勝を急ぎて敗を忘るろことなかれ。その利を見てその害を顧みざることなかれ。
仁者は人を愛す、人を愛するが故に人のこれを害するを悪(にく)む。
荀子 / 「議兵」
※ 「兵法は駆け引きだ」というのはまちがいである。駆け引きでは、大局において、
勝つことも、身を守ることもできない。では本当の力とは何か?荀子はこの篇で、
仁君の兵法を論じ、指導者の心がまえにふれ、仁者の戦いを明らかにする。
『五権』:将軍の地位に恋々として、解任されるのを憎んではならない。勝ちに
急いで、負ける可能性を忘れてはならない。自軍内を威嚇して、敵を軽視しては
ならない。戦機の利だけを見てその害を無視してはならない。およそ考慮すると
きには熟考するべきであり、物資を使うときには気前よく使わなければならない。
仁義は、最も偉大な技術。仁義というものは、政治を治めるために拠って経つと
ころ・・・・・・ゆえに、『そもそも大国の王にとっては、軍の統帥などは瑣末な事に
すぎない』と言うのだ。たしかに、秦国は四世に渡って勝利した。だがかの国は
今や戦々恐々として、天下の諸国が一体となって自国を踏み潰すことを常時恐れ
ている。これは、いわば滅亡の前段階の兵なのだ。王者の本統には至っていない
・・・・・・仁義の王は平素の修養を積んでいたゆえの勝利であった。これが、いわゆ
る仁義の兵である。根本なる仁義によって勝利を求めず、瑣末なる変詐の術によ
って勝利を求めるがゆえ、これが世の乱れる原因となる。
「ラスト・クリスマス」でおなじみの英人気歌手ジョージ・マイケルが25日、英国の自宅で死去。
享年53。81年にポップデュオ「ワム!」を結成し、82年にデビュー。「ケアレス・ウィスパー」
「ラスト・クリスマス」(ともに84年)などが大ヒット。86年に解散後はソロに転向し、87年
に発表したソロ初のアルバム『フェイス』が大ヒット。世界中で「ラスト・クリスマス」が流れる日
の訃報となる。人気絶頂だった84年のクリスマスに合わせて発売されたクリスマスソング。タイト
ルは「去年のクリスマス」と言う意味、クリスマスの失恋がテーマ。ワム!名義で発売された曲では
あるが、実際にはジョージ・マイケルが一人で録音(演奏は打ち込みによるもので、ギターもこの曲
には入っていないため、ジョージ自身が実際に演奏しているパートはない)。通常のシングル・バー
ジョンのほかに当時流行の12インチ・バージョンが、「プディング・ミックス」という名前で発表
された。現在入手できるのは殆どがプディング・ミックス。
George Michael Jun. 25, 1963 - Dec. 25, 2016
合掌
クリスマス・イブもクリスマスも、慌ただしく過ぎる。昨日の昼は、彼女が買ってきたおにぎりとハ
ナマルキの「おすし屋さんの赤だししじみ」を頂く。おにぎりは「ローソン」というのがわたしの指
定なのだが、外見はも品名も同じだが、一口食べただけで品質に差があることがわかる。南高梅と焼
き鮏の2つはそれぞれメーカーが違うのだが、焼き海苔のパリパリ感じ、お米の食感、うまさなど細
かい点(正確に言えば両手ほどあるが)に渡り「ローソンのおにぎり」に劣るのだ。そこで、おにぎ
はわたしが買うよと言うとダメの答えが返ってくるので、次回は多分指定したものが食べるだろう。
話はハナマルキの「赤だししじみ」。カップの蓋を開け赤味噌のパックとしじみの真空パックの2つ
を取り出し、開封し再投入しお湯を注ぎキャップを被せ数分待てば出来上がり、このとき、蜆の飛び
出した身を粉砕し溶け込むほどによくかき混ぜること(ここがポイント)。スープを完璧に飲み込む
干すと貝殻とほんの少しの固形分が残る程度になる。逆に言えば、中途半端な攪拌では固形分が多く
なり、折角の栄養分を無駄に捨てることになるのだが、そうして頂いたスープといえば、これは上出
来で申し分ない。赤味噌(グルタミン酸)と蜆(琥珀酸)は本ごっ美味いでよ。
そこで、一人前ごとに真空パックする技術がここでは鍵となっているが、廃棄物という側面からは好
ましくないだろう、そこで、個食商品と家族食商品にわけカップ型は前者のみとし、5人食以上の味
噌は大袋詰めとし、蜆は10食分の真空パック詰めに集約するとし、別売りでレシピ書きで統合する。
個食用は蜆スープの種類(クラムチャウダー、各種味噌汁、吸物、雑煮、塩汁、豚汁、三平汁、けん
ちん汁、ポタージュ、アイントプフ、ブイヤベース、ミネストローネ、トムヤムクン)、それ以外に
は佃煮、乾物などの商品開発できそうだ。これでクラムスープシリーズは完成。
【RE100倶楽部:スマート風力タービンの開発 Ⅰ】
今年は、米国や中東では太陽光発電の電気料金が1キロワット時3セントを実現し、デンマークやハ
ンガリーでは百パーセント風力発電を実現あるいはそれをめざす国が出現する再生可能エネルギーの
躍進した。しかし、日本、米国での大規模な海洋風力発電プラントはこれから実証試験段階にある。
もっとも、小形水力、バイオマスなども前実用段階にある。さらに太陽光発電は、30%超の高変換
効率モジュールの実用化も実現していないが、2017年はそれに向けての開発激化ということにな
るだろう。従って、オールバイオマスあるいはオールソーラーのシステム化と同様にオールウインド
システムに焦点を当てることになるが、その前の「スマートウインドタービン設計」を考えていくこ
とにする。
左:2016.11.09 3165箇所/8.7ギガワット 右:2016.12.25 3245箇所/9.0ギガワットと続伸中
それでは、その鍵語はどうなのかとイメージしてでてきたのは、デジタル革命渦論/マグネットブレ
ーキ/マルチタービン。それを頭の隅に置いて、設計理念からビジョンに移り、ここでは「風況を選
ばない高出力インテリジェント 風力発電機の実用化研究、 財団法人福岡県産業・科学技術振興財団
IST 産学官事業研究成果報告書」を参考に、①風車ロータの最適化、②発電機の最適化、③制御サー
キットの最適化、④フィールド実験、⑤発電機と制御系の最適マッチ ングなどに亘ってさぐってみる。
● 問題意識
風力発電が 世界的規模で展開されているが、現在活躍している従来風車は、風況が良好な欧州や米国
に適した水平軸単段プロペラに固執した従来技術の延長線上にあるが、
ロータが適しているが強風下でも出力が低いなど、適用範囲は限られる 発電機の磁界を切る速度を速くして電気の質を保つため、増速機構あるいは大径/多極発電機を
準備 する必要がある 強風速下における風車ロータやタワーの破損と発電機への過負荷を避け、かつ定格運転域で出
力を一定に保つため、ブレーキや可変ピッチブレードなどの複雑な回転速度制御機構を必要と
する 微風速と強風速の差が著しく、風車にとって良好な風況が安定して豊富に得られない地域では、
従来 風車の定格運転開始風速毎秒11メートル以上に達する季節/時間がかなり限定され、風
車の出力は、風速の3乗に比例するので、風速が遅くなるとともに著しく低下するから、日本の
ように風況が好ましくない地域では低風速域での出力増大が望まれる
そこで、この研究では、4点を踏まえ風力発電ユニットの望ましい姿が、①出力増大、②運転域の拡
大、③回転速度、④制御機構を排除することに着目、これらの実現に、前後二段の風車ロータが内外
二重回転電機子をそれぞれ駆動する新たな風力発電機の実用化を目指し進められている。ここで、注
目する鍵語は「風況教安定」であり、自然現象は設計範囲内に都合良く収まらないこと、すなわち「
風況不安定」を前提に、「風況を選ばない」設計構想をすすめることを基本に置きこうさつ。
参考レポートでは、前段風車ロータ径 500ミリメートルを用いた風洞実験と数値シミュレーション
により、タンデム風車ロータとして望ましい姿を求め下記項目を前提としている。
なるようにひねりを与え、それより外側では仕事をするように反りのある翼型を用いて好適な
迎え角となるようにひねりを与える。このとき、後段風車ロータに十分な風のエネルギーを与
えることができ、タンデム風車ロータとして好適となる(現在、単段風車ロータに比べて4%
の効率向上) 記前段風車ロータに適する後段風車ロータブレードは衝動型にするとよい.
● 発電機の最適化
この課題では、静止摩擦トルクの軽減、回転系の慣性質量の軽減を目標として、2号機(相反転方式
3相10極3キロワット、二重巻線形誘導発電機) を試作し、引き続き、試作2号機単体について、
抵抗測定(1次側/2次側)、2次電圧測定、拘束試験、無負荷試験、機械損測定(1次側/2次側)。
各部位の熱試験(3000ワット/220V/60Hz)などを行い、次のような 評価を得ている。
ャップを0.5ミリメートルにすれば、4キロワット出力の連続運転ができる。つまり、3キロ
ワットを上限を前提に、発電機径を一回り小さくでき、さらにブレーキを工夫すれば、全体と
してのコンパクト化が可能である
● 制御サーキットの最適化
ここでは、2次側の周波数と電圧によって二重回転電機子の挙動制御する方法は初めての試みである
という。したがって、独立電源用と系統連系用の両者を対象として、
タによる2次側周波数変調(二次励磁制御、電圧、周波数)法を最適化した。このとき、定格
運転開始風速以下では最高効率運転、定格運転開始風速以上では一定出力運転を実現させる必
要がある。基盤課題:風車ロータの最適化においてもこのことを十分考慮し、風車ロータのみ
で出力一定を極力目指しているが、発電機側すなわち制御系の力を借りることを考慮する 二重巻線形誘導発電機の特筆すべき利点は高風速域で、2次側からも出力が得られる点である.
この場合、2次側制御に用いるインバータは双方向が要求されるので、新たなインバータを開
発するとともに試作し、系統連系方式の制御サーキットを構築。系統連系サーキットにおける
改良点は、同期 投入方式と系統保護、実証試験用サーキット、双方向インバータ(整流・コン
デンサボード)、試作発 機の容量アップに対応である。また、実用化に際し、制御アルゴリズ
ムの変更と保護、制御パネルにおける表示機能などを決めている
以上のごとく、参考成果報告書を考察を続け「ビジョン」仮構をこのシリーズとして掲載していく。
ここは「待てば海路の日和あり」ではないが、待たず慌てず考えていくことにしよう。
この項つづく