争いは水際まで 天水訟(てんすいしょう)
※ 訟とは訴訟、裁判のことである。人の世に争いごとはつきも
のだ。個人、集団、国家間の対立、さらにはそれぞれの内部
における矛盾相剋は絶えることがない。上卦(じょうか)の
Ξ(乾(けん)=天を意味する)は上に、下卦(かか)の(
炊=水を意味する)は下に、と完全に意見と方向を異にして
いる形が「訟」卦である。このようなときに、あくまで自説
か通そうとすれぽ、ますます対立は激しくなり、逆に不利な
結果を招くものである。いま運気は衰えている。つまらぬ片
意地を捨てて、親愛と協調を心がけることだ。あくなき追求
は、反動もまた大きいことに心せよ。
【マイ・ヒットネスプログラム実践記Ⅰ】
● ストレス性胃炎秘薬に自家骨盤底筋体操と
正月疲れと14、15日の大雪の除雪ですっかり体調を崩し、胸焼け、胃痛が3日ほど続き、太田胃散
の公式HPで自己診断してみる。飲み過ぎ・食べ過ぎや冷えが遠因に違いないが、不安や緊張などのス
トレスによる自律神経のバランスが乱れの影響が大きいと判断。早速、彼女が買ってきた「太田漢方胃
腸薬Ⅱ」を服用。それだけじゃないだめだろうということで、積極的に対処しようというこで、台所に
入り、秘薬を即席で創製、尿漏れもつづくようになり、下図、自家骨盤底筋体操(ヒップリスト)を試
すことに。
骨盤底筋を鍛えるという体操(骨盤底筋体操)とは、東京都老人総合研究所が行った最新の実験による
と、グラグラ尿道が原因の尿もれ患者である、70歳以上の被験者70人のうちの半分以上が、この体操を
(3ヶ月続けることで尿もれが完治したという事例が報告されているもので、過活動ぼうこうの治療に
効果が期待できます。まずは抗コリン薬を服用し、ぼうこうをリラックスさせる。その上でぼうこう訓
練を行うと、「オシッコのガマン」に不安な方も安心して取り組める。骨盤底筋は年齢に関係なく鍛える
ことが可能。骨盤底筋以外の筋肉に力が入ると、効果が下がる。腹、尻、太ももの筋肉に力が入っていないこと
を確認しながら行うのが肝である。
朝から昼食(家庭料理風出汁巻きうどん)の間の不快感は凪を打ったように収まる。特に、秘薬の効果
は覿面(てきめん)で、肌が艶々になりパワーが漲るのが実感できる。もう栄養剤やサプリメントは不
用だと確信できる程である。それはそれでいい話なのだが、「骨盤底筋体操」をヒットネス・プログラ
ミングを加える羽目にになり、先日、①嚥下体操に、②この骨盤底筋体操を加え、これまでの、③スク
ワット、④腕立て伏せ、⑤ウォーキングに、新たに腹筋・背筋トレーニングを加えた抗加齢プログラム
をこなさなければならないが、余り杓子定規なってもかえってストレスとなるので運用は臨機応変、多
少はルーズでかまわないだろう。
【今年も技術がてんこ盛り】
● 位置情報を可変できる車載用HUD 「世界初」
自動車のドライバーが前方から視線をそらすことなく、メーターやカーナビゲーションシステムなどの
情報を知らせるための車載システムとしてヘッドアップディスプレイ(HUD)の採用が拡大している。
フロントガラスもしくはコンバイナー上に表示映像が数メートル(3~6メートル)先あるように見せ
ることで、ドライバーが表示映像の情報を認識する際に焦点を合わせ直さずに済むこともメリットにな
っている。
Jan. 13, 2017
1月13日、コニカミノルタは、「世界初」の車載用「3D AR HUD(3次元拡張現実ヘッドアップディ
スプレイ)」を開発し、18~19年を目標に商品化を進めるとともに、自動車メーカーなどへの提案
も行うと発表。HUDの進化版としてティア1サプライヤーが開発を進めているのが「AR HUD」。単純に
走行速度や路線案内の指示を表示するだけでなく、周辺の車両や歩行者、信号、標識、車線などにAR
(拡張現実)を重ね合わせることで、ドライバーに周辺状況を認識しやすくして、安全運転を支援する。
一般的なAR HUDは、映像の表示位置が数m先で固定されているので、ドライバーが頭を動かして視点の
位置がずれると、AR表示が重ね合わせの対象からずれてしまう。当社が開発した3D AR HUDは、映像
の表示位置を数~数10メートルなど可変させられるので、AR表示の重ね合わせはずれない。AR HUD
を実用化する上で本命技術になる。
デモも披露した。デモの内容は2種類に分かれている。1つは走行速度に合わせて、速度を示すメーター
の表示位置を変えるものだ。例えば、市街地で時速40キロメートルで走行しているときは40メート
ル先にあるように、高速道路で時速80キロメートルで走行しているときは80m先にあるようにして、
常にドライバーにとって見やすいようにすることができる。もう1つは、3D AR HUDの前方を動く歩行
者(を模した人形)に対するAR表示の重ね合わせだ。3D AR HUDと3Dではない通常のAR HUD(3D機能
がオフ)のAR表示を比較しその効果を示す。
※ 関連特許 特開2015-075832 AR表示システム、およびAR表示装置、情報処理装置、プログラム
● MEMS利用の自立型振動発電デバイスを事業化
東北大学未来科学技術共同研究センタのグループは、MEMS技術を利用して周辺の振動を電気エネルギ
ーに変換するエナジーハーベスタを用いたセンサを開発し、その実用化のため仙台スマートマシーンズ
株式会社を設立。同社は今後、電池や商用電源に因らずにセンサ等を駆動するセンサノードとして商品
化を図り、量産化に向けて取り組む。
● アルツハイマー治療薬を使って歯を再生
現在の虫歯治療では、ドリルで削った象牙質の部分にセメントなどの人工物を詰めている。そうした詰
め物の代わりに、アルツハイマー治療薬を使い、象牙質を自然に再生させることに成功したと発表。マ
ウスを使った実験に成功したのは、同カレッジのポール・シャープ教授が率いる研究チーム。歯の中に
は象牙質に囲まれた歯髄(神経と血管)と呼ばれる軟組織があり、歯髄に含まれる幹細胞は象牙質を再
生させる能力を持つ。ただし、同大学のリリース文によると、詰め物にセメントなどを使う場合、人工
物が分解されることなく歯の中にとどまるため、自然な象牙質の再生を阻害する。
現在臨床試験中のアルツハイマー治療薬「タイドグルーシブ(Tideglusib)」に注目。この薬には、アル
ツハイマー病の原因となるグリコーゲン合成酵素キナーゼ-3(GSK -3)の活性化を抑制する作用がある
が、歯に適用した場合、象牙質を修復する自然なプロセスを促進する作用も認められた。研究チームは、
マウスの歯を一部削り、生分解性があるコラーゲンでできたスポンジにタイドググルーシブを少量含ま
せてその部分に詰めた。スポンジは時間とともに分解が進み、それに置き換わるように象牙質が再生し
ていることが確認された。 Jan. 9, 2017
Promotion of natural tooth repair by small molecule GSK3 antagonists
尚、この治療法が実用化されたとしても、やはり細菌に浸食された歯の部分を取り除く必要はあるため、
ドリルで歯を削る工程は残る。シャープ教授は、残念ながら、ドリル(で歯を削ること)は今後も必要
だろう。ドリルからは逃れられないとコメントしている。
● 近視進行抑制に紫の光
近視が発症・進行する原因は不明であり、現在世界の近視人口は増加し続け、世界の近視人口は50年
には約50億人になるという予測されている。これまでに屋外環境が近視進行を抑制することが複数の
疫学研究や動物実験から指摘されていましたが、屋外環境の何が近視進行抑制に効いているのか、また
そのメカニズムはわかっていなかった。慶應義塾大学の鳥居秀成特任助教らは、ヒヨコを用いた動物実
験とヒトの臨床研究を通じて、360-400 nmの光(以下、バイオレット光)が近視進行(眼軸長伸長)を
抑制することを世界で初めて発見した公表(2016.12.26)。
屋外環境に豊富にあるバイオレット光に着目し、実験近視モデルとして確立しているヒヨコを用いて研
究を進めた結果、バイオレット光を浴びたヒヨコの近視進行が抑制され、バイオレット光を浴びたヒヨ
コの目で近視進行を抑制する遺伝子として知られているEarly growth response 1 (EGR1 [ZENK, zif268])が
上昇していることがわかり、バイオレット光が近視進行を抑制するメカニズムとしてEGR1が関与してい
る可能性を明らかにする。
この臨床研究からもバイオレット光を透過するコンタクトレンズを装用している人の方が、バイオレッ
ト光を透過しないコンタクトレンズや眼鏡を装用している人よりも眼軸長伸長が抑制されていること、
眼鏡を装用していると近視が進行することを示唆。さらに現在私達が日常的に使用しているLEDや蛍光
灯などの照明にはバイオレット光はほとんど含まれておらず、眼鏡やガラスなどの材質もバイオレット
光をほとんど通さないことがわかった。即ち現代社会においてはバイオレット光が欠如しており、これ
が近視の世界的な増大と関係している可能性がある。
Violet Light Exposure Can Be a Preventive Strategy Against Myopia Progression,
doi:10.1016/j.ebiom.2016.12.007
●
余呉湖では大雪はむしろ 活気が漲るワカサギ釣りの最盛期なのだ。今年も地球環境関連の情報をコアと
してあふれている。「リスクはむしろ富の源泉」とはピーター・ドラッガーの言葉。気怠い朝は、自ら
の顔を叩き、かけ声を押しだす相撲取りのように挑み、弱気を払拭しよう。それにしても、今夜も技術
情報がてんこ盛りでブログをはみ出している。
ベルク 弦楽四重奏曲 Srting Quartet Op.3
弦楽四重奏曲作品3は、アルバン・ベルクが1910年に作曲した弦楽四重奏曲。ピアノ・ソナタ ロ短
調とともに1911年に初演された。1920年に「わが妻に」の献辞つきで出版された。ベルクの弦
楽四重奏曲には他に『抒情組曲』(1926年)がある。高度な対位法と、無調整が自在に駆使された
作品。第1楽章は展開部のないソナタ形式で、第1主題は全音々階から導かれている。第2楽章はロン
ドン形式で構成されているが、第1楽章と共通の主題によっており、第1楽章の展開部が独立したもの
とも見做しうる。