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3つの最新表面科学技術

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● 3つの最新表面科学技術

1.2マイクロメートル水素貯蔵合金粒からの水素放出を可視化

水素は、燃焼しても二酸化炭素を発生しないことから、重要なエネルギー源として。また、電力エネ
ルギーの貯蔵媒体としても注目されているが、例えば、水素燃料電池自動車の普及のため、安全で安
価に水素を供給する水素ステーション設置が急務の課題で、水素貯蔵には高圧ガスとしてボンベに貯
蔵する方法や金属に水素を吸蔵させる(水素吸蔵合金)方法などがある。その中でも水素吸蔵合金を
使用する方法は、水素を固体の水素化物として貯蔵するため比較的低い圧力での貯蔵が可能であるこ
となど安全面での長所があります。そのなかで水素貯蔵合金は、吸収した水素を内部に貯蔵し必要に
応じ放出することが可能な材料で、水素ガスの体積を千分の1まで小さくして貯蔵でき実用的には、
室温付近で、大量、コンパクト及び迅速に、繰り返し水素の吸収及び放出が可能なことが条件になり、
代表的な水素貯蔵合金として、Mg、Mg2Ni、LaNi5、及びTiFeが知られている。

しかし、上述の各種の水素貯蔵合金にはそれぞれ問題点があり(1)MgやMg2Niは、水素の吸
脱温度が室温よりもかなり高い。(2)次に、LaNi5は、Laがレアアース(レアメタル)であ
るため、非常に高価格であるる。(3)また、TiFeは、水素貯蔵合金として用いる際に活性化処
理が必要で、この活性化処理とは、H2雰囲気下で、高温(400℃以上)、高圧(数十気圧以上)
状態を1~2時間維持する処理でまた、一度大気中に曝して水素を放出した後は、再度の活性化処理
が必要である。


※ Titol : Evidence of the hydrogen release mechanism in bulk MgH2

こんかいの九州大学の松村晶教授らのグループは水素ステーションで用いられる水素貯蔵マグネシウ
ム合金の水素放出過程の直接可視化は世界初めての成功。現在まで、金属の水素吸放出のメカニズム
とプロセスを解明し、安全で効率的に水素ステーションのシステムを制御、運転するためには必須で
あるにもかかわらず、測定方法の難しさからそのメカニズムは未だに解明されずにいたが、議論とし
ては(1)水素化物の結晶粒の内部からの核形成、成長による水素の放出と、(2)水素化物の結晶
粒の外周表面からの水素の放出の相反する2つのメカニズムがなされていた。

 

つまり、工業的に使用されているマイクロメートル程度の大きさの粒子の水素化物では、予め内部に
残存している水素化されていないマグネシウムの領域が水素放出過程で重要な役割を担い、水素化物
の内部から水素放出が進行することが明らかになった。こんかいの成果から例えば、温度上昇の速度
や一定温度保持での水素放出過程の測定することで水素放出過程の速度制御できるため、実際に水素
ステーションの水素貯蔵システムの制御、運転に生すことができる。

2. 単純構造の安定なぺロブスカイト太陽電池の作製に成功

物質・材料研究機構(NIMS)の研究グループが、安価で高効率な次世代太陽電池として期待されるペ
ロブスカイト太陽電池について、再現性や安定性が良く、理想的な半導体特性同太陽電池の構築に成
功した。これまでペロブスカイト太陽電池は高い変換効率を示すものの、再現性が低く、また電流-
電圧曲線の電圧掃引方向によって電流が変わるヒステリシスが観測され、安定性に足りる太陽電池が
できていなかったが、(1)雰囲気制御が厳格な有機薄膜太陽電池の作製手法をペロブスカイト太陽
電池の作製工程に導入、水分や酸素濃度を除くと共に、太陽電池構造をできるだけ単純化したペロブ
スカイト太陽電池を作製。(2)作製したペロブスカイト太陽電池の電流—電圧曲線のヒステリシスが
なく、安定性にも問題が無く理想的なダイオード特性を示したという。鉛フリーという側面を除いて
廉価で、変換効率20%以上の可撓性をもったソーラーセルの出現で移動携帯電子デバイス市場の急速な
拡大を担保する研究成果である。

 



※ Simple characterization of electronic processes in perovskite photovoltaic cells

 



● 赤外線レーザー照射による層状物質の構造制御が可能に

産業技術総合研究所の研究グループは、層状物質である六方窒化ホウ素(hBN)の層間距離を赤外線レー
ザー照射により縮められることを第一原理計算によるシミュレーションで理論的に示したことで(1)
強度をコントロールした赤外線レーザーで層状物質の構造を制御でき、(2)物質の格子振動を赤外
線レーザーで誘起することにより層間引力を増大させ、(3)原子同士の層の隙間を利用した化学反
応による新たな材料開発が可能になる――格子振動による層間引力を生み出す仕組みをシミュレーシ
ョン解明に成功。

原子1個分の厚みしかないグラフェンなどの層状物質は、電子物性の特異さ(高いキャリア移動度や波
長によらない光吸収など)や層間への物質の取り込みなどを利用し、低消費電力で動作するトランジス
タ、高効率の光・電気信号変換デバイスや高感度センサーなどの幅広い用途が期待されており、層間
距離に依存した電子物性の研究が進められてきたが、これまで層間距離を任意に制御する技術はなか
った。今回の成果で赤外線レーザーは市販の装置で発生させることができ、その照射により層を一層
ずつ剥がすことと複数層を同時に蒸発させるなど、層状物質をさらに細かく分解する応用が顕著であ
った。この提案は、ホウ素原子と窒素原子が交互に並んで六員環を成した蜂の巣状の構造をもつ方窒
化ホウ素
(hBN)の格子振動と共鳴する波長の赤外線レーザー照射によって、巨大な振幅でそれぞれ正
と負の電荷をもつホウ素原子と窒素原子が反対方向に変位する振動を生じ、この振動により層間に、
クーロン力が発生し、層間距離を元の距離の10%以上も縮められるというシミュレーション結果を
得たことで、層間距離を制御しながら層状物質の隙間に取り込んだ化学物質の反応を起こすなど、新
規材料開発に貢献する。

今後は実験的研究によりこの理論を裏付けるとともに、原子層材料の層間に取り込まれた化学物質の
新規反応が赤外線レーザーによる層間距離の圧縮で誘起される可能性を研究開発し、従来では得られ
ない新材料の開発を目指す。また、従来は主に熱的な効果のみが注目されていた赤外領域のレーザー
の応用範囲を格子振動の誘起に伴う新たな化学反応の開発へと拡大が期待される。なお、この技術は
「ネオコンバーテック」対象市場に寄与する「デジタル革命渦論」をさらに強固に拡大させていくこ
とになるだろう。以上3つの最新技術を俯瞰してみた。ますます、面白い ^^;。 

 

●『吉本隆明の経済学』論 30 

 吉本思想に存在する、独自の「経済学」とは何か。
 資本主義の先を透視する!       

  吉本隆明の思考には、独自の「経済学」の体系が存在する。それはマルクスともケインズとも異
 なる、類例のない経済学である。本書は、これまでまとったかたちで取り出されなかったその思
 考の宇宙を、ひとつの「絵」として完成させる試みである。経済における詩的構造とは何か。
 資本主義の現在と未来をどう見通すか。吉本隆明の残していった、豊饒な思想の核心に迫る。
  

   はじめに
 第1部 吉本隆明の経済学
 第1章 言語論と経済学
 第2章 原生的疎外と経済
 第3章 近代経済学の「うた・ものがたり・ドラマ」
 第4章 生産と消費
 第5章 現代都市論
 第6章 農業問題
 第7章 贈与価値論
 第8章 超資本主義 
 第2部 経済の詩的構造
 あとがき     

 

                                                         第1部 吉本隆明の経済学    

 
 第5章 現代都市論

    解説

   吉本隆明は現代都市の問題を考えるときも、アフリカ的段階からハイパー都市まで包摂
  できる大きな射程から、ものごとの全体を見渡すやり方をとる。そこで東京・浅草のアサ
  ヒビールのビルの屋上に乗っているうんこ型の巨大オブジェを見ても、そこに第一次産業
  的要素へ肥料)が第二次産業(ビール製造)と第三次産業(ビアホール)と結合した「ク
  レオール化(稚拙化)の現象を起こしているのだという独創的な見方をしてみせる。

   ここには第一次産業と第二次産業と第三次産業を結合した第六次産業(1+2+3=6)
  こそが、農業が前向きに打って出て生き残る道であるという、最近の官民を巻き込んでの
  運動などの本質にあるものが、思想によって解き明かされているともいえるし、現代都市
  の進化の最前線で起きている建築哲学の向かおうとしている方向を説明するものともなっ
  ている。資本主義が消費資本主義の段階に入り始めている。それによって産業構造全体が
  本質的な変化を起こし、それを反映して都市設計にクレオール化現象が発生している。吉
  本隆明の都市論は、そのような本質的な場所から考えられていく。その意味では、吉本の
  都市論はもっとも広い意味での経済論に包摂されていると言える。

   吉本隆明は都市論の鍵は「視線」にあると考える。都市を視線の構造によって四つの系
  列に分ける。
   第一系列:低い住宅が並ぶ下町の市街地。この町並みは自然に見渡すことができる。こ
  のとき人は身長の高さの水平な視線と、真上からくる視線とを同時に用いて都市の自立像
  を得ている。
   第二系列:ビルとビルの谷間につくられた人工的な広場。ここでは水平な視線に、下か
  ら上を見上げるしかない垂直な視線が交わっている。
   第三系列:異化領域とも呼ばれる。ここではサービス業のために建てられたビルの屋上
  に畑や林が設けられ、壁面に線が植え付けられ、そこにハイテクエ業が同居していたりす
  る。そうすると巨大オブジェを頭にのせた浅草のアサヒビールのビルのように、見上げた
  屋上から自然的(第一次産業的、排泄的)な要素が下に向かって落ちてくるような、ねじ
  れた視線構造が生まれる。
   第四系列:ビルの密集地帯で、高層階から別のビルを見たとき、いくつもの視野が上空
  で重なり合っている感覚が生まれる。上空にある視線同士が重なり合っている構造である。
  高層化する都市が生み出す新しいイメージ群。

   これらの中で、吉本は第三系列の都市構造にいちばん興味をもっているように感じられ
  る。それが彼の考える超資本主義の段階に深く関わっているからである。


 1 像としての都市――四つの都市イメージをめぐって 

   都市論と国家論、社会論はパラレル


  いま紹介をいただきました吉本です。
  自分が都市論に関心を持って、像、イメージとしての都市ということで都市論をやり始めたと
 きは、ちょうど、現在の国家、社会がいったいどういうことになっているのか、どういう方向に
 行くのか、どういうふうに行けば理想なのかというのが僕自身の中でもなかなかわかりにくくな
 ってきたぞという時だったと思います。都市が現在どうなっていて、これからどうなるか、どう
 なるのが理想なのかということは、僕の考え方では、国家、社会が現状はどうなっていて、これ
 からどうなっていくのか、どうなっていけば理想なのかということのわからなさと、そのわから
 ない部分というのは共通だというふうに都市論をやってきました。
 
  もう少し申し上げますと、都市の中における建物・街区、あるいは建物という概念、つまり具
 体的な建築物、ビルディングだけではなくて、建築・建物というのはどういうふうになっていて、
 どういうのが理想なのか、どういうふうに行くのだろうかということもパラレルに対応すると僕
 自身は考えています。

  ですから小さくいえば、この日本鋼管のビルでもいいんですが、一つのビルの中、あるいはビ
 ルの外郭がどうなっているのかを追求することと、都市がいったいどうなっているのか、どうい
 うふうに行くのかを追求することと、国家、社会がどうなっていくのかを追求することとは全部
 パラレルで対応する。そういうところで都市というものをつかまえようとした場合、どういうつ
 かまえ方をするかということから、「像としての都市」という考え方を僕はやってきました。


  消費社会――未知の部分

  それでは都市論あるいは国家、社会の問題でどういうところが一番わかりにくいかというと、
 アメリカと西欧と日本、その三つだけが現在、消費社会というところに入っていると思います。
 消費社会というのは皆さんがいろんな考え方でいろんな定義のされ方をするかもしれませんが、
 僕は僕なりの定義を持っていて、消費社会というのは二つのことによって定義されると思います。
 これは法人をとってきても個人をとってきてもいいんですが、一応わかりやすいから個人の所得
 とすると、日本の平均人の個人所得の中で50%以上が消費に使われているということが消費社会
 と呼ぶ場合の第一の条件です。もう一つ条件があります。それは選択消費、つまり光熱費とか家
 賃とかの毎月必要だという消費ではなくて、今月旅行へ行こうかとか予算がないから行かないで
 おこうというふうに、それぞれが選んで使える分を選択的消費あるいは選択消費というと、それ
 が全消費額の50%以上を占めている。その二つの条件があれば、僕の考え方では、消費社会とい 
 う定義ができます。

  いまそういう段階に確実にあるといえるのは、アメリカと日本と西欧です。西欧をフランスな
 らフランスに象徴させれば、そういうところがまず消費社会の段階に入っていると考えます。
  消費社会に入っている段階の資本主義は、いままでの分析の仕方では分析できないところが出
 てきたわけです。そこが未知の部分だろうと思いますが、未知の部分が出てきたということで、
 国家、社会が現在どうなっているのか、これからどう行くのだろうか、どう行けば理想なのかが
 犬変わかりにくくなっている一番根本の理由は、世界の先進的な社会、国家が消費社会、あるい
 は消費資本主義といってもいいんですが、そういう段階に入ったということが問題を難しくさせ
 ているのです。つまり、かつての分析法が通用しない部分が出てきたということと、いまだかつ
 てこれを完全に全体的に分析し尽くす方法はどなたもできていないで模索中だということです。

  そこが一番の難しさです。

  それと対応するように、都市論の難しさというのも同じところにあります。消費社会の主たる
 指標はどこに求めてもいいわけですが、僕の求め方では、産業の次元、段階によって決めるのが
 一番よかろうと考えると、消費社会に入った先進地域ではだいたいにおいて第三次産業といわれ
 ているもの、サービス業とか娯楽業、医療とか教育、その手の産業が生産額としても就業人口と
 しても半分以上を占めている。そういう社会が消費社会の一番わかりやすい指標だと思います。

  日本鋼皆さんは第二次産業の素材をつくるというイメージから出発していると思いますが、現
 在は第三次産業のほうに手を伸ばしているのか足を伸ばしているのか、そういうふうになってい
 るんじやないか。それほど日本の産業というのは、製造工業・建設業といった第二次産業と第一
 次産業、天然自然を相手にする農業とか漁業∴杯業との主たる対立割合によって社会ができてい
 るというイメージを持つと、それは間違ってしまうわけで、現在では第三次産業に従事している
 生産人口は働く人の半分以上を占めていますから、第三次産業を主体にして日本の産業構造を考
 えなければいけないのです。

  それと同じように、現在においては第三次産業、あるいは第三次段階・第三次層が主体になり
 つつあるということが都市というものの考え方を大変難しくしています。情報社会とか情報都市
 とかいろんな言い方がありますが、僕はそういうふうにつかまえます。つまり、第三次産業ある
 いは第三次層が都市の主体になってきたということが都市を変貌させているし、都市とは何だと
 いうことを考えるのを大変難しくさせている要素だと思います。

  僕の問題意識はそういうところから出発して、自分なりにのろのろと考えを進めてきたわけで
 すが、その考えの筋道を今日お話しできたらいいと思ってやってきました。


  都市の四系列

  まず僕の都市論はどういうふうに出発していったかというと、都市というものを四系列に分け
 れば都市というのは考え尽くせると考えたわけです。 
  一番簡単な系列を系列一(第一系列)とすると、系列一のイメージというのは東京でいえば下
 町の住宅街とか商店街がそうですが、一階家ないし二階家の低い住宅が地べたに追っている。こ
 れは人間の座高とか身長の高さで地面に水平の視線を働かせれば、ちゃんと事実見えるわけで、
 視覚的な自立像ということになります。イメージをつくろうとするにはどうすればいいかという
 と、そういうところに目と同じ高さの地面に水平な視線と真上、天上からやってくる視線とを同
 時に行使しているという自分を想定すると、事実上の下町の住宅街の住宅は自立像、視覚像から、
 あるイメージ像と考えて転化することができます。ですからつり合い上そう考えると、事実、見
 ればわかるじゃないかということになりますが、見ている視線と真上から来ている視線を同時に
 行使しているというイメージを想定すれば、第一系列の場所は尽くすことができると考えます。

  第二系列というのは何かというと、たとえばビルとビルの聞か人工的に広場として休み場所み
 たいにつくられているところが日比谷にもありますし、赤坂、六本木、新宿のあたりにもありま
 す。そういうところが第二系列に属すると考えます。これも行って見ればすぐにわかってしまい
 ますが、イメージとしていう場合には第一系列と区別するために、目の高さの具体的な人間の視
 線というのを、目の高さであるかどうかは別として、地面に水平な視線と、上のほうからといい
 たいところですが、そうすると第一系列と同じになってしまいますから、符号をつけて、マイナ
 スに下の地面のほうから上のほうに行っている垂直の視線とが同時に重なる場所というふうにイ
 メージをつくれば、ビルとビルの問につくられている人工的な広場みたいなものは尽くせるので
 はないでしょうか。

  人工的な広場というのは、たとえば新宿あたりでは駅と駅ビルの間の空閑地につくられていて
 そこに休む椅子とテーブルが置いてあるとか、商店が両端に並んでいるみたいになっています。
 六本本あたりでもそうです。つまり憩いの場所であって、ちょっと休むという場所であったり、
 店をのぞいてみるみたいな場所であったりというふうに人工的につくられていますし、ここらへ
 んだったら多少は本も植えたりベンチを置いたりしてつくってあると思います。

  それを第二番目の系列と考えるとします。ビルとビルとの間につくられている広場的な空間は
 全部そこに含めて大ざっぱに考えてくがさればよろしいと思いますが、それで第二番目の系列は
 尽くせます。
  この系列は、わかったということで、素早く取り除いておきます。本当はここでも問題はある
 と思います。たとえば、つくばの学園都市に行くと、原っぱの中に校舎、ビルディングを建てた
 というふうになっていて、喫茶店とか集会所みたいなものもあるんですが、ちょっと不気味な感
 じになっています。つまり、学園の中とか集会所にいるときには雰囲気が結構ちゃんとあるんで
 すが、いったん学園から外に出たら真っ暗な野っ原の中に入っていったみたいになってくる。こ
 ういう感じというのは非常に問題です。一時、学校でも助手とかあまり特権的でない先生たちが 
 自殺したり、高島平でもそうですが、そういう場所でも自殺者がたくさん出たりして、問題はあ
 るんです。しかし、やりようによってはいかようにも変えられるということで、それは素早く取
 り除いておくとします。

                                 第一部 吉本隆明の経済学                      
                                                   
                                                                     (この項続く)  

 
● 新弥生時代 植物栽培のボーダレス化

今年は、胡椒を温室試験栽培する計画で動き始めているのだが、メリーチョコレートと連携し、東大
カカオ、初の商品化へむけ動き出すという。静岡県南伊豆町の研究所で、温泉熱を利用して栽培する
「東大カカオ」豆を使ったチョコレートを、今秋にも初めて商品化するが、ロッテグループのメリー
チョコレートカムパニーと組み、数量限定で販売する計画。東大は約40年前からカカオ豆を栽培し、
近年になって一定の収穫量が見込めるようになったことから、商品化に挑戦する。高級チョコレート
などを製造、販売するメリーは希少な国産豆を使うことで、話題作りになると判断。樹木の生育環境
や栽培方法を研究する施設として、1943年に東大樹芸研究所を設立。カカオ豆の研究を進めてきたというか
らこちらは年期が入っている。農作物栽培方法激変は避けられないと考えているので、「黒胡椒の試験栽培」
に成功して、ゆくゆくは特産物として育っていけばと夢みている。




 

   


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