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一期一櫻 2016

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       法あるいは宗教あるいは儀礼あるいは風習、習慣というものを、本来的
               な所有よりも、もっと強固な意味で、 自らのものであるかの如く振舞
               う構造のなかに、 本当の意味での、日本の大衆の総敗北の構造がある。

                                                                    吉本 隆明 

 

                                         

                                                                                 Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924-16 Mar, 2012  

 

【今夜のソーラー工学Ⅰ:自動電圧調整器】

自動電圧調整器(AVP:Automatic voltage regulation for photovoltaic systems)は、太陽電池で生成された直流電力
で、電圧降下検出器測定で電圧降下を検出する電源システム――直流電圧制御の第一次直流電圧制御装置(インバ
ータ)で、電圧低下を検出した場合に直流電圧を自動制御――で出力電流抑制し発電効率(従来のパワーコンディ
ショナー統合型よりコストはアップ(数%?)するが、大規模ソーラー発電施設の実例では25%以上)を高める
ことができるというものである。原理的には、ソーラー発電だけでなく、系統別発電装置の統合システムは簡単に
(?)構成できるものである。ところが、ひょんなことから米国特許情報を検索していると、2つの特許が目にと
まる。1つは東芝三菱電機産業株式会社の「US 9300226 Solar power generation system」と2つめはサンパワー株式
会社の「US 9300224 Automatic voltage regulation for photovoltaic systems」で公開日は先月の29日と同日で登録番号が
2つ後者が先行しているというわけだ(2つの下図参照)。


US 9300226 Solar power generation system US 9300224 Automatic voltage regulation for photovoltaic systems

特許請求項目をみているが項目件数では、19対8で前者の方が多いが内容はほとんど同じ。そこで、前者の日本
国内特許を検索するが、「特開2016-032353 自動電圧調整器」が該当するが(下図参照)、太陽光発電という利用
分野の規定がなされていないが、機能・構成特許では類似している。つまり、前者が適用事業分野を指定し被せ公
開されたものと推測――言い換えれば、出願側が自己優位性の確信的動機(防衛行為)があり申請されたともとれ
るが、熾烈な情報戦争の一例である。


特開2016-032353 自動電圧調整器



 【中国の思想: 戦国策Ⅱ】  

  ● 目 次

   解題
   秦
   斉
   楚
   趙
   魏
   韓
   燕
   西周・東周・宋・衛・中山 

  

  西周・東周・宋・衛・中山

 戦国乱世の時代にあっては弱小国の立場ほど苦しいものはない。生きのびるためには、強大国以上に権謀術数
 をめぐらさなければならないし、手のこんだ外交的テクニックも弄さなければならぬ。東周・西湖・宋・衛・
 中山の六カ国はいずれも"戦国七雄"の間にはさまれた弱小国である。「戦国策」に記載されているこれらの国
 々にまつわるエピソードは、弱小国の苦しさと生きのびんがための必死の"あがき"を浮きぼりにしているもの
 が少なくない。

 「名加わるところありて実帰するところあり」
 「それ人はおのれに剪うるに於いては急に過ぎ、人に事うる
 に於いては緩に過ぐ」
 「与は衆少を期せず、それ厄に当たるに於いてし、怨は深浅
 を期せず、それ心を傷うに於いてす」

  ● 怨は深浅を期せず

 中山君が国中の名士を招いて一席設けた。その席に、司馬子期(しばしき)という者がつらなっていたが、た
 またま羊のスープが足り  なくなって、かれのところまで回ってこなかった。これを根にもった司馬子期怒
 りにまかせて楚に逃亡し、楚王をけしかけて中山を攻撃させた。中山君は、国外へ脱出をはかった。と戈(ほ
 こ)を手にした男が二人、後を追ってくるではないか。中山君は振り返って、

 「何者だ」

 「先年、君から一壺の食物を与えられて飢死を免れた者がおりました。わたしどもはその者のせがれ
 『中山に事あるときは、死をもってこの思に報いよ』
 と言い遺して果てました。今こそ恩に報いるときと思い、かくはせ参じたしだい」

 中山君は思わず歎息した。

 「わずかな施しでも、相手が困っているときにすれば効果はてきめん。ささいな怨みでも、相手の心を傷つけ
 れば、手ひどい報いを受ける。わたしは一杯のスープで国を失い、一壺の食物で勇士二人を得た」

以上をもって『戦国策』はひと先におわるが、マイケル・ピルズベリー著『China 2049』の考察はつづく。
中国二千数百年に脈々と綴れてきた思想、現代中国の政治背景をこの一巻に求めるわけもいかないだろうが、ピル
ズベリーの力を借りなんとか理解を深耕できるだろうと楽観しつつ?『China 2049』を読み通した後も、
この『中国の思想』のほぼ全巻読み飛ばしていこうと考える。なお、『戦国策』の詳細を知りたい方は上図2をク
リックし参考されたし。各々のビジネスや人生シーンで窮地に陥ったときの打開の一助になる言葉に出会あえるか
もしれない。次回は、『管氏』を紐解く予定だが、いつからはじめるかはわからない。

                                              この項了

 



● 一期一櫻 2016

桜満開の好日、早速、弁当とお酒・ビールを持つて城内におきまりのドーンで頂く。馬屋の改修工事が完了していたので参観
し、散策し彼女の運転で帰ってくる。デジカメが生憎の不調でピンぼけばかりで、二枚だけアップ。お陰で男前が台無し???
お酒が回り頭が痛い中打ち込みしているので、今夜はこの辺で。

 フルート&ピアノ演奏

  arrange cove by HINA

                                                                         

 


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