7.述 而 じゅつじ
ことば-------------------------------------------------------
「道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ」(6)
「一隅を挙げて三隅をもって反らざれば、復せざるなり」(8)
「不義にして富みかつ貴きは、われにおいて浮雲のごとし」(15)
「子、怪、力、乱、神を語らず」(20)
「三人行えば、必ずわが師あり」(21) -
--------------------------------------------------------------
17 孔子は、詩経、書経を読むときには、正しい古音をくずすこと
はなかった。
子所雅言、詩書執禮、皆雅言也。
Confucius spoke proper pronunciation of Zhou when he read Shi
Jing, Shu Jing and courtesy documents at the rites.
今朝、彼女が白山神社の御旅所の曼珠沙華が見事だから観てから、松
原の「ジュルリルタン」に行きたいというので言われるまま出かける。
なるほど見事なので写メールし(2枚)、昼食をとる。
【短歌×俳句トレッキング:#曼珠沙華】
道の辺の 壱師の花の いちしろく
人皆(ひとみな)知りぬ 我(あ)が 恋妻は
柿本人麻呂
※「いちしろく」は「著しくはっきり」の意。
いつぽんのまんじゆしやげ見ししあはせに 山口誓子
この畦のここを繁華に曼珠沙華 上田五千石
曼珠沙華今朝咲きぬ今日何をせむ 林 翔
露に濡れ吾が恋妻と曼珠沙華
ヒガンバナ群生地@高島市今津町桂浜園地
【ポストエネルギー革命序論58】
蓄電器の電極材料を「もみ殻」で製造に成功
「ブタントリオールの発酵生産性の向上に成功」(人生の台風圏に今
入りし,2019.09.09)、 「世界最高効率バイオガス発電エビの養殖池
から出る汚泥を利用」(地球の金星化?、2019.08.07)、「グリーン
燃料事業篇:効果的な2段階糖化法」(盛岡首都空港構想,2019.06.
15)、「グリーン燃料事業篇:効果的な2段階糖化法」(ヤーコンを
大集成、2018.01.30)、「バイオエタノール生成前処理:エタノール
生成効率がアップ」(太陽の国の電気自動車、2016.02.20)、「稲わ
らのバイオ燃料化 一歩前進」(世界の希望 日本、2015.06.19)、「
大切な酵素糖化用原料の前処理」(実用バイオ燃料工学、2015.02.10)、
「木質バイオマスの資源化と放射能汚染対策」(木質バイオマスの資
源化、2014.08.31)、「酵素の宝庫「麹菌」をひもとく」(科学技術
最前線レター、2014.04.07)、「イネの細胞壁を改変」(高度米作工
学各論、2013.11.07)、「シリコンリサイクル 」(二つのリゾット
と金属シリコン、2012.01.23)として、ブログ掲載していたが、「特
開2006-061008 植物の不稔形質に係わる遺伝子と該遺伝子を用いた不
稔形質導入方法及び不稔植物の作出方法」「特開2011-6316 金属シリ
コン」などの製造方法の特許事例を記載し、「廃棄稻わらから半導体
用金属シリコンを回収する発明が提案されているように米作の地産地
消や、あるいは、高付加価値を生み出す研究開発が進み"新弥生時代"
が定着していくものと予測される」と書いている。
9月26日、秋田大学の研究グループは、リチウムイオンキャパシタ
(蓄電器)の電極材料をイネの収穫時に発生する「もみ殻」で製造す
ることに成功。高い性能も確認、蓄電デバイスの高性能化や、バイオ
マスの有効利用によるエネルギーおよび環境問題に、また、リチウム
イオンキャパシタ製造時に手間のかかる工程を簡略化できる可能性が
り貢献できることを公表した。リチウムイオンキャパシタの蓄電機能
は、主に正極、負極、電解液で構成される。一般日、電解液にはリチ
ウムイオン電池用のものが使われ、正極材料には電気二重層キャパシ
タの正負極に使用される活性炭が、負極材料には、リチウムイオン電
池の負極に使用される炭素が主に使用さている、ただ、正極、負極材
料とも、海外の農業副産物や化石資源に頼らざるを得ないのが現状。
同研究グループでは、稲の収穫にともない排出されるもみ殻に着目。
2013年には、もみ殻中にナノレベルで分散しているシリカを利用し、
電気二重層キャパシタの電極に適した活性炭を製造することに成功す
る。また、これの活性炭はリチウムイオンキャパシタの正極材料とし
て使用できることを確認。
一方で、リチウムイオンキャパシタの負極材料は、リチウムイオンが
多量に吸蔵された状態での構造安定性を保てることが重要になる。そ
こで研究グループはもみ殻由来活性炭の開発過程で、シリカを除去し
ない単純な熱処理で製造したもみ殻炭は、独特なリチウムイオン吸蔵
放出特性を示すことを発見。シリカはリチウムイオンの還元作用を受
けることで、リチウムイオンの吸蔵放出に活性のあるケイ酸リチウム
が形成されるが、ケイ酸リチウムは多量のリチウムイオンを吸蔵放出
し、過大に膨張収縮、構造破壊が発生しやすく、電極材料としては寿
命が不十分であることが課題だった。さらに研究を進めた結果、シリ
カを部分的に除去したもみ殻炭は、リチウムイオンキャパシタの負極
材料として優れた性能を示すことを発見し、もみ殻炭からシリカを全
量除去せず、部分的に除去することで、ケイ酸リチウムの膨張空間を
確保しつつ、リチウムイオンの高い吸蔵放出容量を生かすことに成功。
さらに、リチウムイオンをプレドープする工程において、シリカが過
剰なリチウムイオンを取り込むことにより、電極上のリチウム金属の
析出が抑制されることも分かった。この発見により、これまで精緻に
行われてきた負極材料へのリチウムイオンプレドープ工程が、もみ殻
由来負極材料を用いることで簡易に実施できるようになるという。加
え、この負極材料の製造は簡便であり、低廉な価格での提供が可能と
する。研究グループでは既に開発していたもみ殻由来活性炭(正極)
と、今回開発されたもみ殻由来負極材料を使用したリチウムイオンキ
ャパシタセルを組み立て、その性能評価も実施。その結果、もみ殻由
来正負極材料を用いたリチウムイオンキャパシタは、従来の市販炭素
系電極材料を用いた場合より、優れた性能を示す。さらに、簡易なプ
レドープ処理を実施しても、繰り返し充放電に対する耐久性が非常に
高いこともが分かった。
そこで、既に開発していたもみ殻由来活性炭(正極)と、今回開発さ
れたもみ殻由来負極材料を使用したリチウムイオンキャパシタセルを
組み立て、その性能評価も実施した。その結果、もみ殻由来正負極材
料を用いたリチウムイオンキャパシタは、従来の市販炭素系電極材料
を用いた場合より、優れた性能を示したという。さらに、簡易なプレ
ドープ処理を実施しても、繰り返し充放電に対する耐久性が非常に高
いことを確認する。今後、植物の天然構造および組成を最大限利用す
ることで、優れた性能を有する蓄電デバイスの正負極材料の両方をも
み殻から製造できることで、蓄電デバイスの高性能化とバイオマスの
有効利用し、エネルギーおよび環境問題解決に資する成果であり、正
負極材料の製造条件最適化、キャパシタセルの組み立て条件最適化な
どの実用化に向けた研究を進める。
関連特許:
特開2017-195102 リチウムイオン電池およびリチウムイオンキャパシ
タ用負極活物質
【要約】非晶質炭素と非晶質ケイ酸から構成される混合系であり、特
定の非晶質ケイ酸の含有率、BET比表面積、メソ・マクロ孔比表面
積、メソ・マクロ孔容積を有する負極活物質。特に、天然にケイ酸を
含有する植物系有機物であるもみ殻を原料とし、一次炭化、ケイ酸の
部分的除去、さらに二次炭化を経由することで製造したものは、大き
なリチウムイオンの吸蔵放出容量を示し、レート特性およびサイクル
特性にも優れたリチウムイオン電池およびリチウムイオンキャパシタ
用負極活物質を提供。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 非晶質炭素と非晶質ケイ酸から構成される混合系であ
り、それぞれ非晶質炭素の含有率が60~80質量%、非晶質ケイ
酸の含有率が40~20質量%、さらに、BET比表面積が70~
120m2/g、メソ・マクロ孔比表面積が50~100m2/g、
メソ・マクロ孔容積が0.10~0.18cm3/gであることを
特徴とする負極活物質。
【請求項2】 もみ殻由来である請求項1の負極活物質。
【請求項3】 リチウムイオンのプレドープ処理がなされた請求項1
又は2の負極活物質。
【請求項4】 もみ殻を800℃以下で一次炭化し、その炭化物から
非晶質ケイ酸の部分的除去を行い、その後、800~1200℃に
おいて二次炭化を行うことを特徴とする請求項2又は3の負極活物
質の製造法。
【請求項5】 リチウムイオン含有有機系電解液中において、請求項
1又は2の負極活物質とリチウム金属とを短絡することによる、リ
チウムイオンのプレドープ処理がなされた負極活物質の製造法。
【請求項6】 負極が、請求項1、2又は3の負極活物質を有してな
り、リチウムイオンの吸蔵放出を行うことで繰り返し充放電を実現
する電気化学系蓄電デバイス。
【請求項7】 電気化学系蓄電デバイスが、リチウムイオン電池であ
る請求項6の電気化学系蓄電デバイス。
【請求項8】 電気化学系蓄電デバイスが、リチウムイオンキャパシ
タである請求項6の電気化学系蓄電デバイス。
❦ 都市金鉱 vs.農村金鉱が「新弥生時代」での使命。籾殻は稲・麦
蕎麦だけでない、また、それは動物・植物の領域、海水・淡水の領域
をもなくし、環境的側面から膨大なメタン炭素排出量(160~320リッ
トル/日)の牛のゲップをなくし、食品ロスをゼロにし廃棄物ゼロあ
るいは再生可能エネルギー社会実現に貢献する新たなる巨大な産業領
域を形成していくに違いない。実に面白い。
セブンイレブン、再エネ100%で店舗運営の実験、
神奈川県の10店舗で
9月26日、セブン-イレブン・ジャパンは、店舗の消費電力を全て
再生可能エネルギーでまかなう実証実験を始めた。同社にとっては初
の試みにで、神奈川県内の10店舗で順次始める。カネカが開発した高
性能太陽光パネルを店舗に設置、日中は自家発電した電力で店舗を運
営。日中に発電した電力の一部は日産自動車の電気自動車(EV)「リ
ーフ」から回収した蓄電池に貯え、夜間や災害時に利用。また、自家
発電分以外の電力は一般家庭が太陽光発電した電力を調達する。蓄電
池はフォーアールテクノロジー(横浜市)が供給、一般家庭からの電
力の調達はスマートテック(茨城県水戸市)が担う。セブン-イレブン
は8月末現在で約8000店舗に太陽光パネルを設置し、店舗の電力とし
て活用しているほか、配送用トラックにEVや燃料電池車を試験導入し
ている。セブン-イレブンの親会社であるセブン&アイ・ホールディン
グスは、二酸化炭素排出量を2030年に13年度比で30%削減する目標
を掲げる。
【盛岡首長市移転構想Ⅳ:垂直水平電動タクシー】
9月17日、ドイツ南部ュツットガルト(Stuttgart)のメルセデス
・ベンツ博物館(Mercedes-Benz Museum)で14、15両日、未来の
モビリティーを体感するイベント「ビジョン・スマート・シティ(V
ISION SMART CITY)」が開催された。目玉は独企業ボロコプター(
Volocopter)の空飛ぶ電動タクシーで、欧州の都市としては初めて、
飛行が披露されている。マルチローターを備えるキャビン付きのドロ
ーンで、最大2名の輸送が可能。この空飛ぶタクシーは現在、実用化
に向けて着々と準備を進めている。実用化されたあかつきには、世
界主要都市の交通渋滞緩和に寄与できる。ダイムラーがボロコプター
社とパートナーシップを結んでいるのは、環境保護と持続可能なモビ
リティの確立を目指す両社の方針が一致。なお、ダイムラーでは2022
年までにメルセデス・ベンツのモデルラインアップすべてに電動技術
を導入したモデルを設定する予定で、2030年までに電動車が販売の半
分以上を占めることを目標にしている。静粛性・安全性(耐突風)・
堅牢性に問題がなければ、移動交通手段として構想設計のアイテムの
1つに盛り込む。
【再生医療革命:修復医療を切り開く幹細胞ミューズ】
体は日々微細な修復がなされているため組織が維持され恒常性も保た
れているが、その機構に関してはよくわからない。発見当初、Muse細
胞は骨髄や皮膚に存在する腫瘍性の無い多能性幹細胞として位置付け
られ、安全性の懸念が低く、アクセスしやすい組織から採取でき、ま
た多様な細胞に分化する多能性を持つことから、再生医療への実用化
が期待されていたが、国内外で研究が進むうちに、体の修復を日々行
っている「生体内修復幹細胞」であるこの細胞の本当の 重要性が明
らかになってきた。
What What are MUSE Cells?
Muse細胞は骨髄から血液に少しずつ動員され、個人差はあるものの一
定の割合で血液中を巡り、各臓器に供給される。供給先の組織で傷害
を受けた細胞に置き換わることによって機能的細胞を補い、様々な臓
器の修復を行っている。実際、脳梗塞や心筋梗塞の患者では、発症後
24時間の末梢血中のMuse細胞数が平常時の数十倍にも増加し、急性
期においてMuse細胞の動員数が高い患者ほど、慢性期における治癒傾
向と相関することが示唆。基礎疾患があってMuse細胞の活性が落ちて
いたり、動員数が足りない場合には、自前の細胞だけでは修復は追い
<spanつかない。ここに再生医療として健常なドナーから採取したMuse
細胞を補充する意味がある。Muse細胞は傷害組織から出される警報シ
グナルSphingosine-1-phosphateに対する受容体を持つ幹細胞、従っ
て静脈に投与すると何処が傷害部位かを認識することができ集積→組
織に応じた細胞に自発的に分化し、最終的に組織の一員となって組み
込まれ修復できる。また、免疫抑制作用を持つために、他者の細胞を
投与しても免疫拒絶を免れる。従って、ドナー細胞活用が可能これら
の特性から、Muse細胞は「点滴による再生医療」を可能とする。再生
医療には「夢はあるがコストと時間がかかるハードルの高い医療」と
いうイメージがある。しかし、点滴で再生医療が可能になればどうだ
ろうか。一般普及をすることができ、さらには今の医療を大きく変え
ることができるであろう。何より、生体に備わる修復機構を最大限に
活用する医療は安全性に優れ、「自然の理に叶った」治療を可能とす
る。自然の理にかなった細胞はうまく生体に適合できる。これは「修
復医療」という新しい考え方であり、次世代の治療概念を提示できる。
Muse細胞とは2010年に出澤氏らのグループにより発見されたもので、
現在、第3の万能細胞として注目を浴び、体のさまざまな組織の細胞
に変化する修復細胞である。古代よりトカゲやヤモリなど生物の体中
に存在していたMuse細胞、人間に関して言えば、進化と共に減少し、
老化によって失われていくため、Muse細胞の活力は他の動物に比べて
減退している。間の体の中に存在しており、これを人為的に補強する
ことは、ストレス耐性があり、腫瘍性を持たないため、他の幹細胞よ
りも短時間で DNA損傷の修復を安全に行える。そこで、このMuse細胞
を点滴で静脈に投与することで、脳梗塞、腎不全、肝障害、皮膚損傷
などの医療に応用しようという動きが加速化され。その一つに出澤氏
の東北大学大学院と岐阜大学大学院とのグループで急性心筋梗塞患者
への臨床が2018年1月から開始、9月から脳梗塞患者への臨床試験が開
始され、早ければ、2021年に厚生労働省の承認を得て製品化され
る見通し。
Feb 22,2013
Apr. 26, 2019
サンバイオ社長:再生医療の
シリコンバレー、日本で世界リーダ
❦ 現在、Muse細胞に関する事業開発は、国内では、株式会社生命科
学インスティテュートとサンバイオ株式会社の2社の相違があるが、
政府の承認が得られ、実用段階に移れば、2022年には出澤真理教
授のノーベル賞受賞は現実のものとなるだろう。