われ聞きてこれを薬とせん。
子産の政治 『春秋左氏伝』
● グラフェン基材界面は神経細胞にリスクフリー
欧州のグループは。脳神経界面が脳に送られる電気パターンの刺激伝達の感受性と動作条件や
神経細胞への効率的な電荷輸送を安定的に標的組織の生理学的特性を維持が要件だが、グラフ
ェン系基材(GBSS;graphene-based substrates) の、新興神経ネットワークの機能とシナプスの
完全性を測定したところ、炭素系の神経補綴装置に適し、不変の神経シグナル伝達特性を保持、
細胞接着層で被覆しない場合でも、GBSSは勇往であることを確認したことを報告した(上図)。
10年以内に商用できるよう、英国、イタリアのトリエステ大学、スペインの大学カスティー
リャ・ラ・マンチャと絵英国のケンブリッジグラフェンセンターらの共同研究者達による実施
された。これは世界初めての、従来のペプチドコーティング法なく、直接脳神経にグラフェン
を使用し試験し、脳の活動を観察することで、脳神経は改変することなく正常に機能すること
検証。損傷瘢痕組織につながる有害なグリア反応は示さず、非試験ラット脳細胞培養物を電子
顕微鏡と免疫蛍光を用い観察。脳に移植したグラフェン基材電極は、切断者や麻痺患者の感覚
機能回復に、また、てんかんやパーキンソン病などの運動障害の治療することができること、
健康な人々の能力強化――より高感度やリスクフリーな医療技術として、近い将来使用できる。
つまり、脳細胞神経の傷害治療と機能強化に役立つ「再生医療」ということになる。なるほど
拒絶反応のリスクフリーであれば血栓などの血管拡張サテンの代替と使用できるかもしれない。
● 独ヘリアテック社 有機薄膜多接合太陽電池で変換効率13.2%世界記録
独のヘリアテック社の研究開発グループは、有機薄膜多接合太陽電池で変換効率13.2%の
世界記録を更新。 測定は独フラウンホーファーCSPで確認した。低光量・高温動作環境では、
従来のシリコン系太陽電池の16~17%の効率に匹敵(裏はとれていない)。また、今後と
して、同社は(1)さらに15%の変換効率セル開発、(2)小分子真空蒸着製造法の開発を
目標におく。尚、世界記録セルは、3つの異なる吸収剤を組み合わせた多接合セル。これらの
各々は効率的に450~950ナノメーター間の波長範囲、緑色赤色、近赤外光を変換専用で
構成し開発(願特許参照)。 廉価であるが有機太陽電池はターンオーバー(寿命)時間が短
いという大きな課題を抱えるが、張り替えあるいは載せ替え更新する方法を確立できれば、急
速な普及が望める。
人の体内で他の免疫細胞の働きを高める「インバリアントナチュラルキラーT細胞」(iNK
T細胞)から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、新たなタイプの免疫細胞を作
り出すことに成功したと、京都大iPS細胞研究所などのチームが9日付の米科学誌電子版に
発表。新型の免疫細胞は「再生iNKT細胞」で、がんを直接攻撃したり免疫機能を高めたり
する。チームによると、がん患者の体内ではiNKT細胞の数が減ることが多い。iPS細胞
を活用すれば大量の再生iNKT細胞を作り出せ、新たながん治療法の開発が期待できる。再
生医療の進歩は、デジタル革命渦論により予想外のペースで成果を上げているように見える。
こうしてみると、過日の『除雪と超人産業』(2016.01.26)で記載ししたように、ナノグラフ
ェン内挿技術といい、iPS細胞といい「第5次産業」につながっていくような予感をさせる>
喩えとしてのスーパーマン
● PM2.5の濃度を高精度に検出する「空気質センサー」を開発
三菱電機は16年2月、PM2.5(微小粒子物質)の濃度を高精度に検出することができる小型の
「空気質センサー」を開発。1つのセンサーでPM2.5と、花粉/ほこりを識別することが可能で
ある。新開発の空気質センサーは、上部と下部にそれぞれ集光ミラーを搭載、独自のダブルミ
ラー構造とした。集光ミラーが1個の場合に比べて、散乱光を約1.8倍多く集光可能。このた
め光検知器は、粒子物質ごとに異なる特性をより正確に捉えることができ、微粒子数の検出精
度を高めることができる。空気中に浮遊する微粒子にレーザー光を照射して、その散乱光を光
検知器で検出する仕組みである。特に、粒子サイズが小さいと散乱光は弱く、粒子サイズが大
きいと散乱光が強い。このような散乱光の強弱で粒子サイズを判別でき、散乱光は球形だと波
形に乱れがなく、非球形だと波形が乱れる特性があるが、こうした散乱光の変化度合いを検出
する独自の形状判別アルゴリズムにより、1個のセンサーで、PM2.5だけでなく花粉やほこりの
判別できる。最小検出粒子径は0.3ミクロンメータである。なるほど、ハードトップのわたし
の車に搭載してみたい(肺・気管支が弱い私には防塵マスクを着用するかの判断になる。
● 既存水力発電所の維持流量を生かし小水力発電所を追加
中部電力と同グループで電気設備・電力関連工事などを行うシーテックはこのほど中部電力の
東上田ダム(岐阜県下呂市)の設備を利用した水力発電事業に関する基本協定を締結。同発電
所は、東上田ダムの左岸にある既設取水口から維持流量分を取水し、新設する水圧管路で下流側
に導水(サイホン式)して、立抗内の水車・発電機で発電する。発電後の流水は現状と同様に
ダム直下に放流する。発電出力は3370キロワット、想定年間発電量は約266万キロワット
時、一般家庭約740世帯分の年間使用電力量に相当)。17年7月に着工予定で、18年7
月の運転開始を目指す。発電した電気は中部電力が買い取る計画。尚、二酸化炭素削減量は、約
1320トン程度(上図願参照)。
そんな方法があったのか?!というような事例だ。面白いし、ダムの見直しだけでも対象数は
大きいから、積和すると馬鹿にならない。全国規模でどの程度か。百倍として37,000キロ
ワット事となる。千倍なら37万キロワット時となる。これも馬鹿にならない。
● 大水深に広がるコバルトリッチクラスト確認
2月9日、海洋研究開発機構らの研究グループはコバルトリッチクラストの調査を実施。その
結果、コバルトリッチクラストは、コバルト、ニッケル、白金などのレアメタルやレアアース
の資源として期待さている海底の岩石を今回の調査で、世界で初めて5,500mを超える大水深の
海山の斜面においてコバルトリッチクラストの存在を確認し、試料採取に成功。今後、採取し
たコバルトリッチクラスト試料を詳細に分析・解析し、日本周辺におけるコバルトリッチクラ
ストの成因解明に関する研究を進め、海洋資源調査技術の開発につなげていく。
この調査成果は、コバルトリッチクラストの現場環境と生成メカニズムの理解に向けての、電
磁流速計、微生物現場培養・化学吸着実験装置の設置したことにより、無人探査機「かいこう
Mk-IV」を用いた、世界で初めて拓洋第5海山南方尾根の水深5,500メートルに広がるコバ
ルトリッチクラストの現場観察に成功する。
環境に配慮して海洋・深海開発有益だ、『縄捨てまじ!』で掲載した係留不要の自律型メガフ
ロート型浮体空港構想なども、そのための布石でもあったが革新的な政治的決断がなかったた
めお流れとなったが、経済も技術もわからない政治家が多すぎるのではないか?とも言いたく
なるが、それは横に置いておいて、”資源とは人智”とあらためて再確認。