● モーニング・エッグ・レシピ
我が家は厨房に入るべからず――しかし、調理訓練したい。その場は簡単な卵料理からだ。そんな
ことを漠然と思ってきたが、テレビを観ていると奥義が深いことを改めて認識し感心しもした。頃
合いがくれば蜂起しょう!
三菱マテリアルは8日、世界で初めて油と水を瞬時に分離することができるフッ素系化合物を開発。
厨房や工場などの油汚れ防止や油水分離フィルターとして河川や海の油流出事故の復旧作業、石油
資源の採掘現場での利用など多用途での採用を働きかけるとしている。上図のフッ素化合物で表面
処理したフィルターを使った油水分離装置は、同化合物は独自のフッ素化技術と有機合成技術によ
り、一つの化合物に水になじむ親水性と油を弾く撥油性を持たせた。これにより油の付着を防止し、
水で簡単に除去でき、またフィルターに塗布することで、水だけを透過させる油水分離膜である。
同社は「重力で油水分離ができるためエネルギーや特別な薬剤も不要。分離した油も資源として再
利用できる」とアナウンス。これまで「親水撥油剤」としてフッ素系材料に酸化チタンや酸化ケイ
素を混合した素材はあったが、十分な親水撥油性を確保できなかった。「撥水撥油剤」は、水も油
も寄せ付けない防汚特性をもち、汚れの予防策として防水機能付の衣類やスポーツ用品をはじめ、
スマートフォンやタブレットPCの画面における指紋汚れ防止などに、主に利用されている。
一方「親水剤」は、水に馴染むことで洗浄を容易にする易洗浄特性をもち、雨や水で容易に汚れが
除去できるよう、建物の外壁や窓ガラス、自動車ボディなどに利用されている。また、上記の両特
性を併せ持つ「親水撥油剤」として、フッ素系材料と、酸化チタンあるいはシリカを複合化した素
材があり、建物の外壁に利用された例はあるものの、瞬時に十分な親水撥油性はもちえなかった。
この新規考は、含窒素ペルフルオロアルキル化合物の誘導体をカチオン型以外の各種溶媒可溶化基
にしたフッ素系界面活性剤を選択する。高い表面張力低下能を有し、界面活性剤として有用な含窒
素ペルフルオロアルキル基を有する新規なフッ素系界面活性剤を提供することにある(上図ダブル
クリック参照)。
・フッ素系界面活性剤の界面活性能評価
上記実施例1~6にて合成したフッ素系界面活性剤の界面活性能評価を行うため、水溶液中での表
面張力測定を行った。また、沈殿の有無については10%硫酸溶液へ1000ppm添加した系にて25℃、
1週間放置した後の結果である。なお、表面張力測定は、協和界面科学社製自動表面張力計CBV
P-Z型を用い、Wilhelmy法により測定を行った。また、比較例として、ペルフルオロオクタン酸
(PFOA)のアンモニウム塩であるC7F15CO2NH4(比較例1)と、カチオン型界面活性剤で
あるO(C4F8)NCF2CF(CF3)CONHC3H6N+(CH3)3・I-(比較例2)と、について
も測定を行った。評価結果を下記表1に示す。表1に示すように、実施例(1~6)のフッ素系界面
活性剤は、従来のペルフルオロオクタン酸(PFOA)のアンモニウム塩である比較例1やカチオ
ン型界面活性剤である比較例2と比較して、同添加量で優れた界面活性能を持ちながら、沈殿物の
発生が起きない均一な系で扱うことが可能なフッ素系界面活性剤であることがわかる。
(アニオン型の場合) 上記式(1)に示す原料のうち、XがCOの場合(カルボン酸系の場合)は水
溶液化したMOH(MはLi,K,CaOH,MgOH等)へ、XがSO2の場合(スルホン酸系
の場合)は水溶液化したMOH(MはLi,Na,K,R2R3R4R5N+,CaOH,MgOH等、
R2~R5は水素原子またはそれぞれ独立した炭素数1~20までの直鎖もしくは分岐状のアルキル基)
へ、それぞれ滴下して中和反応させた後に乾固し、目的物が可溶かつ副生するMZまたはMZ2が不
溶の溶媒を用いて乾固して得た個体から目的物を抽出し、さらにこの抽出溶媒を乾固することによ
り、目的物を得ることができる。必要に応じて、この塩を硫酸等の酸を用いてカルボン酸またはス
ルホン酸に変換し、蒸留した後に再度MOHで所望の塩にすることで、高純度化することも また、
上記式(1)中に示されるYが、NR1(CH2)mCO2M2(M2はH,R2R3R4R5N+,H3O,
Li,Na,K,Ca,Mg、mは1~4の整数、R1は水素原子または炭素数1~10のアルキル
基、R2~R5は水素原子またはそれぞれ独立した炭素数1~20までの直鎖もしくは分岐状のアルキ
ル基)の化合物は、上記式(1)に示す原料を、NR1H2で示されるアルキルアミンと反応すること
によってアミド化し、さらに、例えばクロロ酢酸塩のようなハロゲン化アルキルカルボン酸塩と反
応することによって製造可能である。以下、両性型・ノニオン型・オリゴマー型についても同様に
それぞれの反応条件でつくることができるがここでは割愛する。
● ノーベル化学賞は「超解像蛍光顕微鏡」の研究開発グループへ
スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2014年のノーベル化学賞を、米ハワードヒューズ医学研
究所のエリック・ベトツィック・グループリーダー、独マックス・プランク生物物理化学研究所所
長のシュテファン・ヘル教授、米スタンフォード大学教授のウィリアム・モエナー教授に贈ると発
表。授賞理由は「超高解像度の蛍光顕微鏡の開発」。受賞理由は、光学顕微鏡は光の波長の半分が
分解能の限界だったが、受賞者らは蛍光分子を使うことでこの限界を避け、光学顕微鏡で生きた細
胞のナノレベルの世界を観察できるようにした。ナノスコピーと呼ばれるこの手法で、細胞内部に
おける分子の経路を視覚化し、脳内の神経細胞間でどのようにシナプスを作るか見ることができる。
パーキンソン病やアルツハイマー病、ハンチントン病などのたんぱく質や、受精卵が胚に分かれて
いく時のたんぱく質を追跡できるようになった。
ヘル氏が2000年に開発したのはSTED顕微鏡。二つのレーザー光が使われ、一つは蛍光分子を光
らせる刺激で、もう一つはほかのナノメートルサイズ以外の蛍光を打ち消す役を果たしている。ベ
トツィック氏とモエナー氏がそれぞれ別に基礎を築いた2つ目の手法が単一分子顕微鏡だ。この手
法は個々の分子の蛍光オン・オフを可能にする。散在する分子が光るのを同じ部分で何度も画像し、
重ねることでナノレベルの高精細の画像が得られる。
※光学顕微鏡は微細な構造を非破壊・非接触に観測できる最も簡便な手法として、生物学、化学、
物理学といった数多くの分野で使われている。この光学顕微鏡は、光の持つ「回折限界」と呼ばれ
る壁に阻まれて、従来は光の波長の半分程度(サブマイクロメートル)の分解能しかない。この
「回折限界」を乗り越えてナノメートルの空間分解能を持つ新しい光学顕微鏡(超解像蛍光顕微鏡)
について研究されてきたが、超解像蛍光顕微鏡を使って、細胞、高分子、発光素子等の機能をナノ
メートルの解像度で明らかにされてきた。具体的には、(1)分子一つを観る単一分子分光計測、
(2)蛍光スポットを回折限界以下に小さくすることにより超解像を実現するStimulated Emission
Depletion (STED) Microscopy、(3)個々の単一分子をナノメートルの精度でマッピングすることに
より像を再構成するLocalization Microscopyについて研究されている。
【要約】
試料に照射する複数の励起光を基準信号の周波数と同一周波数かつ前記基準信号の位相に対して所
定の位相差でそれぞれ強度変調する励起光変調部と、複数の励起光により発生した複数の蛍光を検
出する蛍光検出部と、蛍光検出部による検出信号から抽出された所定の周波数成分における位相と、
基準信号の位相との関係から位相情報を生成する位相情報生成部と、蛍光検出部による検出信号か
ら抽出された所定の周波数成分の振幅から振幅情報を生成する振幅情報生成部と、蛍光検出部によ
る検出信号から周波数成分を除いた成分から成分情報を生成する成分情報生成部と、位相情報、振
幅情報、及び成分情報に基づいて複数の蛍光のそれぞれの強度信号を算出する強度信号算出部と、
を備えることで、検出器で受光した複数の蛍光を容易に分離できる蛍光顕微鏡を提供する。
以上の機構でもって、従来複数の蛍光試薬から発光する蛍光を光学フィルタで分離して異なる検出
器に導く場合、発生する蛍光の波長帯域が極めて接近、もしくは一部重なっているため、蛍光を完
全に分離することは困難であったが、蛍光検出部で受光した複数の蛍光を演算により分離できる。
● 映画『ラスベガスをぶっつぶせ』
忌中につき、あれこれと、法事にまつわる用事や挨拶回りをこなし、台風19号の足取りを予定と
重ね合わせをしながら時間の移ろいの早さと漠たる心境が重なり気鬱な雰囲気の中で過ごす。目の
疲労が取れず、お世話になったさざなみ苑への挨拶終え、昼食にビタミンB群の摂取ということで
彼女と外食。帰宅し、ラベンダーとカモミーユの種まき、オリーブの鉢植えなど庭の手入れなどを
行う。衛星放送のプレミアムシネマで気鬱さ晴らしに『ラスベガスをぶっつぶせ』を鑑賞。青春の
蹉跌のシーンに触れ、落ち込むこころをなんとが食い止めていた。
マサチューセッツ工科大学で優秀な成績を収める学生ベン・キャンベル。彼は優秀な成績を収めて
親友たちとロボットコンテスト用の工学ロボットの研究をする一方、バーではスポーツ系サークル
の集まりを遠巻きに眺めるオタク系学生だった。彼の夢は、卒業後にハーバード大学医学部に進学
して医師になること。それには、学費30万ドルが必要だったが、奨学生試験に失敗、資金繰りに頭
を悩ませある日、ベンはミッキー・ローザ教授に声を掛けられる。ローザ教授はベンの数学の才能
に気付き、自分が主宰するブラックジャック必勝法の研究グループに誘ってきた。一度は誘いを断
ったベンだが、進学の資金稼ぎと、研究メンバーの一人に以前から憧れていた女性ジルがいたこと
で、参加を決意する。持って生まれた才能をフルに発揮して、必勝法“カード・カウンティング”
を習得していく。
メンバーの中でもずば抜けたセンスを発揮した彼は、仲間とともに週末のラスベガスに乗り込み大
勝ちし週末にラスベガスで贅沢を謳歌するセレブと、ボストンで普通の学生として過ごす平日とい
う二重生活が始まる。ジルとの仲も親密になるが、ラスベガスでの生活に慣れるにつれ、次第に地
味な学生生活に物足りなさを覚えてくる一方、カジノ側は勝ち続けるベンたちに目をつけられ、ル
ール違反者を取り締まるコールは彼らの手口を見抜き、カジノからの追放を画策。さらにチーム内
の仲間割れ、ボストンの友人たちとの不和、ジルとの間に生じる微妙な心のズレなど、不穏な事態
が立て続けに発生。周囲に立ち込める暗雲に気付かぬまま、いつものようにラスベガスへ乗り込む
がチームは史上最悪の事態に巻き込まれてしまう。
残された時間に カードを引く勇気はあるのかどうか。そして、ブラックジャックかどうか。
※ 「来年こそお祝いを」村上さんノーベル賞逃す。