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夏おでんと核のごみ

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   放射能の影響は笑っている人にはきません。クヨクヨしてる人に来ます。
             これは明確な動物実験でわかっています。
                                                   
                                         山下 俊一  

 

【可視化工学:軽元素を一つ一つを直接「見る」】

産業技術総合研究所の研究グループが、これまで電子顕微鏡で観察することは困難とされて
きたリチウム原子の微細(微塵)な空間に閉じ込め、低加速電子顕微鏡によるイメージング
と電子エネルギー損失分光法(EELS)で元素分析を同時に行い、リチウム原子一つ一つを可
視化することに初めて成功し、またリチウムと同様に、電子顕微鏡で観察することが難しか
った、塩素、ナトリウム、フッ素についても原子一つ一つを可視化できたことを公表した。

  

 

低加速電子顕微鏡と電子エネルギー損失分光法(EELS)を組み合わせてリチウム(Li)、ナ
トリウム(Na)、フッ素(F)、塩素(Cl)の単原子を分析した(下図)。これらの元素
は反応性が高く、通常は他の元素と結合した化合物の状態で存在する。ところが化合物中
のこれらの軽元素を電子顕微鏡で観察には、軽元素が電子線ではじかれ、化合物は簡単に
壊れる。今回、シールド材料としてカーボンナノチューブやフラーレンを用い、これらの
中に軽元素や軽元素を含む化合物を閉じ込めて、電子線のダメージを減らした。さらに、
単原子を捉えるため化合物を原子一列または二列の幅まで薄する。下図ではカーボンナノ
チューブの中に閉じ込めた各種軽元素を含む原子鎖を、従来の電子顕微鏡像(左)と、今
回の手法の電子顕微鏡像(右)を示す。それぞれの原子鎖の構造モデルと電子顕微鏡像を
比較sすると、重い元素は明るい点としてはっきり見えるのに対して、軽い原子はほとんど
像が見えず、どんな元素か、原子が存在しているかどうかさえわからない。これに対して
新しい方法で元素全体の像と各元素の位置を特定し、重い原子の間に軽元素が存在してい
ることがはっきりとわかる。


また今回の方法は、軽元素位置の特定だけでなく、各原子の化学的な性質も理解できるとい
う。例として状態の異なるリチウムについて、EELSで得られるリチウムの信号を比較した
ところ(下図)、結合相手の数によって信号に違いがあることがわかる。このように信号の
形やピークの位置から、軽元素の化学的状態がわかる。これまでは、リチウムの結合相手で
ある別の原子について分析を行い、その結果からリチウムの状態を推測するプロセスが主流
であったが、この手法では、リチウムなどの軽元素の結合状態が直接分析でき、化学反応プ
ロセスでのリチウムの状態を従来以上に詳細に理解できるものと期待されている。電子顕微
鏡利用工学はここまで深化しているだ!

 WO 2011099434 A1

 

      

 【縮原発論 Ⅳ: 核ごみ廃棄処理のススメ】 

  目次 

  第1章 日本人の体内でおそるべきことが進行している!
  第2章 なぜ、本当の事実が、次々と闇に葬り去られるのか?
  第3章 自然界の地形がどのように被害をもたらすか
  第4章 世界的なウラン産業の誕生
  第5章 原爆で巨大な富を独占した地下人脈
  第6章 産業界のおぞましい人体実験
  第7章 国連がソ連を取りこみはじめた
  第8章 巨悪の本丸「IAEA」の正体
  第9章 日本の原発からどうやって全世界へ原爆材料が流れ出ているのか 

 

2012.05.13

  第2章 なぜ、本当の事実が、次々と闇に葬り去られるのか?

                        食品は大丈夫なのか

  われわれのテーブルKあかる良品のことを考えてみよう。原子力発電や核実験でま
 き倣らされた放射能の粉を計器で測定してみると、レントゲン検査よりずっと小さな
 被バクしか与えない、という結果Kなる。だが実際には、さきほどのユタ州の羊のデ
 ータが物語るようにレントゲン検査より小さな被バク地域でも、あべこべにレントゲ
 ン写真を数千枚も撮影したときに匹敵する放射線障害を、生物の体かひき起こしてい
 た。
 
  それは、放射線の測定器が”体内濃縮”を起こさないためである。ガイガー・カウ
 ンターやモニタリング・ポストのような放射採測定器は、目の前にある”死の灰”が
 飛び出している放射線しか測定しない。これに対して生物の体は、移動しなから次々
 に”死の灰”を敢りこんで濃縮するため、計器よりはるかに大量の”死の灰”に被バ
 クする。これが、生き物の放射線科学である。
 
  事実、福島県では、牛に与える飼料を”人間の食品と同じ1キログラムあたり百ベ
 クレル以下”におさえていても、牛の体内で高濃度に濃縮されていたのである。
  したがって、フクシマ事故後にわが国が定めている現在の基準”食品1キログラム
 中に百ベクレル以下であれば食べて大丈夫という話は、きわめて危険であるというこ
 と気づくはずだ。

 

  というのは、ここに日本における「放射性廃棄物の濃度区分および処分方法」のグ
 ラフがある。これは、正確に記述すると「低レベル放射性廃棄物」の余裕深度処分に
 係る安全規制について」と題した、2007年3月20日の総合資源工ネ原ルギー調
 査会中間報告K掲載されたもの――日本の原子カ関係者が定めた規則である。
  放射能マークがついた黄色いドーフム缶は、どなたもど存知であろう。そのドーラ
 ム缶に入れて厳重に管理しなければならない低レベル廃棄物を、放射能濃度ごとに分
 類して、処分・保管するルールを図解したものである。

  これを見ると、穴を掘って埋める(トレンチ処分する)必要ぷある極低レベル放射
 性廃棄物の限界を、図中の左下のように”1キログラム中に100ベクレル″と国が
 決めてきたのである。しかしこれは、原発を廃炉にしたあとに発生する1基あたり数
 10万トンという膨大な放射性廃棄物を処分するのに莫大なコストがかかるので、苦
 しまぎれに「98%を家庭ゴミと同じように一般廃棄物として捨ててしまえ!」とい
 うトンデモナイ危険な”すぞ切り”処分のルールである。「こんなものが鉄屑に化け
 て、鍋やフライパン、飲料缶、家具、建材、目動車、眼鏡のフレームになったら大変
 だ。数字が高すぎるので、もっと下げろ!」と、そちこちから痛烈に批判されてきた
 危険物の指慄なのである。したがって、勿論このグラフは、”食べ物”の危険性を定
 めたものではない。原子力発覧所で発生する特別なおそろしい危険物を綸じたもの
 だ。それが、現在の食品規制値とまったく同じ濃度百ベクレルなのである。

  しかも食品の100ベクレルは2012年に採用した数字であり、その前の最も危
 険な2011年は食品1キロクラムあたり500ベクレルたったのである。
  日本人は、放射性廃棄物のドラム缶に相当するものを、食卓に乗せて、パクパクと
 食事をとってきたことにならないか?

  フクシマ原発事故が起こる前の日本におけるセシウム137の放射能レペルは、ほ
 とんどの食品で1キログラムあたり0・2ヘクレルだったのに、その500倍の百ペ
 クレルでも「安全な食品」だというのである。魚介類では、事故前の日本近海魚の平
 均値は0・086ベクレルだったので、現在の基準百ペクレルでは、その1000倍
 以上でも「安全な魚」になって流通するのだ。勿論、味が以前と変らずに「うまい」
 ので、見分けがつかずに困るのだ。大事故のあとだからこそ、食品基準は1ベクレル
 単位をめざさなければたらないという理由がここにある。


              中国が日本の10都県の全食品を輸入停止!

  日本の大手食品会社の製品は、47都辿府県の全国どこでも同じように流通じている。
 なぜなら、その原材料か、全国のもの(各地の特産品)を集めた加工晶だから、どこ
 で食べても同じである。安全性が信頼できる身近な農漁業者から食品を直接買ってい
 る人や、安全な原材料しか使わないよう特別に注意を払っている少数の外食店を除け
 ば、日常の食44をこれら大手食品会社の食品や、無神経な外食店に頼っている人の場
 合、日本人は、47都道府県どこに住んでいようが、ほとんど同じ100ベクレル基
 準のものを食ぺているのである。
 「現在ではほとんどの食品か基準よりずっと低い」と言われるか、これらベクレル量
 の測定を食品どとにくわしく調べると、少数のサンブリングですませるなど、穴だら
 けである。したがって、福島一や、その周辺の汚染地帯に住む人間だけが危険なので
 はない。

  2015年現在も(農林水産省5月22日発表の外国の規制措置によれば)、EUと
 スイスー・ノルウェーなどを含む全ヨーロッパ諸国は、「福島県の全食品」を輸入規
 制しており、「岩手・宮城・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉の7県」に対しては、ほ
 とんどの水産物と大豆コメ、キノコ類、山菜などを輸入規制している。福島以外の
 46都道府県の加工品、つまり大手食品会社の製品であっても、これらを50%以上
 含むものは規制されている。そこに醤油・味噌の原料である大豆と、ごはんのコメが
 含まれていることは深刻だ。つまり、放射能の厳格な検査証明書が求められ、日本を
 信用せず貳輸入国が検査をしているのである。それを知らないのは当の日本人だけた!
 アメリカ・ロシア・アジアの世界各国も、同様に日本の食品を厳しく輸入規制し、
 世界人口の2割近くを占める中国は『福鳥・宮城・茨城・栃木・群鳥・埼玉・千葉・
 東京・新潟・長野の10都県』の全食品を輸入停止にしているのだから、東京オリン
 ピックでは、何もをもって「おもてなし」するのか?

  こんな言葉は、アスリートにとって、ブラックジークにしか聞こえない。
  では読者がどのようにして安全な食品を選べばよいかというと、47都道府県です
 べて条件が異なるので、一律の答はない。食品メーカーの信頼度と、食品の産地だけ
 でなく、流通経路を詞べる必要がある。というのは、事故発生からしぱらくして「汚
 染肉牛の流通事件」が起こったが、調べてみると報道されたのは氷山の一角で、汚染
 肉牛の大半(特に内臓部分)は検査をすり抜けて産地偽装され、汚染良品に対して油
 断している。”西日本”に大量に出荷され、ホルモン焼きなどに化けて関西人の胃袋
 におさまってしまった。産地偽装は、全国でいまも続いているのだ。



  47都道府県のそれぞれの土地で、以上のような知識を備え、地域の安全な食品を
 提供している人かいるので、直接尋ね、相談して教えてもらうのが、最良の自衛策で
 ある。その行動を躊躇してはいけない。
  福島県内では、「いわき放射能市民測定室たらちね」が、セシウムのガンマ線だけ
 でなくストロンチウムやトリチウムのベータ線も含めて信頼性の高い放射能測定をお
 こない、甲状腺検査も実施して、月刊誌”DAYSJAPAN″や全国の市民測定室
 とも連携している。全国的には、「食品と暮らしの安全基金」がこの問題に真剣に取
 り組み、「1ペクレル連合」の結成を呼びかけているので、この人たちに相談するの
 がよいと思う。



  食品汚染Kついて迷べた以上、普段口にしないことを記しておきたい。私自身は若
 い時代に東北の問拓農場で酪農を体験してから、その魅カにとりつかれ、都会を離れ
 て酪農家になろうと志した人間である。しかし一旦、原発事故が起これば、どれほど
 自然豊かな土地にいても農家が最大の汚染被賓を受けるのだから、まず先に原発を廃
 絶してから農業に入ろうと決意して、畑仕事をしながら、原発反対運動応身を投じた。
 このフクシマ大事故前には、福烏県内で原発廃絶のために数えきれないほど学習会に
 臨み、講演をしてきたのも、自分のためである。一方で原発とは関係なく、会津から
 郡山、三界、自』河まで、何度も足を運んで福島の文化の歴史を調べ、地元の有機農
 家の人だちと交流して、最上の農産物を送ってもらい、いかに福島の自然が豊かであ
 るかということを学んできた。

  読者がもし、本書に述べている「医学上の事実JK感情の刃を向けたいなら、その
 刃を向けるべき先は、この原発事故をひき起こし、東日本の愛すべき大自然を猛毒物
 で汚染し、農家と漁民をはじめとする住民を否しめてきた″責任者〃の東京電力と、
 今なお、原発の再稼働計画を進めて、別の土地で次の大事故を起こそうとし、最後に
 は、地下水豊かな日本の大地に10万年の管理をしなければならない恐怖の放射性廃
 棄物を埋めようとしている人間たち――自民党・公明党政権、全電力会社、厚子カ規
 制委員会・原子力規制庁である。

  汚染食品の問題に関して、私の忍耐は限度を超えていろ。生産者と消費者は,共に
 ”被害者″なのである。その両者か言い争えば、、フクシマ事故の責任者ゃが漁夫の
 利を占め、雲隠れしてしまうことを、誰もが決して忘れてはならない。
  農家と漁民の生産者をはじめとする住民が受けた大被害は、すべて責任者に償わせ
 なければならない。その賠償の根拠となるのが、本書で実証している放射能の実害な
 のである。


                 次から次へと賜に葬られた科学者と、
                福島県の「甲状腺癌」72倍のデータ

  再び過去の大被害を振り返ると、次から次へと闇に葬られた科学者のデータがあっ
 たのでそれをくわしく紹介し、折々に日本の現状と対比しながら説明してゆきたい。
  実はネバダで大気中の核実験をおこたっていたその喪では、アイゼンハワー大統領
 がつぎのように語っていた事実が明らかにされてきた。
 「大衆を、”水爆”、”核分裂”、”核融合”といった用語で少し混乱させておけば
 よいだろう。そうすれば、あまり関心を持つまい」――この発言は、核実験中の19
 53年のものだった。

  核実験をおこたっている当局の研究グループは、すでに自分たちも予期しなかった
 データを収集し、それに目を通しながらも「ここで”ここで危険だ”と意見を変える
 ことなどできるものか。こうなれば”安全″と言い続けるほかない」
  という上部の指示に従い、データを隠してしまったのだった。また、著名な科学者
 がつぎつぎに解雇されたり、警告論文が闇に葬られてしまった。

  警告を発したのは、ノーベル賞化学者ライナス・ボーリング博士、AEC(原子力
 エネルギー委員会)のドナルド・ジーサマン博一、ローレンス・リヴァモア研究所の
 ジョン・ゴフマとアーサー・タンプリン、オークリッジ国立研究所のカール・モーガ
 ン、ピッツバーグ大学のトマス・マンクーゾ教授、ウヱスティングハウス社出身のア
 ーネスト・スターングラス博士・・・・・・その数は限りない。
  これらの人の多くは、国家から頼まれて安全研究をおこなっていた最高頭脳だった。
  それが、結果を発表する直前、あるいはその直後に、
 「研究は中止となったらしい」
 「シンポジウムでの発表は見合わせよう」
 「長い&いだ動めてくれてど苦労だった。もう、君は自由の身だ」
  このような言葉を突然聞かされ、理由もなく警告資料を自分の手から奪われてしま
 ったのである。

  たとえばエドワード・ワイス博士のレポート(1967年10月)では、
  ――われわれは1948~62年のあいだにユタ州で外科手術を受けた若者(30
   歳以下)について、甲状腺の疾患をつぶさに調べてみた。この15年間に、11
   62人もの若者が甲状腺の外科手術を受けている。しかも甲状腺の癌は、最近の
   5年間に入ってから、激増している。結論を述べるなら、従来の考えは誤りであ
   る。甲状腺疾患は、10年から20年後にも発現すると、われわれは確信する―

   ワイス博士が危険性を指摘した子供たちの甲状腺癌の大量発生は、チェルノブイリ事故
  のあとのウクーライナとベーラルーシでも、そして勿論、わが国のフクシマ事故後の篠島県
 内でも大問題になってきた。
    つまり福島県内では、「福島県民健康管理調査」と銘打って、フクシマ大事故が発
  生した2011年度から”被災した時点でほぼ18歳以下だった青少年”を含む子供
  たちの甲状腺検査がおこなわれてきたが・・・・・・そこで発見された「甲状腺癌」と「癌
 の疑いある子供」の数は、日を追って、また年を追うごとに激増して、親を戦慄させ
 るべきものになりつつある。
   昨年末(2014年12月末)までに区切って数字を検証すると、それまで3年間
 に受診した子供のうち、検査結果の判定が確定した子供の数は30万1707人であ
 る(2011年10月9日~2013年度29万7046人+2014年度の初診者
 4661人。この数字には2巡回の検査の子供は入っていない)。そのうち”甲状腺
 癌87人、「癌の疑いある子供」30人を数え、おそるべきことに合計117人に達
 し、そのうち87人もの子供が甲状腺の切除手術を受けてきた。癌の,疑いある子供
 の場合も、すでに細胞の組織検査を終えているので医学的にはほぼ癌であることは確
 実で、専門家によって意見は異なるが、90~98%の確率とされている。そこで、
 癌の疑い30人×94%=”癌28人”と数えると、87人+28人=115人が発
 発症したことになる。

  甲状腺痛がほかの部位へ転移して、全身に癌が広がる危険性もすでに指摘されてい
 る。この年齢層は、普通は甲状腺癌がほとんど発生しない若い年代なのである!国立
 がん研究センターがん対策情報センターによれば、フクシマ事故が起こる前の35年
 間(1975~2010年)では、10万人あたりの甲状腺癌は、全国で年間「0~
 4歳がゼロ、5~9歳がゼロ、10~14歳が0・2人、15~19歳が0・5人」
 であった,つまり19歳以下では、各世代の対象者合計43万人で0・7人なので
 10万人あたり年間0・175人である。

  これに対して、フクシマの同年代の子供たちでは「検査人数が30万1707人で
 115人が発症した」とすると、10万人あたり38・1人で、検査期間が3年なの
 で、1年あたりでは12・7人になる。福島県発症率12・7人÷平常値0・175
 人=平常考えられる数値の72・6倍である。これは厳密な意昧での統計学的比較で
 はないが、おそるべき数字だと思わないだろうか。

  ところが日本甲状腺学会・理事長だった山下俊一は、ヨウ素剤を配布させなかった
 ばかりか、甲状腺学会の全医師あてに、「2次検査(セカンドオビニオン)をしない
 ように」という趣旨の嬰請書を送っていた。このように、ほかの医療機関への検診を
 妨害する行為は、医療に従事する者か絶対にしてはならないことである。その山下俊
 一が取り仕切ってきたのが福島県立医科大学である。そして、日本史上初めでの原発
 大事故の被災地となった福島県では、この大学が,わが国で初めての”大規模な県民
 健康管理調査を実施してきた。

  その結果を、山下俊一の弟子・高村昇や、ヒロシマから来た神谷研二たちが加わっ
 ている。
 「甲状腺検査評価部会」が最終判定して、甲状腺痛が数十倍に激増していると認めて
 いながら、「これはフクシマ原発事故とは無関係だ」と言い張ってきた。唖然とする
 発言だが、「今までより、梢密に、全員を検査するようになったから、癌の発見件数
 が増えただけだ一と、一画い訳しているのだ。

  ならば、全国でも、これと同じ70倍以上の比率で大量に子供の甲状腺痛が発生して
 いるのか?そうだとすれば、それは日本の国家として一大事であるから、すぐにも全
 国の子供の検診をしなければならない。なぜ、全児童の検査をせずに、非科学的な言
 い訳を続けるのか嘘がバレてしまうからなのか?

  そして彼らは「チェルノプイリでは、事故発生から5年以後に甲状腺癌が大量発生
 したのだから、現在までの福島県の甲状腺癌は原発事故と関係ない」との論陣を張っ
 ている。ところがこれも大嘘だ。当時のソ連の医師たちは、チェルノプイリ事故から
 4年後まで超音波検査機器を受け歌っていなかった。つまり最初の4年間、医師たち
 は甲状腺癌に見向きもせず手による触診で検査していたために、腫瘍を見落としてい
 たことが明らかKなっている。

  全米科学アカデミーの甲状腺癌に関する最新の知見でも、「未成年の場合、被曝一
 年後に甲状腺癌があらわれる」としているのだ。
  さらに、福島県民は誰ひとり被バク量が不明であるのに、「福島県民はチェルノブ
 イリよりはるかに岐バク量が小さいから甲状腺癌は起こらないにと、先に述べたよう
 に科学的な実測の根拠がまったくない被バク量を前提に評価をおこなっている。全員
 が侶頼できない判定メンバーである。一体、このような曾辞がまかり通るのが、文明
 国・日本なのだろうか。

  2015年5月18日の検査評価部会でさらに「甲状腺癌と疑い」の”増加”が公
 開されたが、この検査評価部会の議論を聞いて腹立たしいのは、子供たちを、データ
 を集めるためのサンプル扱いしているとしか見えない態度である。何を目的として検
 査をしているのか、と彼らに尋ねたい。子供たちが放射性ヨウ素で被曝したことと、
 72倍の異常な高率で実害が出ていることは事実なのだから、因果関係を論ずる必要は
 なく、ただちに子供を肋けるための広範な医療対策に議論を集中するべきである。こ
 のメンバーを還んだのは、一休講なのか?


いつの時代もが切迫すると、幾たびもを輩出する。ただ、そのの役割がいかなるものかは、
歴史のみが知るところだが、ここで登場する山下なにがしかの役割は、こころあるものか
らはすでに見透かされている。


                                 この項つづく

  ● 今夜のアラカルト

火を使わず、20分で作れる手軽なおでん。トマトジュースの酸味と香味野菜の爽やかな香
りる食欲の一品(紀文提供)。(1)はんぺん、蒲鉾は1.5cm 角に切り、竹笛は1cm 幅
の輪切りにする。きゅうり、セロリはみじん切り、青じそは千切りにする。(2)トマトジ
ュース・塩・おろしニンニク・オリーブオイル・レモン汁を混ぜ合わせ、冷蔵庫で10分間
冷やす。(3)(1)のはんぺん、蒲鉾、竹笛と2 を混ぜ合わせ、器によそう。(4)(3)
に(1)のきゅうり、セロリ、青じそを散らし、好みでオリーブ油をまわしかける。(5)
(4)を混ぜ合わせて「夏スープおでん」か完成。これで猛暑を乗り越えよう。

 

 

 


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