沢雉(たくち)は十歩に啄(たく)し、百歩に一飲するも、
樊(はん)中に畜(やしな)わるるを蘄(もと)めず
「養生主」(ようせいしゆ)
※ 片足こそ自由:右師(うし)は足切りの刑にあって片足をなくした男である。
この右師に伺年ぷりかで会った旧友の公文軒は、思わずたずねた。「いった
いどうしたのだ、その足は?どうしようもなかったのか、まさか刑罰にあっ
たのでは……」/右師は答えた。「なにも驚くことはない。お察しのように
おれは刑を受けた。だが今のおれにいわせれば、受刑もまたおれの負ってい
る迎合の一部で、人力では動かし難いことなのだ。天がおれを片足に生まれ
つかせたまでのこと。人間は片足に生まれつこうとして片足になれるもので
はない。おまえのそのふたつの足も、おまえがどう思おうと天与のものだ。
してみればおれが片足になったのは天命で、人間の力でどうなるものでもな
い。おまえに錐の気持がわかるだろうか。かれらは餌をあさり水を探してさ
んざん野山をかけまわる。なんともご苦労な話だが、それでも篠の中に飼わ
れようとはしないのだ。たらふく食ったとて、籠の中が窮屈なことを知って
いるからだ。片足になってみて、おれははじめて自由とはどういうものかを
悟ったよ」
※ 一見すると、補償行動のようにとれるが、何ともすさまじい克己行動である
ことか。「一つの行動は原則として志向的である」というサルトルの「対自」
の概念が脳裏に浮かぶ(『存在と無』、第三節 行動の問題 1.行動と自
由)。つまり、何らかの意図を持ち、その意図を志向的に実現していくこと
が行動であり、まさに、この点において行動は、「物理的な運動や生物学的
な反応」と明らかに区別される。なぜなら、「運動や反応」においては特定
の原因が先行し、それによって全てが因果的に決定されるのに対して、行動
は「まだ実現されていない意図・目的」を生み出し、それらを志向的に実現
していくことだからであるとする。荘子とサルトルにおいて相反するかに見
えて、右師の説話を介し一致すると。今夜、そのことに気づく。
「桜花爛漫」(おうからんまん)は、KEYTALKの楽曲、メジャー5枚目(通算8枚目)のシン
グル。2015年4月29日にGetting Betterから発売。前作「FLAVOR FLAVOR」から約1か月後に発
売され、KEYTALK史上最短のインターバル。またこれまでの作品にあった初回限定盤などの特
典などは無く、表題曲と既存曲のライブ音源が収録され、販売価格が500円(税抜)のワンコイ
ンプライスで販売。初のアニメタイアップがついた作品(オープニングテーマ)で同アニメのエ
ンディングテーマを担当しているパスピエの通算4枚目のシングル「トキノワ」と同日発売。今
作品で、フジテレビ系音楽番組「魁!音楽の時間」に初出演、表題曲を披露(初の地上波音楽番
組の初パフォーマンス)。
【百名山踏波記:2017年篇】
● さて、チャチャバックを揃えた。後は体調と天気次第
久しぶりに、三井アウトレットパーク・滋賀竜王にでかけ、モンベル(218)で、1泊2日(
野営なし)用のチャチャバック――フィールドでの機能性と快適性を兼ね備えた軽量モデル。フ
ロント下半分が大きく開くU字型ジッパーやパックカバーを内蔵、多彩な機能を備えている。最
適な重量バランスの設定や、背面に使用した通気性に優れる部材が快適な背負い心地を実現。北
方四島・国後島最高峰で、国後富士の異名を持つ「爺爺岳(ちゃちゃだけ)」が名前の由来。つ
くることも可能――を購入する。
✪ 仕様
【素材】本体:(正面・トップリッド):100デニール・バリスティック®ナイロン・トリプルリ
ップストップ[ウレタン・コーティング](底部、側面):210デニール・ナイロン・リッ
プストップ[ウレタン・コーティング] 裏地:70デニール・ナイロン・リップストップ
[ウレタン・コーティング] 背面:ナイロンメッシュ、E.V.A.フォーム
【重量】1.32キログラム
【色彩】ゴールデンオレンジ(GDOG)
【容量】35リットルL(高さ72×幅31×奥行き21センチメートル)
【背面寸法】53センチメートル
【機能】調整可能なトップリッド/隠しポケット/デルタリッド/サイドストラップ/ピッケルスト
ラップ(樹脂)/2ウェイワンドポケット/ヒップベルトポケット/パックカバー付き/チ
ェストサポート
● 高密度パッキング
トレッキング前のバックパックを待つのは、荷物を詰め込むパッキングの作業だ。 内部にギア、
ウエア、食料、水などを理想的に配分していくには、大切なボイントがいくつかある。❶歩きや
すさを考えた「重量バランス」、❷バックパックから荷物をあふれさせない「コンバクトさ」、
❸必要なものかすぐに使える「取り出しやすさ」。荷物はバックバック内で左右の豊さが均等に
なるように心がけ、重いものは背中近く、軽いものは外側か下部に入れる。こうすると体とバッ
クパックの重量バランスが向上し、体が左右に振られたり、後ろに引っ張られる感覚がなくなっ
て、体への負担が減る。コンパクトにするために、ウエアのようにかさばるものはできるだけ圧
縮し、マットからは完全に空気を抜いておく。食料の不必要なパッケージは、あらかじめ捨てる。
これはゴミの削減にもつながる。
バックパック内部には隙間が生まれないように、力いっぱい押し込む。壊れやすいサングラスな
どはハードケースを利用し、チューブ入りのものはガッチリ蓋を締めておく。 ただし、突然使
う機会か訪れるレインウェアやトイレットペーバー、休憩ごとに□にする行動食や地図は、取り
出しやすいバックバック上部や雨蓋のボケットヘ。 最後にバックバックの上からバシバシ叩く
と、形か整う(高橋正太郎 著 「トレッキング実践学」エイ出版社 )。
● アサリか塩豚ネギにするか迷う桜花爛漫
三井アウトレットパーク・滋賀竜王の帰り、国道八号線は雨模様。折角の桜花爛漫も台無しと思
いながら、ビバシティ彦根に向かい、エディオンに立ち寄ったついでに、レストン街で二人で昼
食をとる。今が旬のアサリ饂飩を食べたくなったので、「はなまるうどん」(本社:東京)のメ
ニューをみて「塩豚ねぎうどん」に変更し頂く、柚子胡椒(柚子と青唐辛子を和えた香辛料)で
頂くのだが、これが結構美味い。たぶん、家で自己流にアレンジして創作してみようと考えた。
面倒臭がりのこのわたしでも簡単に作れるだろうと。アレンジするとしたら、ここに、ロースト
ガーリックフレークを加えコクをだすことにしている。手先は器用な方だから料理に関しては変
な自信を持っている。話は創作料理のことではない。アサリやシジミ、ハマグリなどの貝類を、
自然の後背力豊かな滋賀県で養殖しようという事業化のアイデアがふと湧いた。貝類は運動量が
小さく、内陸部での無給餌型養殖にもってこい。水温、湿度、水流、浸透圧(ミネラル濃度)、
水質、溶存期待、昭明(光)の完全室内管理型養殖法で高密度生産可能であろうと。因みに、貝
類養殖は、カキとホタテの2つが主流をしめる。例の「オールソイタウン構想」のような構想で
紹介したようなもの。
貝類もそれほど活発に運動しないので、❶いかだから貝がついたロープやワイヤを垂らして養殖
する垂下式と呼ばれる方法が主流となっている。❷ロープ等に貝を付ける方法としては、貝を直
接ぶら下げる耳づり式養殖や、❸ロープ等からぶら下げたネットの中に貝を入れるネット式養殖、
❹貝が自ら何かに付着する性質を利用してぶら下げた貝殻等に付着させる方式等があり、貝の種
類や大きさに合わせて適切な方法が利用されている。カキ養殖では付着させる方式が主流。ホタ
テガイ養殖では、稚貝の時はネット式、成長すると耳づり式と方法を組み合わせて養殖。近年注
目されているアサリ養殖ではアサリをコンテナに入れて垂下する方法が開発されている。貝類は
微小なプランクトンを餌としており、潮流に乗ってやってくる天然のプランクトンがそのまま餌
となる。また、❺沿岸域に稚貝を放流し、収穫時期が来たら収穫する地まき式による養殖方法が
ある。これは、稚貝を海に放流し自然に近い状況で成長させるもので、天然と養殖の境界線上に
位置していると考えられている。もっとも、貝類養殖は国内でも研究が進んでいる(モロッコで
研究センタ建設計画もある)。