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涙の川を言ふにぞありける

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10 先 進 せんしん 
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「顔淵死す。子曰く、『ああ、天われを喪ぼせり。天われを喪ぼせり』
」(9)
「いまだ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」(12)
「過ぎたるは、なお及ばざるごとし」(16)
「道をもって君に沢え、不可なれば止む」(24)
「なんぞ必ずしも書を読みて、然る後に学ぶとなさんや」(25)
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8 顔淵が死んだとき、父親の順路が孔子に無心した。外棺をあつらえ
る費用に、先生の車をいただけないでしょうか」
孔子は言った。
「たといできの悪い息子でも、わが子はわが子、かわいさに変わりはな
いのだ。わたしが息子をなくしたときにも、車を手離してまで外棺を作
ってやりはしなかったよ。わたしとて大夫の末席に列なる身、徒歩で外
出するわけにはいかないのだ」
〈息子〉 名は鮑。宇は伯魚。孔子が六十九歳のときに死んだ。

顔淵死、顔路請子之車以爲之椁、子曰、才不才、亦各言其子也、鯉也死、
有棺而無椁、吾不徒行以爲之椁、以吾從大夫之後、不可徒行也。
When Yan Hui passed away, his father Yan Lu begged Confucius'
arriage to make an outer shell of his son's coffin. Confucius said,
"Every father loves his child. When my son Li died, I also could
not make an outer shell of coffin for him. I could not sell my
carriage for an outer shell of coffin. I am one of ministers.
So I must not walk to the palace."

 藤原 仲文
佐竹本三十六歌仙下句トレッキング㉝:
涙の川を言ふにぞありける
#TheThirtySixImmortalPoets#FujiwaraNoNakafumie  

ながれてと契りしことは行末の涙の川を言ふにぞありける
                                                   新後拾遺 1451

「月日が流れてのちいつまでも」との思いであの人と「流れて…」と約
束を交わしたのは、将来、涙の川が流れることを言っていたのだ。


佐竹本三十六歌仙絵巻は、三十六歌仙を描いた絵巻物で、鎌倉時代(1
3世紀)に制作された。久保田藩(秋田藩)主・佐竹家に伝来した、三
十六歌仙絵の草分け的存在にして、代表的な作品である。書は後京極良
経、画は藤原信実によると伝わる。元は上下2巻の巻物で、各巻に18
名ずつ、計36名の歌人の肖像と住吉大明神が描かれていたが、191
9年(大正8年)12月20日に各歌人ごとに切り離され、掛軸装に改
められた。原型とは異なっているが、一部を除き重要文化財に指定され
ている。

  

【ポストエネルギー革命序論133】

 図2

酵母細胞表層の異種タンパク質の立体配置を制御技
さあ、今夜はとばしていきましょう。まずは、神戸大学先端バイオ工学研究セン
タの研究グループは、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeの細胞表層(細胞壁)
発現させた異種生物由来のタンパク質の局在(立体配置)を人為的にコントロー
ルできることを発見し、その現象を利用して酵素などを酵母の細胞表層に、より
効率的に集積させる技術を開発たことを公表。この研究成果は、酵母の細胞表層
に異種タンパク質を集積し機能性を付与する「細胞表層工学」において、「異種
タンパク質の立体配置」という全く新しい観点からの改良を可能にするものであ
り、バイオプロダクションや医療など、細胞表層工学を利用した様々な分野にお
ける酵母の機能性強化できそうだ。
【要点】
①酵母の細胞壁空間に異種生物由来のタンパク質を固定・集積することで、様々
な機能性を付与された酵母を作り出すことができる。 
②母の細胞壁に異種タンパク質を固定する際に、そのタンパク質の固定される局
在 (立体配置) をコントロールできることを明らかにした。 
③この局在制御技術を用いて酵母の細胞表層におけるセルロース分解酵素群 (セ
ルラーゼ) の配置を効率化した結果、セルロース分解能力が向上し、植物バイオ
マス (稲わら) の水熱処理物からのバイオエタノール生産量が約30%%向上。
④開発された新技術は、バイオプロダクションや医療など、細胞表層工学を利用
した様々な分野における酵母の機能性向上に貢献。

 図1

【今後の展開】
従来の細胞表層工学において、酵母細胞の機能性強化は主に「如何に効率よく、
大量の異種タンパク質を細胞表層に固定するか」という観点から行われてきた。
今回の研究成果は、「細胞表層における異種タンパク質の立体配置」という、全
く新しい観点からの機能性強化を可能にするものです。図2に示したような酵素
のすみ分けによるバイオマス分解能力の向上はもちろんのこと、抗体を細胞壁の
最外層に優先的に固定することでサイズの大きい抗原に対する接触性を高め、よ
り効率の良い抗体選別を可能にするなど、細胞表層工学を利用した様々な分野に
おける酵母の機能性強化への応用が期待されている


世界初!原子の「結合・分離・再結合」映像
複数の原子が結合することで分子となり、分子を構成する原子の数や種類が変
化すると、分子の特性も大きく変化する。化学における基本のひとつである、
原子同士が結合したり分離したりする様子が、世界で初めて映像として記録さ
れました。原子の結合・分離の過程は、これまで映像で記録することができて
いなかった。その理由は、原子同士が結合する際の「化学結合」が、人間の髪
の毛の幅の約50万分の1という非常に小さなスケールで発生する。
しかし、この非常に小さなスケールで起こる化学反応を、国際的な研究
チームが映像として捉えることに成功する。映像の撮影方法および映像
そのものは、科学誌のScience Advances上で公表、研究チームによると、
直径1~2nm(ナノメートル)程度のカーボンナノチューブの中に2つの
レニウム原子を閉じ込めここで原子の結合・分離する様子を撮影してい
る。なお、撮影には標本に電子線をあてて視覚化することで画像を作成
する透過型電子顕微鏡(TEM)が用いられている。原子の結合・分離プロ
セスを映像として記録したのは、ノッティンガム大学の研究グループが
率いる研究チーム。カーボンナノチューブ内でのレニウム原子の結合・
分離の様子は以下の映像で確認できる。





図2 半導体ポリマーとフラーレン誘導体における分子軌道(HOMO
とLUMO)が持つエネルギー準位の関係

PNTz4Tにフッ素を導入するとHOMOとLUMOのエネルギー準
位が変化する。Aの位置にフッ素を導入するとHOMOの準位のみ低下
し、ΔEHLは大きくなるため電圧は向上するが、Egも大きくなるため
電流は低下する。AとB両方にフッ素を導入するとHOMOとLUMO
が低下し、ΔEHLは大きくなり、Egは保持される。
有機薄膜太陽電池の変換効率を向上、新しい半導体ポリマー
1月15日、最外層に優先的に固定することでサイズの大き広島大学らの共同
研究チームが、次世代太陽電池として期待される有機薄膜太陽電池の高
効率化につながる成果を発表。製造材料の1つである新しい半導体ポリ
マーの開発に成功したことを公表。有機薄膜太陽電池は、半導体ポリマー
をp型半導体材料、フラーレン誘導体をn型半導体材料として用いる。半
導体材料を含んだインクを塗布することで作製できることから、低コス
トかつ低環境負荷なプロセスで製造でき、大面積化が容易という特徴を
持つ。軽量かつ柔軟であることに加え、半透明にすることが可能で、セ
ンサやモバイル・ウェアラブル端末、窓、ビニールハウス向けなど、現
在普及している無機太陽電池では実現が難しい分野に適用できる、新た
な電源として注目されている。 実用化の課題となっているのが、変換
効率と耐久性の向上だ。有機薄膜太陽電池は光、熱、酸素、水分などに
より劣化することから耐久性の低さが指摘されている。さらに、幅広い
分野への適用を目指すためにも、変換効率の向上が求められている。今
回研究グループでは変換効率の向上を目指し、有機薄膜太陽電池の材料
となる新たな半導体ポリマーの開発に取り組んだ。有機薄膜太陽電池に
適した半導体ポリマーを開発には、ポリマーの分子軌道や結晶性、分子
配向を制御することが重要になる。
このような半導体ポリマーの性質を制御する上で、フッ素原子の導入が
有効であることが知られているが、導入する方法は限られていたという。
そこで、広島大学の研究グループが以前に開発した、当時世界最高レベ
ルの変換効率を示したという「PNTz4T」という半導体ポリマーと、大阪
大学の研究グループが最近新たに開発したフッ素導入技術の融合で、新
しい半導体ポリマーの実現を目指した。その結果、PNTz4Tの化学構造に
対して、これまで不可能だった位置にフッ素を導入することに成功。こ
れにより、半導体ポリマーの分子軌道エネルギーの準位を、有機薄膜太
陽電池に応用する上でより理想的な準位に制御することができ、変換効
率を向上させることに成功した。さらに、フッ素原子を導入する位置に
よって、半導体ポリマーの分子配向が大きく異なり、太陽電池の変換効
率につながる、電荷輸送や電荷再結合に影響を及ぼすことも明らかにし
た。今後はさらに異なる位置へのフッ素導入や、分子軌道エネルギーの
準位が低下しても分子配向などに影響を与えない原子や官能基の導入技
術の開発により、電流や電圧に悪影響を与え、変換効率が低下する電荷
再結合の抑制に取り組む方針だ。また、今回適用したフッ素導入の技術
は、他の半導体ポリマーに応用することも可能であり、有機薄膜太陽電
池のさらなる高効率化にも寄与できるとしている。
【要点】
①フッ素原子を持つ新しい半導体ポリマーの開発により、塗布型有機薄
膜太陽電池(OPV)の高効率化に成功。
②フッ素の導入位置が半導体ポリマーの性質や太陽電池性能に及ぼす影
響を解明。





【コズテル自治会誌:#Costail#ResidentAssociat#Diary】

 


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