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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦
国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編成のこ
と)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクター。愛称「ひこに
ゃん」


                                         
13 子 路  し ろ
-----------------------------------------------------------------
「その身を正す能わざれば、人を正すをいかんせん」(13)
「近き者説べば、遠き者来たらん」(16)
「速やかならんと欲すれば、達せず。小利を見れば、大事成らず」(17)
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」(23)
「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し」(27)
-----------------------------------------------------------------
9 鄭では外交文書作製の手続きが完備している。まず神谌が起草し、
世叔がそれに検討を加え、外交担当の子羽が添削をほどこし、最後に子
産が眼を通す。(孔子)

子曰、爲命卑裨谌草創之、世叔討論之、行人子羽脩飾之、東里子産潤色
之。

Confucius said, "A diplomatic document of Zheng is drafted by Bi
Chen, verified by Shi Shu, corrected by Zi Yu who is a diplomat
and embellished by Zi Chan from Dong Li."

 

【ポストエネルギー革命序論 195:アフターコロナ時代⑩】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」


全樹脂電池を川崎重工の自律型無人潜水機に搭載
7月20日、三洋化成は、関係会社のAPB株式会社が、次世代型リチウムイ
オン電池「全樹脂電池」を、川崎重工業株式会社の開発する自律型無人
潜水機(Autonomous Underwater Vehicle)に搭載し、 実証試験を開始
したことを公表。本実証試験は、2020年7月に開始され、川崎重工が開
発するAUVの動力源として、APBと川崎重工が共同で開発している耐水圧
型の全樹脂電池が搭載される。 AUVは潜水船関連技術を応用し、海中設
備の保守・点検を行うことを目的として製造されており、深海などの過
酷な環境で長時間にわたり水中作業を行うことが必要となる。

 2019.5.10

穴開けや折り曲げ、3Dプリンターでの精密加工
APBが 開発・製造する全樹脂電池は、部品点数が少なくて済むバイポー
ラ積層型で、樹脂で構成されているため、セルの大型化が可能であるこ
とから、積層化した際にエネルギー密度が高いという特徴を持つ。その
ため、全樹脂電池を AUVに活用することで機体中の限られた空間内に搭
載可能な電池容量を拡大し、長時間の走行が可能となる。また AUVに用
いる電池は海底での高い水圧環境に耐える必要だが、すでに全樹脂電池
が耐水圧性を有することを確認できており、この度、AUV 実機へ搭載し
ての実証試験に移行した。本実証試験ではまず、川崎重工の神戸工場内
岸壁の試験エリア内で、AUVの出力試験を行う。今後も、連続航続距離、
充電特性や耐水圧性など、AUV実機を用いた試験を実施していく。APBで
は本実証実験を皮切りに、大型定置用蓄電池向けなど、全樹脂電池の用
途展開を促進させ、将来的には新しい社会インフラとなるよう挑戦を続
ける。



全樹脂電池とは何か
全樹脂電池は、APB の現代表取締役である堀江英明と三洋化成が共同で
開発したバイポーラ積層型のリチウムイオン電池。高分子設計・界面制
御技術を有する三洋化成が新開発した樹脂を用い、活物質に樹脂被覆を
行い、樹脂集電体に塗布をすることで電極を形成している。このような
独自の製造プロセスにより、従来のリチウムイオン電池よりも工程を短
縮することで、製造コスト・リードタイムの削減を実現するとともに、
これまでにない高い異常時信頼性とエネルギー密度を実現している。部
品点数が少なくて済むバイポーラ積層型で、樹脂で構成しているため、
電極の厚膜化が容易に行え、セルの大型化が可能で形状自由度が高いこ
とも特長である。LiBには銅やアルミといった金属箔が電極に使われて
おり、2本の電極はプラス用とマイナス用に分けられている。
両極には電子の受け渡し役である「活物質」が塗られ、両極の間を電子
が行き来することでエネルギーを生む設計。事故の原因となるのは、電
極への強い衝撃が原因で穴が開いてしまうケース。すると1カ所にすべ
ての電流が集中して流れ、電池が過熱・爆発してしまう。このように安
全上の問題があるにもかかわらず、その高い性能ゆえに市場を拡大した
しかし、今、これまでより安全性が高く、高容量の新型LiBの開発が進ん
でいる。それが、京都に本社を構える化学品メーカー・三洋化成工業が
東京の技術系スタートアップ企業・APBと共同開発した「全樹脂電池」で
ある。まず、衝撃に弱いとされている金属箔を樹脂製のフィルムに変更
。さらに、電解液を「活物質」が含まれたゲル状の樹脂にすることで全
樹脂化に成功した。たとえドリルで穴を開けるような強い衝撃が加わっ
た場合でも、発火・爆発を防ぐことができるという。この技術は、おむ
つの高吸水性樹脂や車向けの潤滑油添加剤などを製造している三洋化成
工業ならではのもの。かつて日産自動車でEV(電気自動車)用のLiB開発
を主導していたAPBの代表・堀江英明氏の協力もあり実現した。APBは慶
應義塾大学特任教授の堀江氏が、2018年10月に慶應イノベーション・イ
ニシアティブとの合弁で設立したスタートアップ企業。三洋化成は、堀
江氏と共同で新型LiBの開発を2012年より行っているという。APBは、
日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」の電池開発に携わった堀江
英明社長が2018年に設立した。今年3月には大林組横河電機帝人
どの企業グループからも約80億円を調達し、21年の量産化を目指してい
る。堀江社長はオンライン会見で、搭載された全樹脂電池の利点につい
て「エネルギー密度が2倍になり、航続距離が2倍になると稼働率が非
常に高まる」と説明。電力系大手など「国内と海外から問い合わせが来
ている」と話す。




❏ 特開2020-109726 リチウムイオン電池 三洋化成工業株式会社
【概説】
複数層積層リチウムイオン電池が内部短絡等の異常が発生すると、短絡
>部分に大電流が流れてリチウムイオン電池全体が発熱しやすい。近年の
リチウムイオン電池は、集電体に樹脂集電体を用いたものが提案されい
る。単電池に樹脂集電体を用いた場合、樹脂集電体は金属集電体に比較
して電子流動性が低く導電率が低いので、樹脂集電体から電極端子への
集電効率を高める必要性がある。本件は、内部短絡時のリチウムイオン
電池の発熱を抑制し、通常の使用時における集電効率を維持可能なリチ
ウムイオン電池を供給する。このため、正極集電体、正極活物質層、セ
パレータ、負極活物質層及び負極集電体が順に積層する単電池を少なく
とも一つ有する発電要素と、この発電要素を収容する外装容器とを含む
リチウムイオン電池において、正極集電体及び負極集電体が樹脂集電体
で、外装容器に最も近接する正極集電体及び負極集電体と外装容器との
間に設け、正極集電体及び負極集電体の表面に接してリチウムイオン電
池の外部に電流を取り出すための集電部材を有し、集電部材は、正極集
電体または負極集電体の外装容器側の面に配置した集電用導電体と、こ
の集電用導電体から外装容器側に突出する電流取り出し用端子とを有し
集電用導電体は規則的または不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形
成されている特徴をもつ。ここで、本発明において、リチウム二次単電
池とは、正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層を正極集電
体の表面に形成した正極と、負極電極活物質と電解液とを含む負極電極
組成物層を負極集電体の表面に形成した負極とを有し、正極電極組成物
と負極電極組成物とがセパレータを介して積層された構造を有し、電池
容器、端子配置及び電子制御装置等を備えていない電池である(参考>:
日本工業規格JISC8715-2「産業用リチウム二次電池の単電池及び電池シ
ステム」)。なお、リチウム二次単電池は単電池と略する場合がある>
【符号の説明】
1.リチウムイオン電池 2.正極  3 負極  4 セパレータ 5 正
極活物質層  6 負極活物質層 7 正極集電体  8 負極集電体  9 シー
ル部材 10、11  集電部材 12 電流取り出し用端子 13 集電
用導電体 14 中間層(導電性の織布または不織布

【特許請求の範囲】
①正極集電体、正極活物質層、セパレータ、負極活物質層及び負極集電
体が順に積層されてなる単電池を少なくとも一つ有する発電要素と、こ
の発電要素を収容する外装容器とを含むリチウムイオン電池であって、
前記正極集電体及び前記負極集電体は樹脂集電体であり、前記外装容器
に最も近接する前記正極集電体及び前記負極集電体と前記外装容器との
間に設けられ、これら正極集電体及び負極集電体の表面に接して前記リ
チウムイオン電池の外部に電流を取り出すための集電部材を有し、前記
集電部材は、前記正極集電体または負極集電体の前記外装容器側の面に
配置された集電用導電体と、この集電用導電体から前記外装容器側に突
出する電流取り出し用端子とを有し、前記集電用導電体は規則的または
不規則的に分岐した樹状または葉脈状に形成されているリチウムイオン
電池。
②請求項1記載のリチウムイオン電池において、前記集電部材は、前記
正極集電体または負極集電体の前記外装容器側の面に配置された導電性
の織布または不織布を有し、前記集電用導電体は前記織布または不織布
の前記外装容器側の面に配置されているリチウムイオン電池。ここで、
集電部材は、正極集電体または負極集電体の外装容器側の面に配置され
た導電性の織布または不織布を有し、集電用導電体は織布または不織布
の外装容器側の面に配置されていることが好ましい。

【発明の効果】
このような本発明のリチウムイオン電池において、正極集電体及び負極
集電体の表面に接してリチウムイオン電池の外部に電流を取り出すため
の集電部材は、正極集電体または負極集電体の外装容器側の面に配置さ
れた集電用導電体と、この集電用導電体から外装容器側に突出する電流
取り出し用端子とを有し、集電用導電体は規則的または不規則的に分岐
した樹状または葉脈状に形成されている。上記した構成なので、内部短
絡時のリチウムイオン電池の発熱を抑制しつつ、通常の使用時における
集電効率を維持することが可能となる。すなわち、金属部材は導電性に
優れるため集電体とした場合に集電効率に優れるが、金属集電体同士で
内部短絡が生じると短絡部分に発電要素全体の電流が集中して発熱の原
因となる。本発明においては、集電部材が不規則的に分岐した樹状また
は葉脈状に形成されているため、集電部材同士で短絡することが少なく
リチウムイオン電池の発熱を抑制することができる.

❏ 特開2020-87863 電池用電極の製造方法および電池用電極の製
   造装置 日産自動車株式会社 三洋化成工業株式会社
【概要】
電池用電極の製造方法として、例えば下記特許文献(特開2008-251965
号公報)には、電極活物質、導電材および結着剤を乾式混合して得た複
合粒子を集電体上で加熱および加圧して活物質層を形成する方法が開示
されているが、電解液を注入する注液工程が必要となるため、工数が増
加して製造時間と製造コストが増加する、注液工程を削減に、電解液を
含む電極活物質スラリーを用いて電極を製造する方法について検討を進
め、電極活物質スラリーを集電体の表面に塗工工程では、均一な膜厚の
電極活物質層を得るために、電池に必要な電解液量よりも多い量の電解
液を電極活物質スラリーに含有させて粘度を低下させることが必要とな
る場合があり、塗工工程により形成された電極活物質層には、余分な電
解液が含まれている場合がある。余分な電解液を含む電極活物質層をそ
のまま用いると、電解液を含む電極活物質層の単位重量あたりの電極活
物質や導電材の含有量が低下し、電池エネルギー密度や電子伝導性が低
下する可能性がある一方で、電極活物質層に含まれる電解液量を過度に
減らしてしまうと、液枯れ現象によって電池のサイクル特性が低下する
可能性がある。このように、製造工程の工数を増加させることなく、電
極活物質スラリーからなる塗膜に含まれる電解液量を調整して電池性能
を向上させうる電池用電極の製造方法および電池用電極の製造装置を提
供することを目的とする。下図3のごとく電池<用電極の製造方法では、
まず、電極活物質および電解液を含む電極活物質スラリーを集電体の表
面に塗工して塗膜を形成する塗工工程を実施する。その後、吸液材を介
して塗膜を厚み方向に加圧する加圧工程(S42)と、塗膜への加圧を
除圧する除圧工程(S43)と、を複数回繰り返して塗膜に含まれる電
解液を吸液材に吸収させる。


図3 電池の製造方法を説明するためのフローチャート



自律型無人潜水機(AUV)とは何か
川崎重工では、潜水艦技術を応用し、海中設備の保守・点検を目的とし
た自律型無人潜水機 (AUV: Autonomous Underwater Vehicle) を開発し
ている。AUVは水中作業時間の長時間化及び近距離検査作業を可能とす
るもので、海中設備の保守・点検に要するコストを削減し、今後さらに
拡大する海洋開発に寄与します。水中作業時間の長時間化に必要な技術
(水中ステーションでの自動ドッキング、高速データ通信、非接触充電)
を確立するために制作した研究開発用の試作機です。母船と接続した水
中ステーションを使って、日本国内及び英国スコットランドの実海域に
おいて実証試験に成功する。充電や収集した検査データの母船への転送
などを海中で行うことにより、水中作業の長時間化を実現することで、
洋上におけるAUV揚卸し作業の最少化による船員の負担軽減や安全性の
向上、およびメンテナンス作業のコスト低減が期待できる。

❏ 特2017-071265 自律型無人潜水機の充電システム 川崎重工
  業株式会社
【要約】
下図のごとく、自律型無人潜水機30の充電システム1は、洋上に浮
洋上浮体2と、洋上浮体から紐状体3により水中に吊下げられた、
水の流れを受けて洋上浮体よりも下流側に位置する、紐状体から離れた
位置に非接触給電部を有する充電ステーション10と、紐状体の回りに
回転可能となるように充電ステーションに結合される、非接触給電部か
らの給電を受ける非接触受電部を有する自律型無人潜水機と、を備え、
充電ステーションは、水の流れによって、非接触給電部が水の流れ方向
において紐状体の下流側に位置する姿勢となるように構成されており、
自律型無人潜水機は、充電ステーションに結合されたときに、非接触受
電部が水の流れによって水の流れ方向において紐状体の下流側に位置す
る姿勢となるように構成されことで、水中に充電のための基地を設置す
ることなく、水中で充電することを可能にする自律型無人潜水機充電
システム
を提供する。


【符号の説明】1充電システム 2洋上浮体 3紐状体 10充電ステー
ション 30 AUV(自律型無人潜水機)





『日本文明を環境から解き明かす』③
⬒ 日本文明形成の地 平城京遷都
☈長岡京への遷都
784年、桓武天皇は日本文明の誕生の地、奈良盆地を後にした。遷都した
先は、淀川三川と呼ばれる木津川、宇治川、桂川が合流する長岡京であ
った。この淀川流域には奈良盆地で枯渇した森林資源が豊富にあった。
なにしろ、淀川流域は大和川より8倍も大きい。桓武天皇はその淀川の
長岡京へ遷都した。それにはある理由があった。長岡京には巨椋池が存
在する。長岡京の大きな巨椋池は、奈良盆地の中央にあった湖とそっく
りだった。湖は舟運の便が良い。小舟でどこへでも行けた。桓武天皇に
とってこの巨椋池の風景は、故郷の奈良盆地の湿地湖の原風景であった。
桓武天皇はこの原風景に誘われて長岡京へ遷都した。しかし、この長岡
京は途方もない陥穽を持っていた。

☈長岡京の陥穽
この巨椋池一帯は、木津川、治川そして桂川の洪水が溢れる大氾濫地帯
であった。長岡京へ遷都して以降、長岡京は何度も洪水に襲われた。そ
のため、桓武天皇はたった10年で、長岡京から平安京へ再び遷都せざる
を得なかった。奈良から長岡京へ、そして京都へと二度も遷都することと
なった。図)で、淀川三川と長岡京の位置を示している。一人の天皇が二
度も遷都するなど日本史上で例がない。日本だけではない、世界史を見
ても、権力者が別荘を創ることはあっても、二度も都を変えたなどとは
聞かなない。歴史家たちは、長岡京から京都への遷都を様々な人間模様
と政治力学で説明するが、桓武天皇の二度目の遷都の理由は明らかであ
る。桓武天皇は長岡京で、治水上の大失敗を犯す。

☈二度目の遷都、京都へ
洪水常襲地帯の長岡京の北に長岡京より標高が30メートルほど高い土地
があった。ここは木津川、宇治川そして桂川の大洪水に襲われる心配は
なかった。この北側には山々が連なり、冬には北風を防いでくれた。飲
み水はこの山々の沢で潤沢に得られた。東側には鴨川が流れ下り、宇治
川に合流していた。京都と巨椋地を結ぶこの鴨川は、勾配が急で流れは
速かった。しかし、強力達が引き舟をすれば、遷都のための物資を遷ぶ
水運として機能した。桓武天皇は長岡京遷都の10年後の794年、新しい
都をこの地に建設した。桓武天皇は長岡京の遷都に失敗したが、桓武天
皇はこの京都の遷都で大成功する。


図 実在したといわれている奈良湖(弥生時代)
出典:古代と遊ぼう

桓武天皇は、奈良盆地に閉じこもっていた日本文明を、日本列島の中心
へ押し出すこととなった。何しろ京都は、日本列島の西と東を結ぶ交流
軸の要の土地であったと。わたし流に言えば、この「なゐふるの国」の
「火の国」と「雪の国」を従えし、美し国平安京となむ、となるが、作
者は----この京都の地形が日本人のアイデンティティーを生み、日本人
のアイデンティティーを育てることとなった----と結び持論を陳開する。

☈日本列島の中心の京都
京都は日本列島の地形の中心である。朝廷が京都に移ったから、京都が
日本列島の中心になったのではない。古代より京都は日本列島の地理的
地形的中心であった。古代から七街道と呼ばれる街道があった。日本列
島を歩いた人々が自然に行き来した街道であった。九州の街道を除く六
街道は全て京都に集中している。ユーラシア大陸から日本海側の海岸に
漂着した人々が、東に向って歩いていくと山口から島根、鳥取、兵庫そ
して福知山、亀岡を通って京都にたどり着いた。山陰道であり、九州か
ら瀬戸内海の陸路を東に向って、下関から広島、岡山、兵庫から大坂を
かすめて自然と京都にたどり着いた(山陽道)。山陽道である。和歌山
から北上すると大坂に着き、その大阪から淀川を遡ると、自然と京都に
着いた(南海道)。陸路以外の海路も同様であった。瀬戸内海を船で東
に行っても大坂に着き、太平洋から瀬戸内海に入っていっても大坂に着
いた。大坂に行けば淀川を上り京都に着く。京都から東へ向かうと、山
科の先で逢坂を越える。この逢坂を越えると大津に出た。
>

大津から米原を過ぎて南へ向かうと、海岸沿いの東海道となった。舟で
湿地を乗り越え、相模湾や東京湾を船で渡ると、房総半島の先端の上総
に上陸した。上総からは陸路を北上すると茨城、栃木となり東山道と合
流し東北に向かう。繰り返すが、これら山陰道、山陽道、北陸道、東山
道そして東海道の古道は、京都に朝廷が遷都してから新しくできたので
はない。京都が都になるずっと以前から、日本列島を行き来する古代の
人々が通る道であった。京都を中心として形成されていた古道の方向を
示す。かつての古道は、21世紀の日本の鉄道と道路の動脈にもなって
いる。
                          この項つづく



小池東京都知事、4連休の外出自粛を要請-第2波の心構えで
 via.Bloomberg
東京都の小池百合子都知事は22日の記者会見で、新型コロナウイルス感
染者が増加傾向にある現状は流行の第2波という心構えで一層の警戒が
必要だとの考えを明らかにした。23日からの4連休は「外出をできるだ
け控えてほしい」と都民に呼び掛けた。同日の新規感染者数は238人とN
HKなどが報じており、累計で1万人を越えた。小池氏は、4連休は感
染拡大を食い止めるために「重要な期間」と指摘。高齢者など重症者リ
スクが高い人については、特に注意を促した。飲食店などの事業者には、
感染拡大防止の徹底を宣言するステッカーを7月末までに掲示するよう
求め、都民にはガイドラインを守らない店の利用は回避するよう要請し
た。都は小池知事の記者会見に先立ち、モニタリング会議を開催。感染
状況の警戒レベルについて、4段階のうち最も深刻な「感染が拡大して
いると思われる」の判断を維持した。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は、中高年
層への感染拡大や高齢者の家庭内感染も見られていると指摘。感染者数
が多い新宿、世田谷、港区などに加えて、隣接する渋谷区などへも感染
が拡大しているとの認識も示した。医療体制については、4段階のうち
2番目に深刻な「体制強化が必要」との判断を据え置いたものの、杏林
大学の山口芳裕教授は、政府が示している東京の医療体制がひっ迫して
いないという見解は「誤りだ」と強調。病床拡大には、入院患者の移動
などに2週間以上が必要などとして、最も深刻なレベルではないが、「
何とか踏ん張っている」状況だとの強い危機感を示した。山口氏は、医
療体制が最悪レベルではないとの評価が、「皆さん遊びましょう、旅し
ましょうという根拠に使われないことを切に願う」とも語った。菅義偉
官房長官は22日午前の記者会見で、医療体制は「ひっ迫している状況と
は考えていない」と述べていた。 都内の新規感染者数は、16日から3
日連続で280人を超え、17日は過去最多の293人となった。19、20日はそ
れぞれ188人、168人で200人を下回った。21日は237人で、累計9816人だ
った。



国内2例目の新型コロナ治療薬認定
新型コロナウイルス感染症の治療薬として、抗炎症薬「デキサメタゾン
」が厚生労働省の診療の手引きに追加掲載されたことが21日、分かっ
た。効果が検証され、国内で使用が認められた治療薬は、5月に特例承
認された「レムデシビル」に続いて2例目。炎症を抑える作用があり、
気管支ぜんそくなどの治療薬として使われる「デキサメタゾン」が、新
型コロナウイルスに感染した重症患者の死亡率を下げる効果があること
が英オックスフォード大チームの研究で分かった。英政府が16日発表。
同研究チームのピーター・ホービー教授らによると、研究チームはデキ
サメタゾンを投与した感染患者約2千人と、投与しなかった約4千人の死
亡率を比較。10日間の治療で、人工呼吸器の装着が必要な患者では投与
したケースが非投与より約35%低かった。酸素供給の措置が必要な患
者では、投与の死亡率が非投与より約20%低かったと言う。

⛨ デキサメタゾン(: Dexamethasone)は、ステロイド系抗炎症薬
(SAID) の一つである。炎症の原因に関係なく炎症反応・免疫反応を強
力に抑制する[1]急性炎症慢性炎症自己免疫疾患アレルギー性疾
などの際に使用される。内服薬の商品名デカドロン。ステロイド外用
として使われ、日本での格付けで5段階中2-3のストロングとミディア
ムの医薬品がある。デキサメタゾンは1957年に発見された。WHO必須医
薬品モデル・リスト
に収載されている(via Wikipedia)。
⛨ オックスフォード大のワクチン、初期の治験で効果確認 [新型コロ
ナウイルス]:朝日新聞デジタル 2019.7.21・➲[ザ・解説]参照

●今夜の寸評:"GoToカオス"
第2波が危惧されているが妙だ。10万人にひとりの確率(μ ± 5σ)
のスプレッダ(拡散者)がいれば、残りの99999人がルールを守っ
ても、1人がルールを破ればクラスタを生むだろう。もっとも、自覚が
あり隔離してもらう手もあるが、命知らずな若者達にはそれも儚い思い
入れかもしれない。ところで、権力をもつ政治家たちが、十分な準備な
しで政策実行すれば、一線を越えることは戦中の大本営報道の体験を学
べばわかることだが、第2波懸念下での「GoToキャンペーン」のリスク
はどうなのかと心配する。

GReeeeN - 「星影のエール」




 


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