左翼とは何かを探しつつあるものだけが左翼なのだ。 吉本 隆明
Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924-16 Mar, 2012
昼前、三重県沖を震源とする地震があった。それも忘れもしない、5年前の東日本大震災当時の長周期地震動
のように大きな横ゆれが続く。たまたまNHKの衛星放送を見ていたときで、緊急地震警報が発令し、しばら
くすると彼女から詳細を問い合わす携帯が入る。和歌山沖の陣だよと返事する。震度4の揺れを観測。正確に
言うと、午前11時39分ごろ、三重県南東沖を震源とするマグニチュード6.1の地震。 今回の地震は陸側
のプレートに海側のプレートが沈み込んでいるプレート境界で起きたもので、12年前の9月にも大きな地震
が起きている。震源は72年前に発生した昭和の東南海地震の震源域よりはやや南側で、南海トラフで想定さ
れる巨大地震と直接関係するかは分からない。先回はマグニチュード6から7前後の比較的規模の大きな地震
が相次いで発生しているので、しばらくは強い揺れを伴う地震が起きるおそれもあるとのことだ。
念のため、JESEAの3月30日付のメルマガ予測を確認すると、レベル3の震度5以上の地震の起きる可
能性が高い――南海・東南海地方東北・関東の太平洋岸、奥羽山脈周辺北海道北部周辺釧路・根室・えりも周
辺鳥取県・島根県周辺――とある。まぁ~多角的な検討が必要だが、備えを見直すことに。枕元にはスニーカ
ー、ブレーカー遮断、ガス栓を締める、防災備品の点検・・・。こんな地震・火山大国に終末処理法も決まっ
ていない原子力発電施設が50箇所(原子炉基数)強もあるなんて、いかにも、時代感覚、バランス感覚が悪い。
量子ドットは無機及び無機化合物だけでなく、フラーレンのC60などの有機化合物も含まれる。下図の公開特
許はその典型例で、カーボンナノチューブにP型有機半導体を蒸着さるだけでは太陽電池の変換効率を高める
ことができないのでカーボンナノチューブ表面に量子ドットC60を蒸着させ、P型有機半導体(P3HT:ポリ(
3-ヘキシルチオフェン-2,5-ジイル)を蒸着後。溶剤アニール処理し残留応力を除去し変換効率を高める方法特
許を開示している。
US 9293720 B2 Carbon nanotubes as charge carriers in organic and hybrid solar cells
以上、黒い有機半導体太陽電池が実用化できれば、エネルギーフリー時代は実現する。これど『デジタル革命
渦論』である。下節の熱電発電シートもそれである。これらはすべて、ネオコンバーテックで製造するという
ものである。これは自慢話のようになってしまうねぇ~。
【耐久性のあるカーボンナノチューブの熱電変換シート】
人の体や車の配管などに貼り付け、温度差を利用して発電する「熱電発電シート」の耐久性を実用可能な水準
まで高めることに成功したと、奈良先端科学技術大学院大学の河合壮教授らの研究チームが発表。それによる
と、世界最高水準の発電性能と耐久性もつフレキシブルな熱電発電(温度差発電)シートとなる。特に高耐久
の問題改善に、材料のカーボンナノチューブに食塩などを添加することでり、出力特性が従来の約3倍に向上
150℃の温度で1ヶ月以上の性能保持を実現。
このプレスリリースの前に、ブログで特許公開を掲載(『最新ナノ電子工学:熱電変換素子の場合』2016.03.
07「最新ナノ熱電変換素子技術」)している(下図クリック参照)。これまで、導電性高分子がフレキシブル
なプラス型(p型、低温側がプラスに帯電)の熱電材料として注目されてきたが、実用的な高効率発電のため
には、高性能で耐久性のあるマイナス型(n型、低温側がマイナスに帯電)熱電発電材料を開発、これらを組
み合わせて双極型熱電発電シートを実現する必要があった。
まず、母材である単層カーボンナノチューブに食塩(NaCl)などのアルカリ金属塩と、クラウンエーテルとい
う有機化合物を添加したところ、単層カーボンナノチューブが高性能のマイナス型(n型)材料になることを
発見する。その結果、従来の方法で調整したマイナス型カーボンナノチューブに比べて、電力特性がおよそ3
倍になり大幅に向上する。
さらに、このタイプのカーボンナノチューブ複合体の熱電発電特性をもとに一般的な双極型熱電変換素子(上
図1(B))に適用した場合の出力電圧を推定したところ、プラス型(p型)材料のみを利用した場合に比べて
2倍以上に増強されることが判明。これはカーボンナノチューブがマイナス型(n型)になったことによる。
特開2016-009851
先進国で消費されるエネルギーのうち約3分の1が未利用で排熱――この1%でも回収できれば、地球温暖化
の抑制や省エネに大きな効果が見込め、火力・原子力発電所や自動車の排熱などがあり、温泉や私たちの人体
そのものもエネルギー資源である――の80%以上は200℃以下であり、大概は分散し、タービンを回して
発電するような従来型の発電技術によるエネルギー回収は困難であったが、今回の発明の特徴は(1)マイナ
ス型有機材料で世界最高水準の耐熱性と発電出力性能をもっている。(2)従来の熱電モジュールとほぼ同等
の電力を出力できる。(3)従来の熱電モジュールにないフレキシビリティや耐衝撃性を備え、有機系熱電発
電シートとして百℃以上の高温でも高い安定性を示すという3つである。
わたし(たち)がここで注目するのは、日本の「オールバイオマスシステム」(事業プラットホーム)の実現
が加速することである(『オールバイオマスシステム完結論 Ⅸ』/「ようこそ!スマートキャンティへ」2016
.01.23)。例えば、木屑をバイオエタノール発酵製造工程の特殊な発酵室投入し発酵熱を熱電変換パネルで直
接変換するか、熱電反感チューブで熱媒体を通して間接変換すれば、燃焼することなく、エタノールなどの有
機溶剤を製造し発電できるので、(1)バイオ燃料やバイオプラスチックなどが製造可能な上に、(2)従来
法よりダウンスペーシングなスマートな発電システムとなる。まぁ、これは、わたし(たち)の独自の事業開
発特許に該当することですが。
● 大紫羅欄花
メールで「通勤途中の道端にショカッサイが咲き競い、春の到来を告げています」と文が目に入る。ショカッ
サイとは、ハナダイコン、ムラサキハナナ、オオアラセイトウと解説している。何だ、ハナダイコン、あるい
は、ムラサキハナナ(紫花菜)のことかと少し驚く。ショカツサイ(諸葛菜)とも呼ばれは、諸葛孔明にちみ
孔明は大軍を率い野営するときこの種子を用意し、兵士の野菜を栽培させ食用に供したことに因むが、野菜と
食せばカロチンやビタミンCを含んでいるが調理方法は不詳、ただ、シードはリノール酸系の種子油として生
産されているようだが、道端に咲く春告げ花として愛でたい。生憎のPM2.5の基準値オーバーの曇天日和
だったが、タイム-コモンタイム、サフラワー、クミンの3つのハーブの種を捲く。
ジェロが舟木一夫の「高原のお嬢さん」の歌をカバーしていることを偶然テレビでみる。それと同時に、上司
だった人のことを思い出していた。歌が上手く時折懐かしい青春歌謡曲を歌っていたのだが、退職後の彼の身
の回りの出来事などが去来し侘びしさと切なさが押し寄せて来るとともに、学生時代の記憶も思い出され、複
雑な気分にもなった。さて、ユーチューブで再生して聴くがオリジナルはもちろんカバーも趣があり、懐かし
さにしばし溺れる。