”Asiana Plane Crash-Lands Short of Hiroshima Runway in Japan", The Asiana Airlines Inc. aircraft was carrying
73 passengers, two pilots, five cabin crew members and one engineer when it landed in Hiroshima at about
8:05 p.m. Source: The Yomiuri Shimbun via AP Images
● アシアナ機事故 広島空港に欠陥 ?
広島空港でアシアナ航空機が着陸に失敗して多数の乗客が負傷した事故。一夜明けた15日
機体は車輪が外れ、主翼も裂けるなどあちこちを損傷していることが確認された。専門家か
らは操縦士のミスを指摘する見方も出ている。広島空港を管理する国土交通省大阪航空局広
島空港事務所では15日午前1時50分ごろ、漆島重人所長らが記者会見した。漆島所長は
「安全が第一のなかで、このような事故が起きたことを残念に思う」と語った。事故の内容
については冒頭で「14日午後8時5分ごろに着陸した際、滑走路から逸脱し、草地に停止。
胴体後部に損傷があり、大修理を要するので航空事故に該当する」と説明した。
当時の天候や着陸時の状況など詳細については、「統一的な対応を航空事業安全室でとるの
で問い合わせてほしい」と述べ、本省の電話番号を紹介するにとどめた。午前4時40分過
ぎ、事故機の機長が韓国籍であることや滑走路東の無線施設に破損があること、滑走路の損
傷は確認中で復旧のめどが立っていないことを回答した。パイロットとは接触できておらず、
居場所も把握していないという(「アシアナ機事故、広島空港欠航続く 人的ミスの可能性
も」朝日新聞デジタル2015.04.15.13:22)。
広島空港の事故で、着陸時、空港周辺の視界が急速に悪化し、着陸をやり直す基準に達して
いた可能性があることがわかった。国の運輸安全委員会は事故機が超低空で進入したとみて
おり、韓国人機長や管制官から当時の状況を聴く。広島空港は標高約330メートルの山間
部を切り開き、1993年に開港した。季節によって霧や雲に覆われることが多く、西側か
ら進入する着陸機を精密に誘導する計器着陸装置(ILS)を備えていた。国土交通省によ
ると、事故機はILSの精密誘導が使えない東側から進入。全地球測位システム(GPS)
や機体の高度計などを頼りに、最終的に目視で着陸を図った。天候や風向きによって東側か
ら進入するケースは珍しくなく、14日は他の便も東側から着陸していた。
関西航空地方気象台(大阪府田尻町)によると、広島空港周辺では14日午後7時前に霧が
観測され、午後8時には弱い雨が降っていた。空港内の滑走路視距離観測装置の記録では、
午後8時に視界は1800メートル以上と悪くなかったが午後8時8分のデータでは300
メートルへと急速に悪化していた。事故は午後8時5分ごろ発生したとされる。広島空港で
は東側から進入する場合、パイロットからの視界が1600メートル以上なければ着陸をや
り直す基準がある。直前に視界が悪くなった場合はパイロットに判断が任されている(「ア
シアナ機事故 着陸基準下回る視界か 進入直前に悪化」朝日新聞デジタル2015.04.16 5:34)。
広島空港でアシアナ航空機が着陸に失敗し滑走路から外れた事故で、約15分前まで全日空
機や日航機などがアシアナ機と同じ「RNAV方式」と呼ばれる方法で着陸していたことが
16日、国土交通省への取材で分かった。国交省によると、事故が起きるまでの約3時間半
にわたり、8機が同じ東方向から進入、うち7機が同じ方式を使って着陸した。運輸安全委
員会は直前に急な天候悪化や人為的ミスがあった可能性もあるとみて、回収したフライトレ
コーダ(飛行記録装置)などを解析して当時の状況を調べるという(「天候急変、対応できず
?広島空港のアシアナ機事故」北海道新聞 2016.07.31)。
この事故の感想は? 船長が逃げだした旅客船「セウォル号」沈没事故(もしくは事件)のよ
うに機長の所在が分からない。また、アシアナ航空の操縦士操作のミス、管制官の指示の瑕
疵などフライトレコーダなどの調査を待たなければなんとも言えないが、印象だけいえば、
(1)山間部に敷設された空港、(2)気象の急変(濃霧・局所風)、(3)東側滑走路に
は計器着陸装置が配置されていないという3点で、大規模気候変動による局所的異常気象の
頻発化など考慮すれば、福知山脱線事故例から、 東側滑走路への計器着陸装置を即設置すべ
きだ。また、広島空港だけでなく、新興国などの経済成長にともなう航空機と空路およびそ
の周辺システム上の安全性の遵法と充実は喫緊の課題であり、「コストカット」が「人命は
鴻毛より軽し」にならぬことを祈るばかりだ。
ILS (Instrument Landing System:計器着陸装置)
● レイアの抱擁 Ⅱ 最新人工光合成型水素製造技術
NEDOと人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)がNEDO の人工光合成プロジェ
クトで、太陽エネルギーを利用した光触媒による水からの水素製造(人工光合成の一種)で
世界最高レベルの太陽エネルギー変換効率2%を達成し、今後、エネルギー変換効率10%
の達成を目指というニュースも昨夜と同様漏らしていた。これではレイア(大地の女神)に
叱られると奮起する。
話はこうだ。太陽エネルギーを利用した光触媒による水分解で製造した水素と二酸化炭素を原
料とした基幹化学品(C2~C4オレフィン)の製造プロセスの開発(上図)で、従来の光触媒
材料ではその吸収波長が紫外光領域に限られていたが、可視光から赤外光領域にかけての光
を利用できるように材料選択の幅を広げてきた。今回、可視光領域の光を吸収する水素と酸
素発生用光触媒の中で組み合わせの最適化を図り、シート状に成形した光触媒を用いて、性
能評価のためにパラレルセルを作成し、太陽エネルギー変換効率を測定。その結果、太陽エ
ネルギーを利用した光触媒による水からの水素製造において、太陽エネルギー変換効率の最
高値2.2%、1時間平均値で1.96%を達成。この値は現段階で世界最高レベルとなり、
さらに、将来の実用化を想定、水素および酸素発生用光触媒を同じ基板上に成形した混合型
光触媒シートも開発、水素と酸素の発生を確認したというのだが、いきなりフィルム型という
には飛躍できないと考えられる。
そこで、既存の技術をしらべてみると下図のような構造が考えられている。概略説明すると、
光電変換部や太陽電池の受光面とは逆側の裏面側電解液室で、水を電解して水素と酸素を生
成すると水素や酸素のガスがガス生成電極や太陽電池の電極板等のガス発生面に付着する。
ガス発生面と電解液等の水溶液との間に滞留すると、溶液の接触面積が低下し、水素と酸素
のガス生成効率を低下させる。
受光部を有し、pn接合半導体薄膜が形成された複数の素子が直列に連なるように積層され
た素子積層体と、複数の素子中の、素子積層体の一方の端部の第1の素子の表面に形成され、
水素ガスを生成する水素ガス生成部と、水素ガス生成部を含む。この水素ガス生成部と接触
する電解水溶液と、生成した水素ガスを収容する第1の電解室と、複数の素子中の、素子積
層体の他方の端部にある第2の素子の半導体薄膜形成された導電性基板の裏面に形成され、
酸素ガスを生成する酸素ガス生成部と、酸素ガス生成部を含む。酸素ガス生成部と接触する
電解水溶液と酸素ガスを収容する第2の電解室と、第1の電解室と第2の電解室との間に設
けたイオン透過性のガス非透過性隔膜で構成されることで、時間の経過によらず、高いガス
生成効率を維持でき、水素と酸素のガスが完全分離され、高純度の気体として安定して製造
できる装置である。
尚、より詳細は上の参考図をクリックして特許申請公開書面を参照のこと。下図に光電変換
素子(光水分解電極)の製法特許-電変換素子の製造方法は、基板上に、電析法によりCu
膜、Sn膜およびZn膜を備えるCu-Zn-Sn系金属積層膜を形成する第1の工程と、
Cu-Zn-Sn系金属積層膜にアニールを施し、Cu-Zn-Sn系金属合金前駆体を形
成する第2の工程と、Cu-Zn-Sn系金属合金前駆体を硫化し、CZTS膜を形成する
第3の工程とを有する。第3の工程で形成されたCZTS膜は、表面の表面粗さが0.5μm
以下である――を掲載しておく。なお、大阪大学、富士フイルム、人工光合成化学プロセス
技術研究組合の共同出願である。
※ 富士フィルムはデジタル革命渦論によるダメージを跳ね返し、デジカメ、データストレ
ージフィルム、スキャナなどの電子関連機器、化粧品、医薬品など幅広い事業展開に成
功している特異な企業である。恐るべし、富士フィルム。
以上のように実用化のめどがつけば、「オールバイオマスシステム」と「オールソーラーシ
ステム」がデジタル革命の基本特性第1則のシームレスを実現してしまう。いうなれば大融
合が実現する。酸素と水素は直燃あるいは電力に、そして水素は、二酸化炭素と化学合成し
て、有機化合物が合成でき、ここから、窒素や硫黄などを加え、繊維、プラスチック、医薬
品、食品(人造蛋白)などが合成されるというわけだ。これは、大革命(第5次産業革命)
である。これは面白い!
日本全国の太陽光発電一覧地図 : 4066 MW → 4731 MW 1日当たり 9.5 MW 増加している
● 再生エ導入量1位は福岡県、認定量では茨城県と宮城県が躍進
全国各地で再生可能エネルギーの発電設備が続々と運転を開始している。資源エネルギー庁
がまとめた2014年12月末時点の都道府県別のデータによると、運転を開始した発電設備の規
模(導入量)が最も大きいのは福岡県である(下図)。半年前の2014年6月末の時点でも第
1位で、太陽光の導入量が着実に拡大している。
● 京都の道が変わる マイカーよりもウオーカー/四条通歩道拡幅工事
日本を代表する観光都市である京都市。その中心市街地で、全国でも珍しいリニューアル事
業が進行している。中心市街地を貫くメーンストリートの車道を半減させるプロジェクト。
市は百貨店や高級ブランド店などが建ち並ぶ四条通の河原町付近1.1キロメートルの区間で、
車道を4車線から2車線に減らし、歩道の標準的な幅員をこれまでの3.5メートルから6.5
メートルに広げている。中心市街地における異例の車道削減策で、約29億円の事業費を投
じる。2015年10月末に道路工事を終える予定 。
不動産価値を高める方法は、箱もの、筋ものをなどの建設するだけでない。どのようなコミ
ニティをつくるのかという設問をたて、それを実現することにある。 裏返せば、付加価値
を高めるアプローチやそのものの目標設定や方法はいくらでもあるはずだ。"デフレ脱却"と
は、そこに投入されるひとの息遣いの大きさであり、情熱にあるのだろう。それは、例えば
統一地方選挙の市会議員に当選することが、年金目当てであったり、税金をチョロまかすが
ごときものではなく、未来への投企(投機)の大きさにあると、そう考え「京都市の試み」
や「大阪都構想の挑戦」を注視している。