彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の井伊
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-
【季語と短歌:11月21日】
律の風メタセコイアの並木道
高山 宇 (赤鬼)
⬛ OPV変換効率を向上するπ電子系骨格開発
11月18日、広島大学と京都大学は,ポリマー半導体に用いる新しいπ電系
骨格を開発し,有機トランジスタ(OFET)の電荷移動度と有機薄膜太陽
電池(OPV)のエネルギー変換効率を大きく向上させた。
【要点】
・ポリマー半導体の剛直性と分子間相互作用を高めることができる新しい
縮合多環π電子系骨格の開発に成功
・新しいπ電子系骨格を用いたポリマー半導体は従来型より電荷移動度が
高まり、有機薄膜太陽電池(OPV)のエネルギー変換効率が約1.3倍向上。
【概要】
ポリマー半導体は,印刷プロセスで簡便に薄膜化できる半導体であり,
OFETやOPVなどの次世代の電子デバイスへの応用が期待されている。こ
れらデバイスの高性能化において,高い電荷移動度を示すポリマー半導
体の開発は重要課題の一つとなっている。ポリマー半導体の電荷輸送性を
高めるためには,ポリマー主鎖の共平面性や剛直性を高めることが重要と
なる。これによって,ポリマー主鎖に沿って電荷が流れやすくなるととも
に,ポリマー主鎖同士が近づきやすくなるため,主鎖間でも電荷が流れや
すくなる。そのためには,ポリマーの主鎖を構成するビルディングユニッ
トとして縮合多環(縮環)系π電子系骨格を導入することが有効。特に,
チオフェンを構造末端に縮環してπ電子系骨格を拡張することで,隣接す
るユニットとの立体障害が軽減され,ポリマー主鎖の共平面性と剛直性が
向上する。したがって、チオフェン縮環π電子系骨格の開発は,高性能な
ポリマー半導体を開発する上で重要な課題となっていた。
図1.. (a)ポリマー半導体の模式図。ビルディングユニット(π電子系骨格)の
構造拡張により、ポリマー主鎖の剛直性や相互作用が向上する。(b)構造末
端にチオフェンを縮環することによる効果。例えば、6員環であるベンゼン
を縮環したときに比べると、5員環であるチオフェンを縮環することで、立
体障害が軽減され、ポリマー主鎖の共平面性が向上し、より剛直性や相互
作用2.2.以前に開発したNTzを有するポリマー半導体(PNTz4TおよびPNTz
1-F)と今回新たに開発したTNTを有するポリマー半導体(PTNT2TとPTNT1-F)。
図2. 以前に開発したNTzを有するポリマー半導体(PNTz4TおよびPNTz1-
F)と今回新たに開発したTNTを有するポリマー半導体(PTNT2TとPTNT1-F)。
図3. PNTz1-FとPTNT1-Fのデバイス性能の比較。(a)OFETの電流–電圧特性。
PTNT1-FではPNTz1-Fに比べて大幅に電流値を増大し、電荷移動度が向上
した。(b)OPVセルの電流-電圧特性。PTNT1-FではPNTz1-Fに比べて短絡
電流密度、開放電圧、曲線因子の全ての光電変換パラメータが増大し、エ
ネルギー変換効率が向上した。
本研究では、広島大学の研究グループが以前に開発したπ電子系骨格であ
る「ナフトビスチアジアゾール(NTz)」に、更にチオフェンを縮環して構
造を拡張した「ジチエノナフトビスチアジアゾール(TNT)」を新たに開発。
TNTを用いて合成したポリマー半導体(TNT系ポリマー)では、ポリマー鎖
が剛直性を持つためねじれにくくなり、分子間相互作用が高まるため、ポ
リマー主鎖内と主鎖間でπ電子系が広がり、効率的に電荷を輸送できるよ
うになった。その結果、OFETでは、TNT系ポリマーの電荷移動度は、NTz
系ポリマーに比べて大幅に向上し、アモルファスシリコンと同等の移動度
である1.0 cm2 V−1 s−1を超える高い値を示しました。さらに、OPVでは、
TNT系ポリマーのエネルギー変換効率は、NTz系ポリマーに比べて1.3倍向
上し、世界最高水準に近い17.4%という高い値を示しました。本研究で開
発したTNTを用いてさらにポリマー半導体を開発することで、さらに高い
デバイス性能が期待されます。これにより、IoT社会や低炭素化社会の実
現に貢献することが期待されている。
【展望】
TNT系ポリマーを活性層とするOPVは、世界最高水準に匹敵する17.4%の
エネルギー変換効率を示しました。今後、TNT系ポリマーの化学構造や成
膜条件、OPVのセル構造を最適化することで、エネルギー変換効率20%の
達成が期待できる。また、今回開発したTNTを用いて新たな有機半導体材
料を合成するとともに、さまざまな有機デバイスなどへ応用展開すること
も検討。これにより、ポリマー半導体の高性能化、ひいてはIoT社会や低炭
素化社会の実現に貢献することができる。
【脚注】[1] ポリマー半導体、[2] 電荷移動度、[3] 有機薄膜太陽電池(OPV)、
[4] チオフェン縮環反応
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【掲載論文】
Thienannulation on Electron-Deficient Ring As Building Unit for High-
Performance π-Conjugated Polymers ” 著者:Tsubasa Mikie, Tomokazu Morioku, Shota Suruga, Momoka
Hada, Yuki Sato, Hideo Ohkita, and Itaru Osaka 掲載雑誌:Chemical Science DOI:10.1039/d4sc05793g
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◾中国で相次ぐ無差別殺傷は“社会への報復”?
「三低」というのは、所得、社会的地位、社会的人望が低い。 「三少」と
いうのが、人との付き合い、社会と触れ合う機会、不満を口にできる機会
が少ないということ。つまり、「三低」(所得、社会的地位、社会的人望
が低い)と 「三少」(人との付き合い、社会と触れ合う機会、不満を口に
できる機会が少ない)の逃げ場のない現代中国人は、「凶悪犯罪に手を染
め」しかないのか?
戦争、迫害、災害、貧困などを理由に故郷を追われる人々は世界中で絶え
ない。アフリカ最大の難民受け入れ国でありながら、ウクライナや中東の
紛争のはざまで光の当たらないウガンダから、難民のいまを報告する。
◾
米半導体大手エヌビディアが20日発表した2024年8~10月期決算
は、売上高が前年同期の1・9倍となる350億8200万ドル(約5・
4兆円)、最終利益は2・1倍の193億900万ドル(約3兆円)だっ
た。生成AI(人工知能)向け半導体が引き続き好調で、売上高、最終利
益とも四半期として過去最高となった。
【特版:ウイルス解体新書】
◾エムポックス 緊急リストに 日本の製薬会社開発のワクチン
かつて「サル痘」と呼ばれアフリカを中心に世界で感染が広がる「エムポ
ックス」。多くの子どもの命が失われている感染の中心地を訪ねてみると、
日本のワクチンへの期待の声が聞かれた。
◾
トランプ次期大統領は19日、テキサス州のロケット発射場を訪れ、宇宙企
業「スペースX」の創業者で、大統領選終了後、行動を共にしているイー
ロン・マスク氏から、今回打ち上げる宇宙船「スターシップ」について説
明を受けました。
◾ビジネス、TOEIC…どんな問題も簡単に解けてしまう理由とは?
不朽の名著に学ぶ「数学的思考で問題解決」の鉄則
数学者G.ポリアが『いかにして問題をとくか』⓵
で提唱する4つのステップ
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大企業の経営幹部たちが学び始め、ビジネスパーソンの間で注目が高まる
リベラルアーツ(教養)。グローバル化やデジタル化が進み、変化のスピ
ードと複雑性が増す世界で起こるさまざまな事柄に対処するために、歴史
や哲学なども踏まえた本質的な判断がリーダーに必要とされている。
まえがきにかえて 羽生善治から山中伸弥さんへ
第1章 iPS細胞の最前線で何が起こっていますか?
第2章 なぜ棋士は人工知能に負けたのでしょうか?
第3章 人間は将来、AIに支配されるでしょうか?
第4章 先端医療がすべての病気に勝つ日は来ますか?
第5章 人間にできるけどAIにできないことは何ですか?
第6章 新しいアイデアはどこから生まれるのでしょうか?
第7章 どうすれば日本は人材大国になれるでしょうか?
第8章 十年後、百年後、この世界はどうなっていると思いますか?
あとがきにかえて 山中伸弥から羽生善治さんへ
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⬛ AIの判断能力の可能性
でも、もしかしたらAI君はその辺りも各種データをもとに「理論的に考え
るとこうなりますが、この患者の性格と経済力を考慮に入れると、別の選
択肢があり得ます」と指示するくらい賢くなってしまうかもしれないど山
中氏が問うと。
それには恐らく2つのアプローチがある。一つは何百万人分というビッグデ
ータをもとに「確率的にはこういうふうな選択肢があります」と答えを出
すやり方。もう一つは、その人が生きてきた過去のデータを蓄積しておい
て、それをもとに「彼はこういう答えを望んでいるはずだ」と答えを出す
との反応があるかもと羽生氏に、確かに頼みもしないのに、アマゾンから
「あなたにおすすめの本」とか言ってきますから。時々カチンと来ますね
(笑)。でも相当賢い部下であるのは間違いないと山中氏。
心に残る日本のポップス 『粉雪 - レミオロメン』
作詞/作曲:藤巻亮太
● 今日の言葉:
「オレの一票」で社会を変えるのが、民主主義なのだ。実際に日本でも、
与党がふがいない時は民意を反映して政権が何回も変わっている。それを
確信し、経済政策に難がある「反自民・立憲民主党」に投票した。そして、
「脈があった」(生きている。)、しかし、世界を見渡せば、「いまトラ」
「三低・三少」「ガザの宗教戦争」「核恫喝のプーチン+ヨシフ三兄弟」
そして、「地球温暖化禍」と「絶望未来」が控え、「危うし民主主義」で
ある。そこで「古典的名著」を改め認めていうこう。
いまさらだが、金融資本主義がおかしくなっている。
世の中、やっとそのことに気がついた。
では、それだけかといえば、そんなことはない。
民主主義もかなり変質しているはずだ。
いや、それだけではない。
自由主義もおかしくなっている。
いやいや、むしろ資本主義と民主主義と自由主義とが
互いに境界を失って溶け出しているというべきだ。
いったい、何がおこっていて、
それをどのようにみればいいのか。
本書には、そのヒントが丹念に語られていた。
『変貌する民主主義』 森政稔 - 千夜千冊
1277夜 世走篇 2008年12月29日
ぼくには(著者)、人前でのタバコの喫いすぎから生活能力の欠如まで、
自慢できるほどいっぱいの欠陥があるのだが、それを仮に“思想方面”に絞
っても(そういうことが仮りに可能だとして)、まだまだいろいろの欠陥
がある。誰かがぼくを詰(なじ)ろうとすれば、その点をこそ問題にして
批判したくなるような欠陥だ。ある領域、ある概念、ある傾向に対して、
いちじるしい浅慮、脱落、歪曲、無知、逸脱があると。そのひとつに「民
主主義」に対する度しがたい欠陥がある。ぼくは、この言葉、この概念、
この意味、この体制が、どうにも苦手であり、民主主義に対する基本的理
解力が低い。例えば、「多数決の原理」と「民主主義」が結託しているの
理由がわからない(「入口の民主主義」は「出口の絶対主義」なのか)。
こんなことだから、どんな仕事にも参入障壁をなくせばそれですむと思っ
ている市場主義者がいる。一方、これはぼくの子供時代に親戚のおじさん
が京都の選挙に出て大勝利を収めたとき以来の不信だが、どんな人気とり
をしても、どんなに資金をつぎこんでも、選挙の結果で勝ちさえすれば、
それで民主的な評価を受けましたというのも、これは今度は「出口の民主
主義」ばかりが強調されているとしか思えない。
もうひとつ、民主主義によく似た言葉あるいは概念として「自由主義」が
あって、ぼくは(著者)これがまた大いに苦手と吐露し、だから「自由民
主主義」などと二つの言葉が重なると、ちょっと身震いがするが、これに
ついての感想や考え方を自由主義者たちの議論にぶつけても、早々には辞
去しないですむと思っているとが、民主主義という言葉は困る。「民主主
義」も「民主」も、これまで一度もろくすっぽ考えてこなかった。だから
アレクシス・ド・トクヴィルの『アメリカの民主主義』も、C・B・マク
ファーソンの『自由民主主義は生き残れるか』も、ロバート・パットナム
の『哲学する民主主義』も、目は通したけれどもろくに読みこんではこな
かった。「戦後民主主義」という言い方も、まだ一度たりとも納得も得心
もできない。もっと大嫌いなのは、どんな事件についてもどんな犯罪につ
いてもどんな見解についても、相手次第で「それは民主主義的ではない」
という批判で逃げる連中や、右にも左にも中道にもマスコミにもあてはま
るのだが、最後は「民意」を持ち出せばすむと思っている連中だと激白す
る。
この項つづく