木トレッキング:台風禍×サワラ(椹)

強風下大停電や台風禍



サワラ(椹、Chamaecyparis pisifera)は、ヒノキ科ヒノキ属の1種。
針葉樹。ヒノキ科ヒノキ属。日本を代表する林業用樹種であるヒノキ
(C.obtusa)とは同属、形態的によく似ており。遺伝的にもヒノキに
近い、両者間では繁殖能力のある雑種を作る。この雑種については、
遺伝子解析などの結果、雄親を本種、雌親をヒノキとするものが知ら
れるが、逆の組み合わせもある。ヒノキ以外に、天然分布が重ならな
いローソンヒノキ(C.lawsonia)とも交雑し、充実種子(中身が詰ま
っており、発芽できると思われる種子)を得られるという報告もある。
ただし、この種子を発芽試験に供した結果、雑種実生は葉緑体に異常
があり、発芽直後に枯死する。



日本固有種で、岩手県から九州各地にかけての山地に自生する。樹高
は通常 30〜40 m、大きいものでは約 50 mになる。主幹形であり外見
はヒノキ(C.obtusa)によく似るが、枝はヒノキほど茂らず、枝と枝
の間隔が広くなるため、遠くからでも幹がよく目立つ。ヒノキのよう
に鱗片状の小さな葉がつくが、1枚1枚の先端が尖っており、ヒノキ
との区別が容易。日本国内最大のサワラは、福島県いわき市にある国
の天然記念物「沢尻の大ヒノキ(サワラ)樹高29 m、幹周10 m、推定
樹齢800年」である。天然記念物としての指定名称からもサワラと
ヒノキが似ていることが分かる。ヒノキよりも成長が早いが、木材は
柔らかいためヒノキのように柱などとしてはあまり用いられない。水
湿に強く、ヒノキやアスナロのような臭いがないので、飯櫃(めしび
つ)や柄杓(ひしゃく)、桶(おけ)などによく用いられる。木曽五
木の1つである。殺菌作用があるため、松茸など食品の下の敷物とし
て使われる。

 Chamaecyparis pisifera

 木曽五木

「木曽五木」の歴史は江戸時代まで遡る。木曽谷の森林は、江戸時代、
尾張藩直轄の領地。木曽の木材は昔から良質で、江戸城の築城や造船、
土木用材等、様々なところで利用されてた。約百年間、木曽谷の森林
は大量に伐られ続けたため、木材資源が枯渇する。尾張藩は森林保護
政策として「停止木制度(ちょうじゅぼくせいど)」を設け、ヒノキ、
サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキの伐採を禁止しました。停止
木制度は、ヒノキの保護を目的とし、ヒノキに外観が似て、かつ利用
価値の高い樹種も禁止木に選んだ。禁止木を伐採した者への罰は、「
木一本、首一つ」と呼ばれるほどで、厳罰に処されていた。森林保護
制度によって保護された樹種は「木曽五木」と呼ばれ、現在は木曽谷
の名産品となっている。

 

関連特許:WO2009151057A1 抗酸化活性物質の製造方法

【概要】

木材資源として大量に植林されているサワラの主要成分であるピシフ
ェリン酸を原料として、2-ヨ-ドキシ安息香酸等の酸化剤を用いた
フェノールのオルト位酸化とそれに続くエステルの除去反応を行い、
ローズマリーの主要抗酸化活性物質であるカルノシン酸を効率的に製
造する方法を発明した。本発明は、下記一般式(5)で表されるロー
ズマリーの抗酸化活性物質の製造において、下記一般式(1)で表さ
れるピシフェリン酸誘導体を、下記一般式(2)ないし一般式(4)
で表されるいずれかの酸化剤により酸化する第1の工程と、前記第1
の工程において生成するピシフェリン酸誘導体中間体を還元反応又は
加水分解反応させる第2の工程を有することを特徴とする。



ところでローズマリー、セージ、シソ、オレガノ、バジル、タイム、
マジョラム、ペパーミント等のシソ科植物は、全世界に広く分布し、
約200属3500種が 知られている。上記シソ科植物に含まれる抗酸化物
活性物質を構造的な特徴から分類すると①フェノール性ジテルペン、
②カフェ酸誘導体、③フラボノイド、④ビフェニル誘導体の4つの型
に大別される。上記シソ科植物の中でも、ローズマリーは、古くから
肉料理の香辛料や民間薬として知られ、カルノシン酸、カルノソール、
ロスマノールに代表される強い抗酸化活性成分を含有することが広く
知られている(非特許文献1)。

近年、このようなローズマリーが含有する上記抗酸化活性物質は、抗
菌活性、脳神経細胞死防止効果、脳血症の治療・予防効果、アルツハ
イマー病予防効果、脂肪吸収防止効果、抗炎症作用、糖尿病患者の血
糖値低下効果、美白効果など様々な活性が報告されており、食品添加
物、サプリメント、医薬等としての 利用が検討されている(特許文献
1及び非特許文献2ないし非特許文献4)。

つまり、例えばローズ由来のカルノシン酸の製造プロセスからの回収
は非常に高価(\14~20man/g)なものとなる。替わりにサワラの主要
成分であるピシフェリン酸を原料として、2-ヨ-ドキシ安息香酸等
の酸化剤を用い、フェノールのオルト位酸化とそれに続くエステルの
除去反応を行いカルノシン酸の製造方法は下図ように廉価(\1,000sen
/g)なものとなる。



この製造技術がその後どのような展開を見せているのか?興味あるとこ
ろであるが、今夜は残件扱いとペンディングしておく。

 

【ポストエネルギー革命序論51】  

 Apr. 26, 2019

サンバイオ社長:再生医療のシリコンバレー、日本で世界リーダ

外傷性脳損傷対象SB623は先駆け審査の対象に、今期中の申請目指す、
SB623は世界4地域で実用化へ-日本では自社販売、他地域では提携、 「
バイオの分野で日本の技術によって世界に新しいカテゴリーを作りたいと
01年に米シリコンバレーで創業。14年に日本で再生医療関連法が施行され
世界最速の承認制度が導入されるのに合わせ13年に拠点を日本に移した。
再生医療では今は日本が世界の中心。『再生医療のシリコンバレー』になり
つつあると森敬太社長は意気込みを語る。


【蓄電池事業:水素/空気2次電池】

国産「水素/空気2次電池」、 22年度の実用化へ

FDK株式会社は、「水素/空気2次電池(HAB)」を22年度に非常用
電池や定置型電池として事業化することを目指していると明らかにし
た。科学技術振興機構(JST)が推進する国家プロジェクト「先端的
低炭素化技術開発(ALCA)実用技術化プロジェクト」の公開成果報告
会で公表。HABは、FDKが同志社大学 教授の盛満正嗣氏の研究室と共
同開発している2次電池。負極に水素吸蔵合金(MH)を用い、正極(
空気極)に空気中の酸素を用いるため、「MH空気2次電池」ともいえ
る。電解液は水酸化カリウム(KOH)水溶液だ。ただし、電池の名前に
ある水素(H2)はMHに吸蔵させて利用するが、H+イオンも含めて、MH
の外には出てこない。放電時、H2はMHから出ていく際に酸化されてH+
イオンとなるが、電解液がアルカリ性であるために電極表面でOH-と
出会って水(H2O)になってしまうためである。放電時の反応系だけを
みれば、アルカリ型燃料電池と同じである。



世界最高水準の表面実装デバイス対応小型全固体電池の
高容量化品4月に開発--公称電圧3V、電池容量は500μAh
(3.5倍)、体積エネルギー密度は従来比2.5倍


開発品は、IoT機器やウェアラブル機器、RTC(Real Time Clock:リ
アルタイムクロック)、SRAM/MCUなどの半導体関連製品、さらに従来
の電解液を使用した電池では適用困難な過酷な環境下(高温、真空な
ど)で使用される産業機器や車載電装機器などでも安全・安心に電力
を供給。小型、高エネルギー密度、高い安全性、長寿命などの特長を
有する電池として、昨年12月に世界最高水準(*1)の高電圧のSMD対応
小型全固体電池を開発、さらなるアプリケーション領域の拡大めに、
高容量化を進めていた。今回、同社の従来来の内部構成と形成プロセ
スを改良し、従来比2.5倍の体積エネルギー密度(65Wh/L)の高容量
化を実現。さらに、今回の高容量化に合わせて、電子部品規格に準拠
した形状変更を行なうことで、酸化物系のバルクタイプのSMD対応小
型全固体電池では業界最高(*3)の電池容量500μAh(当社従来比3.5倍
)を実現するとともに、ユーザが実装される際の利便性も向上させる。
一部のユーザのアプリケーション検証に19年5月中旬からサンプル
出荷を開始。今回開発したサンプル出荷と並行し、引き続き全固体電
池の開発と20年度からの量産に向けた対応を進め来た。

関連特許:
特開2016-152068 正極およびその製造方法、並びにその正極を用
いた空気二次電池

【概要】

本発明に係る正極は、アルカリ性水溶液を電解質に用いる空気二次電
池の正極であって、ニッケルよりも密度の小さいコア材料と、前記コ
ア材料を被覆するニッケルおよび/またはニッケル合金からなる被覆
層とを含むニッケル被覆材料を備えたことを特徴とすることで、耐ア
ルカリ性および耐酸化性に優れ、かつニッケル粉末やニッケル粒子を
導電材に用いた従来の正極よりも軽量な空気二次電池の正極を提供す
る。


ところで、空気電池は、空気中の酸素を正極活物質とする電池であり、
市販されている亜鉛/空気一次電池がよく知られている。亜鉛/空気
一次電池と類似な構造を有する空気電池には、負極活物質にアルミニ
ウムや鉄を用いる電池がある。また、空気電池は、機械式充電型の亜
鉛/空気二次電池を除いて、二次電池としてはいまだ実用化されてい
ない。機械式充電型の亜鉛/空気二次電池とは、電池の反応としては
放電だけを行うもので、放電後の亜鉛負極を電池外に取り出し、新し
い亜鉛負極と取り替えることで電池を再び放電できるようにしたもの
である。したがって、一般に知られる二次電池のように、電池で生じ
る充電反応により蓄電して、繰り返し利用できるものではない。なお、
上記のような亜鉛、アルミニウム、鉄などを負極活物質に用いる空気
電池は、通常、KOH溶液やNaOH溶液のようなアルカリ性水溶液
を電解質として用いている。

一方、アルカリ性水溶液を電解質とする空気二次電池として、本発明
者は特許文献1および特許文献2に、水素吸蔵合金を負極に用いる空
気二次電池を開示した。以下、これを水素/空気二次電池と称する。
この電池では、放電と充電の際に、それぞれ以下のような式で表され
る電池反応が生じる。

放電:4MH+O2→4M+2H2O    
充電:4M+2H2O→4MH+O2 

なお、式中のMは水素吸蔵合金を示し、MHは水素を吸蔵した状態の
水素吸蔵合金を意味する。また、負極に亜鉛を用いる空気二次電池(
亜鉛/空気二次電池)は前述の通り実用化されていないが、その電池
反応は以下の式で示される。

放電:2Zn+O2→2ZnO     
充電:2ZnO→2Zn+O2

これらの電池では、正極で起こる反応は同じで、以下の式で示される。

放電:O2+2H2O+4e-→4OH-     
充電:4OH-→O2+2H2O+4e-

すなわち、アルカリ性水溶液を電解質とする空気二次電池の正極では、
放電時に空気中の酸素が還元されてOH-がアルカリ性水溶液中に生
成され、充電時にアルカリ性水溶液中のOH-が酸化されてO2とH2O
とが生成される。 
このような放電と充電の反応が正極で起こるためには、
1)放電の際に、空気中の酸素が正極内部に侵入して反応サイトまで
到達可能であり、かつ、充電の際に、正極内部で発生した酸素が空気
中に放出され得ること、
2)放電および充電の両方において、OH-とO2、H2Oの間で円滑
な電子の受け渡しができるような反応サイトが提供されること、
3)電気化学的な酸化や還元が生じ、かつアルカリ性水溶液に接する
雰囲気でも正極材料が安定であり、また酸素の発生に対して耐性があ
る(耐アルカリ性や耐酸化性に優れる)ことなどの条件を正極が満足
する必要がある。 

アルカリ性水溶液を電解質とする空気一次電池や空気二次電池の正極
には、これまで、正極全体の導電性を保つための導電材として、様々
な種類の炭素材料が用いられることが多く、例えば粉末状、粒子状、
ファイバー状、チューブ状などの炭素材料が使用されている。また、
その炭素材料には金属、酸化物、硫化物などの材料からなる触媒が担
持されており、さらに導電材同士が接している部分の隙間などに入り
込み、正極内部を結着させる作用と、正極内部に空気中の酸素が円滑
に取り込まれ、または正極内部で発生する酸素が円滑に空気中に放出
されるために、正極内部が電解質であるアルカリ性水溶液で完全に満
たされないように、正極内部に撥水性を付与する撥水剤も正極を構成
する材料として用いられ、例えば耐アルカリ性や耐酸化性に優れるポ
リテトラフルオロエチレンなどがその代表である。なお、撥水剤は上
記に述べた役割からわかるように、結着剤とも称される。また、特許
文献1
および特許文献2で開示されているように、導電材にはニッケ
ル粉末やニッケル粒子が用いられることも知られている。 

アルカリ性水溶液を電解質とする空気二次電池では、正極が前述の
1)~3)の条件を満たすことが望まれる一方、正極が可能な限り軽
いことも望まれる。空気電池以外の他の形式の電池では正極活物質が
正極内にあるが、空気二次電池では正極活物質が空気中の酸素である
ため、正極内に貯蔵しておく必要がなく、理論的には空気二次電池の
電池容量を増やすために、正極の重量をそれに伴って増やす必要はな
いからである。言い換えれば、正極の重量は可能な限り軽くした状態
で、その重量を変えることなく、電池容量を増加させることができる
のが、空気二次電池である。したがって、正極が軽くなれば、その分
だけ電池全体の重量は小さくなり、放電容量と放電電圧から求められ
る放電エネルギー(放電容量×放電電圧)に対して、電池全体の重量
の減少によって、電池重量当たりのエネルギーである重量エネルギー
密度(Wh/kg)を高くすることができる。空気二次電池は、この
重量エネルギー密度や、体積当たりの放電エネルギーである体積エネ
ルギー密度(Wh/L)が、既存のリチウムイオン二次電池の理論値
を上回る値を発揮できる可能性を持つことから、次世代の高エネルギ
ー密度二次電池として期待されている。上記のようなエネルギー密度
の観点からは、アルカリ性水溶液を電解質とする空気二次電池の正極
の導電材としての炭素材料は、導電性がよく、比表面積を大きくする
ことにより触媒を高分散で担持することができ、しかも密度も小さい
ので、軽量な正極を作製するための材料として優れているが、耐酸化
性では非常に大きな問題がある。すなわち、炭素材料は、正極で充電
時に酸素が発生すると、同時に酸化されて二酸化炭素となって消耗す
る。このような二酸化炭素への酸化が起こって導電材である炭素が消
耗すると、正極は導電性のない部分が生じて反応が起こらなくなり、
炭素が消耗した部分からアルカリ性水溶液が電池外部に漏れる漏液
が起こり、電池として作動できなくなる。 

これに対して、本発明者が特許文献1や特許文献2などで開示した空
気二次電池の正極は、導電材としてニッケル粉末を用いたものである。
アルカリ性水溶液を電解質とするニッケル水素二次電池の正極活物質
がニッケルであることからも明らかなように、ニッケルはアルカリ性
水溶液中で安定であり、さらに非特許文献1で開示しているように、
アルカリ性水溶液を電解質とする空気二次電池の正極の導電材として
用いた場合も、充電時の酸素発生に対して炭素材料のように消耗する
ことはなく、安定性が高いことが判っている。

【特許請求の範囲】

【請求項1】アルカリ性水溶液を電解質に用いる空気二次電池の正極
であって、ニッケルよりも密度の小さいコア材料と、前記コア材料を
被覆するニッケルおよび/またはニッケル合金からなる被覆層とを含
むニッケル被覆材料を備えたことを特徴とする正極。
【請求項2】前記コア材料がシリカ粒子であることを特徴とする請求
項1に記載の正極。
【請求項3】前記被覆層がニッケル-リン合金であることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の正極。
【請求項4】前記ニッケル被覆材料と混合された、ビスマスイリジウ
ム酸化物および/またはビスマスルテニウム酸化物からなる触媒をさ
らに備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の正
極。
【請求項5】前記ニッケル被覆材料と混合された、ポリテトラフルオ
ロエチレンからなる撥水剤をさらに備えたことを特徴とする請求項1
~4のいずれか1項に記載の正極。
【請求項6】アルカリ性水溶液を電解質に用いる空気二次電池の正極
の製造方法であって、ニッケルよりも密度の小さいコア材料にニッケ
ルおよび/またはニッケル合金からなる被覆層を形成する被覆工程と、  
前記被覆工程で得られたニッケル被覆材料と触媒と撥水剤とを混合す
る混合工程と、前記混合工程で得られた混合物を成形する成形工程と、   
前記成形工程で得られた成形体を加熱する加熱工程と、を備え、前記
混合工程において、前記撥水剤と同じ材料からなる混練具で混合する
ことを特徴とする正極の製造方法。
【請求項7】前記撥水剤がポリテトラフルオロエチレンであることを
特徴とする請求項6に記載の正極の製造方法。
【請求項8】前記混合工程が、前記ニッケル被覆材料と前記触媒とを
混合する第1混合工程と、前記第1混合工程で得られた一次混合物と
前記撥水剤とを混合する第2混合工程と、を含むことを特徴とする請
求項6または7に記載の正極の製造方法。
【請求項9】前記コア材料がシリカ粒子であり、前記被覆層がニッケ
ル-リン合金であることを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に
記載の正極の製造方法。
【請求項10】アルカリ性水溶液を電解質に用いる空気二次電池であ
って、正極と負極とを備え、前記正極が、請求項1から5のいずれか
1項に記載の正極であることを特徴とする空気二次電池。
【請求項11】前記負極が、水素吸蔵合金、亜鉛、アルミニウム、鉄、
リチウム、マグネシウム、ナトリウムのいずれかを含むことを特徴と
する請求項10に記載の空気二次電池。

②特開2019-149298 全固体電池

【概要】

下図1のごとく、上下方向に、正極活物質と固体電解質とを含む正極
層20と、平板状に成形された固体電解質からなる固体電解質層40
とLi金属からなる負極層30とが積層されてなる積層電極体100
を備えた全固体電池1であって、前記固体電解質は、一般式Li1.5
Al0.5Ge1.5(PO4)3で表される化合物であり、前記積層電極
体は前記固体電解質層と前記負極層との間に金属からなる緩衝層50
が形成されてなることで、固体電解質にLAGPを用いつつ、負極活
物質にLi金属を用いることができる全固体電池を提供する。



【符号の説明】 
1  全固体電池、10  電池本体、11  外装体、 11a,11b  
ラミネートフィルム、20  正極層、21  正極集電体、 22  正
極端子、23、33  リードタブ、30  負極層、31  負極集電体、
32  負極端子、40  固体電解質層、50  緩衝層、100  積層
電極体

ところで、リチウム二次電池は、各種二次電池の中でもエネルギー密
度が高いことで知られている。しかし一般に普及しているリチウム二
次電池は、電解質に可燃性の有機電解液を用いている。そのため、リ
チウム二次電池では、液漏れ、短絡、過充電などに対する安全対策が
他の電池よりも厳しく求められている。そこで近年、電解質に酸化物
系や硫化物系の固体電解質を用いた全固体電池に関する研究開発が盛
んに行われている。固体電解質は、固体中でイオン伝導が可能なイオ
ン伝導体を主体として構成される材料であり、従来のリチウム二次電
池のように可燃性の有機電解液に起因する各種問題が原理的に発生し
ない。そして、一般的な全固体電池は層状の正極(正極層)と層状の
負極(負極層)との間に層状の固体電解質(電解質層)が狭持されて
なる一体的な焼結体(以下、積層電極体とも言う)に集電体を形成し
た構造を有している。 

全固体電池の本体となる上記積層電極体の製造方法としては、周知の
グリーンシートを用いた方法が一般的である。グリーンシート法を用
いて積層電極体を作製するためには、正極活物質と固体電解質を含む
スラリー状の正極層材料、負極活物質と固体電解質を含むスラリー状
の負極層材料、および固体電解質を含むスラリー状の固体電解質層材
料をそれぞれシート状のグリーンシートに成形し、固体電解質層材料
からなるグリーンシート(以下、電解質層シートとも言う)を正極層
材料からなるグリーンシート(以下、正極層シートとも言う)と負極
層材料からなるグリーンシート(以下、負極層シートとも言う)とで
挟持して得た積層体を圧着し、その圧着後の積層体を焼成する。それ
によって焼結体である積層電極体が完成する。 

電極活物質としては従来のリチウム二次電池に使用されていた材料を
使用することができる。また全固体電池では可燃性の電解液を用いな
いことから、より高い電位差が得られる電極活物質についても研究さ
れている。固体電解質としては、一般式LiaXbYcPdOeで表され
るNASICON型酸化物系の固体電解質があり、当該NASICO
N型酸化物系の固体電解質としては、以下の特許文献1に記載されて
いる、Li1.5Al0.5Ge1.5(PO4)3(以下、LAGPとも
言う)がよく知られている。LAGPは、酸化粒であり、耐酸化性に
優れている。すなわち、燃焼し難く、高い安全性を有している。

なお、以下の特許文献2には、本発明の実施例に関連して、負極にリ
チウム金属を用いた全固体電池について記載されている。非特許文献
1には、LAGPの耐酸化特性について記載されており、以下の非特許
文献2には、酸化物系の他の固体電解質であるLi7L a3Zr2O12
(以下、LLZ)について記載されている。非特許文献3には、リチウ
ム二次電池用の正極活物質としてよく知られているリン酸バナジウム
リチウム(Li3V2(PO4)3、以下、LVPとも言う)の製造方
法について記載されている。
                         この項つづく


 

● 今そこにある危機:気候変動①




温暖化見越して2℃ほど上がると想定降雨量を1.1倍に 
4℃上がると降雨量は1.5倍に

国土交通省の有識者検討会は、地球温暖化による将来の気温上昇を踏
まえて、治水計画の前提となる降雨量を現在の11倍程度に見直すよ
う求める提言を取りまとめた。40年ごろまでに平均気温が現在より
も2℃ほど上がると想定して降雨量などを試算。気候変動に関する政
府間パネル(IPCC)が2013年から14年にかけて発表した報告書による
と、地球温暖化に疑いの余地はない。例えば、日本近海の海面水温は
近年、百年当たりで1.12℃上昇している。気温や水温が上がると空気
中の水蒸気が増え、降雨量が増加する。従来のように過去の降雨量を
基に堤防などを整備していては、増え続ける豪雨リスクに対処できな
い可能性がある。



【KOREWA UMAI:琵琶湖の淡水魚ホンモロコでだし醤油

東近江市の日本料理店の料理長が、県のブランド「琵琶湖八珍」に選
定されている魚介を活用した商品開発を進めている。第1弾として、
ホンモロコを使っただし醤油(じょうゆ)「もろこ隠れ」を発案販売
し話題になっている(京都新聞 2019.09.12)。 日本料理店「魚繁大
王殿(うおしげだいおうでん)」(同市小脇町の)店では琵琶湖産の
魚介を素焼きや南蛮漬けなどで提供。食生活の変化などで、一般の人
たちが湖魚を食べる機会は減っている。食文化への危機を感じていた
と店主。湖魚をより身近に感じてもらえる商品が必要との思いから、
2017年秋から商品化に取り組む。県は、ビワマスやホンモロコな
ど琵琶湖で捕れる魚介8種類を琵琶湖八珍として選定し、ブランド化。
琵琶湖八珍全種類を商品化する経営革新計画を県に提出し、承認を受
ける。18年10月に販売を始めた180ミリリットル瓶の「もろこ
隠れ」には、粉砕したホンモロコ1匹分のだしと焼き上げた1匹が丸
ごと入っている。ホンモロコのうま味と香ばしさを楽しめる一品。湖
魚特有の臭みを抑えて風味を引き立たせるため、内臓の処理や焼き具
合などに約半年の試行錯誤を繰り返して完成させた。売れ行きは好調
で、一時は完売状態になることも。9月下旬には第2弾として、スジ
エビを使ったポン酢「えび隠れ」を売り出す。

  ●今夜の一品

 

 


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