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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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春が僕を空にする。

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      厚葬を計るに、多く賦財を埋むるをなすものなり。久喪を計るに、久しく事に従うを禁ずるものなり。

                                                      墨子 『節葬』

                                                          

      ※ 風俗習慣を変えるのは容易なことではない。ましてそれが体制維持のための
       重要な手口であれば、なおさらのことである。まず社会通念の打破からはじ
              めねばならない。なぜ、墨子は葬儀を筒略にせよと主張するのか。

      ※ 儒家は人間相互の衝突対立を防ぐため礼を重んじた。死者を手厚く葬るのは、
              礼の最高の表現であり、これによって人は精神的調和を保てると主張する。
              だが、礼は本来の目的からはずれたとき、たんに形式を飾るだけのものとな
              る。そこから堕落が生じる。そればかりではない。古代にあっては葬儀を盛
       大にすることは、人民の経済的負担を増大させ、国家を疲弊させる要因とな
       った。節葬の主張は、人民の側に立つ墨子の、為政者とそれに寄生する儒者
       に対する痛切な抗議であった。なお「節葬編」はここに訳出した下締だけが
       現存する。


       節葬 - 『墨子』

【中国の思想: 墨子Ⅴ】
 
  公輸――墨子と戦争技術者
  尚賢――人の能力を正当に評価せよ
 兼愛――ひとを差別するな
  非攻――非戦論
 節葬――葬儀を簡略にせよ
 非楽――音楽の害悪
 非命――宿命論に反対する
 非儒――儒家批判
 親士――人材尊重
 所染――何に染まるか
 七患――君子の誤り七つ
 耕柱――弟子たちとの対話
 貴義――義を貴しとなす
 公孟――儒者との対話
 魯問――迷妄を解く   

【僕が空になる春】

さだましの「空になる」 ではないが、深田久弥の『日本百名山』の本を携え春山に登りたくなる衝動に
駆られる昨今。その反面、春は生じ、夏は長じ、秋は収じ、冬は蔵(『黄帝内経』)するの季節とあり
加齢のもとでの実感はいままでとは異なるようだ。いずれにしても、腰痛再発のリスクをかかえ体力増
強、いあや正確に言うと体力維持のトレーニングを励行しているのは「わたしだけのトレッキングの楽
しみ」を実現するため。牢獄のごとき八畳のデスクワークから解き放たれることへの渇望と葛藤が渦巻
く。

● トレッキングの事始め

トレッキングに出るとき要点はといっても、勉強そっちのけで、中学生の部活で大阪周辺の山々の岩石
や化石採集を単独でやってきたのでなにも浮かばない。といえば、誤解をうけそうだがそれほど自然体
なのだが、1つに、確実に天気のよいときを選び、日帰りで帰宅すること。2つめに途中に山小屋があ
るコースならなおのこと好ましい。3つめは、必要な道具を増やしつつ歩く距離と時間を延ばし、興昧
があれば山小屋泊、テント泊と経験を積む。決して無理をしない(無理かどうかは個人差あるので自分
で判断するしかないが、このノウハウ(個人的技術)の蓄積過程をサバイバル能力とでもいうのだろう。
4つめは、継続は力なりとの言葉通り、続けていれば、山で知り合った仲間も情報も増え、合理的な歩
き方も身につく。5つめは、山岳会に所属したり、山岳ガイドとのツアーや教室に参加するのも上達の
早道となるはず。



ともあれ、山登りが始まり、僕は空になる。今年は、これまでの弾丸登山だけでなく一泊登山(一箇所)
と滋賀の山々のトレッキングコース調査登山を予定している。

   ● 今夜の一曲


『もう来る頃…』は、シンガーソングライターさだまさしが12年6月13日に発表した、ソロ37枚
目、グレープ時代から通算すると41枚目のオリジナル・アルバムであり、デビュー40周年記念アル
バム。前作の後、先にシングルで発売されている曲は無い為、全曲新作のアルバムとなる。「きだまき
しとTake It All JAPAN」(きだまきしとテキトー・ジャパン)名義の『大変なンすからもォ。』と同時
発売。ジャケットは『予感』『Sada City』に引き続き友人のイラストレーター・おぐらひろかずが担当。
オリコンチャート初登場9位となり、前々作『予感』以来2年ぶりにトップ10入り。「空になる」は
NHK BSプレミアム 『にっぽん百名山』テーマソング。

【量子ドット電子革命 Ⅲ:最新画像表示装置技術】

第9回 国際太陽電池展(PV EXPO 2016、東京ビッグサイト)では、パナソニックが、世界最高効率の
太陽電池モジュール技術と、住宅の屋根に設置する際に役立つ工法を展示。同社はシリコン系太陽電池
モジュールの世界記録を大幅に更新したとして参考展示。これは、米SunPowerが2月22日に発表した
世界記録――同社の HIT 太陽電池セルを72枚(6セル×12セル)組み合わせた太陽電池モジュール
1平方メートル以上のもの―――を1ポイント上回る。ただし、研究開発品であり生産ラインに投入す
る際には設備改造を必要とする。日本の先端太陽電池技術も、欧米・中国・韓国の猛追を受けるなかで
のパナソニック(旧三洋電機技術継承)も徳俵ひとつで踏ん張っている感がしないでもないが ?奮戦し
ている(下図クリック)。

  

さて、今夜紹介する技術は、株式会社ジャパンディスプレイの画像表示装置。半導体ナノ粒子や量子ド
ットと呼ばれるナノスケールの発光材料のディスプレイへの応用が注目されている中。量子ドットは直
径が数ナノメートルの粒径を有する材料で、Ⅱ-Ⅵ族、Ⅲ-Ⅴ族、Ⅳ-Ⅵ族等の元素グループから構成。
このようなナノ粒子は、外部からのエネルギー線(紫外光、青色光)などの照射、また電界を印加する
ことで発光。従来、発光材料の有機エレクトロルミネセンス材料とは異なり、量子ドットは、粒子のサ
イズ変化で発光波長の調節する、発光効率が高いこと、濃度消光がないことなど従来の材料では得られ
ない利点をもつ。具体的には(下図クリック参照)、。

例えば、透明な基板上に、透光性の第1電極と1電極に対向する第2電極、無機半導体マトリックス中
に量子ドットを含む多結晶無機発光層を含む発光素子が公開
されているが、このような多結晶無機発光
層は、多結晶無機発光層を量子ドットと半導体マトリックスナノ粒子のコロイド分散液をアニーリング
形成する製法では、膜厚の正確な制御が困難で、量子ドットを用いた発光素子は一対の電極間に電界を
印加して発光させため、一対の電極間に量子ドットを含む発光層を挟んだ構造では、発光層の膜厚のば
らつきにより発光強度が変わる。また、表示装置の画素部の面内であると、量子ドットを含む発光層の
膜厚の不均一性により、発光強度が画素間でばらつき、さらに、第1電極、量子ドットを含む発光層と
第2電極を縦方向に積層したスタック構造の発光素子で構成する高精細パネルに適用すると、隣接画素
に光漏れ(クロストーク)し正確な色表示ができない。

一方、基板上に第1電極層を形成し、その第1電極層上に相分離が可能なブロック共重合体膜からナノ
サイズの複数の貫通ホールを含む量子ドットテンプレート膜を形成し、量子ドットテンプレート膜の貫
通ホール内に有機発光層を含む量子ドット構造を形成する量子ドット有機電界発光素子の製造方法
では、
発光層自体を微小な柱状として集合させた場合、発光素子の製造方法が複雑であり、製造に困難を伴う。

また、これらの2つの第1電極と第2電極との間に量子ドットを挟む構造では、発光層内での発光効率
が高くても、第1電極に光透過することで、吸収や界面での反射損失で光減衰する。


特開2016-001564 画像表示装置


この発明はこのような状況に鑑み、量子ドットを用いたときに生じる発光強度のばらつきを抑制し、画
素領域の面内均一性を向上させた画像表示装置の提供を目的の一つとし、画素を高精細化した場合でも、
隣接する画素に光が漏洩しない画像表示装置を提供することを目的の一つとする特許(上図クリック参
照)。また、下図1は、実施形態に係る発光素子108の構成の断面図。

(1)発光素子108は、第1の電極110、第2の電極114、絶縁層112及び発光層120をも
ち、第1の電極110と第2の電極114とは、基板128上に積層される発光層120の一方の面に
設ける。第1の電極110と第2の電極114は絶縁層112を挟み設けられ、発光層120は絶縁層
112の上に、第2の電極114は発光層120で覆うように設け、(2)第1の電極110と第2の
電極114は絶縁層112を挟み積層。幅広に設けられた第1の電極110に対し、第2の電極114
は短冊状または、格子状の形態で、第1の電極110と比較して幅狭に設けらている。

したがって、第1の電極110の面積に対し、第2の電極114が第1の電極110と重なる部分の面
積は相対的に小さいものとなっている。別言すれば、第2の電極114の端部は、第1の電極110上
に配置し設けている。すなわち、第2の電極114は、第1の電極110の端部に至らない内側に、少
なくとも一部の端部が重なるように設けている。尚、この考案に適用される発光素子の構造は図1で示
すものに限らず、例えば、電極構造、絶縁層、発光層について、各種の変形応用した構造にも適用する。

JP 2016-1564 A 2016.1.7

後は、事細かな構造・構成について詳細説明されているがここでは割愛する。このように先回紹介した、
固体撮像素子、今回のカラー表示装置と量子ドットシリコン系電子デバイスについて考察してみた。こ
のように着実に量子ドット技術が普及していく時代に突入し、激しい開発競合模様を呈してきている。
ここからが正念場。

                                         


 


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