彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦国時
代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと)の兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。
夏コロナ カップヌードル 売れ残し
宇
朝から、草刈りといぶきの剪定作業。この暑さが堪えたのか昼食後のデス
ワークは捗るどころか珍しく半時ほど寝込んでしまったと彼女に話すと「
暑さでカップヌードが売れ残っているみたい」と話してくれた。ランチに、
やっぱり夏は三輪素麺に限ると腑に落した。高齢者男性諸君、くれぐれも
ご用心を。
続・オールバイオマスシステム完結論 ⑤
超臨界水ガス化システム: 特許技術事例
特許第6704587号 超臨界水ガス化システム 株式会社東洋高圧他
【概要】
近年、含水性バイオマス(焼酎残渣・採卵鶏糞・下水汚泥等)を超臨界
水でガス化する技術において、含水性バイオマスの超臨界水ガス化により
得られた生成物や、その熱を利用して、含水性バイオマスまたは該バイオ
マスのスラリー体を加熱する二重管式熱交換器を備えた超臨界水ガス化シ
ステムが開発されている。
なお、超臨界水とは、374℃以上、22.1MPa以上の水である。ま
た、この場合、含水性バイオマスは燃料ガスの原料となる。 ここで、一
般的なバイオマスによるガス化システムは、熱交換器・加熱器およびガス
化反応器等を含んで構成され、加水分解によって有機物を水素・メタン・
エタン・一酸化炭素・二酸化炭素等にガス化する。例えば、熱交換器は焼
酎残渣・採卵鶏糞・下水汚泥等のバイオマスに、水および活性炭(ガス化
触媒)を加えて混合することで調整されるスラリー体を加熱する装置であ
る。加熱器は、熱交換器で加熱されたスラリー体をガス化反応温度である
600℃まで昇温する装置である。ガス化反応器は、このスラリー体を水
熱処 理して有機物をガス化し、超臨界状態の高温流体にする装置である。
超臨界状態となった流体は、その後、常温まで熱交換されて気液分離され、
気体分が燃料ガスとして利用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような超臨界水ガス化システムでは、ガス化の際に
触媒として使用される非金属触媒(例えば、活性炭)の微細粉末、原料由
来の無機質、ガス化の際に生成されるタール・チャー等によって、二重管
式熱交換器の二重管における内管や、内管と外管との間に閉塞が生じる場
合がある。 具体的に、例えば、ガス化反応後の処理後流体は、全長約10
0mの二重管式熱交換器の内管と外管との間を流れ、内管内を流れるスラ
リー体との熱交換により液温が下げられた後、更に冷却して気液分離され
ることでガスと排水に分離される。そして、ガスは燃料として使用され、
余剰ガスはタンクへ蓄圧して別途使用される。このとき、かかる二重管式
熱交換器では、処理後流体の熱をガス化原料であるスラリー体の加熱に利
用している。 ところが、二重管式熱交換器の中間部分では、スラリー体の
主体である水の物性の関係から温度差が小さくなるため熱交換が非効率に
なる。これは、スラリー体圧力が処理後流体圧力より高圧となるためで、
内管内のスラリー体の擬臨界点温度が内管と外管との間における処理後流
体の擬臨界点温度より高くなるが、水は擬臨界点で定圧比熱が最大となる
ため、熱交換器内の広い範囲で処理後流体とスラリー体の温度差が小さく
なり、単位面積当たりの交換熱量が減少することが原因である。また、擬
臨界点温度近傍で密度が大きく変化することも、この原因となっている。
このため、二重管式熱交換器の内管内を流れるスラリー体から生成されるタ
ールやチャーによって、当該熱交換器内管およびその出口以降の配管で閉
塞が発生し、ひいてはシステムが停止する虞があった。また、熱交換器は
高温高圧に耐え得るために、高価な材料の厚肉配管を用いて法的規制をク
リアした技士が溶接を行うため高価である。従って、極力小型の熱交換器
を用いて効率よく温度上昇させたい要望がある。例えば、全長の長い熱交
換器の場合、昇温に時間が掛かる。そして、中温部・高温部でタールやチ
ャーが生成されるため、ここでの反応時間が長くなるとタールやチャーの
生成量が増大し、ひいては熱交換器の内管出口における流路閉塞を招く虞
があった。/br> そこで、本発明者等は、上述した熱交換器の流路閉塞防止
と、ガス化率の向上の観点から、前記スラリー体を、超臨界水ガス化系統
圧力以上の高圧の蒸気を利用して予熱することに着目した。 本発明は、
上記課題に鑑みてなされたものであり、燃料消費を最低限に抑えつつ熱交
換器をコンパクト化し、タールやチャーの生成を抑制して熱交換器の配管
閉塞を回避すると共に、含水性バイオマスからメタン・水素・一酸化炭素
等の燃料ガスをより効率的に生成できる超臨界水ガス化システムを提供す
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る超臨界水ガス化システムは、バ
イオマスを調製して生成されたスラリー体を超臨界水ガス化処理するガス
化反応器と、前記ガス化反応器で超臨界水ガス化処理される前に前記スラ
リー体を予熱する第一熱交換器と、を備え、前記スラリー体を超臨界状態
で分解処理して燃料ガスを生成する超臨界水ガス化システムであって、前
記第一熱交換器にて前記スラリー体を予熱するために利用する超臨界水ガ
ス化系統圧力以上の圧力の蒸気を排出する加熱部と、 前記第一熱交換器よ
り下流側の流路に設けられ、前記蒸気の流量を制御する流量調整部と、前
記スラリー体を予熱した後の前記蒸気を利用して、前記ガス化反応器によ
って生成される生成物を冷却しつつ熱回収する第二熱交換器と、を備え、
前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間を結ぶ流路に、前記流量調整
部が設けられ、 前記流量調整部は、前記スラリー体を予熱するための前記
蒸気の圧力を、前記スラリー体の圧力より高く保ち、前記加熱部は、前記
蒸気を排出する超臨界圧ボイラと、前記ガス化反応器を加熱する反応器用
バーナと、前記超臨界圧ボイラへ給水するための給水ポンプと、前記給水
ポンプを駆動するための駆動用タービンと、を更に備え、 前記駆動用タ
ビンは、前記第二熱交換器にて生成物を冷却した後の蒸気を利用して駆動
される ことを特徴とする。 また、本発明に係る超臨界水ガス化システム
は、 バイオマスを調製して生成されたスラリー体を超臨界水ガス化処理す
るガス化反応器と、前記ガス化反応器で超臨界水ガス化処理される前に前記
スラリー体を予熱する第一熱交換器と、を備え、前記スラリー体を超臨界
状態で分解処理して燃料ガスを生成する超臨界水ガス化システムであって、
前記第一熱交換器にて前記スラリー体を予熱するために利用する超臨界水
ガス化系統圧力以上の圧力の蒸気を排出する加熱部と、前記第一熱交換器
より下流側の流路に設けられ、前記蒸気の流量を制御する流量調整部と、
前記スラリー体を予熱した後の前記蒸気を利用して、前記ガス化反応器に
よって生成される生成物を冷却しつつ熱回収する第二熱交換器と、を備え
前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間を結ぶ流路に、前記流量調整
部が設けられ、前記流量調整部は、前記スラリー体を予熱するための前記
蒸気の圧力を、前記スラリー体の圧力より高く保つと共に、前記スラリー
体の予熱温度を維持するように、前記蒸気の流量を制御し、前記加熱部は、
前記蒸気を排出する超臨界圧ボイラと、前記ガス化反応器を加熱する反応
器用バーナと、を備え、前記加熱部は、前記超臨界圧ボイラへ給水するた
めの給水ポンプと、前記給水ポンプを駆動するための駆動用タービンと、
を更に備え、前記駆動用タービンは、前記第二熱交換器にて生成物を冷却
した後の蒸気を利用して駆動される ことを特徴とする。 前記流量調整部
より下流の流路に昇圧装置を備えることとしても良い。 前記超臨界圧ボイ
ラは、前記ガス化処理によって生成された生成ガスを燃料として使用する
こととしても良い。なお、熱交換器での予熱は反応器での水熱処理を考慮
し、600℃および25MPaの蒸気で行うことが好ましい。
【発明の効果】
本発明の超臨界水ガス化システムによれば、スラリー体を、第一熱交換器
にて超臨界水ガス化系統圧力以上の高圧の蒸気を利用して予熱することで
燃料費用を抑えつつ熱交換器をコンパクト化できる。また、ガス化反応器
によって生成される生成物を、第二熱交換器にてスラリー体を予熱した後
の高圧の蒸気を再利用して冷却すると共に熱回収することで、燃料費用を
最低限に抑えつつ、熱交換器をコンパクト化できる。さらに、熱交換器を
コンパクト化してスラリー体の昇温速度を向上することで、タールやチャ
ーの生成を抑制して熱交換器の配管閉塞を回避できると共に、含水性バイ
オマスからメタン・水素・一酸化炭素等の燃料ガスをより効率的に生成で
きる。
【要約】
本発明では、第一熱交換器130より下流側の流路150に設けられ、蒸
気の流量を制御する流量調整弁160を備え、流量調整弁160でスラリ
ー体を予熱するための蒸気の圧力を、スラリー体の圧力より高く保つと共
に、スラリー体の予熱温度を維持するように、蒸気の流量を制御し、含水
性バイオマスを含むスラリー体を、第一熱交換器130にて超臨界水ガス
化系統圧力以上の高圧の蒸気を利用して予熱することで、燃料消費を最低
限に抑えつつ、熱交換器130をコンパクト化し、タールやチャーの生成
を抑制して、熱交換器130の配管が閉塞されることを回避でき含水性バ
イオマスからメタンや水素等の燃料ガスをより効率的に生成できる。
図1.発明の一実施形態に係る超臨界水ガス化システムの概略構成図
【符号の説明】100…調整タンク 110…破砕機 120…供給ポンプ
130…第一熱交換器(熱交換器) 131…第二熱交換器 132…第三
熱交換器 133…第四熱交換器 134…減圧装置 140…超臨界圧ボ
イラ(加熱部) 141…ガス化反応器 142…反応器用バーナ 143
…水冷壁 144…過熱器 150…流路 160…流量調整弁(流量調整
部) 170…気液分離器 171…ガスタンク 172…触媒回収器
180…給水ポンプ 181…駆動タービン 190…蒸気タービン
191…発電機 192…復水器 193…復水ポンプ
------------------------------------------------------------------
石炭、石油、天然ガスに次いで4番目に大きいエネルギー資源であるバイ
オマスに関する研究は、気候変動を緩和するための努力のために多大な注
目を集めている。最も有望なバイオマス資源の1つとして、低コストの材
料で大量に入手可能な下水汚泥。下水汚泥には、窒素、リン以外に、タン
パク質、脂質、炭水化物、リグニンなどの有機物が多く含まれている。そ
して、燃焼、熱分解、および超臨界水ガス化(SCWG)を介して下水汚泥を有
用な二次エネルギーに変換するため様々な方法が試みられてきたが、下水
汚泥は高い含水量(約85重量%)を有し、燃焼および熱分解が適用され
るときには高い乾燥コストがかる一方、SCWGはバイオマスの予備乾燥が不
要であり、数分以内に水中でガス化反応が起こるため、下水汚泥などの含
水率の高いバイオマスを含むバイオマスの変換に適す。
現在、SCWGを用いた下水汚泥の二次エネルギーへの転換に関する研究は様
々な機関で行われているが、連続反応器を用いた下水汚泥のSCWGに対する
反応速度論の詳細な解明と同様に、リン回収と組み合わせたガス発生に関
する包括的な研究はない。下水汚泥を連続流通反応器を用いて超臨界条件
下でガス化した。反応器は、長さ12m、内径2.17mmのSS316鋼管製。
反応圧力を25MPaに固定しながら、温度(500〜600℃)および滞留時間(5
〜60秒)を変えることによって実験を行った。その結果、50秒後に600℃
で0.73という高い炭素ガス化効率(CGE)を達成した。また、有機リンは
10秒という短い滞留時間で急速に無機リンに変換した。下水汚泥には多量
のリンが含まれており、亜臨界および超臨界水ガス化がリンを後に残す可
能性があることを考慮すると、水熱条件下でのリンの挙動およびその速度
論に関する研究は非常に重要である。25MPaの一定圧力で連続反応器を使
用し、水熱条件下での下水汚泥ガス化を300〜600℃の温度範囲および5〜30
秒の反応時間で実施。亜臨界条件下では、有機リンの収率は減少するが、
無機リンの収率は増加。明らかに、有機リンは水熱条件下で無機リンに変
換された。 最後に、下水汚泥の水熱処理中のセル構造破壊とその動力学
の研究の結果、水熱処理は高温を必要とし、それは下水汚泥の形態学的構
造に影響するという事実による。➲2018.9.9、第77回広島大学バイオマ
スイブニングセミナ
下水汚泥の形態構造ならびに細胞内の有機化合物の放出およびその速度論
的挙動に対する様々な温度での水熱処理の効果を調査する最初の包括的な
研究である。下水汚泥の総有機物含有量(TOC)と形態に及ぼす水熱温度
(130-250℃)の影響を5MPaで10分の滞留時間で調べた。 HTは下水汚泥セ
ル構造を損傷し、それによりセル内容物を放出し、その結果液相中のTOC
を増加させる。アレニウス方程式を用い、下水汚泥細胞の分解の事前指数
因子と活性化エネルギーを初めて首尾よく決定できた。
【関連特許技術】
1.特開2002-346500 鉛を含むガラス廃棄物からの鉛の分離方法 独立行
政法人産業技術総合研究所
【概要】 酸化鉛を含有するガラス廃棄物を高温高圧のアルコールで処理
し、ガラス内の鉛成分を還元して表面に濃縮させ、冷却後酸洗浄もしくは
錯化合物を含む溶液による洗浄により、鉛のみを溶解して分離することを
特徴とするガラス廃棄物の処理方法、酸化鉛を含むガラス廃棄物から、鉛
成分のみを選択的に回収し、残存成分を無害化すると共に、ガラス成分の
再資源化を行うための方法を提供する。
【発明の効果】この発明により、鉛ガラスからの鉛成分の分離を、比較的
エネルギー消費の少ない低温の条件で行うことができ、鉛ガラス廃棄物の
無害化や再利用が促進されるものと期待される。
※高性能ペロブスカイト系電子デバイスの鉛リサイクル技術として注目。
2.特開2012-231770 ペーパースラッジ由来の水溶性糖類の高効率製造
装置及び製造方法 国立大学法人静岡大学
【概要】 パルプ系有機廃棄物からバイオマスエタノールを生産する場合、
リグニンは除去されているとしても、パルプ系有機廃棄物の状態によって
は、糖化酵素がセルロースを分解しにくい環境にあるため糖化反応がうま
く進まない場合があり、下図6のごとく、糖化反応前に、パルプ系有機廃
棄物を亜臨界・超臨界水により前処理することで、糖化酵素がセルロース
を糖化しやすい状態にするための装置及び方法を提供する。本発明によれ
ばセルロースを過分解することなく、適度な分解が可能となるため、糖化
反応に適したセルロースの状態を作り出すことが可能である。また、発酵
反応を阻害するフルフラールの生産も抑えられる。さらに、糖化・発酵反
応を阻害する防腐剤も分解することができる。
図6.糖化が困難なペーパースラッジからのグルコース生成に対する亜臨
界水前処理及びpH緩衝溶液濃度の影響(亜臨界水前処理:5wt%スラリー、
200℃、3MPa、2min、酵素糖化:35℃、pH4.5)
3.特開2003-201486 有機物のガス化方法 静岡大学
【概要】有機物を、水素活性化金属からなる触媒及び/又はアルカリ性物
質からなる触媒の存在下において、亜臨界水又は超臨界水と接触させるこ
とを特徴とする有機物のガス化方法で 有機物を効率よくかつ簡易にガス化
させる方法を提供する。
図1本発明を実施する場合のフローシートの1例
図2.本発明を実施する場合のフローシートの他の例
【符号の説明】1 前処理装置 2 超臨界水ガス化槽 3 ガス分離塔
13 亜~臨界水可溶化槽 17 超臨界水ガス化槽 20 気液分離器
21 ガス分離塔 22 固液分離器
【発明の効果】本発明によれば、有機物を水素を含むガスに効率よくかつ
簡便に分解ガス化させることができる。
4.特開2000-274214 超臨界水中燃焼発電方法および超臨界水中燃焼発
電システム 財団法人 化学技術戦略推進機構
【概要】
下図1のごとく 熱交換器一体型燃焼器に有機物を含む流動性燃料と酸化
剤ガスとアルカリ溶液を連続的に供給し、ここで超臨界近傍の温度・圧力
条件に保持された水中で有機物を燃焼させる工程と、燃焼器からの流体を
その中の固形分を除去した後、熱交換器に供給して燃焼器に供給される流
体と熱交換する工程と、流体の圧力を利用して空気の圧縮機を機械的に駆
動する動力回収工程と、流体を水・二酸化炭素分離器に導入し、液体の水
と気体の二酸化炭素を分離する工程と、二酸化炭素を液化装置で液体二酸
化炭素として回収する工程と、前記燃焼器で発生した熱を利用して蒸気タ
ービンで発電を行う工程とを具備したことを特徴とすることで、硫黄分、
窒素分、水分等の含有率が高い低品位炭、低品位重質油、バイオマス、お
よび下水汚泥などの有機物でも燃料として利用し得る超臨界水中燃焼発電
方法を提供する。
図1.本発明に係わる超臨界水中燃焼発電システムの第1実施例を示す
フロー図
【符号の説明】1…有機物、2…スラリー調製器、3…アルカリ溶液、
6…廃熱回収用熱交換器、7…熱交換器一体型燃焼器、8…空気、 9…
圧縮機、10…タービン、11…発電機、14…無機物分離器、16…
圧縮動力回収装置、17…水・二酸化炭素分離装置、18…二酸化炭素液
化装置、24…液化装置、25…液体酸素、28…予熱器、30…改質器。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればこれまで環境および設備の経済的な
観点から燃料として利用できなかった硫黄分、窒素分、水分等の含有率が
高い低品位炭、低品位重質油、バイオマス、および下水汚泥などの有機物
でも燃料として利用できる。また、排ガス処理設備が不要となり、灰の取
り扱いも容易、重金属等の有害物質も安定化して無害化できるとともに、
容易に二酸化炭素を回収することができ工業原料に利用することができる。
したがって、二酸化炭素の排出量削減効果が高いクリーンな発電が可能な
超臨界水中燃焼発電方法およびそのシステム提供することができる。
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● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング
特異点真っ直中 ㊶
※その他の技術情報として、昨年10月に公表された「紙の100倍以上の
高熱伝導性を有する木質バイオマス素材開発」があるので再度掲載する。
【概要】
地球温暖化の防止や循環型社会基盤の構築に向けた取り組みとして、木質
バイオマスを汎用および先端素材に蓄積・利用する動きが加速。その中で
特に注目されているCNFは鋼鉄より軽くて強く、耐久性に優れ、環境適合性
のあるプロセスにより製造可能であることから、優れた新規バイオ系ナノ
素材としてその潜在性が広く認められている。さらにカーボンニュートラ
ルの実現に向けて、CNFの高い安全性や生分解性に着目し、「脱プラスチ
ック」を実現する代替材料の一番手としても注目度が増している。従来か
ら、CNFの集合体やその複合材からなるバルクCNF材を利用した製品開発が
進められてきが、その多くが高い引っ張り強度を活かした包装や紙おむつ
などや、チクソ性を活かしたボールペンなどの機械的特性を利用したもの
で、一方で、CNFには分子スケールの構造を通じた物性制御が可能という
利点があることを考えると、より多様な物性を発現するポテンシャルがあ
る。最近になり、CNFをエアロゲル(注8)にして断熱材にするなど、高付
加価値化を狙った研究が盛んに行われるようになる。木質バイオマスなら
びにそこから得られるバイオ系ナノ材料の高付加価値化は、環境問題の解
決のみならず、経済性にもとづく森林産業などの活性化を目指す上で非常
に重要である。
【成果】
CNFの水分散液をフローフォーカシング流路に注入しCNFを高度に配向させ
て、流路に別途注入した酸を用いて固めることでCNF糸を作製。さらに、T
型熱伝導率計測法を用いて自然乾燥したCNF糸の熱伝導率を測定した。その
結果、特定の酸を用いた糸では熱伝導率が14.5(W/m·K)に達し、これ
はセルロースナノペーパーやセルロースナノクリスタルといった高熱伝導
性を有する先端木質バイオマスの5倍以上、さらに紙など従来の木質バイ
オマスの100倍以上になることを発見。また、CNF糸が細いほど高い熱
伝導率が得られることがわかった。これらのメカニズムを明らかにするべ
く、ラマン分光法や赤外線分光法(注10)を用いてCNF糸の化学構造、さ
らには糸内部の配向度、結合状態、結晶化度や残留応力を評価した。その
結果、CNFの配向度が一定のレベルに達している条件において、CNF間を繋
ぐ水素結合が多く、残留応力によって生じるCNF内の構造不秩序性が小さい
方が、熱伝導率が高くなることが明らかにされた。固体の熱伝導はフォノ
ンと呼ばれる原子の振動が担っており、CNF間の水素結合が多い方がCNF間
の界面をフォノンが透過しやすく、CNF内部の構造の不秩序性が小さいほ
どフォノンが伝搬しやすく、熱伝導率が高くなる。フローフォーカシング
流路では、酸がCNF糸の表面から内部に拡散していくことで、水素結合が
形成されますが、直径が小さい糸の方が、より全体に均一的に水素結合が
形成するため、高熱伝導率を示す。
【展望】
木質バイオマスは熱伝導率の低さからこれまでは断熱材などに用いられて
きましたが、従来の木質バイオマスと比べて飛躍的に熱伝導率の高い素材
(CNF糸)を見出すことができたため、今後は放熱性能を要求される高分
子材料の代替材へのCNF糸の活用が期待できます。例えば候補の1つとし
てフレキシブルプリント基板があります。ロボットやスマートデバイスに
用いられており、これらの普及とともに需要が高まっています。従来のフ
レキシブルプリント基板にはポリイミド等の高分子材料が用いられていま
すが、これらは再生処理が難しく、環境負荷が高いという問題がある。CNF
の有するカーボンニュートラル性や高強度、低熱膨張といった既知の特性
を活用し、かつCNF糸の有する高熱伝導性を通して高放熱性能を有するプ
リント基板を開発し、環境負荷の高い高分子材料を代替することで環境問
題への貢献が期待できる。また、学術的には、木質バイオマスの熱伝導性
を飛躍的に向上させ、かつそのメカニズムを特定したという本研究の成果
は、他のバイオマス材料の熱伝導性を向上する際の1つの指針になると思
われる。なお、本プロセスはまだ最適化されておらず、現在取り組んでい
る流体プロセスを自動化し、さらに機械学習を交えて自律化するマテリア
ルズ・インフォマティクスによって、プロセスパラメータを最適化すれば
さらなる性能向上が期待できる。
雑誌名:「Nano Letters」(オンライン掲載:10月25日)
論文タイトル:Enhanced High Thermal Conductivity Cellulose Filaments via
Hydrodynamic Focusing <style="text-align: justify;"
DOI番号:10.1021/acs.nanolett.2c02057
風蕭々と碧いの時
John Lennon Imagine
【POPの系譜を探る:2023年代】
曲名:怪獣の花歌 作詞&作曲:Vaundy
唄 :Vaundy
思い出すのは君の歌
会話よりも鮮明だ
どこに行ってしまったの
いつも探すんだよ
思い出すのは
君の歌
歌い笑う顔が鮮明だ
君に似合うんだよ
ずっと見ていたいよ
でも最後に見たいのは
きっともう君の夢の中
もう一度
また聞かせてくれよ
聞きたいんだ
もっと
騒げ怪獣の歌
まだ消えない
夢の歌唱えて
君がいつも
歌う怪獣の歌
まだ消えない
口ずさんでしまうよ
Vaundy(バウンディ、2000年6月6日 - )は、日本のシンガーソングライタ
ー、ミュージシャン、マルチアーティスト。レーベルはスターダストレコー
ズ内のVaundy Artwork Studio。 作詞・作曲・編曲のみならず、クリエイタ
ーと協働してアートワーク制作、映像プロデュースも手掛ける。現役で美術
系大学に通いながら活動。中学生の頃からCubaseを使用した作曲活動を始
める。高校時代にはニコニコ動画にてVOCALOID曲の「歌い手」としての活
動も行う。また、麻布十番にある音楽塾ヴォイスに通い、本格的に音楽の勉
強を始める。 2020年にSpotifyが今年躍進を期待するネクストブレイクアー
ティスト10組「Early Noise 2020」に選出、またスペースシャワーネットワ
ークがイチオシの新人を選ぶ「SPACE SHOWER RETSUDEN NEW FORCE」2020年
度ラインナップに選出され、注目を集める。 「Vaundy」という自身の名前
にも、1stアルバムのタイトル『strobo』にも、敢えて和製英語を用いるの
は日本人アーティストとしての矜恃で、海外活動も視野に入れる。
via jp.Wikipedia.