宣公11年(- 508) 楚の荘王、夏徴舒を討つ / 楚の荘王制覇の時代
※ 巫臣のたくらみ:成公二年(-589)夏姫は男たちを翻弄しただけではない。国政、
また国際政冶にも、その影響は及ぶのだ。申公巫臣(屈巫)という機略縦横の男
が、その媒介となる。話はまず、九年前の宣公11年、すなわち前回の事件とが
らんではじまる。
※ 楚が陣の夏徴舒を討伐したときのこと、楚の荘王は良能(夏徴舒の母にあたる)
をつれ帰り、側室に加えようとした。申邑の代宮座臣がこれを諌めた。
「それはよろしくありません。このたび諸侯を糾合された目的は、罪を犯した夏
微舒をこらしめることにあったはずです。もしここで夏姫を側室に加えるとした
ら、女が目的であったことになりはしませんか。これでは、みずから淫の罪を犯
したことになります。淫の罪は大罪です。”徳を明らかにせよ、そして罪に当た
らぬよう慎しめ”ということばが『周書』にあります。女王が別を興されたのは、
この言葉どおりに身を慎しんだからです。”徳を明らかに”とは、徳をたっとぶ
ようつとめろの意。罪に当たらぬよう慎しかごとは、罪から遠ざかるようつとめ
るの意です。いま、大義の下に諸侯を糾合しながら、罪も罪、淫という大罪を犯
したのでは、"慎しむ”どころではありません。どうか、お考え直しください」
巫臣のことばを容れて、荘王は夏姫のことを想いとどまった。次に夏姫に目をつ
けたのは、令尹の子反(公子側)である。巫臣は子反にも忠告した。「およしな
さい。あれは不吉な女です。あの女とかかわりあった男はみなひどい目にあって
います。子蛮(夏姫の兄とも最初の夫ともいわれる)は若死しました。御叔(夏
姫の夫)と霊公は殺されました。息子の夏南(夏微行)は死刑になりました。ま
た、孔寧と儀行父は国外に亡命を余儀なくされました。ついに、この女のために
陣の国が滅亡してしまったのです。どこをさがしても、これほど不吉な女は見つ
からないでしょう。ただでさえ生きにくいこの世の中に、こんな女とかかわりあ
ったのでは、まともな死に方はできません。美しい女ならほかにいくらでもいま
す。何も好きこのんであんな女と……」
巫臣にこう言われて、子反は夏姫を断念した。
この講つづく
【抗認知症戦最終観戦記】
● シスメックスとエーザイ 原因物質の分析装置開発
7月28日、アルツハイマー型認知症の診断は、脳画像検査や脳脊髄液検査で行われているが、検
査施設が少なく、高額な検査費用や高い侵襲性(生体を傷つけやすさ)による問題がある。このた
め、安価で簡便、低侵襲な診断技術/診断薬開発が要求されるが、血液検査装置大手のシスメック
スとエーザイは、血液からアルツハイマー病を診断する技術――病気の原因とされる物質を調べる
手法――で、専用分析装置の開発にメドを付け、2年後にも大学などに研究用として販売すること
を公表する。同病は早期段階の診断が難しい。高齢化で患者増が見込まれるなか(上グラフ参照)、
新技術が実用化すれば患者の早期発見や新薬の開発に寄与する(日本経済新聞, 2017.07.28)。
認知症患者のうち6割近くがアルツハイマー病が原因とされる。根本的な治療薬はまだ開発されて
おらずエーザイも含め製薬会社が新薬の開発を進めているが、いずれも発症初期に投与しないと効
果が限られる。アルツハイマー病患者の脳内にはアミロイドベータと呼ばれるたんぱく質が蓄積し
ており、病気の原因の一つとされる。シスメックスとエーザイはたんぱく質の構造を精緻に見る、
超高解像度の蛍光顕微鏡を開発。血液検査に必要な一連の装置をこのほど開発。今後、エーザイが
研究用に保管している患者の血液などを分析して、たんぱく質の量や形と病気の進行度との相関関
係を調べ、実用性を検証。2年後をメドに研究用として大学病院や研究機関に販売し、医療現場で
の実効性を確かめる(装置の価格は未定)。
エーザイは同装置で発見した早期段階の患者を対象に、新薬の臨床試験を始めることも検討してお
り、従来の医師が対面診断する方法では発症初期患者をつけることは難しいく、原因物質は陽電子
放射断層撮影装置(PET)を使ったり、脳脊髄液を採取したりして調べる方法があるが。ただ費
用が高額で、患者の体への負担も大きい。新技術が実用化できれば、初期の患者を見つけられる可
能性が高まり、製薬会社が新薬の臨床試験をする際に、効果が見込める患者を集めやすくなり、新
薬開発スピードが高まる可能性もでてくる。
国際アルツハイマー病協会の調べでは世界で、2015年で4680万人の患者がおり、50年には、3倍の
1億3200万人まで増えると予測する。シスメックスは、臨床検査領域における多彩な専門性やノウ
ハウ、遺伝子・タンパク・細胞の各レベルにおいて血液中のバイオマーカーの高感度検出に有用な
技術を保有。エーザイは、30年以上にわたる認知症分野における創薬活動やアルツハイマー型、レ
ビー小体型認知症治療剤「アリセプト」に関する情報提供活動を通じて培った豊富な経験と知識を
保有。両社は、互いの技術・ナレッジを活用し、認知症の早期診断や治療法の選択、治療効果の定
期的確認が可能な次世代診断薬の創出を目指す。診断薬の開発は、エーザイの協力のもとシスメッ
クスが行い、承認取得後はシスメックスが全世界で独占的に販売する。エーザイは、開発・上市マイ
ルストン/売上高に応じたロイヤリティを受領するとともに、認知症分野の創薬研究・開発、次世代
診断薬の活用を行う。
※シスメックス株式会社は、血液や尿、細胞などを採取して調べる検体検査の分野で、世界190カ国
以上の顧客に製品やソリューションを届けている。検体検査機器・試薬・ソフトウェアの研究開発
から製造、販売・サービスとサポートを一貫して行う総合メーカーとして「がん」「慢性疾患」を
はじめとするさまざまな疾患領域において、価値の高い検査・診断技術の創出に向けた研究・技術
開発を推進。
※エーザイ株式会社は、グローバルに医品の研究発、製造、販売活動を行っている。エーザイ株式
会社は、患者とその家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献することを企業
理念とするいかなる医療システム下においても存在意義のあるヒューマン・ヘルスケア(hhc)企業
となることを目指す。それでは、保有技術を確認しよう。
❏ 特開2016-214256アルツハイマー病を示すマイクロRNA
アルツハイマー病は、ヒトの中枢神経系の進行性疾患である。典型的には高齢者における痴呆にり
方向感覚の喪失、記憶喪失、言語、計算、または視覚-空間能力の障害を含む症状であり、精神医
学的な徴候により顕在する。アルツハイマー病は、脳のいくつかの領域で変質するニューロンと関
連。アルツハイマー病の神経病理は、アミロイド斑、神経原線維変化、シナプス損失及び選択的神
経細胞死により特性化。アミロイド斑は、細胞外アミロイドβペプチドの異常レベルが原因で発生
し、一方神経原線維変化は細胞内高リン酸化tauタンパク質の存在に関連する。症状は、典型的には、
記憶の低下でまず臨床的に顕在化し、その後他の認機能の低下、さらに異常行動に続く。世界中で
約2,400万人の人々が痴呆症を有し、その大部分(~60%)がアルツハイマー病に起因する。約500
万人のアメリカ人が、アルツハイマー病を有すると推定され、この数字は、2000年から350%の増加
を示し、今世紀半ばまでに1億4,300万人にまで増加すると予想される。先進諸国における増大する
痴呆患者数は、社会及び健康管理システムに大きな負担となるだろう。このように初期診断は、疾
患の進行の遅延に初期診断は、アルツハイマー病治療の必須ステップとなる。
アルツハイマー病は、臨床基準の組み合わせで診断、これらは❶神経学的検査、❷精神状態検査❸
脳画像診断で構成。アルツハイマー病診断は、他の痴呆症を省き行われる場合が多い。これら基準
に基づくものは、特に軽度/初期アルツハイマー病の患者には、正確な診断が困難で、明確な診断
は、脳組織病理検査で行われ、診断用途で使用されるアルツハイマー病用マーカーが必要である。
アルツハイマー病を示す新規なmiRNAバイオマーカーを提供し、このmiRNAバイオマーカーは対象
においてアルツハイマー病を正確な診断に使用される。これらバイオマーカーは、miR191、miR-
15b、miR-142-3p、Let-7g、Let-7d、miR-301a及びmiR-545を含む。一部の実施形態では、この方法
は、好適なサンプル中の、好ましくは、血液、血漿、血清、尿、又は唾液中の細胞外の循環miRNA
の検出を伴う。
したがって、第1の態様では、本発明は、対象から得た循環miRNAを含有するサンプル中の少なく
とも1つのmiRNAのレベルを決定することによる、対象のアルツハイマー病を診断する方法を提供
し、少なくとも1つのmiRNAは、miR-191、miR-15b、miR-142-3p、Let-7g、Let-7d、またはこれらの
組み合わせであり、好適な対照に対して決定される、正常な対象に対する少なくとも1つのmiRNA
のレベルの差が、対象におけるアルツハイマー病を示す。例えば、一実施形態では、方法は、対象
から得た循環miRNAを含有するサンプル中の少なくとも1つのmiRNAのレベルを決定することを含
み、少なくとも1つのmiRNAは、miR-191、miR-15b、miR-142-3p、Let-7g、Let-7d、またはこれらの
組み合わせであり、対照に対する少なくとも1つのmiR-191のレベルの減少は、対象におけるアルツ
ハイマー病を示す。必要に応じて、本方法は、サンプル中の少なくとも1つのmiRNAのレベルに基
づいて、対象がアルツハイマー病の有無の診断を提供することを更に含む。一実施形態では、本方
法は、好適な対照に対する少なくとも1つのmiRNAのレベルの差を、対象におけるアルツハイマー
病の診断に相関させることを更に含んでもよい。
このように、対象から得たサンプル中の少なくとも1つのmiRNAのレベルを決定することにより、
対象においてアルツハイマー病を診断する方法を提供し、好適な対照に対する少なくとも1つのmi
RNAのレベルにおける変化は、対象においてアルツハイマー病を示す。アルツハイマー病の過程の
モニタリングのための方法、アルツハイマー病を有する対象を治療する方法、及びアルツハイマー
病の診断のためのキットもまた提供される診断的用途で使用され得るアルツハイマー病を示すマー
カーを提供する。
JP 2016-214256 A 2016.12.22
【上図1A】nCounter miRNAアッセイを使用する、コホート1(20人のアルツハイマー病(AD)
又は軽度認知障害(MCI)患者(11人のAD;9人のMCI)並びに20人の正常対照(NC
)患者)からの正規化miRNA発現の散布図である。
❏ 特開2017-101975 細胞選択方法、細胞検出方法、細胞選択装置、及び細胞検出装置
蛍光インサイチュハイブリダイゼーション法(FISH法:fluorescence in situ hybridization)の検出にフ
ローサイトメータ等を適用する際の細胞の処理方法が記載されている。FISH法によれば、細胞中の
検出対象のDNA配列領域に標識プローブを結合させることにより細胞を染色し、標識プローブに起
因して生じた蛍光の検出により、異常細胞の検出を行うことができる。インサイチュハイブリダイ
ゼーション法を行う場合、標識プローブによる染色性の悪い細胞や、非特異反応を起こした細胞が
出現することがある。このように解析対象の細胞に染色不良の細胞が混ざってしまうと、結果とし
て異常細胞を精度良く検出できなくなる。このため、異常細胞を精度良く検出できることが求めら
れていた。このため、❶第1蛍光色素による細胞中の核酸の染色と、第2蛍光色素を含む評価用プ
ローブによる細胞中のDNAの評価対象領域に対するハイブリダイゼーションとを行うことにより、
試料を調製する試料調製工程→❷試料に光を照射して、第1蛍光色素からの蛍光と第2蛍光色素か
らの蛍光とを受光する受光工程→❸第1蛍光色素からの蛍光の強度と第2蛍光色素からの蛍光の強
度とに基づき、解析対象の細胞を選択する選択工程とにより精度改善を行う。
【図1】図1は、実施形態1に係る細胞検出方法を示すフローチャート
【図2】図2(a)は、実施形態1に係る検出対象領域に検出用プローブが結合している状態を示
す図である。図2(b)は、実施形態1に係る評価対象領域に評価用プローブが結合して
いる状態を示す図。
【図15】図15は、実施形態5に係る光学検出部の構成を示す模式図。
【図16】図16は、実施形態5に係る細胞分析装置による異常細胞の検出処理を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
10 細胞検出装置 11 処理部 12 試料調製部 20 細胞選択装置 200 フロー
セル 211~214 光源 221~223 受光部 224 撮像部
【要約】
細胞選択方法は、第1蛍光色素による細胞中の核酸の染色と、第2蛍光色素を含む評価用プローブ
による細胞中のDNAの評価対象領域に対するハイブリダイゼーションとを行うことにより、試料
を調製するステップS11の試料調製工程と、試料に光を照射して、第1蛍光色素からの蛍光と第
2蛍光色素からの蛍光とを受光するステップS12の受光工程と、第1蛍光色素からの蛍光の強度
と第2蛍光色素からの蛍光の強度とに基づいて、解析対象の細胞を選択するステップS13の選択
工程と、を含む。第1蛍光色素は、第1波長の蛍光を発する色素であり、第2蛍光色素は、第1波
長とは異なる第2波長の蛍光を発する色素であることで、異常細胞を精度良く検出できる細胞選択
方法、細胞検出方法、細胞選択装置、および細胞検出装置を提案する。
【ZW倶楽部とRE100倶楽部の提携】
スコトランドやデンマーク、ドイツでは風力発電の供給能力が電力需要量を超える事態が発生して
きているほどに欧米での再生可能エネルギーの普及が早まってきている。ここでわたし(たち)の
「エネルギータイリング事業」がオーバーラップすれば電力の潜在的需要量の倍は賄えるのではと
思わせる状況となっており、これは、「省エネ」を伴っている(※グローバルな省エネ進捗の指標
が不在?)の中で指数関数的な伸展と考える。そこで、思いついたのが「ゼロ廃棄」と「再生可能
エネルギー百パーセント」の倶楽部の提携。その1つの例として、植物工場と再生エネルギーの提
携――太陽光発電でのエネルギーを使い、用水や肥料、培土をつくるというもの。肥料で言えば、
炭素、窒素、燐、カリウムなどの栄養素の生産を「オールソーラシステム」を組み込むと、水中プ
ラズマ放電や電解操作で大気中の炭素、窒素を固定するあるいは魚介類殻や農林水蓄産物の廃棄物
や花崗岩やカオリンなどの鉱物類の廃棄物を粉砕・分解・電解・選別・抽出し有用物を完全回収す
る。あるいは、大気中の水蒸気から凝縮水を回収し利用するといLた今までは考えられない付加価
値を生み出す事業が可能である。下記にその技術事例をを掲載する。
❏ 特開2017-128488 天然物由来成分含有組成物の製造方法、天然物由来成分含有組
成物、これを用いた機能性飲食料品
従来、様々な機能性飲食料品が市販されており、これらの製造方法においても、様々な製造方法が
提案――例えば、アルミニュウム、鉄、カリウム、マグネシュウム等を含む岩石をパウダー化し、
このパウダー化した岩石に果汁酵素を配合し蒸留水に浸漬させて、岩石内に含有するミネラルをイ
オン化して抽出するミネラルイオン液の製造方法が開示されている。このようにして製造されたミ
ネラルイオン液はココナツオイル、コーンオイル、オクチルフェノール系非イオン界面活性剤等を
配合して洗浄剤として用いるものや、電気分解した硫酸液と水とを混ぜ、必須ミネラルの無機物ミ
ネラルがイオン化したミネラル溶解物を含む殺菌用水溶液の製造、一方、常温の生水に堆積岩や変
成岩を浸漬し、微生物を接種して攪拌し、70~90%のエタノールおよび有機酸を添加して2~
3週間熟成、得られた酸性生成物をアルカリ石で7日間かけて中和し、気剤等を混合した後、70
~80℃に加熱し、30~40℃で10時間程度濃縮し、この濃縮物に澱粉と微量栄養素の粉末と
を添加することで健康食品の製造や、花崗岩(黒雲母)を含む鉱物の細粒を硫酸水溶液、塩酸水溶
液、硝酸水溶液、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムを含む溶液に入れて、鉱
物に含まれる多種類のミネラルを溶解させて、多種のミネラルをイオン化させ、不純物を取り除い
た後、可溶性キトサンを含むミネラル飲料水製造が提案されている。
しかし、従来法ではミネラル成分を含有する健康食品の製造すに、硫酸/塩酸/硝酸など無機酸を
用いミネラル成分原料の岩石などを溶かす必要がある。これらの酸を使用せずミネラル成分の抽出
に非常に長い時間を要し、製造された健康食品等摂取したり、飼料や肥料として使用しても、数ヶ
月から数年経過しても効果の有無か確認できないという課題がある。この問題に対処するために、
岩石を粉砕する工程→粉砕した岩石と有機酸を含む水溶液とを混合して混合水溶液を得る工程→混
合水溶液に、植物から抽出された植物抽出物をさらに混合して混合液を得る工程→混合液を真空乾
燥処理する工程と、を含むことを特徴とする天然物由来成分含有組成物の製造方法で、短時間で、
無機酸を用いることなくミネラル成分を取り出す(あるいは溶解させる)ことができる製造方法を
提案する。
❏ 特開2007-119313 セラミックス接合方法及び接合装置
セラミックス接合装置10は、一対の被接合材41,41を押圧すると共に一対の被接合材41,
41の間に挟む金属箔42に電流を流すための一対の電極21を備えた接合台20と、一対の電極
間に金属箔を気化させるのに必要な電気エネルギーを供給する回路30とを備える。この回路30
は、一対の電極21,21に並列接続する充放電用コンデンサー31と、充放電用コンデンサー31
と一対の電極21,21との間に直列接続される放電用スイッチ32と、充放電用コンデンサー31
を充電するための電源回路33とを備える。充放電用コンデンサー31は、金属箔42を気化させ
るのに必要なエネルギーを蓄積し、充電電圧が数百Vオーダーになるよう選定することで、セラミ
ックス材同士またはセラミックス材と金属材とを容易にかつ簡便に接合し得るセラミックス接合方
法及び接合装置を提案する。
【図1】本発明の接合装置の構成を示す回路図
【図2】図1の接合台の構造を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図
【符号の説明】
10:接合装置 20:接合台 21:電極 22:下側プレート 23:ロッド 24:上側プ
レート 25:ゴム板 26:ナット 30:回路 31:充放電用コンデンサー 32:放電用
スイッチ 32a:スイッチ素子 32b:トリガー回路 32c:第2スイッチ 33:電源回
路 33a:第1スイッチ 33b:スライダックトランス 33c:交流用トランス 33d:
整流器 34:抵抗(電流突入防止用抵抗) 35:充放電回路 41:被接合 42:金属箔
上図の発明者の高木浩一岩手大学教授は、このプラズマ――熱プラズマは熱平衡プラズマ、低温プ
ラズマは非熱平衡プラズマあるいは、ただ単に非平衡プラズマと呼ぶ――を使用し、野菜、果実な
どの栽培に応用研究している。植物の生育に必要な養水分を液肥として与える養液栽培が発展し、
養液を栽培ベッド内で循環させる循環方式が主流となっている。この方式の問題点は、植物体の根
部が病害を発病した場合、二次感染の早さ、範囲が著しく大きく、短期間で壊滅的な被害を招く可
能性があり、循環方式では養液中の殺菌処理が必要不可欠で、ランニングコストが高い、定期的ク
リーニングが必要な従来法でない、低コストでメンテナンスフリーな殺菌技術として注目されてい
るが、水中放電を用いる方法が提案されています。パルス高電圧を用いて水中放電を発生させるこ
とで、高電界、衝撃波、UV光、O3、H2O2、OHラジカル等の複数の殺菌効果を有する種を生成し、
養液中の有害菌の効果的殺菌処理あせている。この水中プラズマ処理法は、このブログでも掲載し
てきたが、殺菌だけでなく、特別な化合物を不溶とする粉砕、分解、合成(窒素酸化化合物イオン:
植物の養液用)でき、原料として、廃棄物を簡便に、低コストでリサイクルできる方法として注目
されている。
❏ 寸評:アベノ一穴で自民崩壊
閉会国会を見て視聴者は「ダメだ、こりゃ!」(いかりや長介風に)と思っただろう。ご都合主義
で恣意的に中央行政府の文書記録が廃棄され、記憶が忘れ去られることがまかり通る。政治糧過程
での自由と民主主義の大前提である、「オープンシステム」あるいは「開放的」であることを踏み
にじる行為は「自由民主」を冠するに値しないことを白日の下に晒した。”ロストダブルスコアー”
(失われし二十年)を自律的に世界ではじめてデフレ脱却しつつあるのに、蟻の一穴で墓穴を掘る
こととなった。財務省をはじめとする硬直した中央官僚制と決別できる国民福祉を実現できる政権
構築が急がれている。