『波力発電に跨るGACKT』『キャメロン監督の海底採掘』など海洋開発を
ブログでもけいさいしてきたが、清水建設が深海未来都市構想「OCEAN
SPIRAL」を公開(上/下図クリック)。大津波対策があるのかどうか別にして、
これは”羊水の戻ろう!-Let's return of amniotic fluid!”というキャッチコピー
が咄嗟に頭に浮かぶ。この構想によると、(1)建設空間が水深3000~4000メー
トルの海底から海面まで、3つの部分からなる「都市」を作り上げる。(2)人口
5000人を維持するだけでなく、外部に電力や食料を送る機能も備える。(3)2030
年時点の予想技術レベルでは、3兆円と5年の工期で立ち上げる。(4)3Dプリン
タで都市建設するという特徴をもつ。
特に、3Dプリンタで都市を建設するってどんなものか?――超高層ビル
を施工するときのように部材をそろえて海中で組み立てるのでなく、施
工の機械化、自動化を前提として、プロジェクトチームは海面上に(巨
大な)3Dプリンタを用意し、そこから下に向かって少しずつ構造物(立体印
刷物)を降ろしていく手法を考えているいう。
さて、OCEAN SPIRAL構想は、海洋(深海)が秘める5つの可能性に着目
した構想をコアとする。エネルギーに関係するものはそのうち、第1に
海洋温度差発電だ。海面と深海の温度差を利用して、電力を取り出す。
出力は百メガワットを想定―-1000メートルの位置で発電用の海水を取
水、-1500メートルの位置で養殖冷水(海水温2~3度)を、-2500メ
ートルの位置で海水淡水化用の海水を取り込む。第2に二酸化炭素を貯
蔵するだけでなく、燃料に変える。海底メタン生成菌を利用して、地上
の二酸化炭素をメタンに転換できる。第3に海底の未利用資源(レアメ
タル、レアアース)の持続的な回収する。
海洋深海における技術的な課題だけでなく、建設時や稼働時に海洋深海
に与える環境問題の課題も多そうだが、心配はさておき広壮な構想は面
白い。ミニマム深海都市を建設してビックデーターを収集解析すること
が一番だ。
● 貼ると発電する皮膚パッチで薬剤の浸透を加速
東北大学のの西澤松彦教授の研究グループが、酵素によるバイオ発電の
技術を利用し、体に貼ると微弱な電流が発生し、皮膚を通した薬の浸透
が促進される「バイオ電流パッチ」を開発。生体・環境に優しい有機材
料のみで造られたバイオ電流パッチは、軽く・薄く・柔らかく、そして
使用後はそのままゴミ箱に捨てることができる。皮膚への薬剤浸透が電
流で加速される効果で、外部電源を不要にしたことで、家庭用の使い捨
てセルフケア用品として普及する可能性があるという。
※ 特開2014-207987 生体組織貼付用キット及び生体組織貼付用パッチ
● 食品の早すぎる廃棄
ナショナルジオグラフィック ニュースで「食品の早すぎる廃棄、原因は
賞味期限?」を特集している。周知の通り、農地から食料品店を経て食卓
に上るまでの過程で食糧の30%が失われている。食品の種類や保存状態
の良さ、あるいは悪さによるが、英国を拠点として食品廃棄問題に取り組
む団体「Love Food Hate Waste」(「食を愛し廃棄をなくそう」の意)を
率いるエマ・マーシュ(Emma Marsh)は英国の消費者について、私たち
が捨てている食品の半分以上は、問題なく食べられたかもしれない物だと
いうが、食品廃棄は世界的に深刻化している課題で、国連食糧農業機関
(FAO)によると、毎年13億トンの食品が無駄となっている――全世界で
毎年生産される食品の3分の1に相当―金額にして7500億ドルを超える。
世界では推定8億人が毎晩空腹を抱えながら寝床についている一方で大量
の食品が捨てられているという倫理上の問題に加えて、経済・環境的側面
でも問題がある。世界中の農地のうち4分の1以上が、誰の口にも入らな
い食物の栽培に使われているのだが、こうしたアドバイスは食品業界にと
っても消費者にとっても賛同し難いかもしれないという矛盾を孕んでいる。
現在では一世代前よりも、はるかに「リスクを嫌う社会」になっている」。
小売店や食品メーカーは訴訟を避けたがるし、わたしたち一般消費者もリ
ステリア菌や大腸菌といった健康上の脅威について耳にすることが多い。
食品が賞味期限を過ぎていれば、リスクを冒したりせず、何であれ捨てた
いと考えるが、食品廃棄の削減という取り組みのうち大きな部分を占める
のは、これらの違いについて消費者に知ってもらうという単純な啓発で、
行動経済学と教育の活用にかかっている。と、専門家は指摘する。
● 今夜のこのデザイン
良いデザインだが、でもね、水蒸気で透明感はなくなり、曇るし、底部の汚れは
培土や微生物の繁殖や死骸などにより発生するのでその対策はいるね~ぇ。