違う!やるか、やらぬかだ。ためしなどいらん。
ヨーダ(スターウォーズ)
No! Try not. Do. Or do not. There is no try.
【スター・ウォーズ/フォースの覚醒】
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(スター・ウォーズ/フォースのかくせい、原題:
STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)は、15年に公開されたアメリカ映画で、SF映像
作品『スター・ウォーズ』シリーズの、主要実写映画第7作目。シリーズ主要9部作の中で
は、レイを主人公とする3部作の第1章『エピソード7』に当たる。ウォルト・ディズニー・
カンパニーによるルーカスフィルム買収後に製作された初の『スター・ウォーズ』映画。
公開日はフランス・イタリアで16日11時30分(現地時間)。香港・台湾で17日。中国
(16年1月9日)を除くその他の地域は18日(金曜日)9時30分(UTC)に同時刻一斉
公開。
さて、そのストーリーは、遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。『エピソード6/ジェダイの帰
還』から約30年後。銀河帝国の残党により「ファースト・オーダー」と呼ばれるグループ
が結成され、再び圧政を始めていた。最後のジェダイであったルーク・スカイウォーカー
は数年前から行方を絶っており、ルークの双子の妹、レイア・オーガナ将軍はファースト
・オーダーに立ち向かうためにルークを探す。ルークの所在が記載されている地図を手に
入れたレジスタンスのポー・ダメロンは砂漠の惑星「ジャクー」でファースト・オーダー
に捕まるが、その直前にその地図を自分のドロイドであるBB-8に託す。その後BB-8は、ジ
ャクーで孤独な少女レイに出会い行動を共にする。一方、ポーの捕獲作戦でジャクーにお
けるファースト・オーダーの殺戮に参加していたストーム・トルーパーの1人フィンは、
あまりの残虐さにファースト・オーダーの存在に疑問を持ち、ポーと共にファースト・オ
ーダーのファイナライザー(スター・デストロイヤー)からTIEファイターで脱走し、ジ
ャクーでレイとBB-8に出会う。
その後すぐに、BB-8を捕らえようとするファースト・オーダーの追手に襲われたレイとフ
ィンは、たまたま近くにあった宇宙船でジャクーを脱出する。その船こそ、盗まれたため
ハン・ソロの手から離れていたミレニアム・ファルコンだったという。しかし、映画館で
みる日取りはまだ決めていない。
● 日中食品汚染 26 中国の食品汚染地図
【目次】
第1章 見えない食品の恐怖
第2章 中国の食品汚染
第3章 食品汚染のヒトへの影響
第4章 なぜ汚染連鎖が絶ちきれないのか
第5章 重金属汚染という新たな難題
第6章 日本の食品は安全といえるか
食のグローバル化時代
2013年秋は、国内の食品についても安全性や信頼性を裏切る事件が数多く発覚
した季節だった。日本の食に対する安全と信頼を大きく揺るがし、それが幻想にすぎ
なかったことを思い知らされた消費者も多かったはずだ。事件は場末の食堂で起きた
ことではなく、「グルメブーム」を牽引してきた一流のホテルや旅館、そして有名な
レストランで起きたことだから余計にショックが人きかったことだろう。
2013年11月22日、阪急阪神ホテルズのレストランでメニュー偽装表示や誤表
示が47件もあったことが発覚し、その後、事件の大きさに気づき、ホテルの当時の
社長が引責辞任した。この時以降、全国のホテル、レストラン、有名旅館、デパート、
食品加工業者、小売店に至るまで、約一〇〇件の類似事件が次つぎに発覚あるいは自
主申告し、その勢いはやや弱まったとはいえ、とどまるところを知らない。
これらの事件は次のことを明らかにした。ア消費者は食に関しては概して無知で、
そこに業者はつけ込んで利益を得ていた。イ業者のなかには自分も無知だったと言い
訳し、責任逃れを図った。ウ消費者行政は業界に甘い,
わたしはもともと食の問題は中国も日本も人差ないと思っていたが、この集団的な
贋件をみて、いっそうその思いを強くした。中国と日本との問では、汚染食品や問題
食品のキャッチボールをしているようなところがあって、どっちがきれいでどっちが
汚いとは断一.aできない構造ができつつあるのだ。
最近、わたしが調べたところによると、日本からモジュール化された食品が中国に
輸出され、中国から別のモジュール食品が入ってくる貿易構造ができつつあることが
判明した。食品を汚そうと思って汚している人は、日中に共通して多いわけではな
い。現代のグローバル化した食品モジュール貿易が複雑化する過程で、保存性の強化
や付加価値を高めようとする経済的動機から自然に生まれた副産物なのだ。わたした
ちは今、そうした時代に生きている。
この時代を作ったのは、農林畜水産物の生産者、食品メーカー、消費者、国であ
り、どれかひとつだけに責任があるとはいえない。しかし、消費者の立場はつねに弱
く、しかも受け身である。食品メーカー、ホテル、レストラン、小売業者などは供給
側にあり、それらを指導・規制するのは国である,従って、これらには、責任を自覚
してもらわなければならない。その意味で、今回の一連の偽装・誤表示事件は彼らの
モラル、責任意識を喚起し、強める非常によい機会となったといえるだろう。
予防のEU、結果の日本
食品安全委員会は2009年の消費各庁の設置と同時に、内閣府から移管されるべ
きであったが、従前どおり内閣府にとどまることになった,それは、食品安全基本法
という食の安全を守る基本的な法律の消費者・国民側に立つべき行政を、為政者の側
に立ったものとする疑念を抱かせる。食の安全は、一体誰のためのものか。
農薬・食品添加物・遺伝子組換え食品の側に立つ業界関係者が思っていることは概
して次のようなことだ。
遺伝子組換え食品、食品添加物・残留農薬が食べ物と共に摂取された場合に体内に
蓄積するという考え方は誤っている。体内に摂取されたこれらの物質は直ぐに代謝さ
れ、健康に悪い影響を与えることはない。このような誤った認識を持つ消費者を教育
することが食品安全委員会の役割である(ある農薬会社勤務・農薬研究経験者の意
見)。
わたしは、これら物質のすべてに問題がなく、無条件に安全だという科学的な証明
書をこれまでに見たことも聞いたこともない。
食品安全委員会は、食品の健康に対する影響評価、つまり、ある食品が日本で安全
か安全でないか、またどの程度の摂取量なら安全かについて判断を行うのが主な任務
で、公式の権限を持つ唯.の機関である。ただし、国際的な食品安全検討機関である
コーデックス委員会との連携のもとで活動しており、まったく勝手な判断をすること
は許されないはずだ。
しかし、この委員会の主流は遺伝子組換え食品は安全だという前提のもとで活動し
たり、多くの種類の農薬や食品添加物は安全だという認識を持ち、問題になっている
放射能汚染食品の判断などについては基本的な姿勢が業界寄りだとの批判があるこ
とも巾実だ。
この委員会は食品安全基本法が根拠法だが、この法律自体、食品の安全性確保の責
任について、製造業者と消費者が同等であるかのような書き方をしている点で、そも
そも問題がある。消費者は食品問題が生じる根拠を事前に知ることはできず、常に受
け身の斌場にならざるをえない。食品の安全性確保の責任はまず製造業者が負うべき
で、この点を明確にしないと、この委員会の業務の半分は、製造業者責任を追う姿勢
からそれてしまうことになりかねない。
時代についていけない検査体制
また、輸入食品の検査を担う各地の検疫所および都道府県の輸入食品安全検査を担
当する部署等との業務上の連携が重要であるにもかかわらず、この連携についての業
務規定は明記されていないなど、食のグローバル化と地域化に対応できていない面が
ある,都道府県の食品安全担当部署が企画する研修会への委員の参加と交流などだけ
でなく、食品のモジュール化などの変化に応じた安全性の確保策について、いかに協
働を実現するかが、大きな課題となっている。これらの問題をふまえ、早急に時代に
合ったものにしていく必要がある。
食品安全委員会には7人の委員がおり、そのうち4人は常勤職扱いで、大部分が大
学の教授クラスだ,大学に籍があって同委員会の常勤職というのは一般消費者の理解
を超えるが、その説明はない。委員構成は、消費者代表を少なくとも2~3名とする
ことが望ましい。なおこの委員会には多数の専門委員会があるが、時代に合った幅広
い積極的な活動をしている構成員かおり、そのような人材の拡充が望まれる。
さらに内閣府に設置されている委員会事務局には、事務局長と次長以下4名の課長
職と数名の専任職員が配置され、現在の事務局長と局次長はいずれも農水省出身(あ
るいは出向)の中堅官僚で、その指定席となっているようだ。
つまり、食品安全委員会という組織は、お役所、さらにいえば農水省の意を体して
活動する特定省庁の外郭機関にほかならないのではないか。農水省は農業生産者のた
めの省庁であり、消費者の利害と対立することがある。はたしてこの委員会は、中立
性を維持できているのか疑問を持つ人も少なくない。
食品の安全性に関して厳しい目を持つEU版の食品安全委員会、欧州食品安全機関
(EFSA)と比較をすると、目本の食品安全委員会の性格が浮かび上がる。EFS
AはEU内部の食品の生産・流通・販売など、あらゆる組織と関連する行政機関から
完全に独立した中な組織だ,その守備範囲も非常に広く、動物の健康と福祉から植物
の健康、食品の生産・加工・流通に関わるすべての事項を受け持ち、予防的な観点か
ら、EUに対して勧告できる強い権限を持っている。
EFSAの根底に流れているのは、危険が起こる前から対処するというヨーロッパ
の哲学だろう。これが予防原則になっていると思われる。科学的な危険性あるいは安
全性についての結論が不確実な場合、それは使用しないでおこうという考え方であ
る。だから、旧西ヨーロッパを中心に、日本のような深刻で広域的な公害病は起きに
くい環境を備えている。この点は農薬、遺伝子組換え食品、食品添加物など多くの食
品に対する厳しい姿勢にみることができる。
日本の食品安全委員会の立場は、少しでも危険性のある物質を探すというよりは、
同委員会が危険だと疑うものでなければリスク評価の対象にしない傾向がある。20
13年のBSE問題に関連して、48カ月齢以下は検査不要と判断したときのように、
専門家の問で反対意見が強いことについてさえ、行政の追認をするようなところがあ
る。このような姿勢では、消費者の支持を広く集めることはできないだろう。
既述のように日本では、食品表示を統一化するための法律が成立したが、その理念
はけこうなことである。しかし、この法律に対しては、多くの批判的なパブリック
コメントが寄せられている。その問題点のくわしい内容などについては、「週刊文巻]
前掲号を参照していただきたいが、JAS法、食品衛生法、健康増進法などの既存の
法律との関係が不明瞭で効果が疑問脱される、法律としての内容が薄く具体的な施行
は行政機関や食品安全委口会、つまり官僚の絨ほに任されることになっており、法律
を作った意義が間われるのではないか、などの批判的意見がみられる。
ネットでつながる食の安全運動
安全な食品を守っていくためには、消費者自身の努力によるところも大きい。消費
を支援する中央・地方行政、地域社会の理解や協力も必要だ。この努カには、組織的
なものと個人的なものの2つがある。
最近の日本には食の安全を目的とする社会運動が消えつつあり、それが生協活動の
停滞、消費者運動グループの衰退となっても現れている。背景には、共稼ぎ夫婦の増
加、地域連携の弱体化、飽食化とその結果生まれた食への無関心などがある。
日本の消費者運動の女性グループに呼ばれて、中国の食品問題を話す機会をいただ
いた,みなさん勉強家で熱心、学校の教材にもなりそうな内容豊かな会報を発行して
いた。リーダーのMさんは83歳で、食品に関する正義感に溢れる上品で知的な女性だ
った。彼女が語ってくれた話は印象的だ。
「わたしのグループのメンバーは23人で、平均年齢は70歳くらいです。娘やお嫁さん
たちは、わたし達の活動にまったく関心を持ちません。誘っても相手にしてくれない
のですよ」
それなら農協の女性部と一緒になってはどうでしょうと、水をむけると、話をした
ことはありますが、農協も若い人は入ってこないそうで、うちと同じです」
という返事が返ってきた。食の安全を担う消費者を以前のかたちで組織化すること
は、本当に難しいことになったように思う。彼女たちのように消費者運動で頑張る人
ちが減り、社会的な弱体化が進んだことで、官と民との緊張関係やバランスが崩れ、
情報公開や安全行政が後退する要因となった可能性もある。
一昔前のような消費者運動の復活を期待することは現実的ではなく、今の時代を反
映したインターネットによるSNSの活用しかないのではないか。この点、多くのネ
ットユーザーが食品に関係するテーマでブログやツイッター、Facebookなど
のソーシャルネットワーキングサービスを使ってつながり始めている。知らない者同
士がネットを通じて寄り添い、食の安全を求めてつながりあう組織化は、より広い社
会で力強い運動になっていく可能性が期待できる。団塊の世代が退職期を迎えている
が、彼らの中に、何らかの消費者行動を起こそうという人びとが出てくることもあり
えるし、期待できるのではないか。
わたしの防衛策
他方、一人ひとりが食の安全を求めて、自分ができることに取り組んでいくことも
不可欠だ。それは、自分や自分の孫fどもを守るための義務であるという一面も持っ
ている。
.番よい方法は、家庭で調理する機会を増やすことである。それによって、危険な
加工食品を食べる頻度を減らすことができる。
共稼ぎ世帯の増加、料理が苦手な若者の増加、外食ブーム、コンピニ店の乱立など
は、人びとを家庭で調理する習慣から遠ざけてしまった。ときに外食は楽しいし、普
段とは別の味覚や食材に接することができるプラス而もある。大も歩けばコンビニに
当たる、といわれるくらいコンピニ店もいたるところに店を出している。文字どお
、便利なこと右に出るものはない,今や歯科医、床屋、コンビニ店は3大競争業腫
だ。
わたしは自分で調理することが好きだし、たとえばパスタ作りにかけては、プロに
負けない自信がある。素材はすべて自分で買いそろえ、味付けも本場の作り方を真
似、パスタのゆで方も本場をf本とする。もちろん、調味料や食品添加物の入った食
品はいっさい使わない。準備から火を通して味付けをし、いざ食べるまでの調理時間
は、たしかに買ってきたものやインスタントよりもかかる,しかし、食べたときの満
足感は何ものにもかえがたい。
言いたいことは、自分で調理することが食の安全確保のためにも大事だということ
だ。どんな調理器具を使おうが、大した問題ではない。
自分ですると食材を買う際や調理する際、安全性確保のために一層気を遣うし、そ
の積重ねが、安全で洗練された調理法となって花開くはずだ,
ある調査によると20~40代女性の81%が平日の夕食は自分が作った料理を家
で食べ、そのためにかける時間が42分、働いているかどうか、子供があるかどうかに
はほとんど無関係だという,忙しいときによく作る料理の第1位は野菜炒めなどの炒
め物、第2位カレー、第3位パスタ・スパゲティだそうだ(2012年9月、JA全
中(「みんなのよい食プロジェクト」調べ)。
しかし16%は、家で自分が作った料理を食べる頻度が週に2~3回あるいはそれ
以下でしかないそうだ。こう答えた女性は、週のうち外食する機会が多いことになる
が、わたしの見方からすれば、食の安全性を確保できるかどうかについて最も不安の
ある人たちだ。ぜひ、家で作った料理を食べる頻度を少しでも増やす努力をして欲し
むすび
本書は、中国と日本の食がおかれている現状、危険な状況をもたらす両国の恒常
的、長期的、換一.昌すれば構造的な原因と背ほを探ることにねらいを定めたものだ。
このようなことに焦点を当てた著書は初めてだと自負している。
.般に危険な食品が生まれる原因と背景には突発的・一時的なものと恒常的・長期
的なものとがある。
前者は予想を超える気温や湿度の上昇だったり、誤って異物を混入してしまったな
ど食品管理上の事故が主なもので、そうした事象に機敏に対応できなかったという原
因が考えられるが、一時的な現象で済むことが多い。これに対して後者は、農薬、食
品添加物、重金属など危険因子に転化する恐れのあるものに対する認識の欠如あるい
は希薄さが原因となり、さらに危険防止や安全管理に関する社会全体の姿勢やモラル
の甘さが背景となって起こる。
現在起きている問題の多くは後者に属し、容易になくすことができない。わたしは
日中両国で食の安全性を脅かす事件や問題は引き続き起こると思う。
こうして最後のページを書いている間にも、中国の西安市の食品加エメーカーでは
違法添加物を使ったモヤシ加工品や、大腸菌が基準値を大幅に超えるペットボトル入
りの水が摘発されたなどの報道があり、日本ではノロウイルスに汚染された食パンが
原因で多数の児童が集団食中毒にかかるなどの、報道が相次いでいる。
課題はこうした構造的な性質を持つ事件をいかに少なくするかということであり、
そのための有効な対策を持つことができるかどうかだ。この点について、本書は随所
で具体的な提案をすることができたと思う。その有効性については読者の判断におま
かせしたい,
本書執筆の機会を作っていただいた「週刊文春」編集部の寺島史彦氏、そして文藷
春秋新書編集部の松下理香氏には衷心より感謝中し上げたい,松下氏は、面倒な資料
の収集とその解釈、そして労を惜しまない丹念な編集に汗を流してくださった。
両氏に深甚なる感謝の意を表するものである。
2014年2月
高橋五郎
※ 高橋五郎(たかはし・ごろう)
新潟県生まれ。愛知大学現代中国学部教授・同人国際中国学研究センター所長。愛知大
学法経学部経済学利卒業、r葉大学大学院自然利学研究利博L課程修了(農学博h),専
門は現代中国の経済問題、特に農村経済・食料問題。中国を中心に海外農村訓改歴40年、
主著に『中国経済の構造転換と農業』(日本経済評論吐)、『農民も土も水も悲惨な中国
農業』(朝日新聞出版)、「新型世界食料危機の時代-中国と日本の戦略-』(論創社)
など。
前回のブログ掲載したように検査方法の研究開発はそれほど問題にならないと感が手いる
が、このシステムの検出物質種と量の検出は可能だが、これを是とするおか非とするのか
合意形成には「学際」「国際」上の協力が必要になるとともに、またその前提となる「共生」の認識
の深化が重要になると考えている。
この項了
【三国争乱 春秋炎城】
疲労を癒すためビデオ鑑賞する。今夜で全30話中12話を鑑賞。
ところで、『三国争乱 春秋炎城』(さんごくそうらん しゅんじゅうえんじょう、原題:春
秋淹城、英語題:Spring and Autumn Herind Of Yancheng)は、江蘇衛星テレビにて08年
に放送された中国の歴史ドラマ。全30話。古代中国の春秋時代末期(紀元前496年頃
)、諸国の秩序は乱れ、侵略し利用するために謀略の数々が渦巻いていた。大国「呉」「
越」「楚」に挟まれた小国「淹城」は、平和な生活を送っていたが、各国から狙われてい
た。
越の軍師范蠡は呉からの侵略を防ぐため、その侵略経路となる淹城に間者(工作員)とし
て公孫宇を送り込む。淹の公子・羅敷を助けたことから伯淹の信任を得、大夫(現代で言
う閣僚)の地位を得た公孫宇だが、淹城と伯淹、そして羅敷に惹かれていき、いつしか心
の底から淹城の発展を願うようになっていたが、賀子丹によって間者であることがばれて
しまう。出世のきっかけを手にした賀子丹は、家族を幸せに出きると喜ぶが、姉は出世が
不幸を呼び込むと考えていた。
次々と起こる問題や謀略、仲間内での不信などに振り回され、疲れ果てていた公孫宇は旅
先で老子と、そして力不足を悩んでいた賀子丹は孫子と、そして羅敷と伯淹は孔子と出会
う。淹城を戦国時代でも戦争が無い平和な国にしようと誓う伯淹は、罪を許された公孫宇
や賀子丹らと協力し、理想の国作りに着手するが、各国の悪意ある謀略と侵攻は近づいて
いくというストーリー。
春秋時代
2500年以上前に作られたと推測される淹城(えんじょう)は、現存しており、中国最古の
城とされる。位置は江蘇省常州市武進区淹成路で、おおよそ上海の西160km、南京-上海
のほぼ中間に位置する。1935年に考古学的調査が行われ、それ以降20を超える青銅器、多
数の陶器、4つの丸木舟(独木舟)が出土している。88年には文化的遺産となり、03
年より世界遺産登録を目指していることが、本作の最後で紹介されている。作中に出てく
る「三輪青銅盤」は677年に発掘され、金文から周平王元年とあるため、紀元前770
年の鋳造と予想される。古代であるため文献等が不足しており、城主名ははっきりしてい
ないが、史実と発掘物を照らし合わせた上での脚本となっている。
予想していたより面白い作品だ。全話を通してみないと感想はかけないが、動機は明確で
『中国思想』シリーズの焚書が目的である。現在の所、第5巻『墨子』を処理中ではある
が次巻は第2巻の『戦国策』においているためにビデオ鑑賞している。
これで少しは癒しになったかな?そして「フォースの覚醒」が成就できる?甚だ疑問だ?
主演 舒畅,