● 光の国 明日香を電気自動車で散策
ソフトバンクモバイルと明日香村地域振興公社は、奈良県飛鳥地方で超小型EVのレン
タルサービスを開始した。充電には県内で太陽光発電により発電された電力を使用し
ており、二酸化炭素フリーなサービスで地域の観光産業の活性化を狙うという。飛鳥
時代の宮殿や史跡が多く、代表的な観光地である奈良県の飛鳥地方。明日香村地域振
興公社とソフトバンクモバイルが、4月17日から超小型モビリティのレンタルサー
ビス事業「MICHIMO(ミチモ)」を開始。超小型EVの充電は全て奈良県内の太陽光
発電による電力を使用する。超小型EVと再生可能エネルギーを組み合わせた二酸化炭
素フリーなサービスで、飛鳥地方における観光産業の活性化を推進していくという。
● アップルの再生可能エネルギー利用率が87%
2015年4月22日の「アースデイ」に当たり、アップルは環境問題への取り組みをまと
めた。同社は事業運営において再生可能エネルギーの利用率1百%を目指して投資を進
めているが、現在は87%まで高まっていることを明らかにした。
それによると、データセンターなどへの消費電力の高まりから、米国のハイテク・IT
企業では再生可能エネルギーの利用拡大が加速しているが、アップルも自社の全事業
所、データセンター、アップルストアなど全自社施設での利用電力を全て再生可能エ
ネルギーとする目標を立て投資を進めているが、そのために世界各地のメガソーラー
や風力発電所、マイクロ水力発電所(小水力発電所)、地熱発電所、燃料電池ファー
ムなどに投資を加速。これらの取り組みにより、2010年には16%だった再生可能エ
ネルギーの利用比率を2014年には87%まで高められたという。
● 名古屋グランパスのスタジアムを発光ダイオード照明で明るさ5割向上
Jリーグチーム名古屋グランパスの本拠地の「パロマ瑞穂スタジアム」の照明塔がLEDに。パナソニック
エコソリューションズ製のLED投光器モジュールを採用、ピッチの明るさは従来比50%向上し、さらに
約5%の消費電力の削減に成功したという。
それによると、照明の前面パネルには衝撃に強く、万が一の破損時にも飛散しにくいポリカーボネイトを採
用している。瞬時点灯が可能になり、スタジアムの運用面での利便性が高まるメリットもあり、の熱を効率
良く放熱させる設計で光束維持率885%実現、設置からLEDの寿命末期まで明るさが維持できる。LE
Dは指向性が強く、一般的に明るい場所と暗い場所の差が大きくピッチ上の明るさにむらが出やすいが、多
様な明るさと配光のバリエーションを備えることでこの課題をクリアしているとのこと。
● アトピー性皮膚炎が異常細菌巣で発症
※ Dysbiosis and Staphyloccus aureus Colonization Drives Inflammation in Atopic Dermatitis
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.immuni.2015.03.014
慶應義塾大学らの研究グループが、アトピー性皮膚炎における皮膚炎が黄色ブドウ球
菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを、マウスを用いて解明。アトピー
性皮膚炎は小児から成人によく見られる疾患で、気管支喘息や食物アレルギーに発展
し得ることから、一般的にはアレルギー性の疾患であると理解されきたが、皮膚局所
の炎症が起こる原因は現在まで解明されてこなかった。一方、アトピー性皮膚炎患者
の皮膚では黄色ブドウ球菌の存在について古くから知られていたが、どのようにアト
ピー性皮膚炎の病態に関わるのか不明だった。
この研究で、抗生物質を投与して細菌が増えないようにしたところ、マウスはアトピ
ー性皮膚炎を発症しなくなり、逆に抗生物質の投与を止めると2週間ほどでアトピー
性皮膚炎を発症したという。研究グループでは、アトピー性皮膚炎は乾燥などの環境
や体質をきっかけに皮膚の表面でこれらの細菌が異常に増殖することで起きるものと
考えている(詳細は上図をクリック)が、今回この研究グループが、アトピー性皮膚
炎のマウスでの皮膚炎は黄色ブドウ球菌を含む異常細菌巣に起因していることを解明
したことで、現在ステロイド剤で炎症抑制に頼っているアトピー性皮膚炎の治療法を
大きく変える可能性があり、異常細菌巣を正常化させ、皮膚炎症の沈静化の新しい治
療の開発を促すと期待している。そうか、これでステロイド多用問題を解決できると
いうことか?今後の研究の結果が楽しみだ。
【新弥生時代 植物工場論 Ⅹ】
「植物工場」とは、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、培養液などの環境条件を
施設内で人工的に制御し、作物を連続生産するシステムのことで、季節や場所に
とらわれず、安全な野菜を効率的に生産できることから多方面で注目を集めてい
ます。その「植物工場」そのものにスポットをあてた本書では、設備投資・生産
コストから、養液栽培の技術、流通、販売、経営などを豊富な写真や図解を用い
て様々な角度からわかりやすく解説。また、クリアすべき課題や技術革新などに
よってもたらされるであろう将来像についても、アグリビジネス的な視点や現状
もふまえながら紹介、文字通り植物工場のすべてがわかる一書となっています。
古在豊樹 監修「図解でよくわかる 植物工場のきほん」
【目次】
巻 頭 町にとけ込む植物工場
第1章 植物工場とはどういうものか
第2章 人工光型植物工場とは
第3章 太陽光型植物工場とは
第4章 植物生理の基本を知る
第5章 植物工場の環境制御(光(照明)
第6章 CO2/空調管理
第7章 培養液の管理
第8章 植物工場の魅力と可能性
第9章 植物工場ビジネスの先進例
第10章 都市型農業への新展開
第11章 植物工場は定着するか
植物の基本生理と必須投入資源
植物生理の基本は「光合成」
植物工場の運営を順調にすすめるためには、植物生理の基本を知っておく必要
がある。太陽光型から人工光型へ、半閉鎖型から完全閉鎖型へ、自然の環境から
隔離される度合いが強くなるほど、人の手による栽培環境制御の重要性は高まる。
しかし、そこに育つ植物の基本的な生理は変わることがなく、植物生理と環境の
関係について、より深い理解が求められる。
次頁に、植物の基本的生理作用を複式図で示した。植物生理の基本中の基本は、
「光合成」である。植物は、光合成によつて自分で栄養となる炭水化物(有機物
)をつくり出せる「光独立栄養生物」であり、人間を含む動物は、それを利用し
ないと生きていけない「従属栄養生物」である。植物の基本的生理作用には、光
合成のほかに、呼吸、蒸散、形態形成(光に反応して、種子発芽、茎の節間伸長、
花芽形成などの質的変化を起こす作用)、転流、養水分吸収がある。
「植物生産システム」と必須資源
農業とは、本来どういうシステムなのか。どんな形の農業にも共通する「植物
生産システム」の基本をまとめると次のようになる(次頁)。
「光、ニ酸化炭素、水および無機肥料(養分)という資源を投入(利用)して、
適切な温度の範囲の下で、目的に沿った収獲物を槙物体の一部または全体として
得ること。付随的に酸素、蒸散水(水蒸気)、および植物残さを得る。この植物
残さは資源にも廃棄物にもなり得る」。
どんな農業にも「必須役人(利用)資源」となるのが「光、二酸化炭素、水、
無機養分」である。有機質肥料も使われるが、最終的に作物に吸われるのは、微
生物に分解された無機養分なので、必須なのは無機養分ということになる。
課題は投入資源の利用効率向上
どんな農業でも、生産の課題は、投入資源の利用効率を高めることにある。
つまり、投入資源量当たりの収穫量(生産物価値)を大きくすることである。収
穫時の廃棄量が少なく(出荷収量が多くなる)、植物残さが少ないことも、投入
資源の利用効率を高めることにつながる。
とくに、閉鎖型の人工光型植物工場の場合、光は電気子エネルギーによる人工
照明に頼っているため、光合成速度を高く維持して、光エネルギーー利用効率を
高めることが最大の課題となる。
光合成と呼吸作用
光合成とともに呼吸も生命活動に必要
光合成とは、光のエネルギーを使って、空気中の二酸化炭素と根から吸収した
水で、「炭水化物(糖)=炭素Cと水素Hの化合物」をつくり出す作用をいう。
この光合成作用とともに、植物は、あらゆる生物に共通する「呼吸」も行ってい
る。呼吸は、体内に酸素を取り込んで「炭水化物」などを分解し、体を維持・成
長していくのに必要な「生命活動エネルギー」を取り出す生理作用である。光合
成には光が必要だが、呼吸は光を必要としない。植物は、生きている限り、昼も
夜も呼吸している。この呼吸は昼間に行っても「暗呼吸」と呼ばれる。ほかに、
光合成時にだけ行われる「光呼吸」があるが、通常、呼吸といったときは暗呼吸
だけを指す。
光合成と呼吸の関係は、炭水化物の合成(光合成)と分解(酸素呼吸作用)と
いう、相反する生理作用とみることができる。
植物体内の有機物合成の基礎に
光合成でつくられた炭水化物は、植物体内のいろいろな有機物質の材料になっ
ている(次頁)。植物体を構成する細胞の細胞壁は、セルロースやリグニンでで
きており、いずれも光合成産物の炭水化物が材料になっている(健康な食生活に
必要な食物繊維の供給源)。
また、炭水化物と、根から吸収された窒素からアミノ酸が合成され、細胞原形
質の主要成分であるタンパク質がつくられる。植物の貯蔵養分であるデンプンと
脂肪も、炭水化物が材料になっている。そして、これらの物質の合成には、呼吸
作用で得られたエネルギーが用いられる。植物体内の有機物の合成はすべて光合
成と呼吸作用が基礎となっている。
光合成量と呼吸量の相互関係
光合成によってできた炭水化物は、一部が呼吸作用によってエネルギーとして
消費され、残りが成長する植物体(葉・茎・根など)の構成材料になる。そのた
め、光合成と呼吸作用には、相互関係が成り立ち、生命現象に強く影響している。
光合成量が呼吸量より大きい場合は、生命を維持し、残った物資(炭水化物)
によって成長がすすむ。光合成量と呼吸量が等しいときは、生命は維持できるが、
成長はみられない。差し引きの量(物質生産量=正味光合成量)を多くすること
が、植物の健全生育にとって最も重要な課題になる。(本書でいう「光合成量」
「呼吸量」とは、「時間当たりの光合成量」「時間当たりの呼吸量」のことであ
る)。
光の強さと光合成
光が強いほど光合成速度は増すか
ごく簡単にいえば、光合成は炭水化物(糖)の生産、呼吸は炭水化物の消費で
ある。光合成による生産から、呼吸による消費を差し引いた正味の光合成量(物
質生産量)をいかに多くするか、これが、太陽光型にも人工光型にも共通する植
物工場の生産上の重要課題である。
光合成の制限要因は、多くの場合、光そのものである。光は、光合成のエネル
ギー源であり、光がないと、光合成は起こらない。光合成は、光の強さによって
規制(制限)される。
弱い光の下では光合成速度(二酸化炭素吸収速度)は低く、強い光の下では光
合成速度は高くなる。しかし、光の強さが増せば増すほど光合成速度が高くなる
かというと、そうはならない。
「光補償点」と「光飽和点」
次頁上の複式図で、光の強さ(横軸)と(真の)光合成速度(縦軸)の関係を
みてみよう。左下隅の横軸と縦軸の交点が光の強さ0(暗黒条件)で、そこから
右へ光の強さが増していくと、それに比例して光合成速度が上がっていき、二酸
化炭素の吸収が増えるが、まだ弱光のため、呼吸による叫の放出のほうが多くな
っている。そして光の強さA点で二酸化炭素の吸収が放出に追いつくことになる。
このA点の光の強さを「光補償点」という。
さらに光の強さが増すと、光合成速度(二酸化炭素吸収速度)は比例して増加
していくが、途中から光合成速度はアタマ打ちとなり、図のB点の光の強さ(光
飽和点)で、光合成速度は増加しなくなる。この段階の光合成速度は、光の強さ
よりも空気中の二酸化炭素濃度や温度が制限要因になる。
「陽性植物」と「陰性植物」
先に対する光合成反応の違いとして、明るいところを好む「陽性植物」と比較
的暗いところでも生育できる「陰性植物」があることを知っておきたい(次頁)。
最大日射量の10%くらいの弱い先で光飽和点に達する陰性植物は、半日陰から
日陰を好み、弱先では陽性植物より高い光合成速度を示す(野菜では、ミツバ、
セリ、クレソン、シソ、ミョウガなど)。
陽性植物は、直射日光(1日6時間以上)を好み、日陰では正常に育たない特
性をもつ(トマト、ナス、ピーマン、オクラなど多くの野菜が属する)。陰性と
陽性の中間に「半陰性植物」がある(ホウレンソウ、レタス、コマツナ、シュン
ギク、イチゴなど)。人工先型植物工場では、陰性や半陰性の作物を選ぶことが、
光量を節減するコツである。
この項つづく
● 彦根市議会議員選挙考
統一地方選挙も終盤戦。定員24名に対し、32名の立候補ということで激戦とい
うが、名前を連呼するだけでこれという特徴はなく只一人候補だけが原発再稼働反
対を掲げているだけだ。思えば、故田中豊一を担ぎ補欠選挙を戦ったときも1/4
の確率で、全てボランティアで戦い抜いた。宣伝カーでは名前の連呼なしで、「琵
琶湖周航の歌」を流していただけだ。そんなことを考えていたのだが、近頃の選挙
カーのスピーカーの性能が上がっているのか音量が大変大きい。つまり、作業の手
を止めさせるほど四月だというのに、五月蠅いのだ。そこで半ば冗談で(1)定数
を半分にする、(2)変わりに歳費を民間の平均給与の2倍程度に引き上げ、(3)
コミニティ集会を午前・午後・夜間帯の3回/日(3ヵ所以上の会場、会場数は決
め、立候補者は時間帯と会場は自由に決めることが出来る)、予め対話時間を決め
ておきこれを義務付け(非強制)、会場日程を組み公表する(勤務関係でこられな
い人のため)。少数精鋭主義で議員活動の質を高めることで地域の活性化を図ると
いうもの。頑張ろう!彦根。