目に見えない、人に言ってもあまり意味のない、でも自分には重要なことを
表現する、そういう苦労を人一倍した人(三島由紀夫)ではないでしょうか。
「真贋」講談社文庫 193頁
Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012
【最新カーボンナノファイバー電子工学】
● 史上最強 黒の正電極触媒とソリューションプラズマ
の高機能化技術などの開発が注目されている。この中で、正極触媒には触媒性能などの点で、白金な
ど高価なレアメタルを用いることが多い。また、従来は NCNP (窒素含有カーボン)を合成するため
に、真空プロセス/高温処理などが必要となるなど、コスト高の要因となっていた。芝浦工業大学の
石崎貴裕准教授らの研究グループは、常温環境下のソリューションプラズマ処理で、窒素含有カーボ
ン(NCNP)とカーボンナノファイバー(CNF)からなる炭素複合材料「NCNP-CNFコンポジット材料」
の合成――燃料電池の正電極触媒として実用化できれば、白金などを使った場合に比べて部材コスト
の低減が可能――に成功したと発表している。
● ソリューションプラズマ処理とは
現時点では「ソリューションプラズマ処理」の規定は一様でないが、液中プラズマ処理を意味する。
従来法では、液中プラズマは、高温プラズマであったため溶液も高温となり、反応を制御することが
難しかったが、電極間に印加する電圧制御の最適化により、液中に低温プラズマを生成できるように
なる。その特徴は、溶液中のプラズマを材料合成に応用できる。あるいは、ソリューションプラズマ
は、溶液の温度を制御できことで、ナノ粒子の粒径制御や、ソリューションプラズマによって誘起さ
れた化学反応を制御できる。従来のプラズマでは分子構造が破壊される程の高エネルギー反応場であ
ったが、ソリューションプラズマでは、分子構造を破壊することなく反応誘起できるため、表面修飾
やボトムアップな材料合成にも応用できる点である。
● プラズマの産業界における有用性
気相で生成するプラズマの場合、中性のガス粒子(原子あるいは分子)が電離し、電子と正イオンが
生成する。これらの量は中性ガス粒子にくらべ少ない。また少量ではあるが、中性ガス粒子への電子
の付着により負イオンも生成する。これ以外に、中性で活性な励起種、不対電子を有し活性なラジカ
ル、また放射される光子を生成している。これらの粒子の作用により、プラズマを用いると、反応を
(1)ドライ、(2)低温、(3)高速の条件下で行わせることが可能になる。
気相で生成するプラズマは、産業界の多くの分野で使用されている。 これに対し、 固相である金属
中では、自由電子が集団的に振動している状態は固相中のプラズマと呼べる。この振動を粒子として
量子化しプラズモンと呼ぶ。金属表面に微細な構造が形成された場合や金属ナノ微粒子の表面では、
光が照射された場合、プラズモンが共鳴励起され、表面(局在)プラズモンが生成する。この表面プ
ラズモンと光との相互作用により、金属ナノ粒子は独特の色調を呈する。こういった現象は、表面(
局在)プラズモン共鳴と呼ばれ、局在的に著しく増強された電場が生成する。この共鳴現象を、表面
分析、表面加工、医療などに応用。プラズモンを用いる学問分野は、電子を用いるエレクトロニクス、
光を用いるフォトニクスに対し、プラズモニクスと呼ばれ、産業の基礎として成長をはじめている。
これらに対し、液相中で生成するプラズマは、古くから、放電加工、水中溶接、放電浸炭、液体絶縁
などの液中の放電現象技術として扱ってきたが、その物理・化学的な基礎については、ほとんど研究
されなかった。近年、プラズマ材料科学分野で、液中で生成するプラズマ(『ソリューションプラズ
マ』)を、21世紀のコア技術研究を進められよとしている。ソリューションプラズマと名付けたの
は、溶質と溶媒の組み合わせにより、さまざまなプラズマを生じさせることができ、 溶液(ソリュー
ション)を強調するためといわれている(上図ダブクリ参照)。
● 関連特許及び非特許文献
1.特開2012-014919 コロナ放電とその利用
2.稗田純子他“ソリューションプラズマ表面修飾を用いたナノカーボン分散コンポジット材料の
作製”日本金属学会誌、第73巻、第12号(2009)
3.ソリューションプラズマ反応場の自律制御化とナノ合成・加工への応用 名古屋大学
工学研究科・教授 高井 治 4.特開2016-108560 ナノコンポジットフィルム及びナノコンポジットフィルムの製造方法 株式会
社サムスン日本研究所 他 2016年06月 5.特開2016-102034 導電性グラファイトの製造方法及び導電性グラファイト 旭化成株式会社 他
6.特開2014-144900 表面修飾炭素材の製造方法 国立大学法人名古屋大学 2014年08月
● 不実 年寄りの日光浴
オリーブの木が不実だという。(1)肥料が足り(あるいは配合が悪い)ないのか、(2)枝が混み
合っているのか、(3)他種のオリーブの木からの受粉が少ない(あるいは皆無)のか見当がつかな
い。しばらく考えてみよう(ようするに、忙しいすぎて余裕がないのだ)。それも問題なのだが「ル
ームウォーキング」も「スリーディープリンター」も停滞してしまっている。前者は登山実行が迫っ
ているにも関わらず、トレーニングにすら至っていない。そこで、2、3日前から、斜度9度の最高
レベルの10にあげている(因みに、脈拍は150にも上昇、これは20代のレベルに相当で50%
も脈拍数が多いことになる)。ただし、距離は2キロ足らずで、目標の2回は達成していない。そこ
に「年寄りの冷や水」ではなく「日光浴」を正午過ぎにやってみた。これは油断禁物。息子が海水浴
で焼き過ぎでちょっとした騒ぎになってた。だから、焼ける前に室内待避する。明朝は、町内の草刈
り。これで少しは焼けるだろうが、今後も続け、急な山登りのリスクをできるだけ小さくしたい。 ● 今夜の一曲
FU-JI-TSU
こんな小さな星では
きっと出会ってしまう
二人…別れ告げても
あんな輝いた日々を
全部無駄にするような
再会だけはよしたいね
大人になって苦笑いだとか
それとも子供の言葉でなぐさめを
不実です初めて会ったような不思議顔
私は街角ピエロ
不実です微笑んだ私を不思議顔
それはないんじゃない ?
作詞 中島みゆき
作曲 後藤 次利
この曲は、「FU-JI-TSU」(ふじつ)は、工藤静香通算4枚目のシングル。1988年6月1日に発
売された。発売元はポニーキャニオン。初めて作詞家に中島みゆきを迎えた。中島みゆきの著書『愛
が好きです Ⅱ』(歌詞&エッセイ集。新潮社刊、ISBN 9784101283074)内のエッセイで、この曲のタ
イトルをめぐるエピソードが披露されている。そんなわけで、今夜は、不実、FU-JI-TSU、不実日和。