窮困凍餧(きゅこんとうい)すといえども、必ず邪道をもって貧(たん)をなさず。
※ 儒者はいったん登用されれば、見当に職務をとりしきるし、登用されなければ
されないで、民間人として誠実な暮らしをする。けっして秩序を乱したりはし
ない。どんなに貧乏しようとも、悪事をはたらいて金もうけなどしない。たと
え錐の光ほどの土地ももたなくても、国家経綸の大刀剣をたくわえている。た
とえ自分の主張を聴いてれるものがだれひとりいなくても、生産向上と人民生
活の安定のために何をなすべきかをよく心えている(儒者の姿勢)。
聞かざるは聞くにしかず、聞くは見るにしかず、見るは知るにしかず、知るは行う
にしかず。学は行なうに至りて止む。
※ 聞くだけ聞いても、見なければ、どんなに物知りでも、まちがうにきまってい
る。見るだけ見ても、わかろうとしなければ、どんなに物覚えがよくても、見
当ちがいするにきまっている。わかるだけわかっても、実践しなければ、どん
なに考えが深くても、ゆきづまるにきまっている。聞きもせず見もしなくても、
まぐれ当たりをすることがあるだろうが、それはまともなやり方ではない。ま
ぐれ当たりに頼っていては、する事なす事失敗するにきまっている(すぐれた
儒者とは)。
荀子「儒効」
秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の苫(とま)をあらみ
わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ
※ 秋の田圃のほとりにある仮小屋の、屋根を葺いた苫の編み目が
粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。
※ 草月流の平石丹珠朋・織田丹珠由らにより献花される。写真右は酉年にちなんだ尾長鶏、左は
今回で第30回となるので3重の輪をイメージして創作
【滋賀のパワースポット:近江神宮で初詣】
上天気がつづく、暖冬の正月休み。元旦は近くの北野神社、白山神社へ、二日は近江神宮に初詣に
出かける。近江神宮近くには日吉大社があるがここは立ち寄らず通過のみ。アクセスは湖岸道路→
琵琶湖大橋(守山/堅田)→近江神宮。所要時間は2時間半(社内駐車料金は5百円)。参拝客も
大勢で混雑していた(初詣参拝者数は15万人/多賀大社46万人/明治神宮319万人、但し、
09年警察庁調べというネット記事よりの引用)。この神社は、皇紀2600年を記念して同年に相当
する40年――天智天皇(667年)に同天皇が当地に近江大津宮を営み、飛鳥から遷都した由緒
に因み、同天皇を祭神とし――創祀された新し神社である。
終戦直後に神道指令が発令された45年12月15日のまさにその当日に、戦後復興を祭神(天智
天皇)に祈願した昭和天皇の勅旨により、同神宮は勅祭社に治定され、例祭は大津宮に遷都された
記念日の4月20日に勅使が参向して行われている。このほか主な祭典として、6月10日時の記
念日の漏刻祭、7月7日の燃水祭、11月7日の御鎮座記念祭、12月1日の初穂講大祭、1月前
半の日曜日のかるた祭(かるた開きの儀)などが行われる。また、日本古式弓馬術協会による武田
流鎌倉派流鏑馬神事が11月3日に行われていたが、2015年から6月第1日曜日に変更される。
※ 天智天皇が日本で初めて水時計(漏刻)を設置した歴史から境内には各地の時計業者が寄進し
た日時計や漏刻などが設けてあり、時計館宝物館と近江時計眼鏡宝飾専門学校が境内に併設さ
れている。
小倉百人一首 第1首目を詠んだのが天智天皇にちなみ、競技かるたのチャンピオンを決める名人
位・クイーン位決定戦が毎年1月に行われ、高松宮記念杯歌かるた大会・高校選手権大会・大学選
手権大会なども 開催されるなど、百人一首・競技かるたとのかかわりが深い。競技かるたに取材し
た漫画・アニメ『ちはやふる』の舞台ともなっている。
天智天皇の百人一首の歌の歌碑も設置され、柿本人麻呂・高市黒人の万葉歌碑、弘文天皇(大友皇
子)の御製漢詩碑、芭蕉句碑、保田與重郎の歌碑など多くの歌碑・句碑が作られている。
16年3月19日(土)公開の『ちはやふる』主題歌「FLASH」(Perfume)はの主題歌。“競技かる
た=百人一首”を題材とした大人気コミックスを実写映画化した作品、「ちはやふる –上の句・下
の句-」と二部作連続での公開されている。二部作ともに主題歌として抜擢。和歌に込められている
煌びやかで、鮮やかな世界観や、登場人物達のキラキラした青春群像を表現したいという北島直明
プロデューサーの思いとPerfumeのメンバーが「ちはやふる」のファンであり、原作者の末次由紀が
Perfumeのファンだということでこのコラボが実現する。作詞/作曲は中田ヤスタカ。
彼女が、月と金星(宵の明星)が大接近していると興奮している。表に飛び出しデジカメで撮る。
肉眼でもハッキリと見て取れるほどの明るさだ。少し興奮する。