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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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デクサマニー降臨

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● 自閉症って何だ

人の気持ちを理解することが困難な自閉症の患者に「オキシトシン」と呼ばれるホルモンを投与し、
コミュニケーション能力の改善を目指す大規模な臨床試験を金沢大学や東京大学などのグループが、
来月から始める。研究グループは、効果が確認されれば、薬としての承認を目指す「治験」を行う
予定で、自閉症の初めての治療薬になる可能性があると期待さるという(NHK 2014.10.10)。

ところで、大規模な臨床試験を始めるのは金沢大学や東京大学など国内の4つの大学の研究グルー
プ。自閉症の患者120人を2つのグループに分け、一方のグループには、「オキシトシン」と呼
ばれるホルモンを鼻からスプレーで投与し、もう一方のグループには、偽薬を投与。オキシトシン
は女性の体内で母乳の分泌を促すなどの働きをするが、東京大学のグループが自閉症の男性患者に
投与したところ、顔の表情などから他人の気持ちを読み取るテストでコミュニケーション能力の改
善が確認されたという。4つの大学の研究グループは大規模臨床試験で実際に薬として使えるかど
うか、より詳しいデータを得るためで、これにより国内で120万人に上るとされ自閉症の患者に
は根本的な治療法がなかったが、再来年までに結果をまとめ、効果が確認されれば、薬としての承
認を目指す「治験」を行うという。




※このオキシトシンは既にブラジルなどで販売、国内では、「アトニン-O注」(製造販売元 あ
すか製薬株式会社、販売 武田薬品)、「オキシトシン注射液F」(富士製薬工業株式会社)とし
て製造販売されているが、オキシトシン使用時に血圧上昇から脳出血に至る副作用がある(「薬害
オンブズバースン会議
」)。

 

しかし、やっかいなのは臨床における薬害リスクではない。自閉症を了解することだと思えた。つ
まり、「自閉症」というその名前から、 "他人に対して心を閉ざし、自分の殻に閉じこもってしまう病
気"と思うっていたが、これは間違いで、自閉症は心の病気でなく、親の育て方や環境が原因ではな
い、脳の特性によって起こる発達障害だという。自閉症では脳の特性のために、目や耳から入ってきた
情報を整理し、それらを意味のあるまとまったこととして認知することが難しくなるんだという。最
近では医学心理学研究の進歩により、以前に比べて自閉症についての正しい理解も得られるようにな
ったが、発症の仕組みなど、残念ながらまだ解明されていないという背景も、わたし(たち)を正
しい理解を妨げ、了解を遅らせる原因――なんでもかんでも脳科学で 説明できるのかという漠たる疑
問を晴らすことに成功していないのだ。日本では120万人が自閉症で苦しんでいるというが、適正な治療方
法が見つかり解決できればそれにこしたことはない。


【オールソーラーシステム完結論 23】 


● 蓄電網の現代神「デクサマニー」降臨 ?(『蓄電ネットワーク構築』)

 
LEDと太陽電池の3・11以降の伸長は著しく、後者は今や一大産業までに急成長を遂げており
半導体製造産業・情報通信産業の興隆に並び越えるものになっているが、ここに来て、その電力供
給量の著しい拡大は既存の送電システムの許容を大幅に越え問題となっている。そんな矢先、エナ
リスは、9日、大量の蓄電池を需要家に設置し、遠隔で充放電の管理を行うことで、電力の需給を
調整する新たなバッテリーマネジメントサービスを開始すると発表。蓄電池の設置台数は1万台を
目標として、今後、2015年度末までに順次導入していくと公表(2014.10.10「環境ビジネス」)。

再生可能エネルギー買取の新規契約中断を一部の電気事業者が発表するなど、固定価格買取制度の
課題が指摘される中、同社はバッテリーマネジメントは再生可能エネルギー普及にむけた突破口に
なると捉えている。このサービスは、電力代理購入サービスと組み合わせて、エナリスが東芝ITコ
ントロールシステムから大量調達した蓄電池を需要家に提供することで、初期費用を格段に抑える。
また、エナリスの需給管理ノウハウを生かし、蓄電池の充放電を遠隔で効果的に制御するもの。こ
れにより、再生可能エネルギーの出力変動や気温変化によって生じる電力の需要と発電の差を軽減
する効果が期待され、需要家側におけるエネルギーバランスを最適化することができる。需要家は、
ピークカット制御により契約電力を削減するとともに、安価な夜間電力を蓄電し昼間に放電するこ
とで、電力料金を削減できるという。

災害などによる停電時のバックアップ電源としても使用でき、電力小売事業者は、発電量が需要量
に対して不足した場合に義務付けられている電力補給に要する費用を削減することが可能になる。
今回採用された東芝ITコントロールシステムの蓄電池システムは、最大出力10kW、容量9.9kWh。東
芝製リチウムイオン二次電池「SCiB™」が搭載されており、約1万回以上の充放電が可能な長寿命、
高い安全性、低温動作などの優れた特性を評価し採用に至りったという。




エナリスは、新電力の需給管理代行業務などを通じて培った需要予測や気象予報士による発電予測
など、エネルギーの流通情報に関する独自の技術と経験を有する。すでに同社が管理する電力規模
は約2百万キロワットに達し、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の販売実績は約1万件の
実績を有し、同社はこれらの管理実績を生かしてバッテリーマネジメントサービスを実用化してい
る。

また、複数の電力会社が再生エネルギー買取の新規契約を見合わせている昨今の状況は、蓄電池が
普及していない現在の電力システムのもとで出力変動の大きい自然エネルギーが増加したことによ
り、電力の需要と供給のバランスが崩れることが大きな原因の一つと指摘。同社は再生可能エネル
ギーが大量に系統接続される未来社会にむけて、電力系統の安定化に資するサービスを構築してい
くとともに、電力システム改革の将来を見据え、ビジネスチャンスとして様々な取り組みを進めて
いく考えだという。

つまりは。「個別充電システム」とともに「ゾーン充電システム」の整備が追いついていない実態
があらわになったというわけで、エナリス社という「泉の女神」(デクサマニー)が降臨するとい
ういうわけですな。これは面白い。



● リン酸鉄リチウム蓄電池貯蔵システムの魅力

ドイツの自動蓄電機器(Sonnenspeicher:ASD)社より、リン酸鉄リチウム蓄電池貯蔵システムを同プ
レハブメーカーのウェーバーハウス社に供給すると公表(2014.10.09 PVRECH "German prefabricated
homebuilder picks lithium iron phosphate for storage")。ドイツでは配送電線網(グリッド)の安定のた
め太陽光発電システム出力の70%容量の自家消費を法律規制されている(メーカー保証は90%)。
また、昨年以来、ドイツはリチウムイオン電池システムのコストの一部に対する補助金を提供してき
ているが、安全性と高効率性を評価しウェーバーハウスはADSを採用する。

 

  

 

 ← Double ZeroHouse 3.0

● リン酸鉄リチウムイオン電池の特徴は何だろう?

 

【要約】

非水電解質電池において安価で資源的に豊富な元素を用いた正極活物質を使用して、安定した充放電サ
イクル性能を実現するため、電子導電性物質にて表面の少なくとも一部が被覆された、平均組成が
(化1)で示されるオリビン構造を有するリチウムリン酸化合物の一次粒子どうしが、電子導電性
物質を介して接合してなる二次粒子を含み、N-メチル-2-ピロリドン吸油量が25g/100g
以上35g/100gであ
る正極活物質を用いる。

(化1) LixM11-sM2sPO4

ただし、M1は鉄(Fe)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)
、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)からなる群より選ばれる少なくとも1種を示す。M2は2
族~15族から選ばれる元素のうちM1を除く少なくとも一種を示す。x、sはそれぞれ0≦x≦
1.2、0≦s≦1.0の範囲内の値である。

 

上図の新規考案を提案しているソニー社によると、(1)防災拠点などで、災害時の非常用電源と
して使用されることの多い蓄電池。だからこそ災害に強く、二次災害の原因にならない電池を選択
する必要を挙げ――分子構造が安定し、安全性の高い、オリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池を
採用。自己発熱が少なく、熱化学反応しない、安全性の高い電池。国内のS-JET 認証・SBA 認証は
もちろん、世界で始めて北米の安全規格のUL1973認証を取得し、さらに安全性に関わる試験は、火
災時を想定したバーナーでの燃焼試験・洪水時を想定した浸水試験・ビル倒壊等を想定した釘さし
試験などの過酷な試験を含む14種類以上の項目を実施――クリアしているという。(2)また、公
共・産業用に活用される業務用の蓄電池は、長期利用できること。すなわち、エコでランニングコ
ストのかからないことが求められ、一般的に電池の寿命は、充電から放電の深さ(充放電領域)に
よって劣化が加速。オリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池は、最も過酷な充放電領域(0~100%)
でサイクル試験を実施。その過酷な条件下でも、10,000回以上の充放電を実現させているとのこと
(上図参照)。(3)さらに、災害対策用の蓄電システムでは、夜間に必要とされる電力を、日中
の太陽光パネルの発電で充電して備えることが必要。太陽光発電の余剰電力で充電できる時間は、
一日3時間程度になります。この時間内に充電を完了できることが求められが、オリビン型リン酸
鉄リチウムイオン電池は、約1時間でほぼ満充電が可能だという(下図参照)。 

※ 以上、現状を踏まえ、コストダウンが重要課題となる。

 




以上、グリッド問題のほとんどである蓄電システム問題の解決を持つばかりの状況にある。


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