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男子厨房に立ち考える①

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彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。


                                     
18 微 子  び し
--------------------------------------------------------------
「子曰く」「孔子曰く」で始まる章がなく、孔子の行動の記録、およ
び孔子以外の人物についての記述が多い。とくにいわゆる隠者と孔子
とを対比させた章が、興味をひく。「滔滔たるもの、天下みなこれな
り。而してたれとともにかこれを易えん」(6)
われこの人の徒とともにするにあらずして、たれとともにせん」(6)
「君子の仕うるや、その義を行なわんとなり。道の行なわれざるはす
でにこれを知れり」(7)
--------------------------------------------------------------
1.微子は祖国殷いんを憂えながらも国外に亡命した。箕き子は奴隷に
身を落として国内にとどまった。比干ひかんは暴君討に直言して殺された。
孔子は言っている。{三人は三人なりに仁者である」
〈微子〉 討王の腹違いの兄。〈箕子、比干〉ともに討王の諸父おじ。

微子去之、箕子爲之奴、比干諌而死、孔子曰、殷有三仁焉。
Wei Zi left Yin. Ji Zi became a slave. Bi Gan was killed because
he remonstrated to the emperor. Confucius said, "Yin dynasty
had three benevolent men."

  

【ポストエネルギー革命序論 288:アフターコロナ時代 98】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」

  
● 環境リスク本位制時代を切り開く
  
最新廃木材から木質製品製造事業:DesktopMetal社


男子厨房に立ちて「環境リスクを考える」①

 廃木材から木質製品製造事業創成へ
このブログの「男子厨房の世界:俵おにぎり型枠考」シリーズや「欲
しいものといえば:木製の大椀」でも掲載したが、木工製品あるいは
木材ハイブリッド製品を普及し、環境リスク削減運動(または事業)
を拡大させことを実践----例えば、電子レンジで木工食器を加熱して
も断熱力が大きいので火傷リスクは低くなる----してきている。また、
「オールバイオマスシステム」(環境工学研究所)として、3次元プ
リンタに木屑ペーストで建造物の製造技術などで取り上げてきている
が、今回、Desktop Metalが共同し製品販売(FORUST社)をしている
ので紹介する。(積層造形プロセス「Forust™」、Webマガジン「AXIS」
、New 3D printing process uses wood waste、8th May 2021、Future
Timeline )

Desktop Metalは、カスタムおよび高級木材製品を作成するために、
木材廃棄物を3D印刷にアップサイクルした世界初のメーカである。
マサチューセッツを拠点とする積層造形ソリューションのプロバイダ
であるDesktopMetalは、Forustの立ち上げを発表。これは、特許取得
済みのシングルパスバインダー噴射技術を使用して、持続可能な方法
で生産された機能的な最終用途の木材部品の作成を可能にする新しい
プロセス。
Forustプロセスは、木材製造(セルロースダスト)および製紙業(リ
グニン)からの廃棄副産物をアップサイクルし、高速3D印刷により機
能的な木材部品を再実体化。これには、部品全体にデジタル粒子も含
まれます。 ソフトウェアがデジタルで再現できる木目は、灰、黒檀、
マホガニー、ローズウッド、ゼブラノ。これにより、建築家、デザイ
ナー、メーカーは、家の装飾、インテリア、輸送、建築設計のための
豪華でカスタムな木片を製造する新しい方法を提供する。優れた環境
フットプリント、新しいジオメトリと伝統的な「減法混色」木材製造
技術から利用できない品質で実現する。


Forustのインスピレーションは、おがくずで始まり、森で終わること
ですと、共同創設者兼CEOのAndrewJefferyは語る。私たちのプロセス
は、広葉樹材の分野で過去10年間に行われた広範な研究に基づいてお
り、複雑でエレガントな完成構造につながりる。高度なCADソフトウ
ェア、独自の材料、Desktop Metalバインダー噴射の大量生産プラッ
トフォームにより、美しい、アップサイクルされた木材副産物からの
さまざまな建築、インテリア、家庭用品の用途向けの機能的で革新的
な木材製品である。



注:米国マサチューセッツ州バーリントンに本社を置く製造業の変革
を促進する金属3D プリンタメーカー。2015 年に先端製造業、冶金学、
ロボット工学のリーダによって設立され、世界中のエンジニアや製造
業の人々にとって金属3D プリンティングが必要不可欠なツールとな
るように、スピード、コスト、品質面で比類なき挑戦を行っている。
Desktop Metal社は、積層造形企業では過去最大となる総額2億12百万
ドルの資金をシリーズDで調達している。
【関連特許技術】
❏ US5340656A Three-dimensional printing techniques 

Fig.1

✔ わたし(たち)は、エネルギーだけでなく、既存のセメントに替
 わる第2のカーボンニュートラルな建材(セメント)まで拡大すべ
 きだと考えている。

    

 パラミロン・バイオマスプラスチック事業の立ち上げ
3月29日、株式会社ユーグレナ・セイコーエプソン株式会社・日本
電気株式会社の三社は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、以
下「ユーグレナ」)の貯蔵多糖であるパラミロンを使ったバイオマス
プラスチックの「パラレジン」の技術開発、普及推進を目的とする「
パラレジンジャパンコンソーシアム」を設立し、廃プラスチック有効
利用率の低さ、海洋プラスチック等による環境汚染が、世界的な課題
となっており、その解決策の一つとして、バイオマスプラスチックの
活用促進が挙げられている。このバイオマスプラスチックの普及推進
は、化石資源由来樹脂を代替し、環境負荷低減、二酸化炭素排出量削
減などを通じて脱炭素社会化へ貢献するとともに、SDGs・パリ協定の
達成に寄与すると考えられ、バイオマスプラスチックの一つとして、
ユーグレナの貯蔵多糖であるパラミロンを使った「パラレジン」の共
同技術開発を行い、2030年に年間20万トン規模のバイオマスプラスチ
ックを供給を目指す。



注1.パラレジンについて:微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、
以下「ユーグレナ」)の貯蔵多糖であるパラミロンを使った新しいバ
イオマスプラスチックです。「パラレジン(pararesin)」とは、ユ
ーグレナの特有成分であるパラミロン(paramylon)と、樹脂(resin)
を組み合わせた造語。また、接頭語として「para-」が持つ、「似た」
という意味から、これまでの石油系樹脂と似ている(がバイオマス由
来の)樹脂という意味も込めている。ユーグレナの特有成分であるパ
ラミロンは、β-1,3グルカンからなる多糖類※2で、ユーグレナの培養
方法を調整することにより高密度で生成させることが可能です。同じ
多糖類であるセルロースがβ-1,4結合であることに対して、パラミロ
ンはβ-1,3結合であり、その特異な立体構造から流動性が良いなどの
新たな性質を持つバイオマスプラスチックの生成が可能。



✺ チタン炭化物量子ドットペロブスカイト太陽電池 
❏ MXene量子ドット修飾SnO2を使用した高効率で安定したペロブス
カイト太陽電池に向けたペロブスカイト結晶化プロセスの変調
【概要】
新しい3D印刷プロセスは木材廃棄物を使用する ナノ結晶酸化スズ(
IV)(SnO2)電子輸送層(ETL)は、高効率で安定したペロブスカイ
ト太陽電池(PSC)、特に低温処理されたフレキシブルPSCを実現する
大きな可能性を示している。最近の研究では、修飾されたSnO2最下層
が、結晶性の高いペロブスカイト膜の堆積を促進し、PSCの光起電力
性能を向上させることがさらに示されている。ペロブスカイト結晶化
プロセスの変調は、結晶性が高く安定したペロブスカイト膜を得るた
めの鍵。ただし、基本的な理解はまだ不足している。ここでは、初め
て、SnO2 ETL変調ペロブスカイト結晶化速度論を探索にその場シンク
ロトロンベースの2次元かすめ入射X線回折技術を報告する。炭化チタ
ン(Ti3C2Tx)-MXene量子ドット修飾SnO2(MQDs-SnO2)ETLは、前駆
体溶液からペロブスカイト核形成を迅速に誘導し、貧溶媒処理時に中
間ペロブスカイト相を形成できることがわかった。これにより、製造
されたままのペロブスカイト膜の結晶品質と相安定性が大幅に向上す
る。MQDs-SnO2層の優れた電荷抽出特性に加えて、最大23.3%の定常
状態の電力変換効率、および対応するPSCの湿度と光の浸漬に対する
優れた安定性が実現された。







❐ 固体電解質Li7–3xAlxLa3Zr2O12の単一粒子における
             結晶欠陥のX線ナノイメージング
【概要】
全固体リチウム電池は、従来の液体電解質電池に比べてエネルギー密
度と安全性が大幅に向上することを約束する。 AlドープLi7La3Zr2O12
(LLZO)固体電解質は、その高いイオン伝導性と優れた熱的、化学的、
および電気化学的安定性により、優れたポテンシャルを示す。それに
もかかわらず、LLZOの電気化学的および機械的特性をさらに改善する
には、その局所的な微細構造を深く理解する必要がる。ここでは、ブ
ラッグコヒーレント回折イメージングを使用して、さまざまなAlドー
ピング濃度のLLZOの単一粒子内の原子変位を調査し、立方晶、正方晶、
および立方晶と正方晶の混合構造を作成。正方晶構造で異なる結晶学
的配向の共存ドメインを観察します。さらに、Alドーピングにより、
混合相および立方相の粒子に転位や相境界などの結晶欠陥が生じるこ
とを示す。この研究では、LLZOの個々の粒子内のナノスケール構造に
対するAlドーピングの影響について説明する。これは、全固体電池の
将来の開発に役立つ。


出典:Exploring defects in a solid-state electrolyte – pv maga
zine International、2021.5.12




✺ 屋上CPV-電気と淡水を生産する熱技術
分散型淡水化システムは、PVコストと電気料金に応じて、0.7?4.3米
ドル/ m3の均等化発電原価を実現できると主張しています。 これは、
いくつかの集光型太陽光発電/熱(CPV-T)コレクター、温水タンク、
V-MEMDモジュール、海水供給タンク、および留出水タンクで構築され
いる。
【概要】
太陽光発電/熱収集装置と淡水化システムを統合することによる電気
と淡水のコージェネレーションは、遠隔地での水とエネルギー不足の
課題に取り組むための最も有望な方法の1つ。この研究では、集中型
太陽光発電/集熱器と真空多効用膜蒸留システムを組み合わせた分散
型水/電気コージェネレーションシステムを調査。このような構成の
メリットには、高いコンパクト性と熱力学的効率の向上が含まれる。
提案されたシステムの長期的な生産の可能性を評価するために、最初
に熱力学的分析が行われる。サウジアラビアのマッカの気候条件の下
で、システムは太陽放射照度の約70%を有用なエネルギーに変換する
ことができます。電気と蒸留水の年間生産性は、ソーラーコレクター
エリアのm2あたりそれぞれ562kWhと5.25m3。電気と水の生産率は、温
水の流量、給水の流量、蓄熱タンクの寸法の影響を受けることがわか
っているが、全体的なエクセルギー効率は25?27%で安定している。



生産率に基づいて、ライフサイクルコスト分析を通じて経済分析が行
われる。最終的な淡水化コストは、ソーラーコレクターのコストと電
気料金に応じて、0.7?4.3ドル/ m3と計算される。導き出された結果は、
提案された太陽光駆動の水/電気コージェネレーションシステムのよ
り深い理解を可能にする。
出典:A decentralized water/electricity cogeneration system i
ntegrating concentrated photovoltaic/thermal collectors and
vacuum multi-effect membrane distillation - ScienceDirect



✺ 効率33.8%のマイクロⅢ-Ⅴ太陽電池
フランス系カナダ人の研究グループによって開発された、三重接合電
池は、インジウムガリウムリン(InGaPから)、インジウムガリウム
砒素(InGaAsの)及びゲルマニウム(Ge)に基づいてのみ0.089平方
ミリメートルの活性領域を有す。 マイクロコンセントレータ太陽光
発電(CPV)のアプリケーションに使用できる。

❐マイクロ集光型太陽光発電用のInGaP/InGaAs/Ge太陽電池の小型化
【概要】
マイクロコンセントレータ太陽光発電モジュール内にマイクロスケー
ルの太陽電池を組み込んだマイクロコンセントレータ太陽光発電(CPV)
は、抵抗電力損失など、標準のCPVを妨げる欠点を軽減できる安価で
高効率の技術を約束。本論文では、マイクロCPV用途向けに設計さ
れたマイクロスケール多接合太陽電池を製造。プラズマエッチングス
テップを含む一般的なプロセスフローは、0.089 mm2(0.068 mm2メサ)
までの長方形、円形、および六角形のアクティブ領域を備えた完全な
InGaP / InGaAs / Geマイクロセルの製造用に開発された。大きなセル
(> 1 mm2)は、1つの太陽AM1.5D照明下で良好な電気的性能を示すが、
最小のセルでは開回路電圧(VOC)の低下が観察される。この効果は、
反射防止コーティングによるパッシベーション効果が部分的にVOCを
回復する周辺再結合に起因する。小セルのVOCペナルティも、高輝度
照明下で、太陽の下で3.8%から974太陽で1.0%に減少します。高強
度照明は、0.25 mm2で584太陽の下で33.8%の効率をもたらし、マイ
クロセルは非常に高濃度で標準セルよりも高い効率を示すと予想され
る。


出典:Miniaturization of InGaP/InGaAs/Ge solar cells for micro‐
concentrator photovoltaics、06 May 2021
https://doi.org/10.1002/pip.3421



画像 南アフリカのプラチナ鉱山。 EUは、野心的なグリーン水素
計画のために多くのレアメタルを必要とする:Ryanj93 / Wikimedia
Commons / https://bit.ly/34t1UjZ

グリーン水素サプライチェーンの懸念
Statista.comのウェブサイトによると、南アフリカは世界の推定
69,000メートルトンのプラチナ埋蔵量のうち63,000を保有しており、
ロシアとジンバブエはさらに5,100を保有しており、欧州委員会は潜
在的なサプライチェーンのボトルネックの例として金属を挙げる。
それは、再生可能エネルギーを動力源とする水素生産の壮大な計画
を妨げる可能性がある。欧州委員会がブロックの閣僚評議会のために
発行した文書は、大陸でのグリーン水素生産の計画された増加に関連
するさまざまなサプライチェーンの懸念を特定した。 EUは、コバル
ト、リチウム、アルミニウム、ニッケル、鋼、銅などのソーラーパネ
ルとバッテリー貯蔵原料の潜在的な将来の不足をすでに指摘。電解槽、
燃料電池、水素貯蔵に必要なさまざまな基本材料も、委員会によって
潜在的に問題があると特定。1週間前に委員会によって発行された戦
略的依存関係と能力に関する文書は、限られた数の国からEUおよび世
界のライバルによって調達された30の原材料を特定。そのうち、委員
会は13の材料をグリーン水素生産の展開に不可欠であると特定し、EU
は昨年の1GW未満のベースから、2024年までに6GWの再生可能水素電解
槽容量とこの10年間で40GWを目指す。触媒 委員会の調査によると、重
要な材料のほとんどは触媒であり、たとえばプラチナは燃料電池スタ
ックの約半分のコストを占める。



 調査によると、南アフリカは世界の主要なプラチナ供給国であり、ロ
シアとジンバブエが次に大きな供給国である。燃料電池に必要なより
多くの加工材料に関して、EUは現在それらの約15?20%しか生産できず、
4つのコンポーネントについて非EU諸国に決定的に依存する。①特定
のポリマー ②カーボンと布紙;③ナノマテリアルと④カーボンナノチ
ューブ。貯蔵と輸送のための圧縮水素タンクを構築するために必要な
高品質の炭素繊維は、アジアからもほぼ完全にEUによって調達されて
いると委員会が述べる。
出典:Green hydrogen supply chain concerns – pv magazine Inter-
national、2021.5.12.
✔ 白金代替電極の開発も急がなくてはならないだろうか。



革命的な新採掘技術
新しい抽出方法は、鉱業に革命をもたらす可能性があります 電極を
鉱体に直接穴あけすることを含む新しいプロセスは、大量の表土や表
土を取り除く必要なしに、より持続可能な鉱業につながる可能性があ
る。親鉱体から銅などの金属を抽出する新しい方法を開発。この国際
的な研究チームは、低透磁率の銅含有鉱床内の酸の動きを制御し、そ
の場で金属を選択的に溶解および回収する電界の適用に関する概念実
証を実証しました。これは、材料を物理的に掘削する必要があるこの
ような鉱床の採掘のための従来のアプローチとは対照的であり、表土
と鉱石内の不純物(脈石材料として知られている)の両方を除去する
必要がある。最新の採掘技術の背後にある中心的な原則は、青銅器時
代の始まりを示した当初の構想以来、根本的に変わっていない。金属
は、鉱床にアクセスするためのトンネルの建設、または「露天掘り」
鉱山の作成によって地下から回収される。この伝統的なアプローチで
は、膨大な量の表土、表土、脈石の材料も掘削する必要があり、数百
万トンの材料が含まれており、生息地の破壊につながることがよくあ
る。クリーンテクノロジーはさまざまな金属や鉱物に依存しており、
電気自動車用のバッテリーが需要の加速の最も重要な推進力となって
る。数十年以内に、コバルトの需要は、たとえばリチウム(280%)
やニッケル(136%)と並んで、423%も増加する可能性がある。この
ような極めて重要な材料の採掘に関連する環境へのダメージを制限し
ながら、将来のクリーンエネルギープロジェクトや電気自動車に必要
な大量の金属を供給するために、新しい抽出方法が緊急に必要とされ
ている。



エクセター大学の持続可能な鉱業の上級講師であるリッチクレーン博
士は、彼のチームが示した新しいアプローチは、腹腔鏡検査(「キー
ホール手術」としても知られています)に類似していると述べました。
人体への道。腹腔鏡検査では、ケーブルの長くて細い形状により、タ
ーゲット領域に簡単にアクセスでき、切開が小さいため、痛みや出血
が少なくなります。 クレーン博士と同僚​​は、査読付きのジャーナル、
サイエンス・アドバンシスに彼らの研究を発表。彼らは、彼らの新し
い技術が鉱業を変革する可能性を秘めていると信じている。

第一に、以前はアクセスできなかった広範囲の鉱床からの金属を溶解
する能力がある。
第二に、抽出の非侵襲性により、業界のより持続可能な未来の到来を
告げるのに役立つ可能性がある。




実験に使用した直径4cmの銅鉱石サンプル。 ソースに面する側(左)
とターゲットに面する側(右)。 クレジット:Martens、etal。

この新しい研究では、オーストラリア、デンマーク、英国の専門家が、
対象となる電界を使用して、鉱石から銅をその場で溶解して回収す
る方法を示した。これにより、材料を物理的に掘削する必要がなくな
る。この方法は、鉱体に直接電極を構築(掘削)することを含む。次
に電流が印加され、エレクトロマイグレーションと呼ばれるプロセス
を介して、銅などの帯電した金属イオンが岩石を通過して輸送される。
研究チームは現在、この新技術の概念実証を実験室規模で提供してお
り、これもコンピューターモデリングを使用して検証されている。彼
らは、このアイデアが実験室規模を超えて機能すると確信している。
出典:Toward a more sustainable mining future with electroki-
netic in situ leaching、Science Advances、Science Advances 
30 Apr 2021:Vol.7, no.18, eabf9971、DOI: 10.1126/sciadv.abf9971 




⛨ コロナで基礎疾患ない20代男性、自宅で死亡 1人暮らし入院できず  
京都市は12日、市内在住の20代男性が、新型コロナウイルス感染
症の肺炎とみられる症状で自宅で死亡したと発表した。男性に基礎疾
患はなかったという。男性は飲食業で1人暮らし。陽性確認後に入院
を希望したが、入院できないまま自宅療養中だった。在宅での死亡は
府内で4人目で、いずれも京都市内在住。府と市によると、20代の
死亡は府内で初めてで最年少。厚生労働省のまとめでは、5日時点(
速報値)で国内の20代の死亡者は3人。20歳未満はいない。市に
よると、男性は4月29日に発熱やせき、たんの症状が出て、5月2
日にPCR検査で陽性と確認。府内のコロナ患者の入院調整を担う「
入院医療コントロールセンター」に入院希望を伝えていた。自宅療養
中は、保健所の医師や保健師が毎日、電話で健康観察を行い、4日は
「全身の倦怠(けんたい)感は改善している」と答えたという。しか
し、5日には電話に応答せず、5日深夜に男性の知人から119番が
あり、京都市消防局と京都府警が男性の自宅を訪れたところ、翌6日
に男性の死亡を確認したという。京都府内の高度重症病床は11日時点
で、確保された38床のうち30床を使用しており、使用率は78・9%と
なっている。

⛨ 新型ウイルス拡大は「防げた」WHOや各国に初動の遅れ=独立調査委
世界保健機関(WHO)の独立調査パネルは12日、新型コロナウイルス
対応について検証した最終報告書を公表した。WHOや各国政府の初動
に問題があったとし、パンデミックは回避可能だったとの見解を示し
た。WHOが設置した独立調査パネルは報告書で、WHOはもっと早く世界
的な緊急事態を宣言すべきだったと指摘。早急な改革を行わなければ、
世界は再び大規模な病気のパンデミックにさらされるとした。世界中
では現在までに、330万人以上が新型ウイルス感染症COVID-19で死亡
している。アメリカや欧州では規制の緩和が始まり、パンデミック以
前の生活の一部を取り戻しつつある。一方で、アジアの一部は依然と
して壊滅的な被害を受けている。特にインドでは新規感染者と死者が
記録的に増えており、病院は深刻な医療用酸素不足に陥っている。イ
ンドの隣国ネパールなどでも感染者が急増している。

■報告書の内容 「COVID-19:最後のパンデミックにするために」と題
した報告書は、パンデミックへの備えと対応について独立調査パネル
が検証したもの。どのようにして新型ウイルスで330万人以上が死亡
し、1億5900万人以上が感染したのかを解明することが目的。同パネ
ルで共同議長を務める、リベリアの元大統領エレン・ジョンソン・サ
ーリーフ氏は記者団に対し、「今日のような状況は防ぐことができた
はず」だと述べた。 現在のパンデミックが起きた原因については、
「(パンデミックへの)備えと対応における無数の失敗や遅れによる
もの」だとした。
■1週間早くすべきだった WHOは昨年1月30日、中国から感染が広がる
中、「世界的な緊急事態」を宣言した。同パネルはこれより1週間早
く緊急事態を宣言すべきだったと主張した。報告書では、同年1月22
日に開かれたWHOの新型ウイルスに関する最初の会議で宣言を出すべ
きだったとしている。また、WHOの緊急事態宣言後の1カ月間、各国は
新型ウイルスの拡大を食い止めるための適切な対策を講じることがで
きず、「失われた」時間になったとした。 そしてWHOは、渡航制限は
最終手段であるべきだとするWHO自らの規定に阻まれて対応に遅れが
生じたと指摘。結果的に欧州とアメリカは2月を丸々無駄にし、病院
が満床になり始めてから行動を起こしたと付け加えた ■医薬品の争
奪合戦 各国がCOVID-19患者の流入に備えて医療制度を整備すべき時
に、世界の多くの場所では「勝者総取り」状態で防護具や医薬品の争
奪が起きたと、報告書は指摘した。 報告書はさらに、壊滅的なパン
デミックの再発を防ぐため、以下の改革を提案している。

・各国に責任を負わせる権限を持つ、世界的な脅威に関する評議会を
 創設する
・関係国の承認なしに情報を公開できる疾病監視システムを構築する
・ワクチンを公共財に分類し、パンデミック関連融資制度を設ける
・裕福な主要7カ国(G7)に対し、低所得国へのワクチン支援を行う
 WHOの国際的な枠組み「COVAX」に19億ドル(約2080億円)を拠出す
 るよう直ちに要請する

ニュージーランドの元首相で同パネルの共同議長のヘレン・クラーク
氏は、「WHOに権限を与えることが重要だ」と述べた。 「もし渡航制
限をもっと早期に、もっと広範に実施していれば、急速な感染拡大は
かなり抑止できていただろうし、それは今でも言えることだ」(英語
記事 Covid-19 pandemic was preventable, report says)


序 章 ウイルスとは何か
第1章 ウイルス現象学
第1節 免疫とはなにか
第2節 感染症法での取扱い
第3節 水際検査体制(未然感染防止)
第4節 自国のワクチン及び治療薬開発体制
4-1 国産ワクチン開発:新型コロナウイルス
2021.4.16:政府は産官学で構成する「医薬品開発協議会」の会合を
開き、新型コロナウイルスをはじめとする新興・再興感染症に対する
国産ワクチンの開発強化に向けた議論を本格的に始めた。この日の会
合では、日本製薬団体連合会の手代木功会長(塩野義製薬社長)ら有
識者から、ワクチン開発をめぐる課題などをヒアリング。今後、同協
議会に設置した「ワクチン開発・生産体制強化タスクフォース」で検
討を進め、6月にも政府としての対応策をまとめる方針。新型コロナウ
イルスワクチンの開発で、日本は世界に大きく遅れをとっています。
海外ではこれまでに、米国、英国、中国、ロシア、インドが自国製の
ワクチンの開発に成功。一方、日本は4社が臨床試験を行っているが、
いずれもまだ初期の段階で、実用化の見通しは立っていない。


4-1-1 予算も研究開発活動も限定的
      コロナワクチンの開発で日本が出遅れた背景
日薬連の手代木会長は16日の協議会で、コロナワクチンの開発で日本
が出遅れた背景について、
①パンデミックなどの非常事態を想定した平時からの対策が不足
②より安全性を重視する姿勢や厳格な規制によりスピードで劣後
③訴訟リスクや感染収束による事業機会の消失といった事業上のリス
 クが大きい
④ワクチン接種に対する国民への啓発が不足している
の4点を指摘。「国家安全保障上、平時からの感染症対策が必要」と
訴えた。
米国政府は、安全保障の観点から新たな感染症に備えてワクチンの研
究開発に対する支援を続けてきました。例えば、創業10年のスタート
アップながら新型コロナワクチンの開発競争をリードした米モデルナ
は、2013年に国防総省傘下の国防高等研究計画局から、16年には保健
福祉省の生物医学先端研究開発局から、それぞれ巨額の資金援助を受
け、当時はまだ実用化例のなかったmRNAワクチンの研究開発を進めて
きた。米国がいち早くコロナワクチンの実用化にこぎつけたのは、こ
うした平時からの蓄積があった。
内閣官房健康・医療戦略室からの委託を受けてデロイトトーマツコン
サルティングが行った、国内外の新興感染症に対する研究開発につい
ての調査報告書によると、米国、英国、ドイツ、中国では、医療分野
の研究開発予算の10%以上が感染症に充てられている一方、日本は3.6
%で、感染症関連の論文数も米国の6分の1以下、中国や英国の2分
の1程度にとどまる。報告書は、日本の感染症対策について「新型イ
ンフルエンザや薬剤耐性が中心で、研究開発予算も米英中と比べて少
なく、産学の活動量も限定的」と指摘。「米英中は『平時の備え』に
基づいて成果を実現している」としている。

4-1-2 国産ワクチン実用化の壁
政府が6月にも取りまとめる開発・生産体制の強化策では、①研究開
発拠点の整備②戦略性を持った財政的支援③新規モダリティの国内製
造拠点④国際共同試験の実施体制⑤予見性を高める薬事制度――など
が論点となる。米国では、緊急時に未承認の医薬品やワクチンの使用
を認める「緊急使用許可(EUA)」の枠組みを通じてワクチンが迅速
に供給されており、日薬連も「日本版EUA」の法制化を求めている。
今回の新型コロナで浮き彫りとなった課題を解消し、いつ起こるかわ
からない「次のパンデミック」に平時から備えておくことは重要であ
る。


出典:国産ワクチン「周回遅れ」を挽回する策は、AnswersNews

第5節 感染パンデミック監視体制
第6節 エマージェンシーウイルスの系譜
第7節 嗅覚障害
第8節 新型コロナウイルス
9-1 検査方法・装置設備
9-2 ワクチン
9-2-1 変異ウイルスとワクチン
9-2-2 ファイザー社製中和作用型ワクチン
9-2-2-1 日本国内での接種効果
1.2回接種、9割に変異株抗体 ファイザー製ワクチン
2021.5.12:横浜市立大の山中竹春教授らの研究チームは、米製薬大
手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの接種を2回受けた人の
約9割に、英国型などの変異株への感染を防ぐ中和抗体があったと発
表した。1回の接種では不十分だったという。山中教授は「集団免疫
に期待が持てる結果が出た。現在の変異なら、既存ワクチンで対応で
きるのでは」と話す。研究チームは、ファイザー製ワクチンの接種を
受け、新型コロナの感染歴がない同大付属病院の職員ら105人を調
査。英国型や南アフリカ型など7種類の変異株と従来株の計8種類に
対する抗体保有率を調べた。
英国型への抗体保有率は、1回目の接種後は18%だったが、2回目
の後は94%に増加。同様に南ア型は21%が90%に、ブラジル型
は16%が94%にそれぞれ上昇した。インド型も37%が97%に
上がった。


【図解】米ファイザー製ワクチン2回接種後、
感染を防ぐ中和抗体ができた割合

9-3 治療薬
9-4 公衆衛生対策
9-5 「ワンヘルス」にもとづく発生監視
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代
11-1 バイオハザード対策の発展史
11-2 高度隔離施設の現場へ
11-3 病原体の管理基準
11-4 根絶の時代から共生の時代へ
                                            この項つづく



風蕭々と碧い時代;
● 今夜の寸評:

 


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