優れた作品(=優れた表現)というのは、ディスコミュニケーションを共有するものなわけです。
これが吉本の〈表出〉概念の根源です。〈表出〉の本質は、まずもって〈沈黙〉としての自己表
出にあるわけです。
『吉本隆明 語る ~沈黙から芸術まで~』
Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012
● これではデフレ脱却できない!
安倍政権は、消費増税の時限付き見送りを主張しているが、現状の景況での消費増税は景気の腰を折る(=財政再
建も座礁)することは確実であるにして、早々とアベノミクスとは一線を劃してきたが、彼の発言は大旨、支持す
るものである。国の連結バランスシート(日銀を含まない、非連結単体決算)、15年3月末で資産932兆円、
負債1371兆円で、資産負債差額は439兆円であり、16年3月20日現在の日銀の保有国債残高は363兆
円、故に統合政府の国際残高は90兆円程度で、現実の日銀政策はマイナス金利になって、財政再建完了している
ということを実証してみせたが、これを直視する財務・国民経済専門家が皆無な「マスコミ論調」 が賑わっている。
経済全体の指標としては、失業とGDPが重要だ。この意味で、株価や為替は二義的な意味しか持たない
高橋 洋一
現況は、GDPはやや足踏み、失業率は引き水準だが、下げ止まっり、物価や賃金は伸び悩んでいるが、日銀は潜
在成長率について「0%台前半」とし、失業率水準である3%前半をこれ以上低下できないとする見解。それでは
失業率を2%にすればどうなるのか?高橋洋一は嘉悦大学教授は、7日に放送された「正義のミカタ」(朝日放送
)で、さらに金融緩和すれば、上図表のように予想線(点線)の通りに右下に向かって下がり、右回りになるとす
ると、さらに左下に下がり、完全雇用に対応する失業率は2.7%程度で、物価や賃金が上がり出すとみる。 ここは
彼が言うように、良いと思われることは、勇気をもってに実行すべきだろう。
● パナマ文書とデフレ政治家
すべては南ドイツ新聞への1通の暗号メールから始まった
租税回避的衝動は、わたしたち庶民のいわば生活防衛の自然に身につけている根性ではあるが、また反面、平均所
得を遙かに上回る租税回避行動に、異議申し立てしたくなるの自然に備わった根性――9日、フランスの著名経済
学者トマ・ピケティ氏ら350人を超す世界の経済学者が、脱税などに使われるタックスヘイブン(租税回避地)
の根絶を求める公開書簡を発表。「パナマ文書」の発覚で租税回避地に関心が集まる中、書簡は「(回避地は)一
部の富裕層や多国籍企業を利するだけで、不平等を拡大させている」と批判。その存在は「世界全体の富や福祉の
拡大に寄与せず、経済的な有益性はない」と断じる――であるともいえるだろう。所得の租税回避を防止するには
金融資産や現金を「パケット化」しタグ付けることを国際ルールで定めることであり、多国籍企業を行う金融取引
に「国際連帯税」を導入すれば良い(その合意形成は一筋縄ではいかないが、問題解決の議論を国際的に展開する
ことで倫理確立の醸成(create)となる)。 過日のG7伊勢志摩サミットにも国際的な課税逃れ対策が議論され、
先進国・OECDでは、国際的な租税回避を防ぐための取組みをこれから始めようと合意している。
※「ぜんぶ実名 パナマ文書に出てくる「日本の億万長者」大公開!」(「賢者の知恵」現代ビジネス 2016.05.29)
都知事の政治資金不正支出疑惑、元検事の弁護士2人に調査依頼 TBS News
政治家は、詐欺師かサイコパスか 野々村元県会議員から舛添東京都知事
再起のテレビ放送で賑やかなのは「舛添都知事 政治資金不正疑惑」。兎に角、「せこい」「卑しい」につきるが、
こうも政治家がていたらくなのも「長引くデフレ不況」の所為がベースにある。そう言えば野々村元兵庫県会議員
の記者会見の陰気で病的な号泣映像で辟易したが、それに比べ舛添都知事のそれは、何故か陽気なサイコパス的な
イメージとして映るのはわたしだけだろうか、あるいは、政治という職域にいると後天的に誰もが罹患するものな
のか、あるいは幼児期の家庭環境(ゼロ歳児~三歳児までの母親)の影響や先天的気質によるものかと考えたりす
るが、このセコサ加減は、政治家だけでなく、この日本を覆い尽くてきた、あるいはこれからも覆い尽くしていく
かもしれない「デフレ不況シンドローム」なのかもしれない。そう気づけば、ここは「頑張れ!アベノミクス」と
エールを送るのも大義の御旗ゆえ許されるかもしれない。
26日、ソフトバンク コマース&サービス株式会社と株式会社グラモは、「iRemocon Wi-Fi (SM)」本体内蔵のブ
ザーおよびスマートフォンに搭載した専用アプリを通じて、電力使用状況をリアルタイムに通知するHEMS1「iRe-
mocon Wi-Fi (SM)(別ウィンドウで開きます)」を共同で開発。「iRemocon Wi-Fi (SM)」は、外出先からの家電
の操作や部屋の温度・湿度・照度のモニタリングも可能で、新しいおうちのライフスタイルを提案するソフトバン
ク C&Sの「おうちソリューション」の新商品として、SoftBank SELECTION オンラインショップおよび一部のソフ
トバンクショップで、27日より順次販売すると発表した。このシステムは、(1)電力使用量の確認、アラート
機能、(2)外出先からの家電の操作、(3)室内の温度・湿度・照度などのモニタリングの3つの特徴がある。
● 仕様書
Las Vegas Moves Closer To 100% Renewable Energy Thanks To NV Energy Partnership
【世界は百パーセント再エネ時代】
● 世界最大のデータセンター向けに「百%再エネ」プラン
ラスベガスの2つの観光スポットで有名なネバタ州をサービス管轄にする大手電力会社NV Energy社が、地球温暖
化対策と持続可能な社会の構築を目標に掲げる大規模電力需要家に対し、二酸化炭素の削減目標をサポートする
――「百%再生可能エネルギー」電力プランの提供を開始。家具世界大手のイケアを始め、ナイキ、グーグル、
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スターバックス、ウォルマートなど、世界的なリーディングカンパニーは地
球温暖化対策の1つとし、全ての事業所で使用する電力を百%再生可能エネルギーで賄うことを目標と掲げてい
る。これらの企業は目標を達成に、屋根置き太陽光発電などの分散型発電をオフィス、または工場などに設置した
り、メガソーラーのディベロッパーと長期電力購入契約を結ぶ事例がある。
米国ネバダ州ラスベガスに拠点を持つSwitch社も例外ではない。同社はSUPERNAPと呼ばれるデータセンターの開
発・運営とコロケーションなどのサービスも提供している。膨大な電力を使用し、1000以上のクライアントのミッ
ションクリティカルなビジネスをサポート。同社は現在、ラスベガスで9つのデータセンターキャンパスを運営し
ており、総面積151万926平方フィートになる。さらに3つのデータセンターを建設している(総面積119万8348平
方フィート)。また、ネバタ州北部に位置するレノではデータセンターキャンパスを建設中(総面積120万947平方
フィート)で、さらに6つのデータセンターキャンパス(総面積528万6294平方フィート)の建設を予定している。
このレノのデータセンターが完成すると、世界最大のデータセンターになる。
Switch社の15年における電力消費量は35万1484キロワットアワで、それに伴う二酸化炭素排出量は18万
以上であった。16年の同社の電力消費量は新しいデータセンターの稼働で、約20%増しの42万671メガワ
ットアワと予測されているが、NV Energy社から「再エネ百%」電力プランを百%使用することにより、電力消費に
伴う二酸化炭素排出量はゼロになる。
尚、米国では、電力自由化は国一斉ではなく、州レベルで実施される。ネバタ州は、カリフォルニア州同様、電力
小売りの自由化を保留し、同州の電力需要はNV Energy社を含む地域大手電力会社の数社によって独占されている。
規制下にあるネバタ州で01年に、年間電力需要が1メガワット以上の顧客は「脱退費」を支払い、同州の公益事
業委員会(California Public Utilities Commission:PUC)から認可を得ると地域電力会社から離れられる、という法案
が可決された。この法案は規制下において大規模電力需要家に電力購入と発電にさらなる「オプション」を与える
ためにつくられた。現在、NV Energy社の電力は約20%の再エネで構成されている。このためSwitch社が「再エネ百
%」を実現するためには、NV Energy社からの電力供給では達成不可能だった。そこで昨年、Switch社は01年の
法案のもと、PUCにNV Energy社からの脱退(電力購入契約解除)の要求を提出した。PUCは同社の「脱退費」を
2700万米ドルと想定。
※ 脱退費とは、電力会社は将来の電力需要予測のもとに発電所と電力長期購入を交わして、需要に備える。Switch
社のような大規模電力需要家に抜けられると、NV Energy社の収入が減るうえに、契約済みの電力購入量に余剰が出
てしまう。電力購入契約の余剰分の支払いは、残った電力需要家に割り振られる。脱退費とは他の電力需要家へのし
わ寄せを防ぐコストになる。
トニー・ウィリアムス(Tony Williams、1945年12月12日-1997年2月23日 )は米国イリノイ州シカゴ生まれのジャズ
ミュージシャン、ドラム奏者、作曲家。その演奏スタイルは、マックス・ローチなどの正統派スタイルからスター
トしているが、60年代中期にはフリージャズ、70年前後にはロックの影響を受けてスタイルが変化している。高
速の4ビートが得意、彼の加入以降のマイルスグループでは同じ曲でも年を追うごとにテンポが早くなっていくの
がよくわかる。これはトニーのスピードにマイルスが対抗する形でどんどんテンポ設定が早くなっていったと、自
伝でマイルスが語っている。また、加入当初からトニーは2拍4拍でハイハットを踏まず、「ちゃんとハイハット
を踏め」と口うるさく言ったとも語っているが、このようなスタイルは他のドラマーに確実に影響を与え、70年
代には、逆に全ての拍でハイハットを踏むようになり、これもまた以降の4ビートの主流となっていく。
● トニー・ウィリアムス「ライフ・タイム」Blue Note
サム・リヴァース(ts)ポビー・ハッチャーソン(vib)ハーピー・ハンコック(p)ゲイリー・ピーコック(b)
ロン・力-ター(b)リチャード・デイヴィス(b)トニー・ウィリアムス(a)レッド/グリーン/トゥモロウ
・アフタヌーン/メモリー/バープス・ソング・トゥ・ザ・ウィザード 1964.8.21,24 NJ イングルウッド・クリ
フZ・アルフレッド・ライオン
トニーは来日して間もない97年早々、突如亡くなった。まだ51歳だった。60年代の主流派ジャズを革新した
のはマイルスとコルトレーンだが、そのリズムの核となった彼とエルヴィン・ジョーンズは文字通り60年代を代
表する傑出したドラマーである。この時19歳だ、その天賦の才を開花させている。同僚のハンコックらをはじめ
新主流派の鋒々たる共演者を相手に、シャープなキレのいいドラミングで演奏を鼓舞。。全曲が自身のオリジナル
で、作曲とサウンド展開に非凡さを発揮する。主流の多くがフリー・ジャズにも関心を注いだが、彼はフリーとパ
ップのイディオムの融合を図る。最後の来日時のトリオ演奏『ヤング・アット・ハート』(ソニー/1996年)でも
その実力は揺るぐことはなかった。