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チャイニーズインベージョン

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   脆随を従すことなく、もって無良を謹め、もって寇虐を逷む。惨て明を畏れざるか

      遠きを柔んじ邇きをよくし、もってわが王を定めよ
      


                               子産の政治『春秋左氏伝』

 

 

【中国軍によるサイバー攻撃の脅威】

来月、新幹線の開業を控えたJR北海道で、社員のパソコンがサイバー攻撃を受け、鉄道の安
全に関わる情報など300件以上のファイルが流出した可能性があることが、JRなどへの取
材で分かった。JRは、安全対策を抜本的に見直すなど、乗客の安全には万全を期すとのこと
(NHK NEWS WEB 2016.02.08 09:07 )。

JR北海道では、去年8月、客からの問い合わせを装い、メールに添付されたファイルを開か
せてウイルスに感染させる「標的型メール」という手口のサイバー攻撃を受け、社内の7台の
パソコンがウイルスに感染していたことが明らかになった。JRが調査を進めた結果、何者か
がパソコンを遠隔操作し、社内のネットワーク内にあった300件以上のファイルを「圧縮フ
ァイル」に集めて盗み出そうとした痕跡が見つかった。JRによりますと、中には、「防犯体
制」や「安全確認」「セキュリティ対策」など、鉄道の安全に関わる情報も含まれ、外部に流
出した可能性は否定できないとのこと。JR北海道は、外部からのメールが社員に直接届かな
いようにする新たなシステムを導入するほか、安全対策を抜本的に見直して、乗客の安全には
万全を期すとのこと。

● 水飲み場型攻撃からの防衛

具体的には、外部からのメールが社員に直接届かないようにする新しいシステムの導入など、
セキュリティー対策の見直しを進めており、社内のネットワークの中に重要な情報を置かない
「仮想のパソコン環境」を構築。社員は外部からのメールをその「仮想の環境」の中で開封す
ることで、仮にウイルスメールを開封してしまったとしても、ウイルスをこの「仮想の環境」
の中に閉じ込めることができる。

昨夜、NHKの独自取材で知られざるサイバー攻撃の脅威を特集放送(「NHKスペシャル|CY
BER SHOCK(サイバー ショック)狙われる日本の機密情報」)。そこでは巧妙な手口、
犯行グループの狙い、国内・海外での取材で真相を解明。利便性を求めインターネットの様々
な情報蓄積される現代社会、その盲点を突くサイバー攻撃の実体を観る。サイバー攻撃は、国
家、特定の犯罪組織、反体制組織、特異偏執性をもった閉鎖的な個人あるいは集団などにより
担われていることを「脳内整頓」させてくれる番組となっている。米国の「インターネット技
術」の開放にはじまるサイバー攻撃という犯罪に対しどう対処すればよいのか考える良い契機
となった。そして、中国の国家権力(軍部)による犯罪行為――特殊なウイルスに千超の企業
や団体が感染し内部情報が流出した。エムディビと呼ばれるウイルスで、去年5月にもエムデ
ィビの攻撃を受けた。日本年金機構の31台のパソコンが感染。125万件の個人情報が流出し
た。番組取材に寄って2万件以上の情報が流出したことが明らかになった。セキュリティー会
社「マクニカネットワークス」の解析で攻撃の一部が中国からであることがわる――の野放し
状態の脅威あるいは巧妙な犯罪行為の予防と防止の枠組み(ルール)構築に思いを馳せること
となった。

 

番組で紹介された「エムディビ」なるウィルスは、遠隔操作ウイルスの一。標的型メールを送
りつけ、メール本文中のURLや添付ファイルを通じてコンピューターウイルスに感染させるもの
で、特に、日本だけを狙った「Blue Termite(ブルーターマイト)」と呼ばれる攻撃(年金機構
事件で発覚--感染に気付かれず潜伏する「Emdivi」の恐ろしさ ZDNet Japan 2015.06.17)。

● ブルーターマイト攻撃からの防衛↓

● やり取り型の標的型メール攻撃をリアルタイムに検知↓



それにしても「モグラ叩き」の「マッチ・ポンプ」なことよ。発見した時点で、迅速に加害国
(集団)を提訴でき、損害請求できる国際機関(国際裁判所)及び規範づくりが喫緊の課題だ。 


 


● 折々の読書  『China 2049』 Ⅴ 

                秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」     

                                     マイケル・ピルズベリー 著
                                  野中香方子 訳   

ニクソン政権からオバマ政権にいたるまで、米国の対中政策の中心的な立場にいた著者マイケ
ル・ピルズベリーが、自分も今まで中国の巧みな情報戦略に騙されつづけてきたと認めたうえ
で、中国の知られざる秘密戦略「100年マラソン(The Hundred-Year Marathon) 」の全貌を描い
たもの。日本に関する言及も随所にあり、これからの数十年先の世界情勢、日中関係、そして
ビジネスや日常生活を見通すうえで、職種や年齢を問わず興味をそそる内容となっている。  

 【目次】  

 序 章 希望的観測
 第1章 中国の夢
 第2章 争う国々
 第3章 アプローチしたのは中国
 第4章 ミスター・ホワイトとミズ・グリーン
 第5章 アメリカという巨大な悪魔
 第6章 中国のメッセージポリス
 第7章 殺手鍋(シャショウジィエン)
 第8章 資本主義者の欺瞞
 第9章 2049年の中国の世界秩序
 第10章 威嚇射撃
 第11章 戦国としてのアメリカ
 謝 辞
 解 説 ピルズベリー博士の警告を日本はどう受け止めるべきか
     森本敏(拓殖大学特任教授・元防衛大臣)   

  第2章 争う国々

                           鼎之軽重。未可問也――鼎の軽重、未だ問うべからず

                               『春秋左氏伝』

  中国の歴史には、1492年(コロンブスのアメリカ大陸到達)も1776年(ア
 メリカ独立宣言)も出てこない,中国の長大な歴史は3000年以上昔にその起源を
 持つ、中国には、アブラハムに約束された土地というような創造神話も、独立宣言の
 採択のような国家誕生の瞬間も存在しない。その代わり、東は大海原、北は過酷な砂
 漠、西は険しい山脈に囲まれた土地で、戦争と対立が延々と繰り返されてきた。王朝
 や支配者が来ては去り、中国の考え方で言えば、これからの1000年間にまた来て、
 また去っていくのである。ヘンリー・キッシンジャーが言ったように、「中国の時間
 とアメリカの時間は進む速さが賢なる。歴史上の出来事について、いつ起きたのかと
 問われたら、アメリカ人は何年の何月何日と答えるが、中国人は何王朝の時代だと答
 える。しかもその王朝の14のうち10までもが、アメリカの歴史全体より長く続いた(
 注1)」。中国のタカ派はその長く複雑な歴史の中で、道に迷ったりはしない。むし
 ろ彼らは歴史上の成功と失敗から、マラソンに勝つために利用できる具体的な教訓を
 得ている。

注1.Henry Kissinger, Does America Need a Foregn Policy?(New York: Simon & Schuster,
   2001)、137.

  彼らタカ派は、春秋戦国時代と呼ばれる、500年にわたって政治的闘争が続き、
  中国が形成された重要な時代(注2)について、さまざまな本を書いている。後半の
 250年(戦国時代)は、紀元前475年頃に始まり、争っていた七つの国が、紀元
 前221年に秦王朝の下に統一されて終わる(China は秦を語源とする)。春秋と戦
  国、どちらの時代も、諸侯の権力政治や陰謀、策略、戦闘状態に苦しめられた。それ
  は過酷なダーウィン的競争世界で、諸侯は、英語の「hegemon(覇権)」に相当 す
  る「覇(ba)」になるべく、連合して競いあった。春秋時代には五つの覇が出現して
  は衰退し、戦国時代には二つの連合国が戦った。

注2.わたしは、「戦国時代]という語を一部の中国専門家よりも幅広く、春秋時代も
      含めて使っている。紀元前771年から紀元前221年までの5世紀を約半分に分ける
    のではなく、諸国間の闘争が続いた500年間を「戦国時代」と呼びたいのだ,そ
   の時代は、周王朝の王の権力の崩壊とともに始まった,周王朝は紀元前1000年に
   遡る歴史を持ち、実権を持って統治してきたが、紀元前771年に、周の幽王が自
   国の諸侯と異民族の連合軍との戦いに敗れ、殺害された。その後、遷都が行われ、
   幽王の子孫は実権を奪われた。以来、群雄割拠の時代となり、戦乱が続いたが、
   221年に秦が全土を統一したo大方の中国専門家は、紀元前771年から紀元前221年
   までのこの時代を、二つの時代に分ける,両時代を通じて周王は権力が弱かった
   が、時には、他国との交渉の場に出向いたり、他国に使節を送ったりした。「覇
   権」とは、最大の権力を掌握する国や人物であり、覇権を巡って七つの国(戦国
   のじ雄)が戦うようになる。七雄は唯一の覇権国を選ぼうとはせず、互いと連立
   したり争ったりしつづけた。紀元前475年から紀元前221年までの時代は、一般に
   戦国時代と呼ばれているが、この区別は人為的なものだ。春秋時代、戦国時代と
   いうのは当時の呼び方ではなく、後世の歴史家が名づけたものだ。戦国時代につ
   いて詳しくは、RaIph Sawyer,The Tao of Deception; Unorthodox Warfare in Historic
        and Mordern China(New York: Basic Books, 2007)を参照。特に chapter 2,“Spring and
            Autumn Prccursors,” chaptcr 4, "Warring States Commanders." 著者は p.477, n. 34 でこ
     う述べている。「戦国時代の歴史は、英語ではまだ書かれていない」。その他、次も参照。
     Ralph Sawyer, The Tao of spycraft; Intelligence. Theory and Practice in Tarditional China
            (Boulder, Co: Westview Press, 2004), chapter 3, "The Warring States; Period" ; James Irvi-
            ng Crump, Legends of the Warring States; Persuasions, Romances, and Stories from Chan-
            Kuo Ts'e(Ann Arbor, MI; Center for Chinese Studies, 1998); William H.Mott and Jae Cha-
            ng Kim, The Philosophy of Chinese Military Culture; Shih vs. Li(New York; Palgrave Ma-
            cmillan, 226); Yuri Pines, Envisioning Eternal Enpire; Chinese Political Thought of the W-
            orring States Period(Honolulu; University of Hawaii Press, 2009); and William A, Callahan
            and Elena Barabantseva, eds.,China Orders the World; Normative Soft Power and Foreign 
            Policy(Baltimore, MD; The Johns Hopkins University Press, 2012).


  中国政府のタカ派は、長年にわたって、戦国時代から重要な教訓を引き出し、それ
 らが、現代の中国の戦略の多くを決めている。しかしアメリカの対中政策を練るグル
 ープが、この事実に真剣に取り組むようになったのはごく最近のことだ。その上、今
 日でも、アメリカ政府でこの見方が広く受け入れられているわけではない。こうして
 数十年にわたって、中国ならではの戦略思考を無視してきたことが、今、深刻な結果
 をもたらそうとしている。彼らの戦略を知らなかったために、今にして思えば、途方
 もなく無分別な譲歩を中国に対して重ねてきた。

  アメリカの無知、広くは西側の無知は、少なくとも二つの要因がもたらしたものだ。
 第一の要因は、17世紀から現代にいたるまで、中国を訪れ研究した学者、宣教師、調
 査員たちは、握造された中国の歴史を教え込まれてきたということだ。中国の資料は、
 中国文化の平和主義的な一面である儒教を強調し、血なまぐさい戦国時代については、
 ほとんどかまったく無視している(注3)。加えて、毛沢束が指揮した「四旧打破、
 四新確立」運動では、文化大革命を進めるために、中国古来の習慣、文化、理念を破
 壊し、それらの記憶を消し去っていったが、それを見ていた西側の多くの人は、中国
 は共産党以前の過去と決別したと誤解した。 

注3.   Lionel M. Jensen,Manufacturing Confucianism ; Chinese Traditions and Unversal Civil-
            ization  (Durham, NC: Duke University Press, 1997), is an excellent guide by a Western
             scholar who discovered  these fabrications.

  アメリカの政策決定者は、中国の戦略の核となっているのが、戦国時代の教えであ
 ることに気づきはじめている。そして中国のほうも、最近になってそれを公に認めは
 じめた。最初の頃、これら古代の教えを口にするのはタカ派だけだった。中国の刊行
 物に戦国時代に関する記述が見られるようになったのは、1990年代のことで、以
 来、アメリカの諜報機関が傍受した中国の公式発表や軍事政策において、しばしば戦
 国時代の出来事や格言が語られるようになった。1991年に、中国の指導者はひそ
 かに唐の時代の言葉「韜光養陶」(光を垢み、養い晦す)を用いた。この句を含む文
 書が漏れ伝わったとき、中国政府はそれを、「好機を待ち、力を蓄えよ」というごく
 一般的な教えだと曖昧に説明した(注4)。しかし、正しい文脈に置かれたときにこ
 の諺が示唆するのは、才能や野心を隠して、古い覇権を油断させて倒し、復讐を果た
 す、ということだ。アメリカの専門家の多くは、最初はそれを信じようとしなかった。
 と言うのも彼らは、中国が攻撃的な戦略を立てている証拠が見えたとしても、タカ派
 が言ったり書いたりしたものなら無視していい、タカ派は所詮、傍流にすぎないのだ
 から、と考えていたからだ。 

注4.   Cited in Pillsbury, China Debates the Future Security Environment, prologue.



  中国の学者の大半は、自国の古代史が現代に影響していることを認めているが、あ
 くまで比喩的な意味においてだと言い添える(注5)。しかし彼らには知り得ないこ
 とだが、中国政府は実際に古代の格言を用いて計画立案書を作っていたのだ。わたし
 は40年にわたって中国の軍部および安全保障の職員と付き合ってきたので、中国に対
 す る見方が、他の中国専門家とは異なっているらしい。わたしに言わせれば、タカ
 派こそが主流だ,ハト派がタカ派に黙従しているように見えることさえある。

  わたしは事情に通じた中国人の助言に従い、中国のトップクラスの将官や戦略家が
 著した非公開の論文を読みはじめた。それらは、中国中心の世界を実現するために戦
 国時代の教えをいかに生かすか、生かすべきかを語っていた,それらを通じて、戦国
 時代の考え方が中国の指導者のなかで長く支配的であったことをわたしは知った。ま
 た、アメリカ政府からの公式な訪問者として、わたしは1995年以来毎年、北京を
 訪れた。その折には中国政府が運営する非公式の書店に立ち入ることを許され、そこ
 で販売されていた何冊かの本の著者にインタビューする機会もあった。それらの本や
 論文は、戦国時代に栄えた国々の数百年にわたる成功と没落から抽出した思想を明確
 にまとめていた。

  1990年代の中頃から、戦国時代に教訓を得ようとする中国人作家が目に見えて
 増えてきた。また、30入の将官が数年ごとに、戦国時代の占典である孫武の『孫子』
 を学ぶ会を間いていた。わたしはアメリカ国防総省に所属する学者として、その会に
 3回招かれ、論文を発表した。誰もがわたしをタカ派の仲間として扱った。彼らは、
 アメリカ国防総省は戦国時代の教えについてすべて知っていると誤解していた。こう
 した会は今も続いている,わたしは2013年10月に軍事専門の書店を訪れ、二つの
 ことに驚いた。一つは、古代中国の歴史に学ぼうとする書物が明らかに増えたこと
 だ。もう.つは、そうした本が、新たに設けられた「中国の軍人以外お断り]のコ
 ーナーに多く匿かれていたことだ。その理由を職員に尋ねたところ、彼は、「これら
 の本は教えがあまりにも露骨なので、外国人には向かないのです]と冗談めかして答
 えた。

  20年前にこの潮流に乗りはじめた軍人は、さまざまな協会や研究グループを立ち上
 げた。最初の協会が作られたのは1996年で、最近では2012年にまた一つ作ら
 れた。こうした研究を始めた大佐の多くは将官に昇進し、現在は若い世代が後を引き
 継いでいる。
  中国で非常に人気が高く、よく研究されている「戦国策』は、戦国時代の逸話をま
 とめた書物である。政治術の手引書とされるが、英語に翻訳されたことはない。もし
 翻訳され、アメリカ人がそれを読んでいれば、中国の指導者らの主張に、動乱の時代
 の教えがどう影響しているか、またその指導者がどういう意図でその教えを引用して
 いるかが、わかったはずだ。

  学生たちは戦国時代の教訓を教えられるが、それらの大半は、この「戦国策』から
 導き出されたものだ。中国の軍頃学者や政治思想家は、中国史の他のどの時代より
 も、この時代についてよく語る。21人の将官からなる委員会の支援により、『中国の
 古代の歴史に学ぶ戦略の教え』と題した9巻のシリーズが出版されたが、それも戦国
 時代の戦略に学ぼうとするものだった。また、現在、中国政府の内部書類によく引用
 される諺も、戦国時代の紛争に由来するものだ。
  過去数十年にわたって推し進められ、現在も続行中のマラソン戦略は、大半が戦国
 時代の教えを元にタカ派が構築したものだ。100年マラソンの土台となっている中
 国の戦略の九つの要素を以下に挙げる。


 ●敵の自己満足を引き出して、警戒態勢をとらせない

  現在のアメリカのような強力な敵を早々と挑発してはならない。自分の真意は、攻
 撃の好機が訪れるまで隠し通さなければならない。

 ●敵の助言者をうまく利用する

  敵の指導が周囲にいる助言が‥を味方に引き入れることで、敵の土台をぐらつかせ
 る。中国はアメリカに対して、長くこの戦略をとってきた。

 ●勝利を手にするまで、数十年、あるいはそれ以上、忍耐する

  戦国時代において、決定的な勝利が短期間で達成されたことはない。勝利は、慎重
 かつ計算された行動を数ト年にわたって暇ねた末に、ようやく得られるものだ,この
 防つIという戦略を、中国の指導者は嬉々として遂行している。

 ●戦略的目的のために敵の考えや技術を盗む

  中国は、西洋流の法律や憲法に縛られることなく、戦略トの利益のための窃盗を是
 認している。こうした窃盗は、強大な国の力を弱めようとしていろ弱小国にとって、
 比較的筒易て費用のかからない手段となる。

 ●長期的な競争に勝つうえで、軍事力は決定的要因ではない

  中国は、軍令力の強化を屯削しておらず、その方向に資源を役人することもない。
 武力の増強に頼るより、敵の弱点に的を絞りて好機を待つ、というのがその戦略だ。

 ●覇権国はその支配的な地位を維持するためなら、極端で無謀な行動さ
    えとりかねなし

  覇権国の興亡は、戦国時代の特徴である。しかし覇権国(現代ではアメリカ)は、
 力が弱まるにしたがって静かに閤に消えていくわけではない,覇権国は、今存在する
 挑戦者も、潜在的な挑戦が‥も、すべて排除しようとすると、中国の指導者は考えて
 い。

 ●勢を見失わない

  勢についてはこの先、詳しく論じることになる。ここでは、勢の二つの要素が中国
 の戦略の決定的要素であることを言うにとどめよう。それは、他人をだまして思い通
 りに動かすこと、そして、最大の好機を待つことだ。

 ●自国とライバルの相対的な力を測る尺度を確立し、利用する

  平和な時代でも戦時でも、軍嘔力だけでなく多くの要素をもとに自国の力を相対的
 に評価することを、中国の戦略は重脱す今.対照的にアメリカは、そのようなことを
 試みたことはない。

 ●常に警戒し、他国に包囲されたり、騙されたりしないようにする

  中国の指導者は、他の国はすべて中国を垢そうとする挑戦者であり、自らの二枚舌
 をもって他の国に対処しなければならない、と執拗に思い込んでいる.残酷な戦国時
 代には、人をにじやすくだまされやすい指導者は、戦いに負けるだけでなく、徹底的
 に打ちのめされた.、おそらく中国が最も恐れているのは、包囲されることだ.ボー
 ドケームの「囲碁」では、敵によろ包囲を避けろことが重要で、それには敵をだまし
 つつ敵にだまされないことが求められる。現在、中国の指導者は、敵国は.をいを包
 囲しようとしているという、囲碁のゲームと同じ信念のもとに動いている。


ここで書かれていることは、すでにこのブログで掲載している。ロシア・北朝鮮・中国の
ロシア(アジア)マルクス主義者の思想的遺制の行き詰まりの先――私たち(日本人)の
内部にあるタカ派的心象と共振する――は保守反動という必然性が横たわっているだけだ
と考えている。

                                 この項つづく

● ストップ・ザ・座り過ぎ

あさイチで座り過ぎによるリスクを取り上げていた。一日11時間以上座り仕事をしてい
ると寿命や成人病のリスクが60%増えるとオランダの研究?だったかのだが、それで、
室内ウォーキングの負荷と時間をそれぞれ、20%、100%増やすことにしたが、夕食
前から調子が悪く散漫な状態におかれることとなった。ひどいもんさ。まともに打ち込み
できなくなっている。この今も。


  

 


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