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電動モビリティ工学

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● 茅ヶ崎市民ソーラーシュアリング運動 初の収獲 

ソーラーシュアリングの市民運動が着々と実績をつくっているようである。 ソーラ
ーシュアリングとは、農機具メーカーに勤めていた川崎市の長島彬さん(71)が考
案し「ソーラーシェアリング」と命名した言葉であるが、エネルギー、食料の両方
の自給率に寄与し、神奈川県内にも多い都市部の農地保全の一助にもなるのではと
期待される。神奈川県内での実証実験の畑は10メートル四方。パネルは通常の太陽
光発電に用いられるものより細長く、地上2メートルの高さに間隔を置いて並ぶ。
日陰と日なたが太陽の動きとともにずれるので「半日陰」が続く。ここでは二種類
のイモ栽培、サツマイモは乾いた砂地でも育つ。里芋は水分が必要。半日陰がどう
影響するか比較試験するため。いずれもパネルがなかった前年と同様に育ち、サツ
マイモの収穫量はやや多いという。ただ、パネルから落ちる雨垂れで土に穴が開く
ことが分かり、葉ものは雨垂れが当たるとどうか同じ畑で違う野菜を育てる輪作の
可能性も重要でありソーラーシェアリング用の栽培技術(工学)も必要になる。

茅ケ崎市西久保では畑の上にパネルを並べ、太陽光を発電と農業で分け合う仕組み。
都市農業ではかさみがちな維持管理費に売電収入を充てられるのがメリットで、災
害時の非常用電力としても活用できるが、心配された農作物も順調に育っていた。
発電所があるのは、公有地を住民が管理して畑などに活用している公園「五郎兵衛
コミュニティー・パーク」。約10メートル四方の畑に高さ約2メートルの架台を
置き、縦158センチ、横29センチの太陽光パネルが72枚並べられている。自
然エネルギーの普及啓発に取り組むNPO法人「ちがさき自然エネルギーネットワ
ーク」が今年4月に設置。約130万円の設備費には寄付金などを充てた。発電を
開始した4月下旬から1カ月間の総発電量は、約640キロワット時。電力は畑に
併設された井戸水のくみ上げに使用する以外は東京電力に売電する。パネルは畑の
上部の3分の1ほどのため発電量は多いとはいえないが、年間収入は約16万円と
見込み、初期投資分は数年で回収できる。

※茅ケ崎市で、「市民立太陽光発電所」の拡大に取り組むNPO法人「ちがさき自
然エネルギーネットワーク」は、同市西久保の市所有地の畑に太陽光パネルを設置
し、地元住民グループ「駅と緑と絆の会」が作物を栽培し実験が四月に始まって半
年余り-。サツマイモと里芋が収穫。出来、収穫量とも上々で今後は日照量が減る
季節や他の野菜についても試したいという。

 

“Okinawans reject Abe’s base deal, but he won’t listen” 2011.11.23 The Japan Times ↑

● アベノミクス総選挙雑感 

各政党の討論をテレビで観て、経済政策で一番ストレートに耳に入ってきた順に、
「生活の党」(二番目は「社民党」三番目は「次世代の党」の成長戦略)で決め手
は「内需拡大」。成長戦略では「次世代の党」、「維新の会」は新自由主義を踏襲。
自民党は麻生副総理に象徴される財政規律派と決別できず中途半端。公明党は軽減
税率派で、消費税解釈が曖昧――「薄く広く」から「重く広く」に変質し、「物品
税」に漸近。低所得者に配慮するなら「戻し税」の方が合理的、民主党は消費税「
凍結」だが具体的にどうしたいのか分からない。それ以外、自民党は沖縄の民意を
無視し「ごり押し」、原発は「なし崩し」で話にならない。そんな感想だ。従って、
先回のコメント通り。

 

 

● 百メートル先のコンビニをあきらめない車椅子9月発売

日産自動車やソニーなど大手メーカー出身の若手技術者らが、デザインを一から手
がけた電動車椅子を製造するベンチャー企業、WHILL(ウィル、東京都町田市)を
設立し、製品第1号の「WHILL Type-A」を9月に発売。先行予約の限定50台は、す
でに売約済みで、生産を委託している台湾メーカーに増産を依頼し、来年2月には
安定供給する。新商品の「Type−A」は、座った右手を置く部分にあるつまみを前後
させ操作する。車椅子の内部構造を極力覆ってパッケージ内に収め、デザイン性と
耐久性を高め、前輪にはロボット工学の分野で取り入れられているオムニホイール
を採用し、車輪を構成する24個のローラーが、真後ろへの動きや細やかな方向転を
可能にしている。四輪駆動で連続20キロ走行、価格は95万円。2015年度までに300
台の生産を予定している。

開発のきっかけは、神奈川県総合リハビリテーションセンター研究部主任研究員の
紹介で出会った車椅子ユーザーの20代男性に「百メートル先のコンビニを行くの
も諦めてしまう」と言われたこのことが、2011年から新しいタイプの車椅子開発に
取り組むきっかけろなる。つまり、男性は、段差など物理的な要因のバリアーだけ
でなく、車椅子ユーザーとして周囲の関心を集めてしまう心理的な要因を負担に感
じて外出を控えてしまうということを聞き、イメージを払拭するようなものが作れ
ないかと考え、メンバーの中には車椅子ユーザーはいないが、車椅子ユーザーから
聞き取りをしデザインしている。

開発資金は 広く賛同が得られるかを探ろうと、インターネット経由で資金調達す
るクラウドファンディングを11年秋に実施し、目標の50万円を大きく上回る103
万円の支援を156人から受ける。今までの車椅子は、機能優先でデザイン的にい
まひとつのものが多かったが、WHILLにとても共感した、先天的な疾病で車椅子生
活を余儀なくされているいとこと一緒に試乗会に参加したい。といった、支援金と
ともに寄せられた期待の声に力づけたと開発の経緯を話す。亡くなった母が車いす
生活でいやというほどお世話になったものだが、身障者に併せて様々のデザイン変
更要求が潜在的にあることを肌身で知る。細かな仕様変更も可能な電動車いすが開
発供給されることに期待したい(関連新規考案/下図↓)。
 

● 世界展開するスマートグラス 

グーグルが「Google Glass」を発表したときエプソンはすでに「MOVERIO BT-100」
という同じような製品を発売していたが、販売の対象は大企業の人たちで、流行に
敏感なハイテク好きの人たちではなかった。だが、Google Glassとともにウェアラブ
ル端末に対する関心が盛り上がるなか、エプソンはこの機会を利用して、自社の拡
張現実(AR)メガネをより多くの層にアピール。エプソンが新しく発表した「MO
VERIO BT-200」は、旧機種より60%軽くなったが、それでも重いメガネであること
は否定できない(ケーブルシェードを含まないヘッドセット部の重量は88g)。レン
ズは分厚いし、モトローラ・モビリティ製のスマートフォン「Moto X」をふたつ重
ね合わせたようなサイズのタッチパッドがケーブルで接続されているため、このメ
ガネを着用すれば目立つ。ただ、エプソンの狙いは、街を歩き回って珍しいハイテ
ク製品を見せびかすような人たちではなく、自宅でダラダラ過ごしながらゲームを
する人たちの市場。このエプソンの「BT-200」について「映像を楽しむ」「情報を
まとう」「仕事が変わる」の3つがコンセプトだという。また、使用方法と市場展
開は、ユーザが決めていく可能性が大きく応用展開では大化けするかも知れないし、
期待ハズレになるかもしれない。

 


 


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