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Channel: 極東極楽 ごくとうごくらく
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ハイウェイからフリーウェイへ

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● 今夜も新しい科学技術がぞくぞく!?

 

● 史上最強のエレクトロニクス・ノーズ開発?!

このブログでも掲載した【歯周病からニオイ測定器開発まで】(『フェンネル薫る
五月
』)のニオイセンサ(あるいは呼起分析装置)の実用化競争が激化している。
その1事例として、ストーニーブルック校の材料工学部で教授とディレクタを兼任
するPerena Goumaらのグループが、千種類以上の化合物が極めて低い濃度で含まれ
ている人間の呼気を素早く測定する「呼気分析装置」を開発したという(EETimes
「呼気で病気を診断、米大学が開発」2014年11月18日 15時27分 )。呼気を収集し
特定の呼気ガスバイオマーカーを検出し、その濃度を数値化するもので今回、極小
サイズのナノワイヤーで被覆したセンサーチップで呼気中のごく微量の化合物を検
出できるようになったことを公表。

開発した結晶化学センサーで使われているナノワイヤーは、一酸化窒素や一酸化炭
素、二酸化炭素、アンモニア、アセトン、イソプレーン、ベンゼン、エタン、ペン
タンなどの特定の化学物質に対して反応し、ワイヤーに収集された粒子の量により
濃度を測定する。これらの粒子をデータ化することで、さまざまな疾病との相関関
係を示すことが可能、結晶性ナノワイヤーのアレイは、鼻の機能を模倣し、長さ百
マイクロメートルの1本の結晶性ナノワイヤーで、シリコンベースの多結晶膜に比
べて、表面積、ガス感度ともに百倍で実現できる。

また、この呼気分析装置は、新陳代謝率の測定装置としても用途が広がる。食事制
限が必要な患者に、呼気中のアセトン濃度を測定することで、糖尿病をモニタリン
グでき、糖尿病にかかっていない人の呼気中のアセトンの平均濃度は、0.8ppm未満
だが、1型糖尿病患者の場合は1.8ppmを超えるが、この呼気分析装置が成功すれば、
糖尿病のモニタリングできる(アセトンとインスリンの相関性の方が、グルコース
とインスリンの相関性よりも高いため)。

※ 関連新規考案:Sensors including metal oxides selective for specific gases and methods
   for preparing same / US 7017389 B2


● インフルエンザウイルスの増殖機構を解明 新薬開発に寄与!?


東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らのグループは、インフルエンザウイルスの
増殖の仕組みの一端を解明。宿主となるヒトのたんぱく質のうち、ウイルスの増殖
に関わるたんぱく質を323個発見したという。これらの中の数種類のたんぱく質
で、機能を阻害する薬剤が抗ウイルス作用を示すこと解明。これは ヒト胎児腎細
胞由来の培養細胞を同ウイルスに感染させた実験を実施。11種類の同ウイルスた
んぱく質と結合する1292個のヒトのたんぱく質を同定した。さらに遺伝子の発
現を抑える「siRNA」を導入した細胞を作り、同ウイルスに感染させてウイル
スの増え方を調べた。ウイルス増殖効率に関わる323個のたんぱく質を同定。

なお、インフルエンザ治療にはタミフルなどの抗ウイルス薬が使われている。だが、遺伝
子が変異した薬剤耐性ウイルスでは薬が効きにくくなる可能性がある。そのためウイルス
たんぱく質に作用せずウイルスの増殖を抑える薬の開発が期待されていた。

 

●  電子デバイスの製造技術向上

阪大と東京大学、理化学研究所の共同チームは、高エネルギー加速器研究機構(K
EK)の放射光科学研究施設フォトンファクトリー(PF)放射光を使い、ホログ
ラフィーの手法を用いた特殊な解析法で、有機半導体の表面付近の分子の並び方が
結晶内部と大きく異なる例を発見した。さらにこの変化により、電気伝導性も表面
と内部で差が出ることを理論計算し確認した。

このことで、有機半導体の表面が、自発的に構造を変えるていることが明らかになった
ことで、分子1層レベルで伝導性を制御する、精密かつ安定な微細デバイス製造技
術につながる可能性が出てきた。これまで、有機半導体は安価、軽量なデバイス素
材として、有機ELディスプレイなどで既に実用化されている。通常のシリコンの代
わりに有機半導体を使ってトランジスタを作った場合、有機半導体の表面近傍数ナ
ノメートルを電気が流れるが、このような表面付近の狭い領域で分子がどのように
並んでいるかはしられていなかった。

 

Large surface relaxation in the organic semiconductor tetracene ,Nature Communications
  Volume:5,Article number:5400DOI:doi:10.1038/ncomms6400   
  Supplementary Figures 1-2, Supplementary Notes 1-3 and Supplementary References

 

【オールソーラーシステム完結論 34】 

● 純国産独自技術の水素液化システム

川崎重工は、産業用では初となる純国産独自技術の水素液化システムを開発し、水
素液化試験を開始することを公表。今回開発した水素液化システムは、播磨工場(
兵庫県加古郡播磨)内の水素技術実証センターに設置され、1日あたり約5トンの
水素を液化する能力を有す。本システムは、水素液化機、液化した水素を貯蔵する
液化水素貯蔵タンクなどで構成されています。本システムは、純国産の独自技術で
開発したもので、当社が保有する極低温物質のハンドリング技術や高速回転機械の
開発で培ったタービン技術が活用されているという。




● アベノミクス総選挙雑感 

いよいよ、選挙だ。また、公明と自民が消費税10%引き上げ時に軽減税率導入に合
意している。ところで、煩瑣な自策に拘る公明は別として自民にはこれまでの経済
政策は縫合的できっちりと総括したものでないことの物足りなさを感じる。1つは、
英米流金融資本主義=新自由主義政策の悪癖是正と(2)中長期的な財政施策(土
木建設・医療・介護分野の公共事業)と(3)骨太の規制緩和(高速道路のフリー
ウェイ化など)の必要性、裏返せば、一貫した脱デフレ政策(時代遅れの財務規律
派との決別)の 必要性である。内部抵抗が強いことは理解できるがここが弱い。

● ドイツで独自に豆腐料理が展開


ドイツで今、「TOFU(豆腐)」が大人気。食肉の生産への不信感から「肉食離れ」が進み肉
の代わりに良質のたんぱく質である豆腐を食べる習慣が広がっている。豆腐カレーソーセ
ージや豆腐ハンバーグなどの人気商品を生産する会社では、従業員を大幅に増やし、ヨー
ロッパ各国への輸出を手掛けるまでに。また環境保護に徹した生産の仕方で消費者の心
をつかむ豆腐会社も登場しているとNHKが取り上げ、イツでの豆腐ブームとその背景をリ
ポートしている。テレビを見てドイツのトーフ(豆腐)は固めでチーズ感覚のようだ。ところか
われば品変わるは、スシをみればわかる。どのように、世界中でアレンジされ普及していく
か楽しみである。

 
 

さて、ドイツの豆腐料理を1つ『ハーブと豆腐ライス』掲載してみよう(上図/下)。
材料は、(1)小さなタマネギ×1個、(2)オリーブオイル×1大さじ、(3)
野菜の煮汁×8dl、(4)インディカ米×280グラム(5)タマゴ×1個(6)メダ
ル形の豆腐×8個、(7)キャノーラ油、(8)へーデルナッツ×大さじ1、(9)
レーズン×大さじ2、(10)パセリ×1束、(11)ローズマリー×1枝、(12)レ
モン×0.5個――4人分、次に作り方、(1)タマネギをみじん切りし柔らかになる
オまでリーブオイルで炒め、ライスは弱火で煮る。(2)泡立て器でタマゴをかき
混ぜ、その中にメダル形の豆腐を入れ、粗挽きしたナッツとレーズンと一緒に鍋で 
2~3分キャノーラ油炒め暖め煮る。パセリとローズマリーをみじん切りにレモン
の皮をすり下ろし豆腐に振りかけ、ナッツとレーズン混ぜたライスを添える。

 


● 米国に大寒波 米北東部の大雪、死者10人に2日間で1年分の降雪

米北東部を米国に大寒波襲った異例の大雪による死者は、20日までに10人となった。
ニューヨーク州バファロー市周辺では180センチ以上の積雪が観測されり、数日間に
わたり交通がまひしている。このため米国立測候所(National Weather Service)は、
五大湖周辺で冷たい空気がより温かい湖面の上を移動することで発生する「湖効果」
により、20日の日中には60~90センチの積雪が予想されるとして、警戒を呼び掛け
ていた。NWSはまた、雷を伴う大雪と、雪により視界がゼロに近くなると予想。ニ
ューヨーク州西部では非常事態が宣言され、指定地域内での移動が禁止された。ニ
ューヨーク州当局によると、2日間で年間降雪量に匹敵する降雪が記録された同州
では、除雪作業などのため、州兵ら5000人以上が動員。なお 「ウィンター・ストー
ム・ナイフ(Winter Storm Knife)」と名付けられた今回の猛吹雪による死者は、同
州ナイアガラ郡とエリー郡ボストンで、寒さが原因で2人が死亡したことにより、
合計10名だという。これは、大規模気象変動劇のほんの序の口に過ぎないとわたし
(たち)は考えている。

 


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