傷ましいかな。言はすなわち湯文を称し、行ないはすなわち狗豨に譬う。傷ましいかな。
墨子 『耕柱』
※ 狗豨(くき):豚や犬の意。「ああ、気の毒だ。口では、湯王や文王をたたえながら、
行いは、豚や犬にたとえる。実に気の毒な人たちだ」
※ 墨子の比喩は、決して気のきいたものではない。かれは都会の才子でなく、自ら汗
する工人の首領だったのだ。わかりきったことを、わかりきった現象に託して説く。
そこに墨子の強靭さがある。この編には、弟子だちとの対話が多い(『中国の思想
Ⅴ 墨子』解説より)。
【中国の思想: 墨子Ⅵ】
公輸――墨子と戦争技術者
尚賢――人の能力を正当に評価せよ
兼愛――ひとを差別するな
非攻――非戦論
節葬――葬儀を簡略にせよ
非楽――音楽の害悪
非命――宿命論に反対する
非儒――儒家批判
親士――人材尊重
所染――何に染まるか
七患――君子の誤り七つ
耕柱――弟子たちとの対話
貴義――義を貴しとなす
公孟――儒者との対話
魯問――迷妄を解く
【最新水路タービン発電工学:Lucid Energy 社】
米国オレゴン州のポートランド市で、水道管内の水流を利用した発電が開始された。再生可能エネル
ギーの中でも天候や時刻に左右されず、環境への負荷が無い画期的なクリーンエネルギーとして注目
を集める。このプロジェクトは、ポートランド市内のスタートアップである Lucid Energy 社が市と契
約して実施された。水道管内部のタービンとそれに接続されたジェネレーターとで発電する特許商品
ルシッド・パイプ・パワー・システム(LucidPipe)を設置。14年4月に発電を開始し、15年3月から
フル稼働。水道管のネットワークの中で圧力に余剰のある場所を選び、水道管の太さや水量、水圧に
応じてタービンを設置するため、水道の本来の働きには影響は出ない。今回設置されたのは直径1メ
ートルほどのタービンが4つ付いた長さおよそ15メートルのパイプで、発電量は1,100MWh/年、得ら
れる収益は契約を結んでいる20年間で合計二百万ドル(226億ドル)に達すると見込む。 LucidPipe
の寿命は電力購入契約上では20年としているが、実際にはもっと長<、パイプの外側に付いているジェ
ネレーターのベアリングに半年に一度注油、5年または10年に一度連結部品交換のメンテナンス励行
すれば、通常の水道の管と同じくらいの期間使用できる。上水道はもちろん、固形物や腐食性物質を
含まない下水道にも使用可能で、タービンの掃除が不要。電力購入契約終了後は、発電された電力と
システムを所有する権利を市が得ることになるという(「環境ビジネス2016年春季号)。傾斜地の多
い日本では、位置エネルギーを利用しフレキシブルパイプ水路に発電タービンを内挿設置、入水から
の異物流入を防止しながら末端排水圧と流量を計測し、排出量を自動制御することで、従来の水路式
ダム発電より低圧・分散・中小規模発電として、農業用水路や簡易上水道に実用化が考えられる。ま
た、この場合も蓄電設備、IoTシステム導入などのオプション化も課題になろが、設備償却期間は
機械設備は20年(最短)、埋設配管設備は50年程度。発電機の仕様は改良開発の余地を残してい
る。
【折々のイタリアン・アウトドア・クッキング】
● いぶり鰹のニンニク風味
なんで、鰹のいぶりなんや?!まだまだ寒いし、初夏に備えて準備をするのだというわけで、今夜は
「いぶり鰹のニンニク風味」。
てから、冷してビニールの袋に入れる。 カツオにこついているヌメリをよく取り、ビニールの浸け込み液の中に入れて約1時間クーラ
ーに入れ、味をつける熟成(A)。 スモークウッド「こ点火し(B)、燻煙器の中に入れる。よく水気を取ったカツオを燻製器におき、
いぶす(C)。 フライバンにオリーヴオイルと薄くスライスしたニンこクを同時に入れて、中火でフライバン
をゆすりながら、カリカリになるように炒める。ニンニクの周りが色づきはじめたう火を消す
と、余熱でこんがり、バリバリになる(D)。 皿にカイワレを盛り、切ったカツオを並べ.上から4、をかける。
写真では、ガスコンロの上に燻煙器をおいているが、着火はしない。単なる台として使用。ガスを着
火すると、速燻法になってしまい、カツオの身が、ポソポソになる。いぶすことによって、魚の生臭
さが消え、ニンニクとの相性は抜群。若いワインを会わせる最高(くれぐれも飲酒運転は禁物)。
いつものように「あさイチ」を観ながらルームウォーギングしていると、料理研究家・高賢哲が「檄
ウマ!焼きうどん」を調理している映像がいつもちがった雰囲気。モーニングゲストに女優の壇密が
出演していたのか、テンションが高く調理進行が蛇行していた。観ていてこちらまで、スタジオの「
春の芽生え」?が伝わったうかの様だった。椅子に座りしばらく見入ると、彼の人柄からくるオーラ
ーに巻き込まれ笑いながらも涙がでる。なぜっだろう?アジア民族のDNAのようなものかと不思議
な体験をした。料理の方はというと――コウさんが福岡県で出会った「小倉焼きうどん」に感動して
つくってみたという焼きうどんを教えていただきます。乾麺でつくるのが特徴で、カレー粉やトウバ
ンジャンを使った特製のソースが絶品ですと、紹介されている―――ポイントは茹でうどんを一旦冷
水で湯切り、具材を炒め、先ほどのうどんを加え炒めるがこのときのゆで汁を加えることで、うどん
に具材の旨味成分を吸収させ(コーティングではない)、べたつき感のない仕上げにする。天かすを
入れて旨味を吸わせ繋ぎとしているが、パン粉でもよいのでは?彼女のいない間を見つけて、是非、
チャレンジし試食してもらことに。
田中彩子 / 「魔笛」夜の女王のアリア レコーディング風景
田中 彩子(1984年2月23日 - )は、京都府出身のヨーロッパを中心に活動するウィーン在住のソプラ
ノオペラ歌手。10代から単身ウィーンにて声楽を学び、22歳で日本史上最年少でスイスの首都ベ
ルン市立劇場にて、ダニエル・インバル指揮のフィガロの結婚で代役なしでのソリストデビューを飾
る。またソリストとしては日本人初、同劇場史上最年少での歌劇場デビューとなる。夜聞くより、朝
に聴き仕事をした方がよいかもしれないが、どうだろう。よければ試してみるか。