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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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パピタブルゾーンの色

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● ルームランニング記 Ⅱ


ウッドパウダー食品工学』(2015.02.24)で、ルームランナーを起動すると「LUBE BELT」が表
示されワックスがけの定期点検をすませ、徐々に負荷をかけはじめている。といっても、毎日3キ
ロメートル、最大斜度6、最大速度毎時6キロメートル、スクワット、スナップ付きのトレーニン
グ・メニューは同じなのだが、最大負荷のところの時間を長くするようにしているだけだが、この
とき重要なのが脈拍数の管理(下図参照)。 140以上の有酸素運動状態を続けても活性酸素が増
加し各機能細胞を傷つけることが分かっているためだ(これに関する新しい知見が報告されると覆
る可能性があるが)。さて次の定期点検までどう進化するか楽しみだ。

※ 特に高齢者はけっして”激しすぎる運動、キツイと感じる運動”は避けるべきです。それは老
  化原因となる活性酸素(active oxygen)が発生し、しかもそれを打ち消すSODという酵素の体
   内生産が 40歳ぐらいから少なくなり老化やガンの発生の扉を開けることになる。

 superoxide dismutase enzyme

 


 

 

● 宇宙太陽光発電システムとワイヤレス先端工学

天候の影響を受けない宇宙空間で太陽光発電を実施する夢のプロジェクトが実用化に向けて
動き出す。発電した電力を地上まで送るために、マイクロ波を使った無線による送受電の研究
開発が進み、地上の試験では最大1.8kWの電力を55メートルの距離で正確に伝送できるよう
になったという(「マイクロ波無線エネルギー伝送技術の研究」、宇宙航空研究開発機構、2015.
02.28)。2030年代にMW(メガワット)級のSSPSを実用化することが国の目標で、地上の実証
試験が進行している。

この「宇宙太陽光発電システム(SSPS:Space Solar Power System)」は静止軌道上に展開する太陽
光発電設備から地上まで、無線で電力を送る必要があり、その伝送方法が、通信衛星に使われてい
るマイクロ波で、発電した電力をマイクロ波に変換し地上に向けてビームを放射する方法。ただし、
高度3万6千キロメートルの静止軌道から地上の受電装置まで、高い精度で方向を制御してマイク
ロ波を伝送する必要があり、JAXAは送電用に巨大なアンテナを静止軌道に設置し、多数の送電モ
ジュールを配置する方法考案する。

この技術は、ワイヤレスの受電装置、送電装置、給電装置に応用でき、わたしたちの周り氾濫して
いるワイヤド(有線)器機環境を革命的(『デジタル革命』の基本特性第5則「イレージング」に
該当)に変えてしまう。この技術の研究開発する三菱電機は既に下図のような新規考案を公開して
いる。 



特開2014-143776 ワイヤレス受電装置、ワイヤレス送電装置、およびワイヤレス給電装置

【符号の説明】

1 送電装置、2 受電装置、3 高周波電源、4 整流回路、5 負荷 6 電圧検出器、6a 分圧回路、6b 加減
算器、6c 整流器、6d 加減算回路、6e 電圧検出回路、6f 絶対値回路、7 電流検出器、7a カレントトラン
ス、7b 平均化回路、8 制御器、8a 可変電圧設定器、8b 乗算器、9 比較器、10 ゲート回路、11 スイッチ、
12 平滑回路、L1 送電コイル、R1 送電コイルの抵抗、L2 受電コイル、R2 受電コイルの抵抗、L3 リアク
トル、C1 キャパシタ、C2 可変キャパシタ、C2a 第1のキャパシタ、C2b 第2のキャパシタ、C3 キャパシタ、
Vd 可変キャパシタの端子電圧、Id 可変シャパシタに流れる電流、Va 検出電圧、Vc 規格化電圧、Vt 基
準電圧、Sg 制御信号、Vg ゲート信号、f 高周波電源の駆動周波数。

受電コイルL2と可変キャパシタC2を備え、可変キャパシタC2は、第1のキャパシタC2aを備え、第2のキャ
パシタC2bと直列に接続されたスイッチ11とを第1のキャパシタC2aに対し、並列に接続し構成。かつ、可
変キャパシタC2の端子電圧Vdを検出し、検出した端子電圧Vdの大きさに基づき、スイッチ11のオン時と
オフ時の端子電圧Vdが共に同じ値となるタイミングでスイッチ11をオン/オフ制御する制御手段6~10を
備えることで、可変キャパシタの等価静電容量を自由な大きさに調整でき、送受電コイル間の給電を高効率
に行えるワイヤレス給電装置の新規考案である。

※ ワイヤレス給電は、非接触給電とも呼ばれ、送電コイルで発生させた磁界を利用して、空間を
  隔てて配置された受電コイルに電力を伝送するものである。一般に、ワイヤレス給電方式とし
  て、電磁誘導方式と磁界共鳴方式が知られているが、最近では電磁誘導方式と磁界共鳴方式は
  同一の原理に基づくものであるため、磁界共鳴方式は電磁誘導方式の一形態として扱われ、こ
  こでも、特に電磁誘導方式と磁界共鳴方式は区別せず同一のものとして扱っている。


また、同社は下図の新規考案を提案している。

 

送電器11と受電器31の間で共鳴方式により電力を中継する電力中継装置(中継器211,212,
…)であって、送電器11または他の電力中継装置から電力を受電する共振器201と、共振器
201が受電した電力の一部を負荷208に分配する受電コイル202と、受電コイル202に対
し、他の電力中継装置と同期したタイミングで負荷208への電力分配動作の開始および停止を指
示する制御回路234を備えた構成で、自身に接続された負荷へ分配する電力量および他の装置へ
中継する電力量の変更が可能で、かつ構成が簡易な電力中継装置を得られる新規考案である。

これまでの非接触給電は、電子機器の充電やICカードなど、すでに多くの分野で利用されている。
こうした非接触給電を用いる多くの電子機器は、電磁誘導方式と呼ばれる近距離電力伝送技術を利
用している。電磁誘導方式は、従来から多く利用されてきた技術であり、簡易に実装できるが、数
センチメートル程度の短距離の利用に限られる。こうした中、共鳴方式と呼ばれる無線電力伝送技
術が注目されている。共鳴方式は、電界または磁界の共鳴現象を利用することで、数十センチメー
トル~数メートル程度の中距離・高効率の電力伝送を可能にする。一方で、伝送距離が使用する周
波数と共振コイルの大きさに依存する、高効率な電力伝送を行うためには送電器と受電器の間で整
合条件を満たす必要がある、などの課題がある。また、実用化のためには、機器へ組み込み可能な
大きさで、長距離かつ複数機器へ同時給電できることが求められる。

この発明は、自身に接続された負荷で消費させる電力と受電器へ向けて中継する電力の分配比率を
動的に変化させることが可能で、なおかつ簡易な構成の電力中継装置を得ることができる、という
効果を奏するというもので、これ以上の詳細は専門的になる上図をクリックして参照願いたい。

 

 

● 般若心経を学ぶ Ⅱ

「般若心経 (三蔵法師玄奘訳/故花山勝友氏)を学ぶ Ⅰ」(『永続敗戦論と日本書紀』2015.02.
11)のつづき。夕食を終えて、お釈迦さんって凄く頭が良かったんだね。般若心教の「無」「空」
は宇宙物理学でいうところの"ビックバンと必然性"を語っているんだ。そして、「色」とは"パピ
タブルゾーン""の生命体の行動学ということになるなんだね。と、今日調べた感想をそう話すと暫
くして、生臭い坊主の寝言話ねと彼女がそう応じた。それはそれとして空覚えできるまで頑張る?
つもりだからその時は見直してもらえるにしても、ジョン・レノンや、スティーブ・ジャブズも
「般若心経」を学んでいたから凄いんだと改めて感心する。 



 

● 『吉本隆明の経済学』論 14 

  吉本思想に存在する、独自の「経済学」とは何か。
 資本主義の先を透視する!   

 吉本隆明の思考には、独自の「経済学」の体系が存在する。それはマルクスともケインズとも
 異なる、類例のない経済学である。本書は、これまでまとったかたちで取り出されなかったそ
 の思考の宇宙を、ひとつの「絵」として完成させる試みである。経済における詩的構造とは何
 か。資本主義の現在と未来をどう見通すか。吉本隆明の残していった、豊饒な思想の核心に迫
 る。 

 はじめに
 第1部 吉本隆明の経済学
 第1章 言語論と経済学
 第2章 原生的疎外と経済
 第3章 近代経済学の「うた・ものがたり・ドラマ」
 第4章 労働価値論から贈与価値論へ
 第5章 生産と消費
 第6章 都市経済論
 第7章 贈与価値論
 第8章 超資本主義 
 第2部 経済の詩的構造
 あとがき 

 
 はじめに

  吉本隆明は人間に関わることならなんにでも深い関心を持って、それについて考えたり、書
 いたり、語ったりしてきた。経済の現象やそれについての学問である経済学の場合も例外では
 なく多くの機会をとらえては、自分の独自な思考の対象にしてきた。ところが、文学や言語や
 心的現象を相手にした場合と異なって、経済学についてのまとまった体系的な著作を、彼は古
 かなかった。そのことを考えてみると、「吉本隆明の経済学」などというものは、存在してい
 ないように思える。ところが私たちが虚心になって、彼が析に触れて書いたり、講演会でしや
 べったり、インタヴューに答えて語ったものの中身をていねいに調べてみると、吉本隆明の思
 考の中に、潜在的なかたちで、独自の「経済学」の体系が実在しているのが見えてくるのであ
 る。

  それはまったく独自な経済学であり、強いてその精神において類似のものを探してみても、
 経済学をめぐるジョルジュ・バタイユの晩年の思考くらいしか、思い当たるものがない。吉本
 隆明は、言語や文学や心的現象の探求をとおしてつかみ取ってきた、あるいは自らあみ出した
 独自な思考の方法を、驚くほどに一貫したやり方で、経済現象にあてはめてみようとした。そ
 の結果そこからはマルクスのものとも近代経済学のものともケインズのものとも異なる、ほと
 んど類のない理論的な見通しが得られることになった。 

  リーマンショック以後にあらわになった、グローバル化しか現下の資本主義経済の混乱に直
 面して、多くの経済学者がこのような事態がもたらされた原因について事細かな分析をおこな
 いさまざまな対症療法を提案しているが、いずれも問題の根源に触れることができていないた
 めに抗ガン剤を投与して症状を静める程度の、短期的な対応しか果たせていないように思える。
 
  ところが吉本の経済学思考には、資本主義の全歴史とその未来を長大なスパンで見通す、す
 ばらしい透視力が備わっている。それは経済の現実を前にしたときの吉本隆明が、ほとんどす
 べての経済学者とは異なる地点に足場を据えて、経済的現実の本質を思考しようとしてきたか
 らである。

  私はこの本で、そのような「吉本隆明の経済学」をひとつの絵として、ひとつの像として、
 読者の前に出現させてみようと思う。ジグソーパズルにはいくつかのピースの足りない部分が
 残っており、荒いデッサンがほどこされただけで放棄されてしまっている部分もある。私はそ
 ういう部分を、思考の一貫性という基準を守りながら、補ってみることによって、どうにかし
 てこれをひとつの絵として完成に近づけようと試みた。

  そこでこの本は、吉本隆明自身の文章と、それらをつなぎあわせ矢けているピースを補おう
 とした私の文章とで構成されることになった。私はできるかぎりマルクスにたいするエングル
 スの役目を果たそうとはしたが、多くの共通点は持ちながらも二人の思考はスピノザとライプ
 ニッツほども異なっているので、再構成や補填作業の過程で、吉本の思考とは異質な私自身の
 思考が混ざり會ってしまうおそれが最後まで残った。そこで私はどうしても吉本自身の文章や
 言葉にいっさいの手を加えずに、できるだけそのままの形で採録するアンソロジーの部分に、
 大きな頁を割こうとした。そのためにこの本は、ずいぶん大部な本になってしまった。しかし
 彼の経済学思考が一冊にまとめられるのは、どうやらこれがはじめてであるらしいので、この
 ような「不経済」な本の構成も、読者にはお許しいただけるのではないかと思う。

  1970年代に陸続と出現した画期的な思想書の中でも、私は森嶋通夫の『マルクスの経済
 学』(東洋経済新報杜、1974年)から受けた興奮を、いまだに忘れられないでいる。森嶋
 はその本で、20世紀の経済学の現状に強烈かつ全面的な異議申し立てをおこなうことによっ
 て、マルクス主義の自己防衛的な停滞の中に閉じ込められていたマルクスの経済学を、現代的
 な経済学理論としても立派に通用する、創造的な思想として生き返らせようとした。
 
  吉本隆明もまた、森嶋とはまったく違う道をとおって、その独自の経済学思考をとおしてマ
 ルクスの創造的な読み替えを試み、それによってマルクスの経済学をマルクス主義のドグマか
 ら救い出そうとした。そのときに彼のとった闘いの方法から、私たちは多くのことを学びとっ
 ていく必要がある。このような本を書くことによって、私は21世紀の経済学、いや21世紀
 の思想全体の現状に、全面的な異議申し立てをしたかったのである。

  この本を最後まで読まれた方は、「吉本隆明の経済学」なるものの実在を納得されることで
 あろう、そしてそれが、意外なくらい現実の役に立つことも理解されるであろう。この経済学
 は、精神への高い効用性を持つという、じつにめずらしい思想なのである。

                                      中沢新一


経済構造の変容が急速に変化していることの解析とその対処方法にいかなる経済学者も成功してい
ないのは、学者や専門家も官僚でもない意識ある勤労国民なら承知している。そして、それがどこ
から来るのかを正確に言い当てている人間もこの広い世界に皆無であり、唯一、大きな枠組みでそ
れに漸近できていそうなのが吉本隆明であるが、科学進歩史から『デジタル革命渦論』としてアプ
ローチしているのもわたし一人であることをも承知している。それを確認するためにこの本を購読
したが、微妙な差異を確認しながら読み進めてきた。吉本亡き後、中沢新一が思想の遺産を汲み取
りどのように展開させていくのか楽しみにしている。
 

                                        (この項続く) 

  

  ● 今夜の一曲 


   Guess it's true,

   I'm not good at a one night stand

   But I still need love 'cause I'm just man

   These nights never seem to go to plan

   I don't want you to leave,

   Will you hold my hand ?


   Oh, won't you stay with me

   'Cause you're all I need

   This ain't love, it's clear to see

   But darling, stay with me
 
                                        
                                                                  Music writers  : Sam Smith, et al. 


サム・スミス(Sam Smith、1992年5月19日 - )は、イギリスのシンガーソングライター。ロンドン
生まれで、ロンドンの芸能学校であるナショナル・ユース・ミュージック・シアターに2007年に入
学し、ジャズバンドに参加しながら、ジャズボーカリストでピアニストのジョアンナ・エデンに歌
と作曲の技法を学ぶ。2012年10月08日に発売されたディスクロージャーのシングル『Latch』にゲス
トボーカルとして参加、全英11位を記録。2013年05月19日に発売されたノーティー・ボーイのシン
グル『La LaLa』に参加、同曲は全英1位。同年12月、英国レコード協会主催のブリット・アワード
で批評家賞を受賞。2014年1月に『BBC Sound of 2014』で、1位に選出。 同年5月にデビュー・
アルバム『In the Lonely Hour』をリリース。アルバムからグラミー賞の6部門にノミネート(2014年
12月)、 2015年2月8日、第57回グラミー賞授賞式で最多の4部門:優秀新人賞、年間最優秀レコー
ド賞、年間最優秀楽曲賞、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞。

天性の透き通った声が、こころ深く響く心地よいラブソングとなっている。

 


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